かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

介護保険 (生活援助(訪問介護)の時間区分変更で利用者もヘルパーも大変!

2012年06月04日 | 高齢者
 介護保険は介護報酬の改定で4月からヘルパーが買い物や掃除・洗濯・調理などを行なう「生活援助」の「時間区分」が変更されました。
 基準時間は3月までは「60分未満」と「60分以上」で分けていましたが4月からは「45分未満」と「45分以上」になりました。「ヘルパーの時間が短くなって掃除ができなくなった」「今までどおりの時間でやってもらったら自費を徴収された」など全国で利用者からの苦情が広がっています。

 「60分→45分に短縮された」
 Aさん(女性)はこれまでヘルパーさんに60分で生活援助サービスを受けていましたが、45分にしなければならないと言われ、お風呂の掃除を削りました。
 Bさん(男性)は今までどおり60分だが利用料が上がるのではないかと心配しています。

 「90分→60分に削られた」
 実際の生活援助の時間は3月までは「60分程度」と「90分程度」でした。ところが4月からは「20~45分程度」と「60~70分程度」になりました。Cさん(女性)は90分だった生活援助が60分に削られました。

介護保険の給付抑制
 生活援助の時間はなぜ減らされたのか…。それは国が介護保険の給付を抑制しようとしているからです
 「90分程度」がなくなったため「60~70分程度」に減らす事業者が出ています。
 「60分程度」を「45分程度」に減らす事業者もいます。「45分程度」を午前と午後の2回行い「90分程度」を維持する方法もありますが利用料は上がります。

厚生労働省
「従前時間は可能」

 全国から利用者からの苦情が広がり厚生労働省も「従前のような60分程度や90分程度の生活援助は提供できなくなるのか→従前時間の提供は可能」とするQアンドA(質問と答え)を出しています(3月16日)。
 
事業所は報酬カット
しかし、政府・厚生労働省は生活援助の介護報酬の上限を「60分以上」2910円から「45分以上2350円に引き下げたままです。これでは「90分程度のサービス」提供は、事業者の持ち出しになります。
 国に時間短縮・介護報酬切り下げの撤回を求め、利用者と事業者が手を携えて世論と運動を広げることが重要だと考えます。
 みなさんのご意見をぜひお寄せください。(ぬかが和子)

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
介護保険改訂で生活支援後退 (長谷川 美樹)
2012-12-03 19:59:40
はじめまして、兵庫県三田市で市議をしています。この4月改定で「生活支援」の内容が大きく後退しました。
先日、ヘルパーさん、ケアマネさんに実情の聞き取りをしましたが、赤旗報道と同じ実態であることがわかりました。
本日から始まった、12月議会で取り上げ、行政として国への改善要望を出すよう、要求したいと思います。
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