靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

夢を追う姿を見せ続けるということ

2014-02-09 11:01:17 | 子育てノート
スーパーボールで盛り上がる日曜日、ケーブルのない我が家、長女も長男も友人宅での観戦におよばれ。長女を友人宅に降ろすと、「シーホークス」のTシャツを着て、目の舌に緑のラインを塗ったお友達が迎えてくれる。お母さんお父さんもチームカラーを着込み、居間には二台の大きなフラットスクリーン、キッチンにはバッフェ。

夜暗くなってから迎えに行く。長女がお世話になった家は、シーホークス支持でもう大盛り上がり。ご機嫌なお父さんが、饒舌に冗談連発、大笑いしながら家を後に。ブロンコス支持の長男友人家では、「もう途中で観戦を止めたくなったわ!あなた見なくて正解だったわよ!」とお母さんが肩をすくめる。

43対8とブロンコススの大敗。国中が見守り期待する中、接戦からは程遠い負け。一体どうしたっていうんだいと呆れた街の声が、メディアから流れる。

ブロンコス、これからホームタウンのデンバーに戻って、支援する人に迎えられて、きっとコーチから選手から関係者から、今皆悪夢を見ているような気分だろうなあ、ここから立ち直るのちょっと大変だね、と言う私。

すると後部座席の長男が、「でも絶対に立ち直るから」とすかさず言う。長男はどちらのチームのファンということでもないと言っていたのに、あまりにも間髪入れずはっきり言うので、ちょっとびっくりする。

そうね、この悔しさや失敗が、これからの大きな糧になるね。越えられない試練は与えられない。この大敗を、チームの飛躍への糧にしていけるといいね。そう言うと、そうだよと頷く。


最近、シルベスタスタローンが俳優を目指し極貧の中、最愛の犬を売ることになり、それでも何年も全く誰にも相手にされない中夢を諦めず努力し続け、とうとう初めて俳優としての契約を結び、その愛犬の行方を捜して取り戻したといった話を長男がしてくれたのを思い出す。

ああ長男も、色んな悔しい思いを積み重ねて、夢を追い駆けようとしているんだなあと思う。いろんな面で自分より「できる」子は周りにたくさんいて、なぜ自分にはできないのだろう、そんな悔しさやルサンチマンと向き合いながら。

「具体的な努力」が加わるなら、きっと夢にたどり着けるよ、そんな言葉をかけてみる。

子供達のそばで、私も夢を追う姿を見せ続けてみようかなと思う。結果が手に入るのならそれは嬉しいけれど、例えそうでなくても、一つ一つの結果に喜び悲しみ、それでも歩き続けていく姿を見せ続けてみようと。 

子供達の未来に向けて。


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