かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

大島都議とめぐる都内ツアーPART2

2013年04月09日 | ワークショップ
大島都議とは昼食後にお別れして、
築地の場外市場に続いて訪れたのは
農民連の食品分析センター

板橋区にあります。
これで臨海から皇居、新宿、板橋と都内をぐるっと回った感じです。

この食品分析センターは、1996年、WTO協定スタートの年に小さな建物からスタートしました。WTO協定の中で、輸入食品の検査基準を緩める、輸出国で検査したら輸入国では検査してはいけないなどの規定があり、輸入食品の残留農薬などを調べるために誕生。都内には50~60の分析センターがあるが、募金で作った施設はここだけだとのこと。

それ以来
 学校給食パンのポストハーベスト農薬問題
 漢方薬の残留農薬問題
 割り箸への漂白剤使用問題(濃すぎて測定器で測れなかった!)
 2000年には、あの中国産冷凍ホウレンソウの残留農薬を発見し、食品衛生法改定のきっかけにもなったそうです―日本ではありえない「収穫直前の葉っぱに農薬を振りかけていた」ことがわかり、それでも最初はなかなか政府が動かなかったそうです。その理由がなんと!
 …
 「冷凍ホウレンソウは加工食品なので検査しないことになっている」これが最初の政府役人の回答だったそうです。しかし、この発見をきっかけに食品衛生法が改定され、加工食品の残留農薬などの基準値があるのは日本だけだそうです。
  これもTPPで狙われているんですね。

住民の安全を守る砦のような役割を果たしてきたことがよくわかりました。


講義のように1時間近く説明してくれる八田所長。若いです!
大変勉強になりました。

募金で成り立っている施設なので、参加者みんなで募金を行い手渡しました。


3グループに分かれて順番に3つの検査機器の説明を受け見て回りました。

私たちのグループは、最初は農薬の検出・測定器

化学の世界の説明でした。地道で繊細な作業でした。

2番目に放射能測定の最も精度の高いゲルマニウム半導体測定器

 
自然界の放射線を遮断するために、重い鉛で囲まれていました。
メーカーであるフランス企業の労働組合が「震災支援したい」と協力してくれて迅速に手に入れることができたそうです


みんなで説明を聞いているところ


この検査機器での検査結果は
総検査数822検体
うちセシウム134、137が検出されたのは260検体(検出限界は各1㏃/㎏)
 1-5ベクレル 185検体
 5-10ベクレル 44検体
 10-36ベクレル 30検体
政府の基準は、1年前までは何と500ベクレル!今でも100ベクレル
「この基準値は高すぎる。100を超えるものなど殆どない。基準を超えるものが出ないように基準を決めたようにも思える。そうすれば賠償しないで済むから」
 の言葉に真実味が…。

3番目に、同じ放射能測定機でも、シンチレーションスペクトロメータを見学

実際にやってみてくれました
 

福島だけの問題ではない!
驚いたのは「土」の放射線量。都内で普通にはかっても400ベクレル位あるそうです。
汚染は福島だけの問題ではない、ということ。
これはセシウムは土に吸着する性質があるからだそうです。
それなのに、土壌の基準は全くないそうです。

被害を小さく見せる、真実を明らかにしようとしない政府の本質を垣間見たような気がしました。

ちなみに放射能の内部被ばくから身を守るためには
カリウムの多い食品を摂ることだそうです。カリウムとセシウムは同周期のため?だそうです。
例えば大豆、セシウムも吸いやすいけれども、それにもましてカリウムが多いので、セシウムは排出されるそうです。だから大いに摂った方がいいようです。
セシウムは「水溶性」という特性があるので、
野菜はよく水洗いする、ゆでこぼすことでかなり減るそうです

恐ろしいのは、海産物の問題です。食物連鎖などからいっても、大きな魚介類に影響が出るのは2年後といわれ、「ちょうど今」なのです。
しかも、最近のニュースで、今なお汚染水が流出とのこと。
しかも「海上で獲った魚介類は、たとえ福島県沖で獲れても、水揚げが静岡なら静岡産になるのよ」と参加者が教えてくれました。結局わからない!
もう出産予定のない私たちはいいけれども、若い人、子どもへの影響を考えると…

やっぱり原発はなくすべきです。一日も早く…。


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