かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

熱中症対策緊急申し入れ

2013年08月02日 | 区政全般
8月に入ったので涼しげなテンプレートにしました。

足立区内の公営住宅で熱中症で亡くなられた高齢者が少なくても2名!
いろいろ調査し、実態を取りまとめ、本日、緊急要望を行いました。

要望書を副区長に手渡すところ。右から4番目、黄色いスーツが私です。


要望書を手渡した後の副区長との懇談も、フレンドリーなものでした。
「人の命をまもることを最優先に」の想いは同じだと、私は確信しています。

要望書の概要を掲載します。

足立区長 近藤やよい様
2013年8月2日  
日本共産党足立区議団 

熱中症対策についての申し入れ


 熱中症で命を失う方が後を絶ちません。
 足立区の都営住宅では7月10日夜、1人暮らしの無職男性(90)が居間の床に倒れて死亡しているのを、訪ねてきた次男が発見。14日には、区内のシルバーピア(綾瀬)で、1人暮らしをしていた69歳の男性が、熱中症により死亡しているのを12時間後に管理人によって発見されました。命に別状はありませんでしたが栗原北小学校では10日、5人の児童が写生の授業で救急搬送されました。
 梅雨明けが発表された7月6日以降、都内の熱中症による死者は少なくとも41人となり、このうち35人が65歳以上の高齢者でした。また、41人のうち少なくとも34人は屋内で死亡していましたが、いずれも自宅にエアコンが無かったか、あっても作動していませんでした。
 今回の死亡事故にあたり調査をする過程で、何度か「高齢者がクーラーが嫌いでつけないから」という区職員の言葉を聞きました。しかし、今回熱中症で死亡した69歳の高齢者は、クーラーを使える環境ではありませんでした。
 また、クーラーを設置しても、電気代の負担が心配で使用しない高齢者も数多くいます。嫌いだからつけないのではありません。
 夏場は、家庭内の消費電力の5割以上をエアコンが占めています。それだけ電気代がかさむわけで、そのうえアベノミクスの円安により、電気料金も値上げされました。「ガンガン使え」というのはお金持ちの発想で、アベノミクスでインフレが進めば、年金も貯蓄も目減りします。「先行き不安な高齢者にすれば、エアコンだって我慢せざるを得ませんよ」(経済ジャーナリスト岩波拓哉氏)というように、経済的な困難者の多い足立区だからこそ対策の強化が必要です。
 さらに、高齢者は自分の体温の変化を感じにくいため、室内の温度が高くなってもエアコンをかけなかったり水を飲まなかったりする傾向にあり熱中症にかかりやすく、今後猛暑日と熱帯夜が続けば、気づかないうちに体力がどんどん落ちて、死亡するケースも多くなると、専門家が繰り返し指摘しています。
 こういった高齢者の特性や経済状況を見ずに、安易に「高齢者はクーラーが嫌い」の言葉で片付けるべきではありません。
 今回、少なくても2名の貴重な区民の命が失われたことを重視し、「住民の命・安全を守る」という自治体の使命を発揮する立場から、熱中症対策を全庁的に重要な課題としてとりくむことを強く求めます。
 「塩分や水分をこまめにとる」といった個人の努力で行う対策の普及啓発とともに、根本的な対策や行政の役割が求められる中、以下、緊急に申し入れるものです。


1、熱中症への総合的な対策と実態の把握
 熱中症の対策に関わる課は、少なくとも10以上あり、それぞれが積極的に取り組んではいますが、分散的です。足立での救急搬送や死者数等、実態も掌握されていません。実態をつかみ、総合的に対策を講じられるよう力を尽くしていただきたい。

2、情報提供・周知の拡充
 衛生部等が担当して、HP上では適切な注意喚起が行われていますが、同様の注意喚起を、情報弱者に行きわたるよう、回覧板や町会の掲示板なども活用して頂きたい。

3、見守り・声かけ
 地域のちから推進部を中心に、福祉部・衛生部とも連携をして「見守り・声かけ」の体制を抜本的にかつ早急に強めていただきたい。

4、熱中症シェルター
 環境部でとりくんでいる「クール街」、住区推進課で取り組んでいる「住区センターをシェルターとして活用」を連携させて、総合的に「熱中症シェルター」をアピールを強化し、周知を図り、「電気代節約を気にし冷房を使わない高齢者、冷房機のない高齢者」などが、気兼ねなく利用できるようにして頂きたい。

5、クーラーの設置および電気代支援について
①2年前には生保受給者のクーラー設置の特別措置が行われましたが、それ以降はありません。新たに生保受給となった高齢者および、生保を廃止となった一人暮らし高齢者に対し、クーラー設置支援を行っていただきたい。
②生保受給者について、燃油代等冬季加算はあっても、夏期加算がないのは、今の時代にあいません。夏期加算の実現を国に強く働きかけるとともに、当面、区単独でも電気代負担の支援を行っていただきたい。

以上





こんなに実現!昨年の予算修正案の提案

2013年02月23日 | 区政全般
こんなに実現!昨年の予算修正案の提案
―区民の声・運動が区政を動かしている!―

毎年区長の出す新年度予算案を分析し、その結果として予算修正案を提案してきました。
2012年度予算修正案提出時には自民・公明・民主・みんなの党が反対をして否決されましたが、
修正案提案が生き実現していました。
他にもありますが、一部掲載します


足立の新年度予算案学習会

2013年02月22日 | 区政全般

本日、足立区の新年度予算案の学習会がおこなわれ、私が講師を務めました。

30ページに及ぶ資料を作成。
2585億円の予算を、分析し、問題点・前進面など報告。

ある辛口の参加者からも「日本共産党区議団の地道な活動に敬意を」と言っていただき、準備にかけた苦労が報われる思いでした。

予算議会は議会に入る前が特に忙しく、
ここ2週間くらいは、毎日朝2~3時起き。日中も5分の休憩もとれない日々でした。
なにしろ議会の様々な活動の合間に、沢山の区民の相談にも応え
こういった学習会の準備なども行うものだから…

でも責任感と共にやりがいを感じているからこそ、ポジティブに取り組めました。

自分の家庭の料金払込みとか、父の一周忌の準備とか、全て後回しにしても追いつかないほどの毎日でした。


これでやっと明日から、普通の人間の生活ができそうです。
といっても目が回るような忙しさには変わりがありませんけど…

足立の新年度予算は過去最大規模

2013年02月09日 | 区政全般
前年より150億円増。4会計では史上初の4000億円
 発表された新年度予算は総額2586億円(一般会計)で昨年より150億円増の過去最大です。
 鉄道立体化(竹ノ塚駅)で50億円増、小学校改築(建替え)で36億円増、公園等の整備で42億円増などが増えた主な要因だと説明されましたがふくらんだ財政を支える力があることが第一の特徴です。
 特別会計の国保、介護保険、後期高齢医療保険いずれも増額で、一般会計と合わせ4会計の予算規模は、史上初めて4000億円を超えました。

「年少扶養控除の廃止」で区は「12億余の増収」と誇る。
その分、子育て世代に痛み・負担増

  区の収入はどうでしょうか。まず区民税収入は12億円余の増収見込みです。この主な要因は、「年少扶養控除」の廃止によるもの。つまり控除廃止により「子育て世代は収入が増えないのに住民税の大増税(昨年所得税増税に続くもの)」が行われることで、区民税は「増収」になります。
 区は、区民の痛みにふれ思いやる姿勢は全くなく、逆に単純に「増収」といっているのです。ここに区の冷たさが表れています。

苦しいのは区民のくらし。区財政が苦しいのではない!
 特別区税全体では22億円の増収を見込んでいます。また区財政収入の35%を占める都区財政調整交付金は23億円の増収で905億円区に入る見込みです。財政は一路「きびしい」わけではなく一定の増収があることが特徴です。
 区民の暮らしの苦しさを逆手にとって「区財政が苦しい」かのように装う区の姿勢に怒りすら湧いてきます。

合宿ではいろいろな分析を行いました!
予算議会に生かしていきたいと思います。

新年度予算規模は2580億円余!

2013年02月01日 | 区政全般
1月29日、新年度予算の概要が発表されました。
予算規模は、史上最高規模、2580億円余!

その使い方、施策の優先度が問われます。

本当に区民に必要なところに使われているのか
無駄はないのか
財政難とはいわせません。
おそらく23区でもトップクラスの財政規模ですから。

来週には、区議団で合宿も行い、しっかり分析・検証も行っていきたいと思います。
予算議会に向けてがんばります!

戸籍・住民票の窓口業務まで民間事業者にー問われる自治体のあり方

2013年01月29日 | 区政全般
来年1月から戸籍・住民票窓口に民間業者が

区区役所本庁舎の戸籍住民課と中央本町区民事務所の窓口業務を統合したうえで民間事業者に委託し、来年1月から実施するとしています。
 委託される業務は
 ●フロアマネージャー業務
 ●住民異動窓口業務
 ●証明窓口業務
 ●戸籍届出窓口関連業務
 ●特別永住者窓口業務
 ●住居表示窓口業務
 の6業務とされています。

サービス向上は必要。
 私は、この間、「先進」といわれる自治体の戸籍等業務サービスの実態を調査してきました。

写真は、全国でも最も進んでいるといわれる「北九州市」の窓口改善の調査


銀行のようですよね


奥にフロアマネージャーが


個人のプライバシーも守られ


この図面で分かるように、窓口を曲線でとるようにして、窓口の数を増やしたそうです

こんな感じ。

かかった経費は、なんと足立区役所の1階の改修費用(シンボルツリー・壊れたマルチビジョン・大きくスペースを取る芸術作品(彫刻?)・窓ガラスへのフィルム貼り‥)の撤去と変わらない!お金の使い方、優先度としてどうなのでしょう?

共通しているのは、「好評」の原因は、銀行のフロアマネージャーのように、案内するフロアマネージャーを置いていたり、窓口の改善で、待ち時間を減らしたりのサービス向上にちからをつくしていることです。
 サービスの向上は必要です。サービス向上のために、民間のアドバイスを得る、サービスやフロア設計の委託をすることは「あり」だと思うのです。
最も守られるべき個人情報が…
でも、それと最も守られるべき戸籍などの実際の業務を民間に明け渡すことは別問題ではないでしょうか?

コスト縮減というが…
 区は「コスト縮減」といいますが、必ずしもコスト縮減につながるとはいえません。昨年12月の総務委員会で追加で補正予算4億6393万円(債務負担行為)の増額が提出されました。

日本共産党の役割は大きいと実感
所管委員会(総務委員会)でも、決算特別委員会でも、この問題に「異議」を唱え論戦したのは私含め日本共産党だけでした。
もし、この議席がなければ、誰も問題点を指摘しない、行政側にも緊張感もなくなってしまう…
行政の在り方の監視役としての役割も大きいと痛感しています

みなさまのご意見をお寄せください

雪の成人式に 息子を想う

2013年01月15日 | 区政全般
昨日は成人式でした。

始まる前は、雨。
大島よしえ都議とともに区議団全員がそろって、新成人にお祝いのごあいさつ。
雨の中横断幕がフニャフニャになりました。


雨の中でも、みなさん笑顔!


今年の記念品は
携帯スリムボトル。
スカイツリーの入った街の風景、デザインは新成人の実行委員のみなさんが考えました。

実は…
今年は一人息子の成人式なんです。

式典の最中、今までの子育ての想いが溢れて
思わず涙が浮かんでしまいました。
何しろ議員になってから出産したのですから


誕生直後。
まだ名前もなく、「額賀ベビー」と書かれています。

息子にとっての母親は、
いつも忙しくて家にいない。
今思うと親子ともどもよくやったと思います。

ひょうひょうとして明るく友だちも多いわが息子ですが
幼児期学童期には
アレルギー・ぜん息による入退院の繰り返し
中学に入ってからも胃潰瘍で入院、
よくがんばってくれました。

苦労の連続ではありましたが
私にとっては息子と過ごす時間は至福の時でした。
たとえそれが病院へ行くときであっても…。

愛情だけはたっぷりかけてきました。
地域の方や周りの人からたっぷりの愛情をもらって
育ってきた息子でした。

この写真も、出産直後の病院で。
当時区議会議員だった大島よしえさん(現都議)が、お祝いにかけつけてくれました。若い!!
こんな風に大勢に囲まれて、見守られてきた息子でした。

この20年間のいろいろな想いが溢れての涙でした。

そんな息子が
成人になったのですから。
今では大学生であり、塾の先生でもあります。
塾の生徒から
「先生と同じ名前の家を見つけましたよ。珍しい名前だからめったにないですよね」と写メールを見せてくれると
「これ俺んちだよ。人の家を勝手に撮るなよ(^_^;)」なんて会話をしていたと教えてくれました。
私の看板が出ているから目立つんですね。

早いものですね。

式典が終わると
猛吹雪のような雪・雪・雪

道を歩くのも、帰宅するのもかわいそう。

今年成人の子どもたちは平成4年生まれ。
大学入学時には東日本大震災で入学式が中止に。
そして成人式は雨と雪…。
でもきっと一生忘れられない成人式ですよ)^o^(
ガンバレ新成人。そしておめでとう。


夕方には東京とは思えない風景になりました。

息子はというと…
14中の同窓会で盛り上がり
中々帰ってきませんでした。いつまでも親は心配で…。

次回、息子の成人を記念して
ブログに息子の成長を写真で記してみたいと思います。
単なる親馬鹿と思われるかもしれませんが、
もしよろしければお付き合いください。

今日はAフェスタと花火大会!

2012年10月13日 | 区政全般
秋空のもと、昼間はAフェスタ。
夜は 花火大会でした。
今年は区制80周年の記念で、70分間で15000発!
息つく間もありませんでした。

花火スタートの前には恒例で区長と議長があいさつするのですが、
議長挨拶の時には「早くやめろ~」と花火を待つ人の声が…

今年は風向きの影響か、
打ち上げた花火のカスが、雨あられのように北千住側の観客席に…。
私たちの頭上にも降り注いでいました。

写真は上手く撮れなかったけど記念にアップします





今年は富士山も登場しました。

えっ!東電・原発債権で区が3000万円も損益?

2012年09月19日 | 区政全般

 8月の文教委員会で足立区生涯学習振興公社の決算が報告され「区が原発・東電の債権を3億円も買っていた」「そのために3000万円も区民の貴重な税金が泡となり、損益を出していた」という驚くべき事実が明らかになりました。

 この「債権」とは、国債と同じようなもので、当初は資金運用のために購入したものでした。

 公社設立時、「基本財産」として区民の税やサービスを削ってつくったお金、15億円が生涯学習振興公社に流れました。区の第三セクターだった区は、そのうち約14億円を投資有価証券購入に投じ、「資金運用する」とし、その中の3億円が原発推進・東電支援へと社債購入に回っていたのです。
 今回の原発事故により巨額の損失が出たものです。
 
 残りの約11億円も損益は出ていないものの、JR・NTT・首都高などの「社債」購入にあてていました。
 当時「基本財産」を各公社が保有することについて、区は「基本財産を保有しその運用益を活用する」としていました。

しかし、区民の貴重な税金の活用の仕方として適切だったのでしょうか?
区民は「原発推進」などに税金が回ることを望んでいたのでしょうか?

 区のお金の活用の仕方が問われます。皆さんのご意見をお寄せください。

いのち守る(自殺・孤独死対策につながる)制度の紹介

2012年07月12日 | 区政全般
私は、6月議会で「いのちを守る」をテーマに自殺・孤独死対策について質問しました。これに関わる制度をご紹介します。


ひきこもりセーフティーネット

 ひきこもり状態にある本人や家族の苦しみは、他人には言えないつらいことと思います。
そんな方に、専門家が親身に相談にのり的確なアドバイス、支援が受けられる区の制度です。不登校経験者、進路未決定者、学校中退者も支援しています。
生活保護を受給している家庭の引きこもりがちな子どもを支援し「負の連鎖を断ち切る」と、高校進学やリファー先につなげることもやってきました。
この事業は就労支援課の事業です。以外?そうでもないんです。

全国にも有名になった若者サポートステーション。もともとは「ヤングジョブスポット」という国の事業・施設でした。以前は区は「就労支援・雇用は区の仕事ではない」と私たちに拒否。若者雇用問題を議会質問すると自民党からヤジが飛んだものでした。このヤングジョブスポットがなくなる危機もありました。しかし、区が支援して今のハローワークと同じ建物の中に「若者サポートステーション」として発展することができました。若者サポートステーションは、なかなか仕事に就けない30代までの若者に対し、履歴書の書き方、面接のやり方を始め「お仕事道場」など就職できるまで支援してくれるところです。詳しくはこちら
同じNPO法人に頼んで運営しているのが、「ひきこもりセーフティーネット」です。
ひきこもりセーフティーネット→若者サポートステーション→ハローワークと連携を取ってできるようになっています。
私たちも大いに応援してきました。

7月3日、区議団全員で若者サポートステーションに行き、「ひきこもりセーフティ-ネット」「サポステ」の取り組み、現在の課題など、調査してきました。

ひきこもりセーフティーネット どう利用できるの?
まずは電話かメールでご相談ください。
電話  (5242)9634(日、祝日、年末・年始を除く)
午前11時~午後7時
メール soudan@sneta.jp (24時間受付)

リラックスしてじっくり相談も「出張・来所相談」
竹の塚六丁目16番1号 大恵ビル2階(竹ノ塚駅徒歩5分)
※電話予約の上での相談になります。

放射能予算ゼロ、被災地にもゼロ円の「足立区復興増税」条例は認められない!-本会議で反対討論

2012年07月02日 | 区政全般
先週の金曜日は第2回定例区議会最終本会議でした。

私は、第50号議案「足立区特別区税条例の一部を改正する条例」について、日本共産党足立区議団を代表して反対討論をしました。

10年間一人1000円の増税
 この条例案は、区長自身が「区民税を500円上乗せする条例を提案しました」と区民に発信していますが、これにより、都民税分と合わせて平成26年から10年間、毎年30万人の区民が、一人当たり1000円の増税になります。

「東日本大震災復興臨時特例法」を適用しての足立の増税案
 これは震災復興財源確保三法のうちの一つ、「東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保にかかる地方税の臨時特例法」を根拠法とし、「500円の上乗せができる」規定にもとづくものですが、本来復興増税という形で足立区民はじめ住民に増税を強いるべきではありません。

「助け合い」の精神からもおかしい「不公平増税」
 この復興増税三法は、「連帯して負担を分かち合う」といいながら、震災後の景気の低迷をもろに受けている個人や中小企業に対しては被災者も含めて8.8兆円の増税を押し付けながら、同じ税制改正で、国際競争ができるほどの大企業には実質2.6%も減税をする、この不公平は、復興に向けての「助け合い」の理念に照らしても看過できるものではありません。

この税収、復興には全く使われない
 しかも、足立区において重大なのは、「復興」特例法を適用して増税しながら、その税収15億円は、復興には全く使われません。今の足立区において「復興」が必要な地域はなく、この税収を被災地の復興に活用するわけでもありません。臨時特例法の中で「緊急に地方自治体が実施する防災の施策の財源確保に活用できる」としていることを利用して通常の防災対策に使おうというのです。使途として例示しているのは老朽危険家屋解体の促進や耐震化、避難場所の照明やトイレ対策などです。
 これらは増税を決める前から区が「実施する」などといっていたものです。

自治体の基本責務は増税しないでもできる
 これらの防災震災対策は、「住民の命と安全をまもる」という自治体としての基本的な仕事であり、震災を経て加速度的に進めることも自治体の責務であって、新たな税金をとらなければやらないという事業ではありません。
 
 特別会計を組む訳ではないため一般会計の中に埋没し、特別な対策でなく、通常の予算で対応すべき震災対策に活用される懸念があります。委員会の質疑では「差別化を図る」旨の答弁をしましたが、「それでは、耐震診断・耐震補強、家具転倒防止など従来も予算が不足すれば補正予算で対応していた施策には、復興増税財源は活用しないのですね」と質問をしても、「活用しない」とは明言しませんでした。区長のメールでは増税の理由として「耐震診断や補強工事の申請が多い」ことをあげています。

放射能対策はゼロ
その上、復興財源の活用として最も正当性のある福島第一原発事故による「放射能汚染対策」については、当初予算もゼロで、他区で実施している対策も実施していないのに、検討も例示も一切していません。

 結局は、「震災復興」「災害対策」に名を借りて、区民に10年間増税を強いるものであり、到底認めるわけにはまいりません。

区民のくらしに思いを寄せ、声に耳を傾けて
 今区民は、年少扶養控除の廃止などにより、税も国保料も負担が増えています。後期高齢者医療保険料も上がり、これから介護保険料の値上げ通知も届きます。加えて自民・公明・民主党により消費税の増税まで強行しようとしています。子育て世代の区民からは「夫の給料がすごく減って、働いても働いても生活がどんどん大変になる。今でも食費を安いところで買い物をしているのにすごく疲れてしまう」といった切実な声が次々とよせられています。こんな時に「徴収することが出来る」からと、安易に増税をすべきではありません。

私は「区民生活に思いを寄せ、議会としての意思を示されるよう」と、強く訴えました。

残念ながら、区議会与党の自民・公明党や民主・みんなの党、無会派の議員が増税に賛成をしてしまい、可決されてしまいました。
でも、きっとこの指摘は心に残ったと信じています。そして、この議席があることに感謝。もしこの議席がなければ、共産党の議席がなければ、誰が考えてもおかしい「震災復興に名を借りた増税」に誰も異議を唱えない、区民の声を届けない議会になっていたのだから。

住区de団らん

2012年06月07日 | 区政全般
4月から新しく始まった事業、「住区de団らん」を見学してきました。
これは「孤立」対策として、住区センター11館でモデル事業として新しく始まった事業です。
時間は夕方5時~7時、個食で栄養もかたよりがちな一人暮らしの高齢者を中心に、一緒に夕食を食べて人とふれあい、「団らんをする」事業です。

お伺いしたのは入谷の住区センター。
5時にセンターに到着すると、高齢者が三々五々集まってきました。
いくつかのコーナーに分かれて、思い思いの過ごし方で夕食の時間午後6時までを過ごします。

 
これは輪投げコーナー。
 
針谷議員もチャレンジ。
私もチャレンジしました。

 
女性陣で賑わっていたのが、ミニ手芸コーナー。今回はえんどう豆のストラップづくりです。
今日は豆の部分をつくっていました。小さな玉に布を巻いて糸でしばってミニてるてる坊主のようにします。とても細かい作業、手先を動かすことは、老化防止に最高、楽しめて一石二鳥のコーナーです。次回に「さや」の部分をつくります。

他にも、オセロのコーナー、壁際に並んだパイプいすに座っておしゃべりやくつろぐなど、思い思いの過ごし方をしていました。別室で伝言ゲームもやっていました。
全員でレクリエーションをする住区センターもあるそうで、それもいいのですが、入谷住区のようなやり方は、初めての方でも違和感なくとけこめてとてもいいと思いました。

別室ではメインの夕食の準備が始まりました。
●食費は300円程度、センターでの調理は中毒防止のためNG
という条件で、入谷住区センターでは、地元の業者さんの協力を得て「温かいご飯」「おかず」が準備されていました。

食器だけはセンターの予算で100枚購入したそうです。いろいろ話し合って、紙よりも温かみがある、経費を安くするため、センターで配膳をする今のやり方にしたそうです。

配膳の様子



婦人部の方々の協力で手際よく配膳されていきます。



一方、参加者は夕食直前に腹ごなしで体操が始まりました。みなさん元気です。


盛り付けられた食事です。
今日のメニューは
マーボーナス
ウインナーとゆで卵
お漬物
から揚げ
サラダ
カボチャの煮つけ
  でした。とても美味しそうでしたよ。
住区センターの役員が「量は少しでもいいから、彩りよく、バランスのいいものを」とお願いして始まったと聞きましたが、ホントに彩りが良いですよね。
これが300円とは!
300円なのに「梅干しが欲しい」とまでは業者に頼めないということで、梅干しだけはセンターで買ったそうです。

今回が第4回目(月2回実施)ですが、参加者は当初の30人台から60人へとどんどん増えているそうです。
参加者(高齢者)の笑顔に感動。
中には、10数年、TVとしか話をしたことのなかった高齢者も参加するようになったそうです。

他の10館もそれぞれのやり方(食べたい出前をとる所や400円の弁当などもある)でやっているそうです。
入谷住区センターは、役員さんのがんばりでこんなに成功しているけれども、必ずしもそうなっていないところもあるそうです。
それでも「できるやり方で」と一律の押し付けにならないよう区の職員も心がけていることもよくわかりました。

全館でこういったお食事会が広がるためには、善意・頑張りだけでなく、もっともっと区の支援も必要かもしれませんね。




お笑いタレントの母親は「不正受給」ではなかった!?

2012年06月03日 | 区政全般
 有名芸能人の母親が生活保護を利用していたことに乗じて、生活保護全般への異常なバッシングが続くなか、生活保護問題対策全国会議と全国生活保護裁判連絡会は28日、「冷静な報道と議論を求める緊急声明」を発表しました。
 人気が出てきたタレントの親の扶養という非常に特殊なケースは、あくまで道義的な問題であり、自民党議員が「不正受給」と指摘するような法律違反ではありませんでした。14~15年前、母親が病気で働くことができなくなり、息子も当時の収入では扶養できなかったため受給が認められました。収入が増えてから一定額の仕送りもしていました。いずれも福祉事務所と相談しながら行ってきたものです。 
 声明は、高額所得者による親の扶養のあり方という特殊な事例をとらえて、生活保護制度に問題があるかのように報道していることを批判。以下の点に理解を欠いていると指摘します。
 (1)法律上、親族による扶養は保護利用の要件ではない(2)成年のその親に対する扶養義務は「余裕があれば援助する義務」にすぎない(3)扶養の程度・内容は話し合いで決める(4)著しく少ない場合は、福祉事務所が家裁に申し立てる―。
 また、雇用の崩壊と高齢化の進展が生活保護利用者の増加原因であることや、それでも利用率は1・6%と先進諸国に比べて異常に低いことなど、事実を置き去りにした報道の姿勢を問うています。
 芸能人の事例を騒ぎたてた政治家は、生活保護の給付水準10%引き下げという政策をつくった自民党プロジェクトチームの座長です。今回の特殊ケースを一般化し、制度の改悪により真に必要な人が受けられなくなる、生存権を奪う事態が懸念されます。

私が委員長をつとめることになった「生活保護・高齢者生きがい対策特別委員会」、
生存権が問われる重要な委員会になりそうです。

まちづくり公社問題について考える

2012年01月24日 | 区政全般
まちづくり公社について、よみうり新聞で「区施設の修繕事業で23年間にわたって財団法人足立区まちづくり公社と随意契約を結んでいた」「公社職員の約4割を区職員のOBが占めている 」「天下り先」とセンセーショナルにくりかえし報道されていました。

事実は全く違う!まちづくり公社工事総額の方が安い
 ここで指摘されている「区の修繕事業」とは、学校の施設修繕事業で、区内の全学校の修繕事業についてをまちづくり公社に委託していました。
 新聞報道はあたかも「随意契約で特定事業者に高い値段で発注を行い税金をムダ遣いしていた」かのように描いていますが、事実は全く違います。
 まずその発注総額ですが、22年度工事を検証し、区の契約課が見積もった額と、実際の公社の契約額を比べると、総額で1000万円まちづくり公社の方が低い額でした。個別の件数でも公社の方が高いものも62件ありますが、低いものも40件ありました。
 「随意契約」とはいいますが、3社で見積もり合わせを行い、一番価格の低かった業者に発注しています。

沢山の事業者が等しく契約できていた
 なによりも区の契約と違って優れているのは「すべて1000万円以下の小規模工事なので、特定の業者だけが受注するのではなく、区内の業者に等しく仕事を発注する」仕組みにあり、これがある意味で「ワークシェアリング」となり、区内の事業者の育成にもつながっていたことです。逆に区の契約課発注は、単純な入札なので「安い値段をつけた特定の事業者ばかりが沢山の仕事を持って行ってしまう」弊害があり、今その見直しをしているのです。

天下り先というが
 「天下り先」というのも誤解を招く表現です。一般の会社でも定年退職後、年金受給開始まで現役時代より低い給料で継続して雇用・勤務することが当たり前になっています。まちづくり公社の「再任用」もこれと同じです。現役時代の身分とは全く違い、はるかに低い給料で再任用されています。高級官僚が高額の退職金を大量に受け取るいわゆる「天下り」とは違いで、それを同一に描くとは、見識を疑うものです。もし破格の待遇で「天下り」があれば、私たち日本共産党が黙っているわけはありません。

問題は区長の姿勢
 区長はこのよみうり新聞の筋違いな批判を鵜呑みにして行動をおこしました。事実を正確に把握しての行動とは思えず、その独断専行の姿勢は問題です。

まちづくり公社解散について
 今回「まちづくり公社」は、「公益法人への移行がむずかしい」として解散をすることになりました。
 私たちは、「解散」に異議を唱えるものではありませんが、設立当初「公社じゃなければできない仕事がある」と言ってきたことは間違っていたのでしょうか。設立そのものがどうだったのか、十分な検証が必要ではないでしょうか。

総務委員会で論戦
 私(ぬかが和子)は、10日に行われた総務委員会でこの問題を取り上げ、「解散後は契約課が施設修繕の入札事務を行うことになる。まちづくり公社の良さを生かし、特定の事業者に発注がかたよらないように、区内事業者の健全な育成につながるような仕組みづくりを」と求めました。
 区も「まちづくり公社に委託していた工事だけでなく、契約全体でも特定事業者に発注がかたよらないように問題の解消を検討」の旨の答弁をしました。

着物姿で名刺交換会に参加

2012年01月05日 | 区政全般
今日は写真満載です!
新年くらいは着物を着たい!と年末から計画。着付けは近くの知り合いの方が「喜んで!」と引き受けてくれました。
その方のお宅へ大荷物を抱えて、お店を広げたところ

寒い一日でしたが、長襦袢やお腰や肌襦袢…身体に次々といろいろなものを着込むので暖かかったです。

次々と着付けをしてくれました。

   
私も伝統文化とか、日本の古き良きものは大好きです。寺社や伝統文化を大切にするという点でも、実は真の愛国者は日本共産党だと思っているのです。
   

このお宅は書道の先生もしていらしたので、立派な書がありました。

 
着付けの仕上げの段階です。


着付け終了で記念写真。
   

早速車を自分で運転して区役所へ。控室でも記念撮影。
 

名刺交換会の前に、出初式です。
   

同じく和装の針谷議員といっしょに撮影。
今年は団長・幹事長そろって和服です。

 
普段和服とは縁もゆかりもない私ですが、大昔、祖母の影響で日本舞踊を習っていた時期もありまして、所作は苦労はしませんでした。しかも、着付けをして下さった方が上手で、苦しくもなく、着くずれもしないで過ごすことができました。「脱ぎたくない」と思うくらい、心地よく暖かかったです。本当にありがとうございました。
手描き友禅絵師だった伊藤和彦議員から「いいもの着ているね」といわれたので着物のうん蓄もわからない私はホッとしました。

名刺交換会の始まりは、恒例の江戸消防記念会のみなさんの木遣りです。

     
木遣は、もともと労働歌の一つ。1202年(建仁2年)に栄西上人が重いものを引き揚げる時に掛けさせた掛け声が起こりだとされる事があります。掛け声が時代の流れにより歌へ変化し、江戸鳶がだんだん数を増やした江戸風を広めていったといわれています。本来は、読んで字のごとく木を遣り渡す(運ぶ)という意味ですが、威勢のいい町火消のお兄さん達に唄われる唄のことです。もともとは大木など運び出す時、その力を一つにまとめるための掛け声、合図として唄われたものでした。
このように作業唄であったものが、寺社や家などを建築すること自体が慶事であったことからおめでたい唄として唄われるようになりました。
江戸の中期ごろには鳶職人の人達の間で盛んに唄われていたそうで、そのうち町火消が鳶職人を中心に誕生したため、木遣り唄も自然と町火消の中に溶け込み、受け継がれていったといわれています。江戸消防記念会の資料によると、地曲・くさり物・追掛け物・手休め物・流れ物・端物・大間など8種110曲があるようです。
この木遣り唄を大切に受け継いできた町火消の姿、それが今でも受け継がれています。