靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

全部一人で飲む!「条件付け」と「無条件の受け入れ」

2014-03-16 05:55:02 | 子育てノート
「全部自分で飲むの!シェアしたくない!」

ヨーグルトスムージーを手に、泣きべそ顔で言い張る次男四歳。

冷蔵庫に見つけてそれはそれは嬉しそうに手にしたものの、最後の一つ。私昨日飲んでないよ! 私なんて三日ぐらい飲んでないもの! 私なんて十二個入りの二箱買って以来一つか二つしか飲んでない! そんな声が周りから。

「じゃあ皆で分けて飲みなさい」と言ったところ、この次男の反応。

五人で分けると、確かに「おちょこ」くらいの大きさの器に半分程になってしまう。(笑) 


スムージーを握り締め、いよいよ泣き出しそうな次男の様子に、「まあ、私はいいわ」、と言いだす子も。その様子を見て、ますます、一人で飲む!が強くなる。

「あなたも飲みたいけれどね、皆も同じくらい飲みたいのよ。あなたは毎日のように飲んでいるけど、しばらく飲んでない子もいる、最後の一つは皆で分けようね」

という私の言葉に、うわ~んと泣き叫ぶ次男。床に突っ伏して足をばたばたさせて。

「ぼ、ぼく一人で飲むの~、の、飲みたいの~、シ、シェアしたくないの~」しゃくりあげて。


泣き叫びのピークから少しおさまりつつある頃、傍に座り、「おいで」と言うと、泣きながら膝に乗ってくる。抱っこして背中とんとんしてユラユラ揺れて。

思い通りにならない!と泣き叫び癇癪を起こす。そんな時、「もうなんて我がままなの!」とこちらもき~となって、と何度も繰り返してきたけれど、

1.こうした方がいいのよと(なるべく静かに落ち着いて)伝える 

2.やり切れない感情を出させる 

3.少しピークが去った頃、抱っこゆらゆら


この流れが、一番すんなりとおさまる。

膝から立ち上がり、姉に「分けて」と渡す次男。


リミットを示し、感情むき出しの反発を受け、こちらも感情むき出しモードにスイッチ、と引きずられることなく、リミットは動かさずとも、その子の苦しい辛い感情に共感し包み込む。すると、次第に落ち着いて、そのリミットを受け入れるようになる。

この流れは、子供が大きくなっても、有効だと感じている。「抱っこゆらゆら」は、カフェに出かけたり、美味しいものを部屋に差し入れたり、ハグだったり。



「条件を付け」「無条件に受け入れる」、その一見相矛盾して見える働きかけのバランスが、「子育ての鍵」とつくづく思うのだけれど、これが一つの具体的方法だろう。

それは、「利き手でない方で導き、利き手で抱える」ことでもある。より力の入る利き手で、常に抱えているということ。


 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (旅人パンダ)
2014-03-16 08:47:29
勉強になります!
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旅人パンダさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2014-03-20 05:57:40
日常生活に勉強の機会が溢れているとつくづく思います。ありがとうございます!
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Unknown (OYABAKA)
2014-04-06 13:02:48
お見事、マチカさん!
十数年前に知っていたかったこの方法
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OYABAKAさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2014-04-10 00:45:33
何度も何度も失敗して、こういうことかなとたどりついた地点、まだまだ先は果てしないのだけれど、OYABAKAさんにそう言ってもらえて嬉しいです!

うん、もう一度初めからやり直せたらな、と思うことあるね。少しでもまとめて、整理して、必要とする人に伝わったらなと思ってます。

ありがとう!残りの週も良い日々をお過ごしくださいね。
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