かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

長年の要求が前進!特養ホーム5か所開設を発表

2013年02月11日 | 高齢者
「命がなくなるのが先か、特養ホームに入れるのが先か…。高齢者や家族にこんな切ない思いはさせたくない」
私が、選挙中にずっと訴えてきたことです。
そして3800人いる待機者、せめて困窮度の高いAランクの方が特養ホームに入れるように増設を
と求め続けてきました。
それがついに実り、平成26年(2014年)に一気に5か所の特養ホームが増えることが明らかになりました。

特養ホーム   開設予定
(仮称)ピオーネ西新井 
  西新井1丁目   H26年2月

(仮称)奉優会第4
  佐野1丁目 H26年2月

(仮称)古千谷本町
  古千谷本町1丁目 H26年4月

(仮称)ビラ足立
  入谷1丁目 H26年4月

(仮称)足立万葉苑
  六月2丁目   H26年6月


それと同時に、長年重い要介護状態の父と同居し、看取った家族として、
在宅でもしっかり、安心して過ごすことのできる仕組みづくりが大切だと
処遇困難ケースが自己責任・家族だけが苦労するのではなく、
応援できる仕組みにと

そのための改善も重要だと思っています。
がんばります

孤独死対策大きく前進!

2013年01月30日 | 高齢者
総合的な見守りシステム
「孤立ゼロプロジェクト」で前進


ここ数年、区民アンケートで特に要望が多かったのが孤独死対策でした。私は「孤独死・悲しい死をなくしたい」の想いから、くり返し孤独死対策の充実、一人一人に手が届く施策展開を求めてきました。その結果、「孤立ゼロプロジェクト」としてスタートし、大きく前進をしてきました。

1月から高齢者訪問調査スタート
興野町会・西新井本町住宅自治会など33町会・自治会でモデル実施
 私(ぬかが和子)は、10月の決算特別委員会で、「豊島区では2010年に実態調査、昨年訪問調査も行い、見守り体制ができた高齢者17306世帯。追跡調査が必要な世帯が約5000世帯」と示して足立の実態把握についてただしました。その中で、足立区でも今年1月から手の上がった33町会・自治会で、訪問調査を行うことになりました。

詳細はこちら

町ぐるみで見守りを
 「町ぐるみで身もまりを」が今回の特徴です。介護保険サービスを受けている高齢者は、定期的な訪問など第三者との接点があるので調査から除外。それ以外の全高齢者のみ世帯を対象に、当該町会に所属している方は町会の登録者(個人情報保護の誓約した人)が、町会に所属していない高齢者は、民生委員が、一軒一軒訪問し、実態をつかむとともに、見守り体制へとつなげていきます。
 私は、「個人情報の取り扱いについては最大限慎重に」と求め、名簿も厳重に管理し、コピーも絶対に行わない、名簿を持ち歩かないことになりました。また、「見守りを拒否される高齢者こそリスクが高い。放置しないで対策を」と求め、区も同意しました。

強制はダメ
 また訪問調査について「町会に押し付けはダメ」の立場から、一律に町会・自治会に強制するのではなく、「進んで取り組んでいる自治会などの取組の発表、啓発で意識の醸成を」と求め、区もその方向で進めることになりました。

ライフライン事業者との協定も年度内(3月まで)に締結予定
 電気・ガスなどのライフライン事業茶との連携も重要ですが、単に滞納情報は足立でも2万件にも及び、実際の全てを通報するわけにもいかず、実効性がありません。
 私は、「さいたま市では『異変に気付いた時に市に通報する基準が必要』と市として独自に、ガイドライン・基準例を作成。24項目を例示。事業者と協定を結び、通報のネットワークもスタートさせる」と紹介し、足立区でも同様の取り組みを求めてきました。
 1月28日の特別委員会で区は「年度内(3月まで)に協定を締結する」ことを明らかにしました。

日本共産党の提案、次々と実現
 この間、繰り返し提案してきた孤独死対策。次々と前進・実現しました(下表参照)。


 昨年西新井で老夫婦が死後一週間たってから発見など、孤独死はあとをたちません。「誰にも看取られることなく悲しい死を遂げ時間がたってから発見される人をなくしたい」「人間としての尊厳」の思いから、私は、この2年間集中してとりくんで来ました。
 その背景にある貧困・社会保障の後退そのものの改善にも迫っていきたいと思います。



朗報!数年ごしの要求が実り、一人ぐらしの要介護高齢者、ごみの戸別収集実現!

2013年01月09日 | 高齢者

 今年の2月1日から、要介護高齢者のゴミの戸別収集が行われます!対象は要介護3以上の単身高齢者。10月までモデル実施となり、11月からは本格実施となります。介護サービス事業者からすでにリストアップしてもらい、登録制度が始まっています。

 日本共産党区議団は、平成18年に「身体が不自由な高齢者の場合、朝のごみ出しだけにヘルパーに来てもらうわけにもいかず、非常に苦労している実態があります。例えば登録制による、要介護高齢者に対する各戸回収の実施を」と求め、予算委員会でも要求。拒否されてもあきらめず、「孤独死対策としても重要」との角度から「新宿のように実施を」と翌年には予算修正案で財源も示して、具体的に提案してきました。
 数年越しの要求が実現し、本当にうれしく思います。

区民アンケートによせられた声・声-介護保険料の負担軽減策

2012年07月19日 | 高齢者
区民アンケートへの回答が続々と寄せられています。特徴は用紙にぎっしりと書き込まれた声。今の政治に対する怒りの表れかと。
「住民の声をしっかり拾ってくださいね」との声が胸に響きます。

いただいたご意見は、耳の痛いご意見も含めて大切にしていきたいと思います。

今回は「介護保険料」に対し寄せられたご意見の一部をご紹介します。

「昨年より6052円上がった」(70歳女性)

「3万円上がった。年を重ねて病院に行く回数が多くなって支出が多いのに、その上年金は減り、介護保険は2倍位上ってしまって生活が成り立たなくなるのではと心配で夜も眠れないでいる。何を減らして生活すれば良いのかと思う。結局食費を減らし体をこわし悪循環だと思う」(66歳女性)

「9月から介護保険料が毎月1500円上がるのは年金が減っている中痛い」(65歳男性)

「私は介護保険なんて使えなくてよいので払いたくない」(65才)

介護保険料の値上げ通知が一斉に届き「高すぎる」の声が殺到しています。

こんなに上がった!
第3段階(世帯全員が住民税非課税)の場合でも年金から毎回天引きされる平均額
H21~23年 3280円

H24~26年 4180円


 足立区の今年度予算は、介護保険料を値上げしないでも十分まかなえることが明らかになった中でも、値上げが強行されました。介護のお金が余ること、その分を区の一般財源に戻すと区は言っています。これでいいのでしょうか?
 少しでも負担を減らすため介護保険料の軽減制度をお知らせします。申請しないと安くなりません。ぜひ利用してみてください。

介護保険料の通知書をご覧ください。
あなたの保険料年額は?


●第1段階(年額32760円)
 ⇒第1段階B階層(年額16680円)に
●第2段階(年額38880円)
 ⇒第2段階B階層(年額20640円)に
●特例第3段階(年額43560円)
 ⇒特例第3段階B階層(年額38880円)
 ⇒特例第3段階C階層(年額20640円)に
●第3段階(年額50160円)
 ⇒第3段階B階層(年額43560円)
 ⇒または第3段階C階層(年額43560円)に

★対象者
①24年度区民税非課税世帯
②区民税課税者に扶養されていない(税法上の扶養家族になっていない)
③介護保険料を滞納していない
④世帯の23年中の年間収入の合計額と、預貯金の合計額それぞれが基準以下であること
詳細な基準はこちらです

★申請期間 8月31日まで
※9月以降に申請すると申請月からの対象となるのでお早めに!

いのち守る(自殺・孤独死対策につながる)制度の紹介 PART3

2012年07月14日 | 高齢者
今回は一人暮らし高齢者のいのちづな、緊急通報システムについてです


今まで「慢性疾患があること」が条件のように案内されていましたが、私の6月の本会議質問で「慢性疾患がなくても受けられる」ことが確認されました!

―緊急時にペンダント式のボタンを押すと通報を受理、救急車などを要請してくれます

●65才以上高齢者(一人暮らし又は日中独居高齢者)
●利用料
住民税非課税世帯 月500円
課税世帯     月900円
●お申し込みは
 各地域包括支援センターへ


質問=緊急通報システムは一人暮らしの高齢者にとっては命綱になります。先の予算委員会で「支給要件を慢性疾患だけでなく必要とする高齢者全体に対象を緩和する」ことを求めたところ、「必ずしも慢性疾患があるということではない」と答弁しています。しかし「介護保険外の高齢者サービス案内」では、慢性疾患がなければ受けられない表記になっています。緊急通報システムを必要な病弱な高齢者が民生委員に相談したところ、以前の支給要件だった「発作性の慢性疾患じゃないからダメ」といわれ、あきらめたケースもありました。希望する必要な人が受けられるよう、一層の制度の周知と改善を行う考えはないか。

慢性疾患でなくても、病弱な方、いざという時に心配な方が利用できるようにしたい!その想いから質問しました。
答弁でも「必ずしも慢性疾患とは限らない」「今後周知徹底する」との回答がありました!

いのち守る(自殺・孤独死対策につながる)制度の紹介 PART2

2012年07月13日 | 高齢者
今回は孤独死対策につながる制度の紹介です

ちょっとした困りごとのお手伝い
「高齢者身の回り応援隊」


ちょっとした困りごとをワンコイン(1回500円)でやってもらえます。やってもらえるのは
★簡単な家具の組立てや転倒防止器具取付(強固なものは別途制度あり)
★電球などの取り換え(緊急でないもの)
★重くない家具の移動
★窓ガラス拭き
★着なくなった衣類の整理
★手の届かない場所の掃除
★草むしり など
おおむね70才以上の高齢者のみ世帯の方が対象。介護保険利用の有無にかかわらず利用できます!

申し込み・お問合せ
社会福祉協議会
高齢者身の回り応援隊事務局
3870-8022
月~土 9時~5時

この制度はまだまだ課題があります。今議会で更に充実を求めました!

内容は以下の通りです

新宿区では区が社協に委託して、『電球の交換』『荷物の移動』『エアコン上部の掃除』などを「ちょこっと困りごとサービス」として無料で行い、日常の中で起こりがちな小さな支援ニーズに対応しています。そのことで、高齢者の暮らしぶりを直接見ることができたり、小さな困りごとを蓄積させない、いざというときに助けを呼べる関係を作っています。足立区の似たような制度に「高齢者身の回り応援隊」がありますが、有料であるとともに、「孤独死対策」とは連携していません。利用者の負担をなくすとともに、孤独死対策の一環と位置付け、「気づき・つなげる」制度へと発展させ、連携を強化する必要があると思うがどうか。また、サービスを提供する「応援隊員」はわずか137名で、新田・花畑・入谷・宮城地域には殆どいません。市場原理の社会下で応援隊員のボランティア精神にのみ頼っている制度は、制度として機能しません。報酬は一回交通費込みでわずか500円です。これでは成り手も増えず、応援隊員不足は解消されません。区が支援を行い、「応援隊員」を抜本的に増やすべきと思うがどうか。



介護保険 (生活援助(訪問介護)の時間区分変更で利用者もヘルパーも大変!

2012年06月04日 | 高齢者
 介護保険は介護報酬の改定で4月からヘルパーが買い物や掃除・洗濯・調理などを行なう「生活援助」の「時間区分」が変更されました。
 基準時間は3月までは「60分未満」と「60分以上」で分けていましたが4月からは「45分未満」と「45分以上」になりました。「ヘルパーの時間が短くなって掃除ができなくなった」「今までどおりの時間でやってもらったら自費を徴収された」など全国で利用者からの苦情が広がっています。

 「60分→45分に短縮された」
 Aさん(女性)はこれまでヘルパーさんに60分で生活援助サービスを受けていましたが、45分にしなければならないと言われ、お風呂の掃除を削りました。
 Bさん(男性)は今までどおり60分だが利用料が上がるのではないかと心配しています。

 「90分→60分に削られた」
 実際の生活援助の時間は3月までは「60分程度」と「90分程度」でした。ところが4月からは「20~45分程度」と「60~70分程度」になりました。Cさん(女性)は90分だった生活援助が60分に削られました。

介護保険の給付抑制
 生活援助の時間はなぜ減らされたのか…。それは国が介護保険の給付を抑制しようとしているからです
 「90分程度」がなくなったため「60~70分程度」に減らす事業者が出ています。
 「60分程度」を「45分程度」に減らす事業者もいます。「45分程度」を午前と午後の2回行い「90分程度」を維持する方法もありますが利用料は上がります。

厚生労働省
「従前時間は可能」

 全国から利用者からの苦情が広がり厚生労働省も「従前のような60分程度や90分程度の生活援助は提供できなくなるのか→従前時間の提供は可能」とするQアンドA(質問と答え)を出しています(3月16日)。
 
事業所は報酬カット
しかし、政府・厚生労働省は生活援助の介護報酬の上限を「60分以上」2910円から「45分以上2350円に引き下げたままです。これでは「90分程度のサービス」提供は、事業者の持ち出しになります。
 国に時間短縮・介護報酬切り下げの撤回を求め、利用者と事業者が手を携えて世論と運動を広げることが重要だと考えます。
 みなさんのご意見をぜひお寄せください。(ぬかが和子)

肺炎球菌ワクチン 接種支援実現!

2012年01月27日 | 高齢者
新年度予算のあらましが発表され、日本共産党区議団が4年越しで求めてきた「肺炎球菌ワクチン助成」がついに実現します!
写真は昨年9月の代表質問で、実現を迫っているところです。

 補助額は4000円(実費の半額)
 実施は、正式には10月から。4~9月にワクチン接種した方は、区内共通商品券で還元です。

高齢者の多くの方が肺炎で命を落としています。それを防げるワクチン。一度接種すると5年間効きます。
ぜひ活用してみてくださいね。

(区の資料より)

えっ!生きがい奨励金を廃止??

2011年12月17日 | 高齢者
クリスマスが近いのでテンプレート変更しました。

今日は生きがい奨励金の話です。明日からまた、大島旅行記にお付き合いくださいね。

ぬかが 20あげた事業事務事業が、行政の方で問題意識を持っている事務事業。その中に生きがい奨励金支給事務がある。庁内評価では財政課が見直しの検討の問題提起をしている。庁内評価では「生きがいづくり策として金銭給付の区はない」「見直しが必要」と提起をした上で、区民評価をかけている。一般のローカル紙にも近藤やよい区長が「今後の予測、生きがい奨励金支給は個別の事業に振り分ける」とある。廃止することを考えているのか。この評価からどう結論づけているのか。

区長 20年前と現在と人口の構成が全く異なっている中でかつて20年前に始めた事業がそうした前提となる条件を加味しないままいまだに残っているものがある。これからさらに高齢化が進んでいく中でやはり前提となる条件が異なってきている以上は同じ高齢者にお金をかけるについても優先的なお金の使い方を考えなければならない。1つ例示として出して、区民の方に問題提起をさせていただいて一緒に考えていただきたい。そういう一例として申し上げました。
(12月7日総務委員会質疑より)

7日の総務委員会の質疑で区が生きがい奨励金の見直しを検討していることが明らかになりました。「事務事業見直しの庁内評価、区民評価結果について」の報告の中では、その他にも20の事務事業について見直しについて言及しています。

生きがい奨励金はかつて廃止した「敬老祝い金」が名前を変えて復活したもの。
敬老金を足立だけが廃止し、他自治体では敬老の日に支給され「足立のお年寄りだけがもらえず市長がポケットマネーで支給(伊豆山の特養ホーム)」などに批判が集中しました。その後21年前に「生きがい奨励金」として名前を変えて復活。以前は70才以上の高齢者に最高7000円を現金で支給。現在は商品券で4000円分支給しています。

 区は今議会で学校開放事業の有料化、生業資金・鹿沼野外レクリエーションセンターの廃止など次々と区民サービスきりすて、介護保険料の大幅値上げも打ち出しています。さらに追い打ちをかけるように大改悪のもくろみです。
 区民の暮らしは大変、区は史上最大のため込み金1082億円。政治の姿勢が間違っているのではないでしょうか。

区が見直し対象としている事務事業
●生きがい奨励金支給事務
●身の回り応援隊事業(高齢者の介護保険外の支援策)
●高齢者緊急ショートスティ事業
●高齢者寝具乾燥消毒事業
●徘徊高齢者位置検索システム費用助成事業
●地域精神保健活動事業(自殺対策)
●保育所入所事務(保育料滞納対策)
●小学校施設の設備管理事業
●中学校施設の設備管理事業
●特色ある教育支援事業
●環境保全普及啓発事業
●区政モニター事業
●区政資料室運営事業(図書館システムの運用・貸出)
●住民基本台帳事務
●指定管理者管理運営事務
●郷土資料館管理運営事業・展示等運営事業
●地場産業普及促進事業
●サインの整備事業
●道路の不正使用等に対する指導事業

今後、何をどのように見直していくのか、「見直し」と称した区民サービス削減にならないか、厳しくチェックしていく必要があると思います。
それが区民の皆様から付託を受けた議員としての大きな役割の一つ。がんばります




西新井3丁目の特養ホーム、ル・ソラリオン完成!竣工式に来賓参加

2011年02月27日 | 高齢者
待望の西新井3丁目の特養ホームが完成し、内覧会と竣工式が行われ、来賓として参加してきました。


特養ホーム入口。「竣工式会場」と掲示されています。


1Fの多目的スペースが、竣工式会場です。
理事長が挨拶しているところ。
私も区議会議員としてご紹介されました。大島よしえ都議も参加されていました。
近隣からも、北町会会長、第3団地自治会会長が参加。他にも連携医療機関や私も顔なじみの地域の医療などの関係者が多数参加されていました。
鳥取県の社会福祉法人が、葛飾区に次いで東京に開設した2カ所目の特養ホームが、ル・ソラリオン西新井なので、鳥取県の話も随分多く出ていました。少し鳥取県が身近に感じましたよ。

施設内も案内してもらいました。
素晴らしいと思ったのは、医療の側面。医療機関ももっていること。「サービスステーション」が各フロアの中心にあるのですが、そこはヘルパーさんのステーションではなく、ナースステーションのような感じで、投薬管理などを主に行うためのステーションだということでした。


全室個室。いわゆるユニット型で、1ユニットに10の個室と共同スペースがあります。それが各階4ユニット(40室)ずつあります。
この個室はトイレのないタイプですが、すぐ隣(2室に1カ所)車椅子で入れるトイレがありました。
個室なので、入居者が家具などを持ち込んで、「生活の場」にすることができます。
このトイレのないタイプが半分(各フロア20室)あります。


こちらがトイレのあるタイプの個室です。居室部分の面積はどちらも同じです。


これが各ユニットごとにある共同スペースです。この共同スペースを囲むように個室があり、どの個室からも目の前が共同スペース、という感じになっています。
ここで3度の食事や団らんを行います。大きなテーブルが端にあり、そこにPCも置いて、必ずケアをする職員がいるようになっているとのことでした。


こちらは自力で歩ける人のための浴室。家庭のお風呂に近いものをと工夫したそうです。これも各ユニットにあります。


こちらは、各フロアに1カ所ある、重い介護を要する状態の方の特殊浴槽です。

素晴らしい施設が誕生しました。
とはいっても、特養ホームの待機者は3800人に!必要な時にすぐに入れない、あこがれの施設です。(ちなみに利用料は、補足的給付があるので、世帯住民税非課税の場合は安くて済みます)

でも、もう一つ素晴らしいことがあります。
ショートスティのベッドが30床、認知症対応型のデイサービスもあるんです。だから地域の在宅の生活を支える施設にもなります。

明るい日の当たる施設、ル・ソラリオン(意味が陽の当たる場所)にふさわしい施設でした。







特養ホーム増設、大きく前進!

2011年02月24日 | 高齢者
代表質問で私は、「待機者が3700人を超え『命がなくなるのが先という、切ない状況は放っておけない」とせまりました。
区は答弁で「24年から特養ホームを1000床増やす。その内訳は
24年度  50床
25年度 550床
26年度 400床」というものです!

くり返し迫ってきたものが、大きく前進しました!
とりあえず速報です。

介護の社会化はどこへ 介護保険制度のヒヤリングと学習に参加

2011年01月17日 | 高齢者
今日(17日)は、朝から都庁(都議会会議室)で、介護保険問題の東京都へのヒアリングと国会関連の学習会が行われ、参加しました。写真は休憩時間に撮影したもの。


よく晴れ渡って、冷たい空気の中、今日も都庁はそびえ立っていました。


大山智子都議会議員の司会で始まり、まずは東京都福祉保険局の高齢社会対策部長からヒアリング。続いて田村智子参院議員の介護保険担当の秘書からもリアルな話が。

行政内部でどんなやりとりをしているのか、今後介護保険がどう変わろうとしているのか、東京都が国にどういう意見を上げているのかがよく分かりました。

国は「地域包括ケア」の名前の下に、より一層の在宅化をすすめようとしています。わが家の介護体験からも、誰もが本来なら在宅で人生の最後を過ごしたい、それを支える仕組みづくりは大切です。でも、全体として国がやろうとしているのは、「地域包括ケア」といいながら、財源の裏付けがない方向に突き進もうとしており、それは絵に描いたもちになりかねない、より一層の介護者を抱える家族の負担増、介護の社会化に逆行する事態になりかねないのです。

東京都の担当者は、もちろん私たちと意見が違う部分はありますが、より身近な区市町村の意見もよくつかんでいて、25に及ぶ提言をしています。その提言の主なものと状況を聞きました。その一部です。

「地域包括ケア体制の構築について」
地域法活支援センターについて 国は地域法活支援センターが地域の介護ニーズをつかんだり、ここの支援においても、医療との連携においても要になる必要があるとしていますが、実際には、センターは「要支援」の方のプラン作りに忙殺されています。一方一般のケアプランを作成する事業所は、一人のケアマネが9件しかプランを作れないことになっています。この矛盾を解決し報酬を見直す必要性は、私も同感です。

「要介護認定について」
新規の認定や区分変更は、有効期間が6ヶ月。すぐに次の認定では。重度化した場合は区分変更をすればいいのだから、次の更新まで一定の期間をとの提言。これも私もそう思います。

「特養ホーム」
いままで東京都は個室(ユニット型)しか認めていませんでした。もちろん個室は、個人の尊厳を考えれば大切なこと。しかし、実際には多額の室料がかかります。生活保護世帯などは排除されてしまいます。また、ユニット型といい、10室単位となっていますが、部屋で仕切られているため、人件費に多くをかけられない実情からもフロアからの人の気配が少ない施設があるのも実態です。理想と現実のギャップです。用地も限られている中、私たちも多床室を求めていました。ついに、多床室も認めるようになりました。それと共に、東京都も、生保世帯も含め低所得者が排除されない制度化を求めていました。実現の方向性といいますが、実際には問題が沢山あります。

結局どんなに絵を描こうとも、それに伴う支援がなければ、分厚い社会保障に政治の方向性が向いていないで、史上最大の内部留保を貯めている大企業の方ばかり向いているのでは、介護は負担ばかり家族と本人に押しつけられてしまいます。

そういった根源にしっかりとメスを入れないと。それと共に、一致することは、力を合わせて少しずつでも改善を。決意を新たにする機会にもなりました。



家に帰ると「ウォー」とうめき声がー父の介護のこと

2011年01月13日 | 高齢者
数日前のこと。
仕事を終えて疲れて夜に家に帰ると「ウォー」「ウォー」と叫ぶようなうめき声が。難病で重度の介護度の父のベッドから聞こえてきました。
「お父さんどうしたの?」とベッドに駆け寄ると、ベッドの下がビショビショで水が溜まっています。それは

オムツからもれたおしっこでした。気がつかずに踏んでしまって、スーツを着たまま、父のおむつ交換と尿の処理を。

いつも父の介護をしてくれる母も80才。お正月の疲れが出たのか、足が全く動けなくなり、這うようにして移動していました。


父の病気はパーキンソン病。今の私の年齢の時にはもう発症していました。そこから保険適用外の頭蓋骨に穴を空ける手術を2回行い、本人も頑張って頑張って、病気の進行を遅らせてきました。発症して30年以上。いまだに生きていて、かろうじて介助されながらでも移動できることは、ある意味奇跡的だともいわれました。

今からちょうど10年前。私たち(私と夫と息子)は、私の両親と相談の上、同居しました。夫にも感謝です。当時小さかった息子にとっても「病人でも『ただいま』と帰宅して人がいる環境がいい」「多忙でも寄せ集まって協力し合えば介護の負担も軽減できる」とんな相談の上でした。

それでももう末期です。専門医の投薬管理で、在宅介護で生活していることで、命がつながっています。

毎朝血圧を測定しますが、低すぎて「測定不能」になることも何回もありました。そういう時は、身体が活動していなくて、脳細胞がどんどん死んでいっているそうです。ですから、認知症ではないけれども認知症と同じような症状もいろいろと出てきています。

「便が出なくなれば命に係わる」そうです。だから、便を軟らかく出やすくする薬もいろいろと服用しています。
そうすると、何日かに1回、壮絶な「おもらし」もします。「恥ずかしい。何とかしなければ」という意識があるので、じっとしていないで、便をさわり、そこら中に便をつけてしまいます。便との格闘も日常茶飯事です。
でも家族には「今日も便が出た。また命がつながった」と大変だけどうれしいことなのです。

パーキンソンの末期の特徴として、幻覚もでてきました。本当にみていてもつらいです。夜中に突然「ウォー(あそこに何かいる!)」と壁を指さし、まるでムンクの「叫び」の様な顔つきでおびえ、助けに行った私たちを杖で殴り、噛みつかれたこともありました。本人が一番辛いんですよね。

「どうして大変なのに、在宅で?」「最後まで在宅で看るんですか?」と良く聞かれます。だって専門医から「施設や入院したら命が縮まる」と言われたら、施設に入所や入院させられないのです。少しでも長生きしてほしいから。もちろんショートスティなどは利用していますが、自宅で過ごしているから、パーキンソンに打ち勝ち、平均寿命を超す位まで生きることができたのですから。

私は、議員になってから出産・子育てをし、現在は父の介護に携わりながら、議会では区議団幹事長として議会の中心的な部分で活動しています。人かみな通る道。今を生きるので無我夢中で、苦労と感じる余裕もありません。でも苦労すればするだけ、人の気持ちが、心がわかる人間に成長できる、そんな想いです。苦労は自分の身になると思っています。

もちろん私一人では介護はできません。朝早くから夜まで、「区民の負託に応える」活動でかけずり回っているから。やはり母がいるから在宅で過ごせるのです。それでも、母の体調を考えると、それもそろそろ限界ということで、初めて特養ホームの申込みをしました。ただ待機者がたくさんいますから、命と入所の競争です。

介護保険導入時「介護の社会化」のうたい文句でした。でも施設は足りず、保険料はどんどん上がっても負担は増えるばかり。痛ましいニュースもよく聞きます。もっともっと私たちが政治の場で頑張らないと。

西新井第三団地の特養ホーム「ル・ソラリオン」申込み受付開始

2010年10月06日 | 高齢者
先日の記事に誤りがあったので、訂正して更新したものをUPします。

関係者のみなさんにご迷惑・ご心配をおかけしました。

くりかえし要求してついに実現!

 日本共産党区議団は、一時期特養ホームの新規建設がストップしていた時にもくり返し本会議で質問し、ついに実現した特養ホームです。特にUR(第3団地)の建替えで、私たちも地域の方も要求して実現した施設でもあります。
150人の要介護高齢者が入居できます。

待機者が3500人以上いる中、すぐに入れる保証はありませんが、在宅等の困難度、優先度を考慮して入所を決定します。だから「新規に申し込んだから順番が来ない」ということはありません。既存の施設ですと、年間に入れるのは10人前後と考えると、一度に150人入れるのは、なかなかない機会です。ぜひお申し込み下さい。

施設の場所とお申し込み方法
1 場所 西新井三丁目14番3号 ユニット型個室

2 対象 介護保険要介護認定1以上の方
 
3 申込方法 
●新規の方 「ル・ソラリオン西新井開設準備室」に申込書を直接持参
●すでに申込み済みの方 申込みしてある第一希望の施設に「変更届」を直接持参

4 申込書は  区内16ヶ所の特別養護老人ホーム・区内25ヶ所の地域包括支援センター 区役所高齢サービス課介護予防係

5 お問い合せは
●利用者負担金額・申込み状況など 
 特別養護老人ホーム ル・ソラリオン西新井内「ル・ソラリオン開設準備室」 (3899)3005
●その他の問い合わせ:区・介護予防係 (3880)5885


敬老の日の高齢者訪問、両親の喜寿・傘寿に想うこと

2010年09月23日 | 高齢者
20日の敬老の日、私も地域の高齢者を訪問しました。
お元気な方が多くて、みなさん歓迎してくださいました。

夜は、同居する両親の喜寿(77歳)と傘寿(80歳)のお祝いをしました。
普段忙しくて何もしてあげられないので、この日だけは夜に日程を入れないで、手作りの料理とお赤飯でお祝い。
フルーツタルトのケーキも準備しました。
ケーキにはキャンドルも立て、両親に吹き消してもらい、私たち姉妹から花束をそれぞれに渡すと、要介護四で30年以上難病のパーキンソン病を患っている父もにっこり。久しぶりの父の笑顔を見た気がしました。

(料理をつくるのと、早い食事時間の準備、接待に追われて、写真を撮り忘れてしまいました!)

バセドウ病の母も、お正月以来のアルコール(スパークリングワイン)を飲み、みんなで団欒。
高齢の両親ですが、洋食系が好きなので、そういうメニューに。

メニューは
●ペンネのサラダ (これは沢山つくったので、残りを翌日控室に持っていって共産党の他の議員さんからも好評でした)
●2種のブルスケッタ(トマトと生バジルとオリーブオイル、レバーパテとミニトマト)
●がんばれ宮崎牛のステーキ
●ヴィシソワーズスープ(ジャガイモの冷製ポタージュ)
●フルーツタルト

●お赤飯とホウボウのお刺身(尾頭付き)

父はついつい食べ過ぎたみたいで、その後が大変でしたけど。
介護はする側もされる側も大変です。よく「経験者じゃないとわからない」といわれますが、本当に言葉にはできない日々の営みがあります。とても文章にできるものではありません。

ケアマネージャーからも、「最後まで在宅で過ごすのですか?」といわれます。そういう段階です。ショートスティも老健施設でさえ「もううちでは看きれない」といわれる段階です。
パーキンソン病の特質上、自宅で自由に過ごせた方が、命が続くんです。
パーキンソン専門医の主治医の先生からも「入院や施設に入れたら、命が縮まりますよ」といわれれば、できるところまでやるしかない と思うのです。

介護保険が始まって10年。保険料を払い、利用料を負担し、そのとき足立でうたい文句だった「家族はメンタルケアだけであとは公的介護で支えられる社会」とは程遠い、これが実感です。
「安心できる介護」の実現へ、もっともっと私たちの努力が必要ですね。

そんなことも感じた一日でした。