フロム鉄道のホームに立ちます。最後尾から列車を押して進むスマートな機関車だ。世界でも屈指の急傾斜を走るのだという。もちろん引っ張るのもいますよ。くしくもこの鉄道1940年、私の誕生年に運行開始。電化は1944年と聞きますが、多くの歴史を運んで今日を迎えていることでしょう。後程紹介しますが客室は当時のままなのでしょうか。
車両のお腹には駅名とその標高が書かれていました。発車駅は標高2mのフロム。
そして終着駅「シュルダール」駅 886mと記している。
先頭の機関車まで歩いてきました。お腹のプリントが最後尾の機関車とは違っていました。
せっかくここまで来たんだからとホームから降りて撮影。
車内でいただいたフロム鉄道案内パンフ。駅の標高と距離が印字されています。ジャバラ織を開いたら次の案内図、2枚に分けて掲載します。
標高ゼロメートルのすぐそこから、1000mを超える山々の連なりが描かれています。
ショースの滝を過ぎてから、急傾斜を上るため馬蹄形にグニャと曲がるカーブがふたつ描かれています。わずか20㎞走るのにトンネルは20個もあるという。そして1時間かけてゆっくりゆっくり。
出発前の車内。車内は2000年の時と一緒でした。その時もクルーズを終えて、この列車に乗ったのです。機関車は、これがまさに機関車だという姿でした。現機関車のようなスマートさはありませんでした。客車は濃紫色で駅名のプリントもありませんでした。
車内のテレビには、随所でこうした日本語の案内が出てきます。お客さんが日本人だったからかどうか知りませんが、他の車両の調査は怠りました。