11/30虫

2009年11月30日 | 虫写真
新着写真。

コンデジを持つ手もかじかむ11月末、余裕で身繕い中の、クヌギカメムシの一種。


やはり寒さなど知らぬげに、なにやら興味深げに身を伸ばして覗き込んでいる、キバラヘリカメムシ。


極めつけはおなか丸出し、ハラビロマキバサシガメ?
カメムシというのは、とぼけた顔して屁をこいているだけではないようです。


カラミンサ

2009年11月29日 | その他植物





8月下旬写真。

カラミンサ。
別名・カラミンタ、カラミント、レッサーカラミント。

ヨーロッパ南部から地中海沿岸原産の、シソ科カラミンサ属の常緑多年草。
茎葉にはミントの香りがあり、ヨーロッパでは薬として用いられていたという。

この属は数種類と小家族で、写真のものはカラミンサ・ネペタ。
春から秋まで、白~淡紫の小花を咲かせる。

他に流通している種類は大型のカラミンサ・グランディフローラくらいで、こちらはピンク~赤紫の花を咲かせる。


 シソ科 カラミンサ属
属名のCalaminthaは、ギリシア語のkalos(美しい)とminthe(ミント)が由来。
花言葉は「拒否する心」



11/28虫

2009年11月28日 | 虫写真
新着写真。

ご近所でも評判の美少女、ビジョオニグモ?
鬼も十八、番茶も出花です。
どう見ても眉間に縦皺をきざんだヒゲおやじですが、オニグモ界ではきっと美人なのです。


ななめ下から。
見れば見るほどヒゲおやじ。


美女のお尻。
もう、なにがなんだかわかりません。


ためしに上下反転させた画像。
なるほど、コケシみたいな顔が、にこやかに笑ってるように見えます。
トリックアートとは予想外です。


鹿の子百合

2009年11月27日 | その他植物



8月下旬写真。

カノコユリ(鹿の子百合)。
別名・ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)。

四国・九州の山地や海岸の崖地に自生する、ユリ科の多年草。
花の美しさから観賞用に栽培されるが、自生のものは盗掘などで年々減少し、絶滅危惧種に指定されている。

夏、紅紫の地に濃紅色の斑点を散らし、白覆輪のある花を咲かせる。
この斑点を、鹿の子模様に見立てて、「鹿の子百合」。
別名は開花時期から。
斑点の入らない、純白の園芸品種もある。


 ユリ科 リリウム(ユリ)属
属名のLiliumは、ケルト語のli(白)とlium(花)、あるいはギリシア語のleirion(白)が由来で、西洋絵画の受胎告知のシーンなどでも描かれるマドンナリリーの花色から。





11/26虫

2009年11月26日 | 虫写真
新着写真。

日陰にはまだ、先日の雪が残る初冬、ついにフユシャクが現れてしまいました。
しかも、フユシャクでありながらフユシャク亜科に属さないという、フユシャクの中でも極めつきに悪辣な、フユナミシャクの一種と思われます。

かつて神に反旗を翻した末の大戦に敗れ、日の下から追放された蛾一族、なかでもその残忍さから、身をさいなむ寒風を永劫に宿命づけられた呪われしものたち、それがフユシャクです。


フユシャクを目にして、顔を背けてそそくさと立ち去るカクモンヒトリ。
大戦で彼らフユシャクがみせた残虐行為は、同志の蛾すら震え上がらせるほど酸鼻なものだったと伝えられています。


そこかしこに、丸々と肥えた体をさらすフユシャクたち。
悪というのは、どんな土壌でも己自身の悪を糧にして繁茂できるもののようです。


高砂百合

2009年11月25日 | その他植物



8月下旬写真。

タカサゴユリ(高砂百合)。
別名・ホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)、タイワンユリ(台湾百合)。

台湾原産で、日本には大正時代に導入されたとされる、ユリ科の多年草。
現在では野生化している。

テッポウユリ(鉄砲百合)によく似たラッパ状の白花を咲かせるが、テッポウユリとは違い、葉が細い。
またテッポウユリの開花時期は6~7月ごろ、タカサゴユリは7~10月ごろで、タカサゴユリの花には赤紫色の筋が入る。
ただ、テッポウユリと自然交雑して生まれた、シンテッポウユリ(新鉄砲百合)と呼ばれる種類もあり、写真のものも赤筋がはっきりしないので、シンテッポウユリかもしれない。

「高砂百合」の「高砂」とは、琉球語の「タカサング」からくる台湾の別称。


 ユリ科 リリウム(ユリ)属
属名のLiliumは、ケルト語のli(白)とlium(花)、あるいはギリシア語のleirion(白)が由来で、かつてヨーロッパでは白百合の代名詞だったマドンナリリーの花色から。


11月の実。


11/24虫

2009年11月24日 | 虫写真
9月写真。

オオカバフスジドロバチ?
長ったらしい名前ですが、「エントツドロバチ」の名のほうが一般的らしいので安心です。


かなりの数がミズキの葉の間をぶんぶん飛びかい、おそらくはイモケムの巣跡をガリガリ。


こっちでもガリガリ。
どう見てもビニ本1冊残ってなさそうな巣を、徹底的に家宅捜索。


過去写真再掲。
こういう巣を作る連中なので、フンを泥の代用にしているのかもしれません。
そこらの地面からとってきたほうが早い気がしますが、芸術家のこだわりというのは、いつでも我々凡夫の理解を超えているものです。


孤高の芸術家は、背中も尻もなにも語ってはくれません。


粘野菊

2009年11月23日 | その他植物





9月下旬写真。

ネバリノギク(粘野菊)。

北アメリカ原産の、キク科アスター属の多年草。
大正時代に持ち込まれた帰化植物だが、ほとんど見られない。
宿根アスター類の園芸品種の、交配親のひとつらしい。

草丈は最大で1メートル前後、茎葉に毛が多く、腺毛があり粘つくことが名前の由来。

秋に咲かせる青紫~赤紫の花は、ユウゼンギクに非常によく似ているが、上記の特徴のほか、葉の基部がより深く茎を抱く、総苞片が長くすべて反り返る、などの違いがある。


 キク科 アスター(シオン)属
属名のAsterは、ギリシア語で星の意味で花の形から。



11/22虫

2009年11月22日 | 虫写真
8月写真。

アオクチブトカメムシ。
大きさでこそオオヘリカメムシの後塵を拝してはいますが、金緑の輝きをまとい、のし歩くさまはカメムシ王者に相応しい風格です。


日本語入力の学習前に変換すると、なぜかたいてい「青く恥部と亀虫」となる点も、見逃せない魅力です。
たとえ名前を忘れても、この好色そうな顔を見れば、「ああ、あの”青く恥部と”か!」と一発で思い出せます。
広く親しまれてこその王です。


孔雀アスター

2009年11月21日 | その他植物





9月下旬写真。

クジャクアスター(孔雀アスター)。
別名・クジャクソウ(孔雀草)、シロクジャク(白孔雀)。

高性でユウゼンギクに似た、宿根性アスターの園芸品種の流通名。
日本では、昭和36年に「シロクジャク(白孔雀)」の名で導入された。

秋になると長い茎いっぱいに白い小花をつけ、名前どおり孔雀の尾羽のように見える。
ユウゼンギク系との交配で、青・紫・ピンク・赤などの花色も作出されている。
どっちみち園芸品種で厳密に区別する意味もなく、どちらか曖昧なものは「宿根アスター」としておくのが無難かもしれない。
ちなみにただの「アスター」は、一年草で別属。

「孔雀草」は、ハルシャギクやマリーゴールドの別名でもある。


 キク科 アスター(シオン)属
属名のAsterは、ギリシア語で星の意味で花の形から。
花言葉は「ひとめぼれ」「心もとない愛」