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用語

2010年03月18日 |  植物用語
専門家ではないので、誤りがあるかもしれません。
また、当ブログの植物記事内における用語は、当記事の定義には準じておらず、そのときそのときで適当な使い方をしているのであしからず。


【学名について】
ラテン語で表記される、世界共通の学術的名称。
「属名+種小名(しゅしょうめい)」の形で表わす。
ヒマワリなら、

Helianthus annuus

属名は頭だけ大文字、種小名は小文字、属名と種小名は、本来なら活字ではイタリック体で表記する。
種小名は、属さえ違えば同じものをつけられるため、単体では名前とはならない。(annuusなら「一年生の」といった意味)
同じ意味の種小名でも語尾が変化するのは、ラテン語の名詞には全て性があり、名詞である属名を修飾する種小名の性も、一致させなくてはならないためらしい。
学名の後にローマン体で命名者を続けることもあり、「L.」ならリンネの略。

他に「subsp.またはssp.(亜種)」「var.(変種)」「f.(品種)」「cv.(園芸品種)」といった略称も使われ、
「属名+種小名+var.変種名」
という風に表わす。略称はローマン体、変種名などはイタリック体。
ハオルチアのオブツーサ・ピリフェラ・トルンカータなら、

Haworthia obtusa var.pilifera f.truncata
(「pilifera」は「有毛の」、「truncata」は「頭を断ち切ったような形の」の意)

園芸品種は「属名+種小名+'園芸品種名'」とも表記する。
交配種は「×」で表わす。
「sp.」は「species(種)」の略で、
「Helianthus sp.」なら「ヘリアンサス属の一種」。複数種なら「spp.」。

学名のラテン語の読みについては、ローマ字読みや英語読みなど、特に決まりごとはないようす。
ラテン語自体の発音は基本的にローマ字読みだが、「c」は常に[k]の発音、「j」「v」は半母音でそれぞれ[y][w]の発音(japonicaなら「ジャポニカ」ではなく「ヤポニカ」)など独特の発音もあるらしい。

・同じ子音が2つ重なった場合も、それぞれ発音。
・「s」は常に清音で濁らない。
・「ch」「ph」「rh」「th」はギリシア語由来の音で、便宜上「h」はないものとして発音。(「Helianthus」はラテン語読みだと「ヘリアントゥス」か)
・「x」→[ks]
・「z」→[dz]
・「bs」→[ps]
・「bt」→[pt]
・母音の長短については辞書引くしかなし。



【茎・葉に関する用語】

・葉身(ようしん) 葉の本体。
・葉柄(ようへい) 葉身と茎を結ぶ、葉の柄。
・托葉(たくよう) 葉柄の基部にある小さな葉のようなもの。ない植物も多く、刺や巻きヒゲに変化しているものもある。
・葉鞘(ようしょう) 葉の基部が茎を鞘状に包んでいるもの。イネ科など。
・葉縁(ようえん) 葉身のへり。上向きのギザギザを鋸歯(きょし)、ギザギザのない滑らかなものを全縁(ぜんえん)という。
・葉腋(ようえき) 葉の付け根。
・腺毛(せんもう) 先端が球状にふくらんで液を分泌する毛。
・根出葉(こんしゅつよう)、根生葉(こんせいよう) きわめて短く詰まった茎に葉がつき、地面に接して根から葉が出ているように見えるもの。ロゼット。タンポポなど。


・互生(ごせい) 葉が茎の節に1枚ずつ互い違いにつくこと。
・対生(たいせい) 葉が節に2枚対になってつくこと。
・輪生(りんせい) 葉がひとつの節に3枚以上つくこと。



・複葉(ふくよう) 2枚以上の小葉(しょうよう)からなる葉。3枚の小葉を持つものを3出複葉(さんしゅつふくよう)、3出葉(さんしゅつよう)といい、3出複葉の小葉がさらに3枚の小葉に分かれると2回3出複葉(計9枚)、さらにもう1回分かれると3回3出複葉(計27枚)。
・羽状複葉(うじょうふくよう) 葉軸(ようじく)の両側に小葉が多数つき、鳥の羽のように見えるもの。先端に小葉のあるものを奇数羽状複葉、ないものを偶数羽状複葉と呼ぶ。


【生態に関する用語】
・一年草(いちねんそう) 春に発芽し秋までに結実して種を残し、冬には完全に枯れてしまう植物。
・二年草(にねんそう) 発芽した年は成熟することなく冬を越し、翌年に開花結実して2年以内に枯れる植物。二年草=越年草とする場合も。
・越年草(えつねんそう) 秋に発芽し翌年に開花結実し、夏までに枯れる植物。冬を避ける一年草と生育サイクルが逆なだけで、これも一年草に分類することもある。また、二年草扱いされることも。
・多年草(たねんそう) 結実後も枯れることなく、2年以上生き続ける植物。
・宿根草(しゅっこんそう、しゅくこんそう) 多年草のうち、地上部は1年以内に枯れてしまうが、根は生き残り、翌年も芽を出す植物。


【根に関する用語】
・球根(きゅうこん) 根や地下茎が肥大して球状・塊状になったもの全般。チューリップ、シクラメン、イモ類など。
・鱗茎(りんけい) 短い茎に多肉化した葉が重なり合ってつき、球状をなすもの。 タマネギ、チューリップ、ヒヤシンスなど。
・球茎(きゅうけい) 地下茎が肥大化して球状になり、表面が薄皮で覆われているもの。グラジオラス、サトイモ、クロッカスなど。
・塊茎(かいけい) 地下茎が肥大化して球状になり、薄皮で覆われていないもの。ジャガイモ、シクラメン、アネモネなど。
・根茎(こんけい) 肥大した地下茎が横に伸びるもの。ハス、カンナ、ジャーマンアイリス、ショウガなど。
・塊根(かいこん) 根が肥大したもの。サツマイモ、ダリア、ラナンキュラスなど。


【花に関する用語】
・花序(かじょ) 花のつき方。
・花茎(かけい) 花の茎。厳密には、球根やロゼットの中心から直接伸びて、花だけをつける茎。タンポポ、チューリップ、ヒガンバナなど。
・花軸(かじく) 花序の中央の茎。
・花柄(かへい)、花梗(かこう) 花軸から分枝した花の柄部分。

・花弁(かべん) 花びら。
・萼(がく) 花弁の外側にあり、開花するまで花を保護するもの。1枚1枚は萼片(がくへん)。
・総苞(そうほう) キク科のような頭状花の外側にあり、萼のように見える苞の一種。1枚1枚は総苞片(そうほうへん)。
・苞(ほう)、苞葉(ほうよう) 花や花序の下部につき蕾を保護するもの。ドクダミやミズバショウのように、発達して花弁のように見えるものもある。
・花被(かひ) 花弁と萼片の区別がつけがたい花において、両方を総称する語。萼片にあたる部分を外花被(がいかひ)、花弁にあたる部分を内花被(ないかひ)と呼ぶ。チューリップ、アヤメ類など。
・距(きょ) 花弁や萼片の一部が長い袋状に突出している部分。中に蜜線がある場合が多い。スミレなど。

・雄花(おばな) 雄しべのみを持つ花。
・雌花(めばな) 雌しべのみを持つ花。
・両性花(りょうせいか) ひとつの花に雄しべと雌しべの両方がある花。サクラなど。
・雌雄異花(しゆういか) ひとつの株に、雄花と雌花をつける植物。スイカ、キュウリ、クリなど。
・雌雄異株(しゆういしゅ) 雄花のみを咲かせる雄株と、雌花のみの雌株に分かれている植物。マタタビ、イチョウ、サンショウなど。
他に、1株に両性花+雄花、両性花+雌花といったややこしい植物もある。


・総状花序(そうじょうかじょ) 長い花軸に花柄のある花を房状につける花序。フジ、ジギタリスなど。総状花序の花にあたる部分が、さらに総状になり、全体として円錐状となるものを複総状花序(ふくそうじょうかじょ)、円錐花序(えんすいかじょ)という。
・穂状花序(すいじょうかじょ) 長い花軸に柄のない花を多数つける花序。ネジバナなど。
・散形花序(さんけいかじょ) 花軸の先端から花柄を放射状に広げて花をつける花序。サクラソウ、セリ科など。散形花序の柄の先がさらに散形花序になる、複散形花序(ふくさんけいかじょ)もある。
・散房花序(さんぼうかじょ) 花軸から出る花柄が下へいくほど長く、花はほぼ同じ高さに並んで咲く花序。オミナエシ、ミズキなど。
・頭状花序(とうじょうかじょ) 花軸の先が円盤状になり、柄のない花を密集させる花序。タンポポなどキク科が典型的。頭状花(とうじょうか)、頭花(とうか)。
・肉穂花序(にくすいかじょ) 多肉化した花軸の表面に、柄のない花が密集する花序。ミズバショウなどサトイモ科、トウモロコシなど。
・単頂花序(たんちょうかじょ) 花が花軸の先にひとつだけつくもの。チューリップ、シクラメンなど。

・筒状花(とうじょうか、つつじょうか)、管状花(かんじょうか) 頭状花を構成する小花のうち、花弁がくっついて筒状になっているもの。もともとは5枚の花弁だったもので、先端は5つに分かれていることが多い。コスモスでいえば、中央の黄色い部分。
・舌状花(ぜつじょうか) 頭状花序を構成する小花のうち、花弁が一方に広がって舌状になっているもの。基本的な構造は筒状花と同じ。コスモスなら、いわゆる花びら部分。タンポポなどは全て舌状花。


【実に関する用語】
・果実(かじつ) 被子植物の子房が成熟して中に種子を含むもの。被子植物の実は全て果実。一般的には食用になる液果を指す。
・果皮(かひ) 果実の種子以外の部分。一般的には果実の表皮。ほとんどは子房に由来し、子房と種子のみで構成される果実を真果(しんか)と呼ぶ。リンゴやイチゴ、イチジクなど子房以外の部分が肥大した果実もあり、そちらは偽果(ぎか)と呼ぶ。

・液果(えきか)、漿果(しょうか) 果皮が多肉で汁を含む果実。リンゴ、ミカン、クルミなど。裸子植物であるイチョウも果肉状のものを持つが、これは種皮が肉質化したもので、果実のうちには入らないらしい。
・乾果(かんか) 成熟すると果皮が乾燥する果実。クリ、豆類、ヒマワリなど。
・痩果(そうか) 乾果の一種で、薄くて堅い果皮が種子に密着し、それ自体が種に見える果実。ヒマワリ、タンポポなど。
・堅果(けんか) 乾果の一種。果皮が非常に堅く、普通は中に1個の種子を包んでいる果実。クリ、ドングリ、ヤシなど。