ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・80

2014-07-11 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

弁護士とはいえ海千山千のインド人、甘い顔を見せない事だ。お金の支払いは特に気を付けなくてはならない。マリーとフィリップスにはノートを渡して使った金額を記入させる必要がある。仕事は仕事として必要なお金は支払うが彼らのお金とぼくのそれは区別する。特に今回、1300㌦の両替はレシートを確認する必要がある。レート32ルピーと32・5ルピーでは650ルピーの差額が出る。前回60㌦の両替についてマリーには何も言わなかったがそれはブラック・マーケットでの両替だからレシートはない、信用するしかないのだ。ぼくが甘い人間だと彼らが思ったら抜きにかかる。何もぼくは四角四面でやろうとは思っていない、少し甘い部分があって良い。常識の範囲内でぼくから抜いてもらっても結構だ。どうせこんな世界だ、お互い持ちつ持たれつ、それで良い。
 もう完全に冬型の気候になってしまった。朝九時過ぎまで靄が晴れない。太陽が顔を出すまで寝床に潜って寒さを凌いでいる。元気に外へ出て行く者といつまでも毛布に包まっている者とに別れている。クラスはいつからか冬時間の10時から11時に変わっていた。アシアナの入所者はどうしているのだろうか、6時の開錠後、昼の12時まで病棟に入る事は出来ない。ぼくがいた12月初旬でも寒かった。暗い前庭でティーコップの温もりで手を暖めていた。9時頃、太陽が出てくるまでの約2時間ただ黙って病棟の周りを歩いていた。ここでは一度起こされ外に出されるがあとは毛布に包まってティーを飲もうが寝ていようが誰も文句は言わない。そうしてはいけないという規則はない。クラスは出席するよう指導されているが裁判所への出頭は当然、最優先されるし面会があればクラスへの出席は強制されない。出たくない時は体調が悪いと言えば刑務官も何も言わない。考えてみればここの規則は夕方6時から朝6時までの施錠と12時から15時までの施錠だけだ。施錠による拘束時間は合計15時間、残る9時間は自由時間と考えられなくもない。第1刑務所内であれば女性専用第1収監区と懲戒用第3監房以外だったら第2収監区を出て売店に行く事も他の監房に行く事も規制されない。監房からの解放9時間内での懲役と言う強制労働はない。禁止されているのはドラッグと喫煙だけだと言える。


釣りの情報が入ってきた 湾の河口から2番目の橋で新聞屋の兄ちゃんがうなぎ6本を釣り上げた 
な な なんちゅうこっちゃ 大きいのは65cmあったらしい うぅ~うぅ~・・・
中ちゃんに餌を用意してもらった 焼酎はぼくが持っていく 今夜7時からの夜釣りだ
晴れは明日まで 東シナ海に梅雨前線が発生し九州北部に接近するとの予報
今夜 うなぎが釣れなかったら明日は2番橋へ行く 
午前 検診結果を聞きに内科クリニックへ行った 一部正常値を越えた項目があったが
治療する程のことはない とドクター  安心した
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