スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

セッションにならない!

2007-01-16 23:51:18 | 授業 その他
火曜の朝はFys(体育)からと決まっている。
Fysはストレッチ中心のときと筋トレ中心のときがあるけど、どちらも楽器の演奏にもダンスにも必要。私は真っ直ぐ立っているつもりでも、いつも「もっとお腹に力をいれないと」と注意される。立つだけでも結構つかれる。

今日のウォーミングアップはマグネットごっこ(!?)から。ゴングロート(gåntlåt 歩く用の曲)に合わせて、好きな方向に歩きまわり誰かと接近したら磁石のように反発しあう(素振りをする)。
視界にある相手の動きを見て瞬時に自分の体を反応させる練習でもある。
演奏でもダンスでも、相手の目線、手の動き、体の向きなどなど微妙なサインを感じ取って瞬時に情報処理し反応するので同じことだ。

さて、夜のこと。
毎週火曜はセッションの日にするとみんなで決め、今日が第一回目。
セッションになるのかな。
というのも、なぜか分からないけど、私たちは全くセッションが盛りあがらない。盛り上らないから、誰も「セッションしよう」と言い出さない。
それが、「火曜日はmusik kväll(=music night)にするよ!」と言う。

さてさて、最初は私をいれて5人。いい感じで始まった。スコーネ地方の曲に、ノルウェイに近い所の曲。アレンジや伴奏も試みたり。

すると、もう二人やってきた。ちょっといやな予感。
というのも、一人は皆が何を弾ていようが自分の好きな曲を好きに一人で弾き続ける。
そしてもう一人、彼女はウップランド地方の曲ばかり弾きたがる(ウップランド以外の曲は覚えようともしないツワモノ)。

スウェーデンの曲は地方ごとに特徴があって(注:ダーラナ地方はさらに村単位で曲調が異なる)、一つの地方だけに偏って弾くと似た曲が多くなる。
それは良いとしても、特に、底抜けに明るいウップランド地方の曲は、好みが分かれるところだと思う。

そして、予感は的中。ウップランド一色になってしまった。

すると、もう一人やってきた。
彼は、マニアックで変わった曲や、難易度の高い曲を弾きたがる。しかも、グループをリードしたがるので彼が一旦リードを取るとマニアックな人しかついていけなくなるのだ。

でも、今日は彼女の勝ちっぽい。
リードを全く取らせずウップランド一色で飛ばしている。日ごろ、彼がウップランドの曲を弾かないことに仕返しでもしているかのような気迫さえ感じる。リードが取れないのが我慢ならないのか、ウップランドの曲がいやなのか、彼は早々に去ってしまった。

そのうち、もう一人「面白くないなぁ」と言いたげなアクビをして帰っていった。それを合図に、一人、また一人と帰っていく。そういう私もなぜか面白くなく、ねばってみたものの9時半には帰ることに。

来週もやるのかなぁ?やはり私たちにセッションは無理っぽい気がするけど…。
他にも今日は参加しなかった人の中にも個性的な人はまだいる。
セッションはいつもこんな感じで全くまとまらない。
会話では主張は激しくないのに、音楽となると途端に主張を譲らなくなる人が多い。

セッションとは、社交の場。誰かが言っていた。
場の空気を読み、相手に思いやりを持って、そしてみんなで楽しむことが必要なのでは?
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1 コメント

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Unknown (Heidi)
2007-01-20 13:33:17
セッションなんてかっこいい!
今度ぜひ演奏してね♪
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