長女の歯医者、30分ほどで終わるということだったので、残り四人は家に置いて。(こんなことができるようになったのも今年から、どこにいくにも下の子達を連れて行く必要があった去年までと比べ、大きな変化です)
待合室にて。束の間の一人の時間と、鉛筆片手に読んだり書いたり。すると、六歳と二歳くらいの男の子をつれた四十代前後のお母さんが電話を片手に入ってくる。お兄ちゃんは玩具で静かに遊び始め、弟君はあちらにこちらにと忙しく動き回る。「玩具を蹴らないのよ」「見えないところに行かないでね」電話片手にそう声をかける母親。すると相手になって欲しいのか、わざと蹴り、わざと見えないところへ行こうとし始める弟君。お母さんが追いかけ、「やめなさい」と言うと、「きー」と叫んで、今度はコーヒーテーブルに並べられた雑誌を床に一冊一冊投げ始める。「やめなさい」と言いながら電話片手に、後を追って雑誌を一冊一冊並べるお母さんの手をするりと抜け、今度は戸棚にしまってある雑誌まで投げ始める。
雑誌をしまい、もうどこにもいかないでここに座って本を読みなさいと、子供向けの絵本を目の前に並べてみせるお母さん。電話はなかなか切ることのできない用件のようで、弟君に話しかけては、また電話に戻り。ソファから走って逃げようとする弟君を捕まえ、また座らせ本を差し出し。「座って本を読むか、駐車場のトラックに行くかよ」(トラックがタイムアウトのような役割のようで弟君トラックだけには行きたくないよう)そう言い始めるお母さん、弟君どちらも嫌だと叫んでぐずる。
そんなやりとりをしばらく続けながらも、ようやく電話を切ることができたよう。ほっとした様子で、「さあもういい子にするのよ。どの本が読みたい?読んであげるからね」と本を選ばせようとすると、さっと走って遠くへ行こうとする弟君。お母さんが追いかけると今度はきゃっきゃと嬉しそうな声をあげて逃げていく。「トラックへ行きたい?」という言葉にはしかめつらで首を振るものの、お母さんが言うことと反対のことをし続け、結局抱き上げられトラックへ。
そこへ、歯科医助手さんが呼びに来る。お兄ちゃんが「車に行った」と説明し、「さっきまでここで待っていたのですが、すぐ戻るようですよと」と付け加え。
すると、弟君を抱っこしたお母さんが戻ってくる。お母さんも弟君も笑顔。「ちょっと用事があって」と弟君にウインクし、診察室へ入っていった。
この一連の出来事の間中、このお母さんとても穏やかでした。感情のぶれなく、終始落ち着いて。いけないことはいけないと伝え、どうしたらいいかを示し、雑誌の片付けなど手伝おうかなと思いもしたのですが、何事も無かったようにさっさとほらこうやって片付けるのよと見せ。どんな激しい駄々コネのすぐ後でも、弟君が少しでも言うことを聞いたら笑顔で抱き上げキスし。
雑誌投げまくり時には、受付のお姉さんが肩をすくめたりといったこともありましたが、人の目にどう映るかなど一切気にする様子も無く、今するべきことに穏やかに向き合い続ける。怒り、焦り、動揺、恥、そんな感情を引きずらず、さっそうと明るくたくましく。診察室に入っていくお兄ちゃんの落ち着いた様子、弟君の笑顔が印象的でした。
子供にだってアップダウンがあり、親も日常様々起こる中で、なかなか思うようにスケジュールが組めずゆったりできないこともあり。また小さなときの腕白振りも長い目で見てどう出るかなんて分からないもの。早くからこの子はこうだ、あの親はああだとジャッジし過ぎることで、親自身も周りもかなり余分なエネルギーを漏らしているのかもしれないなとも思ったり。
するべきことを穏やかに毅然たんたんと。
お母さん、見事! そう心の中で拍手。日々子育てする者として、元気をもらった一時でした。
待合室にて。束の間の一人の時間と、鉛筆片手に読んだり書いたり。すると、六歳と二歳くらいの男の子をつれた四十代前後のお母さんが電話を片手に入ってくる。お兄ちゃんは玩具で静かに遊び始め、弟君はあちらにこちらにと忙しく動き回る。「玩具を蹴らないのよ」「見えないところに行かないでね」電話片手にそう声をかける母親。すると相手になって欲しいのか、わざと蹴り、わざと見えないところへ行こうとし始める弟君。お母さんが追いかけ、「やめなさい」と言うと、「きー」と叫んで、今度はコーヒーテーブルに並べられた雑誌を床に一冊一冊投げ始める。「やめなさい」と言いながら電話片手に、後を追って雑誌を一冊一冊並べるお母さんの手をするりと抜け、今度は戸棚にしまってある雑誌まで投げ始める。
雑誌をしまい、もうどこにもいかないでここに座って本を読みなさいと、子供向けの絵本を目の前に並べてみせるお母さん。電話はなかなか切ることのできない用件のようで、弟君に話しかけては、また電話に戻り。ソファから走って逃げようとする弟君を捕まえ、また座らせ本を差し出し。「座って本を読むか、駐車場のトラックに行くかよ」(トラックがタイムアウトのような役割のようで弟君トラックだけには行きたくないよう)そう言い始めるお母さん、弟君どちらも嫌だと叫んでぐずる。
そんなやりとりをしばらく続けながらも、ようやく電話を切ることができたよう。ほっとした様子で、「さあもういい子にするのよ。どの本が読みたい?読んであげるからね」と本を選ばせようとすると、さっと走って遠くへ行こうとする弟君。お母さんが追いかけると今度はきゃっきゃと嬉しそうな声をあげて逃げていく。「トラックへ行きたい?」という言葉にはしかめつらで首を振るものの、お母さんが言うことと反対のことをし続け、結局抱き上げられトラックへ。
そこへ、歯科医助手さんが呼びに来る。お兄ちゃんが「車に行った」と説明し、「さっきまでここで待っていたのですが、すぐ戻るようですよと」と付け加え。
すると、弟君を抱っこしたお母さんが戻ってくる。お母さんも弟君も笑顔。「ちょっと用事があって」と弟君にウインクし、診察室へ入っていった。
この一連の出来事の間中、このお母さんとても穏やかでした。感情のぶれなく、終始落ち着いて。いけないことはいけないと伝え、どうしたらいいかを示し、雑誌の片付けなど手伝おうかなと思いもしたのですが、何事も無かったようにさっさとほらこうやって片付けるのよと見せ。どんな激しい駄々コネのすぐ後でも、弟君が少しでも言うことを聞いたら笑顔で抱き上げキスし。
雑誌投げまくり時には、受付のお姉さんが肩をすくめたりといったこともありましたが、人の目にどう映るかなど一切気にする様子も無く、今するべきことに穏やかに向き合い続ける。怒り、焦り、動揺、恥、そんな感情を引きずらず、さっそうと明るくたくましく。診察室に入っていくお兄ちゃんの落ち着いた様子、弟君の笑顔が印象的でした。
子供にだってアップダウンがあり、親も日常様々起こる中で、なかなか思うようにスケジュールが組めずゆったりできないこともあり。また小さなときの腕白振りも長い目で見てどう出るかなんて分からないもの。早くからこの子はこうだ、あの親はああだとジャッジし過ぎることで、親自身も周りもかなり余分なエネルギーを漏らしているのかもしれないなとも思ったり。
するべきことを穏やかに毅然たんたんと。
お母さん、見事! そう心の中で拍手。日々子育てする者として、元気をもらった一時でした。
意思の力なのか、素質なのか、本当だね。付け刃の知識だけでもできないだろうし、全く天然でもないにしても、そうなる方向へいくための情報や知恵を吸収し易い土台みたいなものもあるんだろうね。
私もこうはできないよ。(笑)とここに(笑)もつけちゃうし。
二歳ぐらいは、言葉で言ってもよく分からないこともあるしね。気を逸らすものを色々用意しておいて、それでも忙しくてそういう準備が出来ずに、尚且つ子供も動き回りたそうだったら、お兄ちゃんに待たせて駐車場を歩かせるかな。
とにかく、元気をもらった午後でした。
三連休どうするのかな、楽しんでね。ありがとう!