ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・25

2013-10-24 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

   十二月二十七日(火曜日)
今年も残すところ後4日となってしまった。刑務所で正月を迎える事は間違いない。自分の不注意によるものだから仕方がない。来年の正月は自由になって楽しく迎えたいものだ。昨日、ピーターがアシアナから戻ってきて彼と話しをすることが多くなった。彼は頭が良いのだろうぼくの解かり難い英語を理解してくれ会話が出来る。
 元プレジデントの死で昨日に続いて今日も裁判所やオフィス等は休みになっているそうだ。数日前、お金を貸してくれたアフリカ人に御礼としてリヤカーの移動売店で買ったビスケットを贈った。少しの事で気持ちが通じる、困った時また頼むこともあるだろう。毎日同じ日々が延々と続いているがその1日々を積み重ねていくしかここから出る方法はないのだ。
 フィリップスのスタッフの量は増えたが質が落ちて効きが持続しない。鼻水が出たり軽い風邪症状がでるとシックだよと体が合図を送ってくる。このままでは眠られないのだ、眠ろうとすると身体に痛みが始まる。やっかいなドラッグだ。正月は良いスタッフが欲しいな。スタッフの刑務所への持ち込みは裁判所に出頭したアフリカ人プッシャーによる。外国人犯罪者の多くはニューデリーの裁判所パテラハウスが管轄している。元プレジデントの死でインド政府は喪に服し政府機関をクローズしているがそうすれば年内、新しいスタッフの持ち込みは不可能になる。一度フィリップスにワード内にどの位のスタッフがあるのか聞いたことがある
「無くなる事はない心配するな」と奴。
 ビリの値段が上がった二本で15ルピー。昨夜はここCバラック内でビリが不足した。6時の施錠後だから他バラックからの補充が出来ない。吸う奴は今夜自分が吸う分1~2本は持っているが売らない。1本10ルピーの高値になってやっと1本買うことが出来た。一度安いのが手に入ると高値は買い難い。
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