スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ミーティングでストレス

2007-04-23 23:04:06 | スウェーデン生活
今日はウロフの授業で前回録音した3曲の復習。
それから学校が始まって以来習ったことの総復習。

チューニング方法も再確認
1 ブリッジからサデル(ネック部分)まで40cmであることを確認
2 開放弦を合わせる
3 一音ずつ、そして共鳴弦も合わせる
4 löv(弦に触れる部分)をあわせるときはペンチでひねる
5 3と4をする度に2に戻る。

今日はすっかり疲れてしまった。
というのも、夜の学生ミーティングでストレスいっぱいたまったので。
19時から21:30までかかった。
その後、宿題を始めたらなぜだかイライラして途中でなげだしてしまった。

週末にコンサートのリハをする場合は参加できない人は本番もいれたくないとか、週末は金曜の何時からを意味するのかとか。
そして、Tシャツのデザインを決める話し合い。
アイデアが16通りでて、過半数以上に達するまで何度も投票する。
出てきたアイデアにちょっとした注文をつける人がいれば「締め切りは先週だ」と怒られる。

この投票方法はみんな嫌がったのだけど、会則に載せたルールでこれ以上スマートな方法は
ないとアメリカ人が主張。
これのどこがいいの?というブーイングの中、強行決行。

ともかく決まったと思ったらニッケルハルパの絵なんか欲しくないとダンサー達が半ば感情的。
じゃあ、投票だ!と再びわーわー大騒ぎ。

アイデアの締め切りは先週末のはずだ!と仕切っていた人はペンを投げ捨て退場。
じゃあ、ニッケルハルパの鍵盤部分だけをつかって工夫したデザインは?と言うとブーイングの嵐。
嵐を受けた人もペンを投げ捨てぶちきれ。
じゃあ、過半数を超すまで投票しよう!と再びアメリカ人が言うと、あっちもこっちも、何のメリットがあって!?とキレまくり。

この学校はニッケルハルパコースとダンスコースの二つのコースからなるが、今年のダンスコースの特徴は伝統やニッケルハルパを嫌う。
ダンスも伝統的なものよりも、新たな振り付けを考えようとする。
ウップランド地方の曲もいやがる。
授業を休んでイベントに参加するなど先生達へも挑戦的だ。

でも、元来ニッケルハルパ教育機関として基金を設立して始まったこの学校で、
伝統楽器や伝統そのものを排除しようとあまり極端に走ると、
私はついていけない。

愚痴大会はこのへんにして今日はもう寝ます。
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3 コメント

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Unknown (josan)
2007-04-25 00:38:45
こんばんは。
なんだか大変な時に妙なお願いをしてしまったようで申し訳ありません。
それにしてもESIのような所でアンチ伝統というのも不思議な気がします。伝統嫌いのダンスの人たちはどんな曲を伴奏に使うんでしょう???
返信する
修理の件 (管理人)
2007-04-25 03:48:48
とんでもないです!
昨日はストレスたまったままブログを書いたので、そんなモード全開の内容になってしまいました。
一夜あけると、いや、ダンサーのこと悪く書きすぎたなぁと反省。

アンチ伝統は、私の書き方が悪かったと思います。
そこまで過激ではありません。

極端に「伝統」に行くと、「自分らしさを表現できない」となります。

反対方向に行くと
「自由な表現」です。

どっちの方向に行くかは、5段階レベルとかそんなはっきりしたものではなくもっと曖昧なもので、やや右よりの「伝統をベースに、でも枠に縛られず、自分のアイデアを表現する」といった感じかも。

ただ、この学校がニッケルハルパの学校として知られており、ダンスコース、ダンサー達の存在が軽くみられることが多く、彼らにしてみると「自分達はニッケルハルパを学びに来たんじゃない!」と感じると思います。
その上、気の強い人が多く、あれはヤダ、これはキライと表現上の好みもはっきりしているので...

という訳でした。
返信する
納得です (josan)
2007-04-25 15:23:17
そうですね。型は大事だけど、それだけに捉われていても楽しくないですし。
ダンサーさんたちの気持ちもよくわかりました。
もめてしまうのは、「気の強い人が多く…」という所が主要な原因かと(笑)。

とは言え、考えようによっては、楽譜を持たない表現の自由さが伝統音楽の強みともいえますよね。今度のヴェーセンの新譜などはまさにその証明のような気がします。

修理の件では、貴重なお時間をお使いいただいてすみません。お世話をおかけしますm(__)m。
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