スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

Frifotのコンサート

2007-04-12 23:27:34 | スウェーデン生活
Frifot(フリーフォート)のコンサートに行ってきた。
さすが、満席。ソールド・アウト!

今回のコンサートはなぜか彼らのHPには載っていない。

ウプサラという街はスウェーデンで4番目に大きいといわれているけど、
そんなウプサラでもバスで20分くらい行くと草原と森というすごい田舎にでる。

今日のライブはそんなところにあるTant Gröns Skafferiというお店のカフェスペースで。
このお店、エコな食品、石鹸や、ラーバン・グッズなどを販売している。
写真はセッティング会場

3人のメンバーがそれぞれソロや別のグループで活躍する著名ミュージシャンなので最強グループといった感。
エンターテイナーとしてもトップクラス。
秋には新作CDリリース予定らしくこの日は知らない曲が半分以上フリーフォート

ところでフリーフォート。
あまりに有名すぎて、フリーフォートのやるような音楽がスウェーデン・フォーク(伝統音楽)なのだろうと
思っている人も多いと思う。
スウェーデンのフォーク(伝統音楽)は地域で曲調がガラッと変わる。
3人のメンバーのうち二人がダーラナ地方出身なので、私からするとフリーフォートの音はダーラナ的な音色。
スウェーデン・フォークを代表するもう一つのバンド"ヴェーセン"は
オリジナル曲中心なので地域性の例えには使えないけど、
ニッケルハルパがリードするだけあってフリーフットみたいな西側の香りはあまりしない。

私も以前はダーラナの曲ばかり弾いていた。
でも、久しくニッケルハルパ文化にどっぷりつかっていたせいか、今日はさらに輪をかけて新鮮に感じた!!
リズムもゆらゆらとうねってグルーブ感たっぷり。心揺さぶられる。
ステージ最後の曲はCD、sluringの1曲目。
これ聞かずには帰れないでしょ!
おなじみ、アッレ・メレルの”右手でギターを弾きながら、左手のハーモニカ2つ吹きまくる”大技。大喝采でラスト。

今日は、友人が関係者ということもあって早めに来ていいよと言われ、リハの様子から見ることができた。
本番と変わらぬ熱気ですごい!

この友人に「しーっ。静かーにね」と口に指を立てて言われたので、お行儀よく、さりげなーく、
そして意味もなく無関心風を装いながら、聞き入った。
リハなのが勿体ないくらいの気迫。
といってもここはエコ商品のお店。
居合わせた人はラッキー。
買い物客はみんなリハの目の前をスタスタと歩いていくのだ。

リハと本番の合間の休憩は、ぴりぴりしているだろうからと避けていたら、
向こうから「Hello again!(また会ったね!)」と気さくに話しかけてくれた。
ホンマかいな!?「また」って誰のことかわかってんのかな?と、ひねくれモノの私が
内心疑っていると見透かしたペール、「ファールンで会ったよね」と。
さすが。一流ミュージシャンは記憶力も抜群らしい。

このフリーフォート、日本で今年の秋にライブ予定。

この日の夜、友人と車でToboへ帰った。
街灯もない森の中の道。
標識もほとんどないのでこの道であっている?と確認しながら進む。
この友人に事前にネットで調べたという道順が書いた紙を渡され、「私、運転中だから声にだして読んで」と。
紙を見ると地図ではない。説明文が続く紙だ。どれどれ?と文字を見つめると...
「Kör vänster till E4...」
は!?スウェーデン語!?
「ショ、ショール。ヴェ、ヴェンステル...」と読み終わる前に道を通り過ぎるんじゃないかと
ハラハラしながら必死で読み続けたのは言うまでもない。
そんなこんなで帰り着いたのは0時前。
でもね、やっぱりこんな日はセッションしないとね。
他の友人達を交えしばし演奏。
時計を見ると2:00am。
こうしてToboの夜はふけていくのです。
コメント
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