靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

子育てノート、長女の心に響いた出来事

2013-03-10 03:04:10 | 子育てノート
長女、友人宅へ。家具やドアに黄色いタグがつけられ、アルファベットを組み合わせた文字が書かれている。「これ何?」と聞くと「中国語よ」と友人。コケージャン(白人)の家族。不思議そうな顔をする長女に、その友人、「春に新しい家族が加わるの、中国の孤児院にいる一歳の男の子!」と。

 一人っ子政策で、女の子は生まれてすぐ手放す家が多いと聞くけれど、実は孤児院には男の子が多いと。少しでも障害があると、生まれてすぐに手放してしまうのだそう。その養子に迎えられる子も、上唇が裂けた(口唇裂)奇形があるため、なかなかもらい手が見つからなかったと。

 お母さんが嬉しそうにその子の写真を見せてくれる。ぽっちゃりとした真っ赤な頬。「見てこの笑顔、私達もうこの子にめろめろなの」そう大切そうに写真を胸に。

 春には10日間中国に滞在し、新しい家族をここはるばるアラスカに連れてくるのだそう。

 お母さんとお父さんとお姉さんと、めぐり会えてよかったね。こんなに温かい家族に迎えられて。そう嬉しくなった夜でした。

 長女の心に、この出来事、とても響いたようでした。

 大変な状況に暮らす人々が地球上に多くいる、障害のある人に親切に、そう読んだり聞いたりして頭では理解している長女。それでもこうして「持てる人々」が「持たざる地域」から、障害のある子を嬉々として家族として受け入れようとしている、そう体験することで、パラダイムが一気に変わったようでした。

こんな知り合いが傍にいること、感謝を込めて



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2 コメント

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Unknown (旅人パンダ)
2013-04-15 22:01:26
素敵な事です!
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旅人パンダさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2013-04-21 05:16:33
もうすぐこの一家に新しい家族がやってきます。楽しみです! ありがとうございます。
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