かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

自治体学校 IN福井 に参加して②

2010年08月04日 | ワークショップ
今回の全体の大きなテーマは「地域主権改革」。

初日は、講演・リレートークと、頭から学んだことがこぼれそうなくらい、新たな発見や着眼点を見いだすことができました。

専修大学教授の晴山一穂先生の記念講演。
「自公政権下の政策決定システムの再編・新自由主義改革」と「民主党のいう政治主導・官邸主導の論理、地域主権改革」のちがいと共通点がおもしろかったです。

続いてリレートーク。4人の方がそれぞれ40分くらいのミニ講義です。盛りだくさんでしょ

立命館大学教授の平岡和久先生のミニ講義。
テーマは「地域主権大綱の『ひもつき補助金の一括交付金化』」。

面白かったのは次のミニ講義。
アエラの育児雑誌版「AERA with Baby」という朝日新聞出版の雑誌の編集統括をしているジャーナリストの猪熊弘子さん。
自らも4人の子育てをし、14年間保育園送迎生活をし、また、雑誌の特質上沢山よせられるお母さんたちの声に裏打ちされた、生きた話で、「保育制度改革」がどうなるのか、どこに行き着くのかを語ってくれました。

民主党政権誕生後、自公政権時代の「新しい保育の仕組み」をひきつぐ形で「子ども・子育て新システム」が打ち出されました。
この制度案では、「自己責任」の名の下に親が「こども園(幼稚園・保育園の一体給付)」を自力で探し、直接契約する形になります。この制度を導入すれば、日本の子育てはほぼ壊滅状態にとリアルな話。
まず親が入所申請で混乱し、力のある親だけが子どもを「いい園」に入れられるようになる。
親の生活水準、形態によって子どもが受ける保育に格差が生じる
保育所は直接契約になるため、事務量が激増し、保育士が子どもと関わる時間が減ってしまう。
自治体は保育の公的責任がなくなる。待機児童などを把握する必要はなくなり、子ども園は無法地帯になっていく。悪徳な施設が出てきても、公的な責任がない状態では自治体には対策が取れない。
すべて親の自己責任になり、生まれた瞬間から親の経済力による格差が子どもにもたらされる。

といった話も印象的でした。
実は、猪熊さんは、夜の「東京の交流」で同席し、いろいろとお話をする機会がありました。年齢が、私と殆ど同じ!!バブリーな時代に女子大生生活を送り、雇用機会均等法すらなかった時代に、社会の第一線で働き続けてきた、可愛くてしなやかな女性でした。同世代が、社会の中心部分で活躍する時代になったと思うと、改めて自分の年齢を考えさせられました。

他にも、北陸の現地、能登市で役場の職員を24年続けてきて、現在は「能登ワイン 夢一輪館」の代表取締役を務める高市さん。

最後は「年越し派遣村」「反貧困ネットワーク」で有名になったNPO法人もやいの湯浅誠さんのお話。
冒頭の写真は、湯浅さんです。司会者の女性が思わず「TVで見るのと同じで素敵な方でしたね」と、こういった場での司会とは思えないコメント。

湯浅さんが資料でつかったものの一部です。
「貧困の連鎖」「滑り台社会」との規定。
低所得者の多い足立区民の生活実感から、思わず納得の話でしたよ。

夜も前述した「東京の交流」に参加。大学教授、自治体で働くケースワーカーや、都立病院の看護士さん、他区の議員の方々、元気と栄養をたくさんもらい、私も元気を分けた、そんな場でした。


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