靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

子育てノート、力を引き出す指導者

2013-02-17 03:03:33 | 子育てノート
今週は懇談会があった。まず小学校の三人を終え、中学校に移動し、長男のを終える。

今まで何度も懇談会をし、一つ気づいたことは、先生の態度や姿勢がその子に随分と影響しているということ。

その時点での成績に関わらず、この子はもっとできるという一貫した強い姿勢で接する先生に受け持たれるクラスや科目は、子供もぐんぐんと伸びていった。こちらが驚くぐらいの迫力でこういった姿勢を示して下さる先生が、稀にいらっしゃる。

今回もそうした姿勢で際立っていた長男の英語(Language Art)の先生。その先生がモットーとするのは、「全ての子がAをとれる」というもの。例え最高点を取ったとしても、「その調子でスタミナをキープするのよ。そして人には苦手なものというのがある、私にもたくさんある、苦手な部分を少しでも鍛えるよう時間とエネルギーを少しずつ今から用いるのよ」そんなアドバイスをして下さる。

その先生、他の先生が、「まあ13歳の男の子特有の、遊びとフォーカスするべき時という切り替えが時々ぐちゃぐちゃになってしまうというやつですよ、まあ成長するにつれうまくできるようになっていくでしょうねえ」と笑いながら話す横から、まっすぐとした真剣な目で、「当たり前です、この子は必ずそれができるようになります」と言い切る。傍で聞いている長男も、はっとした表情。私もはっ。

イギリスのどこかの学校で、最高位のクラスと最下位のクラスの情報を誤って入れ替わりに先生に伝えたところ、学期の終わりには最高位と最下位が入れ替わっていたという事例がある。

その時点での成績などの表れに関わらず、「この子はできる」「この子は良くなっていける」と信じ子供に接する大切さ。

それはあちらにぶつかりこちらにぶつかり、何度も失敗を繰り返す子供達を前に、並みの精神力では難しい。ああ、この子はもうだめだな、ああ、もうこの子にはできやしない、そう流されてしまうのは簡単なこと。

子供はまだ背負ったり引きずったりする過去からの積み重ねも少なく、真っ白に近い。強い姿勢で一貫して示される方向に、自ずと足を踏み出していくという面がある。その先生の一貫した強い姿勢、迫力とバイタリティー(エネルギーがぎらぎらと溢れている)、まさしく子供の力を引き出す優れた指導者。

素晴らしい先生に出会えたこと、ありがたいです。


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