かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

環境審議会の見学会 PART3~エネルギー効率を考える~

2013年04月07日 | 環境
先週、環境審議会で東京ガスショールーム見学会の一部をアップした時、
エネルギー効率のことを少しふれました。

「創エネスクエア」の展示です




今回の見学会では、そのエネルギー効率のことを学び、考える機会にもなりました。
「原発ゼロ、低エネルギー社会」にむけて…

一次供給エネルギーと実際に工場や家庭で使用される最終エネルギーにはギャップがあります。当然,供給とエネルギー>消費エネルギーの関係にあり,その差分は一次エネルギーから二次エネルギーあるいは石油製品などを作り出すときに発生する損失ということになります。

例えば電力。火力発電所では天然ガス,石油,石炭などを燃焼させて電力を生み出します。そのときのエネルギーの変換効率は35-40%しかありません。私たちが使用している電力の背景にはその3倍近い一次エネルギーが使用されているのです。原子力発電でも同じです。発電に使用できなかった2/3近いエネルギーは温水の形で廃棄されます。日本の火力発電所や原子力発電所がすべて海岸近くに建設されているのはこのためでもあります。せっかく作り出した熱の2/3を捨ててしまうのはいかにももったいない話です。日本の発電所はその巨大さゆえに都市の周辺には建設することができません。福島県や新潟県の大きな発電所から東京に送電するときの損失も電力の数%に相当します。

発電所が大きいために都市のそばに造れないのなら,都市の中に,例えばビルの中に小型の発電設備を設置し,発生熱を都市に供給するコジェネレーション(Co-generation)という考え方が出てきます。
そのイメージ図です


当然電力の場合は、原油や原材料(化石燃料など)を直接家庭に届けるわけではなく、
都市ガスの場合は、原料を家庭に届けてそこで熱などに替える訳ですから、ほぼ100%だという
考えてみれば、当たり前のことに気づきました。

わが家は、以前からガス中心の暖房、どちらかというとガス派でした。




ちなみにショールームは、いろいろな体験ができました。
楽しく学んだ一日でした。


環境審議会の見学会 PART2 東京ガス新宿ショールーム編

2013年03月30日 | 環境
2年前の大震災以降、私のライフワークとなった「原発ゼロ、自然エネルギーを足元から」。
足立での自然エネルギーへの切り替えの提言冊子も出しました。
太陽光から始まり、ミニ水力・地中熱・風力…再生可能エネルギーの活用提案もいろいろしましたが、
都市部で有効なのは「太陽光を資産の有無に関係なく活用できるしくみづくり」と「省エネルギーの徹底」で「低エネルギー社会」をつくっていくこと、というスタートラインに戻りました。

そして、その再生可能エネルギーのパートナーとして、化石燃料の中で最もエネルギー効率がよく、CO2排出量が少ないのが天然ガスを活用した都市ガスだそうです。

今日は環境審議会の見学会続編をお届けします。
行ったのは「東京ガス新宿ショールーム」です

「炎のスクエア」「くらし体験ハウス」「温水スクエア」「創エネスクエア」などに分かれています。

まず「炎のスクエア」です。ここはガスコンロが中心です。
実は個人的に楽しみにしていました。IH(いわゆる電磁調理器)との温度比較などを目で見ることができると聞いていたので、料理好きの私はワクワクしていました。

それがこのコーナーです。

カウンターに着席。目の前には東京ガスの「ピピッとコンロ」と東京電力の「IH」がそれぞれ並んでいます。


IH専用のフランパンと、通常のフライパンを持ってみると
IHのフライパンの重いこと…


これを並べて、冷凍ピラフを、公平性を保つために同じ火加減でつくり、比較試食をしました。


左がガスのコンロ。点火直後から見る見るうちに温度に差が。


HIは、その特性として鍋底しか温まらないのがよくわかります。


冷凍チャーハンを入れた後の温度変化。


当然炒め方も変わってきます。いわゆる「炎をつかう」炒め方がHIでは出来ないんですね。


出来上がったチャーハンを試食。まず先に出来上がったのが、ピピッとコンロの方。
パラパラになって香ばしかったですよ。当然だけど、IHの方がベチャベチャしていました。
でも「こっちの方が柔らかくていい」という高齢者もいましたけど。

食べながら感想を…。

昨年他界した父の生前、わが家でもIHに切り替えるかどうか迷いました。父が誰もいない時に火をつけてわけのわからないぐちゃぐちゃしたものを作ってしまうことが何回かあったので…でもその時に「ガスコンロ」でも安易に火をつけないようにできることがわかり、やっぱり「炎」を使った調理をしたいと思って、わが家も数年前にピピッとコンロにしたばかりでした。今のコンロは、掃除もしやすく、清潔に保てていいんですよね。
今回目で確かめることができ、比較ができて「やっぱりあの時ガスコンロにして良かった」と…

何だかこのコーナーだけで長くなってしまいました。
エネルギー効率の話とか、続きは、またの機会にUPしたいと思います。



環境審議会の見学会 PART1

2013年03月29日 | 環境
足立の環境審議会、私はなかなかいいと思っています。
環境に関するイベントのご案内も沢山下さり
「区民と共同して環境問題に取り組む」スタンスがいいんですね。

3月28日、区民環境フォーラムのみなさんと私たち環境審議会のメンバーとの合同の見学会に参加し、いろいろと勉強になりました。

今日はその第一弾のご報告で、前半の新宿区の「エコギャラリー新宿」の写真をアップしますね。

バスを降りて出迎えてくれたのはイメージキャラクター。

場所は新宿中央公園のすぐ隣です。
桜をはじめとして春の花々が咲き誇っていました。

大田道灌像と山吹の花




都庁と桜の花。すぐとなりです。


エコギャラリー新宿の入口です!

この施設は、環境学習情報センターと区立の区民ギャラリーという2つの異なる所管の施設を、指定管理委託をしているNPO法人の方々が一括して管理運営されていました。

建物も決して新しいものではなく、敷地も決して広いものではありませんでしたが、至る所に「環境を体感できる施設へ」の工夫がありました。


カーボンオフセットの取り組みの紹介。


これは、電気を使用しないでぜんまい仕掛けで自力で回すと音声が出る案内板
そういえば、一昨年委員会視察をした時にも至る所で見たような気が…


これはエアロバイクです


太陽熱でのエコクッキング。環境学習(出前学習)で使用するものでもあり、展示されていました。


センター長さんと区の担当課長から説明を受け、質疑応答。
私はトップで質問しましたが、他の区民の方々も本当に熱心に質問を行われて、時間も超過気味でした。

次は東京ガス新宿ショールーム。
誰でも体験できる、楽しい施設でした。
続きは次回アップしたいと思います!


家庭用太陽光発電をお考えの方へー今年度(3月まで)の設置が、補助金の面でおすすめです

2013年01月11日 | 環境
 原発ゼロを実現するには、再生可能な自然エネルギーの飛躍的な普及が必要です。
 再生可能エネルギーの導入可能量は、全国で20億KW以上(環境省など)になり、原発54基の発電能力の約40倍です。この大きな可能性を現実にする取り組みを、足立区の足元からすすめていきたい、と家庭用太陽光パネル設置の拡充を求めてきました。
 区では、新しい「環境基本計画」案の中で、「全世帯の1%をめざす」としていますが、一方で補助金を削減する動きも強まっています。

東京都が補助金を廃止
 都は、新たに「屋根貸し制度」をつくることと引き換えに、家庭用太陽光発電の補助金の廃止を決めています。そのため、今年度申請分しか都の10万円/1kw補助を受けられません。

区の「受付終了」に抗議。今年度設置分は来年度受け付けることに
 足立区では、「今年度目標件数に達した」として、お金はあるのに補正予算も組まずに締め切ってしまいました。これに対して日本共産党は批判・抗議を行い、結果として今年度に設置した家庭については、今年4月からの新規申請で受け付けることになりました。

足立でも補助金削減の動きが
 足立でも「設置単価が下がった」などを口実に補助金を削減する動きが強まっています。今のところ「廃止」は考えていないということですが、いつどうなるかわからない状況です。
 ですから、太陽光パネル設置を考えているご家庭の場合は、一刻も早く設置した方が自己負担が少なくてすみます。

一覧表にしました。ご覧ください




地球が危ない!第2次足立区環境基本計画改定案が示される

2012年12月19日 | 環境
原発依存→自然エネルギー・低エネルギー社会を足元から

 12月12日に環境審議会が行われ、第2次足立区環境基本計画改定案が示されました。「日本でいちばん地球にやさしい人のまちになる」と区長が豪語するにふさわしい内容とは言えず、原発ゼロ・放射能汚染対策に後ろ向きな区長の弱点もありますが、全体として私たち(日本共産党)が提案してきな内容が生きる計画になっています。

自然エネルギーの拡大などエネルギー対策前進!
●再生可能エネルギーで区内電気使用量の1%を発電と目標を明確に
 今回初めて自然エネルギーの導入目標が提起されたことに大きな意義があります。目標数値の低さ(ドイツでは4割の目標)などは今後検証し改善も求めていきたいと思います。
●地域分散型エネルギーの確保を明記
「原発など大規模発電から、自然エネルギーで地域分散型のエネルギー確保に努める」と求めて来たことが反映されました。

空間放射線量の測定も新たに盛り込む
 対象とする環境の範囲として地球環境・自然環境・まちの環境・生活環境などをあげ、その生活環境の中に従来の大気・土壌汚染、ごみなどに加えて「空間放射線量の測定」も明記されました。測定だけでなく対策も入れる方向性になりました。対策としては不十分さもあり、更なる充実を求めていきます。

大気汚染の目標にSPMの基準も入れる
 大気汚染対策の指標は従来ダイオキシン(工場から排出)だけでしたが、日本共産党の(審議会委員の私の)求めに応じ、「幹線道路の大気汚染を監視」と明記し、その指標にSPM(浮遊粒子物質)の基準も明記されました。大気汚染公害患者会の運動が結実した結果です。

地球が危ない!
計画では
●世界人口は70億人から2050年に90億人
●現在人口の5人に1人が1日1ドル25セント以下で生活
●電気を利用できない人が全世界で15億人、トイレがない人が25億人、10億人が日々飢えで苦しんでいる
●温暖化の機構変更に歯止めがかからなければ生物種全体の3分の1以上が絶滅する恐れがある
●子どもたちに人間らしい生活が営める世界を残すためには、貧困と環境破壊の課題に今すぐ取り組む必要がある  と紹介、待ったなしの対策として取組むと記述しています。

即時原発ゼロこそ現実的・具体的
今月の時事通信社の世論調査によると、今後地震等による原発事故に不安を感じている人が85%もいます。
 原発即時ゼロは現実的でない、という方もいらっしゃいますが、即時ゼロにしないということは、せっかく止まっている原発を次々と再稼働するということです。地震国日本で原発を続々と再稼働し、行き場のない核のゴミを排出し続けることこそ無責任。原発の稼働なしでも電力不足は起きないことを電力会社も認めている中、再稼働せず危険な原発から廃炉していく、今回の計画に示されたように足元から低エネルギー社会へ、自然エネルギーの導入を広げていくことこそが、現実的・具体的で責任ある方向ではないでしょうか。

パブリックコメント(意見集約)が行われます
 区は、審議会の意見を反映した「改定案」を来年1月15日~2月14日まで、パブリックコメント(意見集約)を行います。ぜひみなさんの声を届けて下さい(詳細はHPなどで)

自然エネルギーへの切り替えの提言を提出しました

2012年01月26日 | 環境
  東京電力・福島原発事故は、日本と世界の人々に大きな衝撃をあたえ、原発に依存したエネルギー政策を、このまま続けていいのかという、重大な問題を突きつけています。そして、原発からの撤退と自然エネルギー(再生可能エネルギー)への大胆な転換への世界的な流れは、この事故を契機に、さらに大きくなっています。

日本国内でも、各種の世論調査で、原発の「縮小・廃止」を求める声が過半数を占めるようになっています。抜本的な政策転換が必要であり、身近な自治体から「自然エネルギーへの転換」を取り組む必要性がますます高まっています。

日本共産党区議団は、私がプロジェクトチームの責任者となり、このテーマで半年にわたり調査・研究を続けてきました。
CO2を削減し低炭素社会にしていく、即ち温暖化対策を抜本的に強めることは、自然エネルギーへの転換・低エネルギー社会の実現にもなります。
その上に立って提言。また環境基本計画の見直しの時期にもあたり、総合的な施策の充実を求めての提言として区長あてに提出しました。


私たちの都合で1月19日と、期日指定をしたので、対応したのは副区長と担当の大高部長でした。

構成は
第一章 自然エネルギーは世界の流れ、多大な可能性を持ち、自治体こそとりくめる
 原発依存からの脱却を
 温暖化対策は待ったなし
 日本は自然エネルギーの宝庫
 自然エネルギーは小規模分散型だからこそ足立でもとりくめる

第二章  具体的提案
「太陽の恵み」「水」「平地」「区内業者や地域力」…。足立の良さを生かし低炭素社会を
 Ⅰ、区長が掲げた「日本でいちばん地球にやさしい人の街になる」の看板を下ろさず意気高い取り組み目標を
 Ⅱ、「おひさま」「水」などのエネルギーの総合利用
   ―再生可能エネルギー利用を抜本的に高める―
 Ⅲ、省エネやエネルギー効率改善を推進して二次エネルギーを削減し、低炭素化へ
 Ⅳ、行政・区内産業・区民が力を合わせて
   ―CO2削減は犠牲や我慢ではなく、大きなビジネスチャンスととらえ、地域も産業も発展できる道へ―

10.5ポイントの文字で25枚。代表質問の約4倍の分量の大論文です。
 
その概要を説明しているところです。

地方ではエネルギー自給率100%を超えている自治体が沢山あります。
都市部で何ができるのか、調査し、研究し…結論は「省エネ(エコ)の抜本的な強化と、都市の特徴を生かした自然エネルギーの積極的な導入・活用。それを我慢や負担・犠牲で成立させるのではなく、地域産業の活性化とリンクできる」ということです。

とりあえず印刷に入ります。冊子が欲しい方にはお分けします。区議団控室(3880-5770)ぬかがまでお申し出くださいね。


ただ今論文作成中-自然エネルギーへの切り替え提言-

2012年01月16日 | 環境
今年の3月、原発事故に続き計画転電で苦しめられていたとき、私が「原発ゼロ、自然エネルギーへの切り替えを足立から」というと、ある民主党の議員から「足立で何ができるんだ」と言われ、その時以来、「足立でできる自然エネルギーへの切り替え」は私の大きなテーマでした。

夏には日本環境学会会長さんの話を聞き、全国の経験・報告を学び、秋には環境モデル都市飯田市や横浜市にも調査に行きました。
自然エネルギー白書や様々な文献も読み込み、この膨大な資料も取りまとめて「自然エネルギーへの切り替え提言」を検討してきました。


区議団ではプロジェクトチームをつくり、一緒に調査も行き、区の実情なども分担して調査。その結果が「提言」として実りつつあります。
19日(木)の区長への提出予定日という佳境に入り、私の生活や頭の中は、自然エネルギーと省エネ、CO2削減のことで占められています。1月という特殊性から新年会も多いのですが、毎日朝3時くらいに起き、PCに向かい文章をまとめ上げる作業を行う日々。健康を削り、走る時間も削っての毎日ですが、それもあとわずかです。

提出をしましたら、区議団ホームページにもアップしますので、ぜひご覧くださいね。

環境審議会でLEDの最新情報と中央防波堤を見学調査

2012年01月15日 | 環境
1月11日、朝8時半に集合し、夕方の5時近くまで、バスで都内各所を回りました。
環境審議会(学者・有識者、区内各団体代表、議会代表で構成)としての調査活動で、私もその一員として参加しました。


午前中は汐留にあるパナソニック本社ビルを訪ね
●パナソニックエコソリューションズ社によるLED照明研修会(直管型LED照明の紹介、白熱灯や蛍光灯との比較、LED照明技術の最新動向など)
●本社オフィスの省エネの取り組みや環境に配慮した設備の見学
●オフィスや店舗の最新の照明を体験できるモデルルーム、テクノラボの見学
●PCの映像を3Dデータでみることができる国内最大のバーチャルリアリティ
など、近未来型の内容。

本社内はすべて写真撮影禁止ということで、お伝えできないのが残念です

今日は盛りだくさんの内容で、本社ビルの会議室を一時お借りして環境審議会としての会議も行いました。
議題は足立リサイクルセンターの指定管理者指定と、2010年度の国内温室効果ガス排出量について です。
リサイクルセンターの指定管理者指定は大いに問題があります。今までその役割を担ってきた幅広いボランティア・足立区民で構成する「NPO法人あだち環境・リサイクル協会」から三菱地所に変更するということで、区内で環境・リサイクルの先頭に立ってきたとの絆を切り裂くものになりかねないのです。こういった分野こそ、区民を大切にしその力を生かし共同することこそ必要なのに…。ということで、時間がない中ではありましたが「言わずにはいられない」と発言をしました。審議会の会長さんも「それはどういうことですか?」などと関心を持たれているようでした。


お昼はすぐ近くで一人1500円払ってランチバイキングでした。
パスタや様々なサラダ、冷しゃぶやお肉・魚の料理、デザートも楽しみながら、参加された方々と楽しく交流しました。
チョコフォンデュもありました。

午後は
レインボーブリッジの一般道を通って


中央防波堤外側埋立処分場、新海面処分場へ。

ここは小学生の社会科見学コースにもなっていますが、今回は「特別に」(?)内側埋立地から外に出て、一番南の新海面処分場を臨むところまで行きました。

まずは担当者による説明と映像


これはどのように埋め立てているかの展示。廃棄物と土を挟むように「サンドイッチ」のように層をつくるので、ごみが飛んだりしないとのことでした。


埋立地の現状を説明。一番南側にこれから埋め立てる「新海面処分場」が最後だそうです。というのは、海があるからと際限なく埋め立てられるわけではなく、その周りは航路の確保、その延長線上は千葉県と神奈川県域になるので埋め立てられないとの話しが印象的でした。現在埋立処分をしているのは主に「燃えないゴミ」です。


廃棄物系のバイオマス発電もしています


これは23区清掃一部事務組合所有の粗大ごみ破砕処理施設

そして中央防波堤外側埋立処分場へ
 
左側写真で棒のようなものが突き出ているのはメタンガスの放出管です

 
東京湾の船や羽田空港もすぐ近くに見える位置です。

 
東京ゲートブリッジ


外側処分場を出るときには、学校プールでの消毒と同じように、車両が水の中をゆっくり走り、汚れや泥を外に持ち出さない工夫もされていました。

いろいろな意味で有意義な調査活動でした


アリオ前で放射能測定と対話

2011年11月25日 | 環境
今日は質問通告締切日。自分が質問するわけではありませんが、責任がありますので、毎回へとへとになります。やっとひと段落です。
今日はもう少し23日(祝日)の話を

午後、「足立区の放射能汚染問題を考える会」のみなさんと合流し、放射能の測定と対話・宣伝を行いました。
この会は、放射能汚染を心配する有志個人や団体がいっしょになってゆるやかに取り組んでいる会です




アリオの目の前の区道(歩道部分)では0.25μシーベルト/hを下回っていました。
測定をしていると、多くの方々から「どんな数字?」などなどみなさん気になっているようで、沢山声をかけていただきました。

でも、植樹帯の水がたまりやすいところを測ると


みるみるうちに線量計の数値が上昇し、0.40μシーベルト/hに。

同じ地域でも、測る場所によって、数値が大きく違うのは、どこでもいえること。
どこでも側溝や水がたまりやすいところは高い数値です。

区は「通常の清掃の範囲で対応」といいますが、通常の清掃でもなんでも、0.25を超える場所は対応を求めていきたいと思います。


当日は「原発からの撤退」署名を持参した方がいましたので、その署名にも取り組みました。
次々と知り合いが「あらぬかがさん」と話しかけてくれました。

ある知らない方からは
「除染した土や残骸はどこに行くの?処分するっていっても…。やっぱり原発のたった一回の事故で、こんなことになってしまうなんて…原発はなくさないとね」といわれました。
現在でも原発による発電量は全体の10%台です。自然エネルギーに本気でシフトし、節電も行えば、電気代も値上げしなくても十分に原発からの撤退はできます!

この行動は有志によるものですから、もちろん私も党名も自分の名前も宣伝は控えましたが、それでも沢山の方に声をかけていただき嬉しかったです。

ある方からは
「我々は大地を借りている。その借りものを借金だらけにして未来に返すことになるのは悔しい」といわれました。

未来のためにも一致する人と力を合わせていきたいですね。

「会」の構成員の方が測定した区内各地の測定結果を掲載しますね



区内の放射線量ー指標値を上回った砂場などの除染が始まりました!

2011年09月04日 | 環境
 区は区内790カ所の公園・児童遊園や子どもの施設、593カ所の砂場、122カ所の全プールの放射線測定を終えました。
 その結果、プールはすべて全く検出されませんでした。
 公園・児童遊園・住区センター・学校・保育施設などは、790カ所中で綾瀬・大谷田・谷中・中川など東部地域の14施設で区の指標値(0・25)を上回り再測定と低減策にとりくんでいます。
 砂場は「空間線量測定」ではなく砂を採取し専門家に分析依頼。その結果、35カ所で指標値を超える放射性セシウムが検出され、砂の入れ替えが始まりました。西新井周辺の東島根・亀田・栗原・興本・本木小学校については、8月15日~24日の間に、すべて砂の入れ替えが終了しました。



子を持つ父母や共産党の繰り返しの要求の中、前進しました
 事故後区は、区内の1ヶ所しか測定していませんでした。「きめこまやかな測定を」と求めても「安全だ。測ってどうしようというのか」という態度でした。
 しかし父母からは不安の声が次々と届けられ、日本共産党区議団はこの問題で5回も区長に緊急申し入れを行い、測定と除染を求めてきました。今では東京でトップクラスの放射能対策になりました。

でもまだ不十分。安心の環境へ全力をつくします
 課題もあります。790カ所の区施設の測定ヶ所は放射線の低い校庭などのど真ん中で、線量の高い木製チップや草むら、側溝、吹き溜まりでは測定をしていません。 きめ細かな測定と除染、測定器の貸し出し、食品の安全など内部被ばくの対策へと力をつくします。


えっ!ひどい!!この時期に太陽光発電設置補助を削るなんて!

2011年06月05日 | 環境
私たちは、原発依存から脱却し、ドイツですでにやっているように自然エネルギー中心に切り替えていく、具体的に期限を決めたプログラムをもって取り組むことをめざしています。
 そして足立から、自然エネルギーへの切り替えのメッセージを発信していこうと呼びかけています。
 区では「太陽光発電設置補助をしています」と誇っています。でも実は削っているんです!
 石原都政と近藤区政は、この4月から太陽光発電の設置補助をバッサリと削ってしまいました。都は発電量1kwあたり10万円の補助を全額削り、近藤区長も「都も削ったから」と同3万円削ってしまい、7万円の補助にしてしまいました。これについても「補正予算で復活を」と緊急申し入れを行ってきました。これからも改善を求めてがんばります!

「東京・足立の患者と住民が取り組む環境・公害・道路対策」出版記念会

2010年10月24日 | 環境
24日、「東京公害患者と家族の会 足立支部」「東京にあおぞらときれいな空気をめざす足立連絡会」が編集した「東京・足立の患者と住民が取り組む環境・公害・道路対策」という冊子の出版記念パーティーが行われ、参加しました。

この冊子は、足立の公害患者の会が中心となって、東京大気汚染裁判での和解条項にある「きれいな空気を」の実行を求めるとりくみ、科学者の視点、様々な記録や思いを綴ったものです。

読み応えのある冊子になっております。
出版記念会では、多くの方々が発言しました。


弁護士の黒岩哲彦先生

黒岩弁護士からは、冊子にも掲載されている東京大気汚染訴訟の提起の意義と、2007年6月の画期的な東京高裁和解勧告文について語られました。冊子から引用、ご紹介しますね。

 原告、支援の取組みが東京高等裁判所の裁判官の心をとらえたことは明らかです。東京高裁第8民事部の原田敏章裁判長(2010年度に同民事部代表常任委員という、東京高裁のナンバー2の立場につかれています)は、和解勧告で次のように述べています。
 和解勧告の革新は「本件訴訟の提起を、ひとり原告らの個人的な利益のためのみになされたものと矮小化すべきでなく、その社会的な意味を軽視すべきではない」としたことです。
 私は、高裁の法定で、原田裁判長の和解勧告を聞いて、原告の労苦を思い浮かべて涙がにじみ出てきました…。
このように和解勧告の意義を紹介した後に、現代史の中でも、多くの方々が、自分の利益のためでなく、社会的意義から立ち上がり、社会を、歴史を動かしてきたことを感動的に語られました。


その黒岩弁護士からも「東京弁護士会から人権賞受賞」と紹介された東京原告団長の西さん。
受賞理由の一部をご紹介しますね。
「2006年には、自らがぜん息の重責発作によって入院し、九死に一生を得て復活してからは、不自由となった身体をおして運動の中心を担った。まさしく命を削って先頭に立つその姿は、原告団だけでなく、公害に苦しむ人々の希望の光として多くの人々に感銘を与えた。今日ではディーゼル排ガスが大気汚染公害の大きな原因となっていることはほぼ常識となっているが、西氏は、この事実が殆ど認識されていなかった時期からこの問題の重要性を訴えるとともに、対策の必要性を訴えてきた。和解交渉においては、大きな柱であった微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準を制定させることを実現し、東京における大気汚染のオア以前に大きく寄与した」
黒岩弁護士からは、「西さんの受賞理由は全ての患者原告にあてはまります」との言葉もありました。


区議団からは、浅子けい子議員と私、ぬかが和子が参加、ご挨拶を行いました。


ご挨拶をしているところ。
公害患者の会は、私の議会の先輩、故今井重利さんがぜん息で苦しみ、議員引退後に会長になり、まさに命を削って力を注いできた会です。私にとって議会でのお父さんのような暖かいお世話になった方です。それ以来私もいろいろと関わりを持ってきました。きれいな空気のために、街路樹もふやすこと、高木中木低木を組み合わせること、国道や都道をもつ国や都は直接の被告であり、熱心に取り組んでいますが、足立区のもつ区道ももっと緑を豊かにできるはず、そんな思いからご挨拶をしました。


酸性雨研究会(科学者)の権上かおるさん。住民の大気汚染測定運動から待機の実態を分析、明らかにされてきました。


西新井本町に住む第二次原告の初山さん。在宅酸素を手放せず、まさに命を削りながら頑張ってこられました。「きれいな空気を、星空の見えるところで生きていきたい」の思いから、以前の公健法のような制度、新たな救済制度をもとめる活動の先頭に立たれています。

心が洗われるような、暖かい会でした。

きれいな空気と「濃い緑」の環七を!

2010年06月17日 | 環境
公害患者と家族の会・東京都建設局といっしょに歩いて現地調査をしてきました


環七(西新井~鹿浜区間)は、公害裁判の和解条項で「街路樹の緑化推進」を都が約束している地域です

 ご存じでしょうか?
東京大気汚染公害裁判の和解条項から、ぜん息の医療費助成と共に、環七(西新井~鹿浜区間)など主要幹線道路の「街路樹の緑化」が盛り込まれています。
 環七を行き交うディーゼル車の排気ガスにより、多くの方がぜんそく発作を起こし病院・診療所にかかっています。
環七の西新井~鹿浜区間は、唯一車道が3車線のために、一日の交通量は3万台を大きく超え、大型車の通行も多い区間です。歩道が狭く、緑も少ない「最も劣悪な環境」なのです。そのため、ぜん息等被害を引き起こす浮遊粒子状物質(SPM)などが、基準値の2倍近くあります。
 14日、東京都職員(街路樹を担当する課長など3名)や公害裁判に関わった弁護士、原告やご家族などといっしょに歩いて点検、調査を行ってきました。


はじめに江北保健総合センター(本町2丁目)で自己紹介と交流をしました。


「環七沿いに転居して発症。強い薬のために副作用で、癌になっても抗ガン剤を打つと死ぬといわれた。健康な身体を返して欲しい」(環七綾瀬地域在住原告の中山さん)


「風邪かと思ったら肺がレントゲンで真っ白。療養のため会社も閉め、妻子とも別居・離婚。在宅酸素と投薬で生きている。タバコも吸わず、犯人はディーゼルしか思い浮かばない。環七・尾久橋通りなど都道に囲まれている西新井本町2丁目に転居して、症状はさらに悪化し入退院をくり返すようになった。汚い空気を吸ってきれいな空気にしてくれる緑を沢山植えて私たちのような被害者を出さないように」
(西新井本町 原告の初山さん)


他にも、ぜん息の苦しみを抱え、入院をしたこともありながら、小学校の教員を続けてきた元教員の方など、
原告や患者の方々のふりしぼるような訴えは、心に響きました。

いよいよ歩いての調査開始。
強い雨の中、歩いて42カ所を調査。わずか一時間弱でしたが、のどは痛くなり頭痛も。空気の悪さを実感しました。


街路樹は、高木、中木・低木を組み合わせて植樹する形状が理想的。
これが続けばグリーンベルトとなり、住宅街への汚染大気の流出も遮断されます。高木は、冬でも落葉しない常緑樹が効果的で、クスノキやヤマモモが街路樹として適しています。


でも現実は不十分な街路植樹がたくさんありました。
一カ所づつ都の職員と確認しながら歩きました。
街路マスが埋められて、なくなってしまった場所です。復元、中木植樹を要求


低木が途中で途切れている。改善を要求しました。