靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

レゴロボット競技会

2011-01-17 23:59:38 | レゴリーグ
週末、 FIRST Lego League (FLL) competition (レゴのロボットを用いた競技会)。アラスカ全土から参加者が集まった。(http://firstlegoleague.org/ JapanをクリックするとFLLの日本での活動情報も。)

アンカレッジ市に4校ある公立高校の1つにて。


9歳から14歳までの3~10人で成る各グループがロボットゲーム(Robot Game)とプロジェクト(Project)の2部門で競う。

ロボットゲーム:「LEGO MINDSTORMS(レゴ社製品)」を用いて製作・プログラムしたロボットで、与えられたミッションを2分半の間にどれだけこなせるか。

こんなテーブルで。


プロジェクト:今日の科学者・エンジニアが解決しようとしている現実的問題についてのプロジェクト。今まで存在しなかった斬新な解決方法を創造したり、既に存在している解決方法に基づいて何かを築いたり。
 今年のプロジェクト・テーマは「Body Forward™ Challengeーengineering meets medicineー(身体を前にー工学技術と医療との出会いー)」。怪我の回復、遺伝的性質の克服、身体の潜在能力を最大限引き出すための革新的方法を発見すること。ちなみに来年のプロジェクト・テーマは、「food safety(食物の安全性)」について、だそうだ。この日プロジェクト部門に入賞したのは「禿げ」についてスキットをしたガールズチーム。


長男の学校からは6年生チーム「Peace(平和)」 と5年生チーム「Cheese Ninja(チーズ忍者)」の2チーム参加。3ヶ月間放課や放課後に練習して来た。

チームTシャツ、「チーズ忍者」・・・。


会場は音楽大音響。踊る子供達に大人達。
司会者はなぜかスコットランド民族衣装キルトにモヒカン・・・。


直前までプログラミングの確認。


村から参加の「※エスキモー」の少年少女チームと対決。ミッションごとにポイントを稼いでいく。


頑張った「チーズ忍者」チームロボット。


会場の参加者全員ジャッジからメダルをもらう。


「ゲーム直前に落として粉々に壊れたけれど落ち着いて忍耐強く作り直し最後まで頑張ったで賞」や「コーチが緊急の用事で参加できなかったけれど頑張ったで賞」、などなど色々な賞が。ゲーム・プログラム部門合わせ最優秀賞は米国全土の大会へ出場。

入賞、とはならなかったが、一日中(朝8時前から夕方5時過ぎまで)楽しんだ。来年に向け、今から大いに盛り上がる長男、「演劇と同じくらい楽しい」と。

アンカレッジ・デイリー・ニュースでの紹介記事、21枚の写真が会場の盛り上がりを伝える:
http://www.adn.com/2011/01/16/1651821/first-lego-robotics-competition.html


※「エスキモー」という言葉は侮蔑語ということで世界的に「イヌイット」に置き換えられる。東カナダに住むクリー族の言葉で「エスキモー」は「生肉を食べる者」を意味する語、と誤って解釈され侮蔑的に用いられたという理由からだが、実は亜極北のアルゴンキン系インディアンの言葉で「かんじきの網を編む」という意味ともいわれる。

またそもそもアラスカ南西部に暮らす「ユピック」はカナダやグリーンランドに住む「イヌイット」とは別の集団。「エスキモー」イコール「イヌイット」ではない。「エスキモー」を「イヌイット」と呼ぶことは、一部を指すための呼称を全体を指すための呼称に置き換えてしまうことである。「アジア人」が侮蔑的だからアジア人皆を「中国人」と呼ぼう、というような。
 
そこでアラスカでは公にも「エスキモー」という言葉が用いられ、本人達も自身を「エスキモー」と呼ぶ、誇りをもって。




さて、こちら月曜日早朝。といっても今日はマーティン・ルーサー・キングJrの誕生日にちなんだ振り替え休日。

Have a wonderful week!


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6 コメント

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Unknown (旅人パンダ)
2011-01-18 05:09:46
面白い大会ですね~!
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レゴ (ブンた。)
2011-01-18 05:44:20
すごい大会があるんですねー。
作って組み立てだけと思ってたら。
ちゃんとプログラミングまでしちゃうんですね。
ものを作って動いたらそれはそれは感動しちゃいますよねー。

学校でそういう大会に参加できるっていいですね♪
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Unknown (OYABAKA)
2011-01-18 15:43:37
うちの息子も、4年ほど前MINNDOSTORMSにこっていた事があります(どうしても欲しいというので、クリスマスとお誕生日と両方合わせたプレゼントとしてあげました)。

競技とかも聞いた事ありますが、私たちがいた場所ではその機会がなく、周りにも興味を持っている友達も見つからず、親もコンピューターの知識に欠け手伝ってあげられず(夫は長期出張していたため)、結局長続きせずに終わってしまった苦い思い出があります。まあねえ、今でも時々思い出したように、出して遊んでいますけど。

マチカさんの長男君のように、学校対抗の競技の機会が与えられているのは、うらやましいです。引っ越しの多い私たちには、そういったクラブがある学校にめぐりあうチャンスも少ない。

MINDSTORMSも含め、レゴには私も高い評価を感じています。
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旅人パンダさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2011-01-19 00:32:38
面白かったですよ~。会場、エネルギーに溢れてました。
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ブンた。さんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2011-01-19 00:49:55
ね、面白い大会がここアラスカにもあるんだね。今年初めて参加しました。

本当だね、作って動かすことができるのだものね、感動するよね。会場は熱気に溢れてました。男の子も女の子も、自分達が作りあげたロボットの一挙一動に手を振り上げ喜んだり、叫んだり。

確かに学校で参加できるというのは助かるよね。他にも様々なグループがあったよ、ボーイ・ガールスカウトやホームスクール組や。もし息子君が興味持ったら近くで何かグループがないかあたってみるのもいいかもしれない。

個人でも3人以上集まれば参加可能、でもロボットやミッションなどの器具も自分達で全て準備しないといけないとなると大変だよね。

何かを作るの、楽しいね。ブンたさんはその楽しみをよ~く分かってるよね。写真いつも楽しませてもらってます!
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OYABAKAさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2011-01-19 01:10:11
息子君もはまったんですね!実は家も一昨年の年末のプレゼントだったんです。この大会のチームロボットもそのプレゼントを用いてました。(笑)息子君、今でも時々出してくるんですね。末長く使ってほしいですよね。

息子君がちょうどはまっていた時期にグループが見つからなかったんですね。夫さんが長期出張だったのも大変でしたよね。私もプログラミングについてさっぱりわかりません。

レゴリーグの高校部門があると聞きます。近くに一緒に練習できるようなグループがあるといいね。中学生までの部は3人以上集まれば大会参加可能なのだけれど。コンピューターを自身で作り上げるほどの息子君、さぞかし楽しめるだろうと思います。

こちらの学校にもレゴリーグがあるところとないところがあるようですが、他にも様々なグループが参加してました。確かに学校でチームを結成してくれると、送り迎えなど助かるよね。娘ちゃんは、興味ないかな。ガールズチームがたくさんの賞を獲得してました。

レゴ、息子もどれだけお世話になってるか。レゴにかけるモーティベーション、未だに持続してます。新しいシリーズがどんどんでてますね。ここ何年かに出た建築系の、いいなと思ってます。
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