靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

子育てノート、様々な伸び方

2013-02-03 02:51:07 | 子育てノート
数学の競技会というものに長男が参加することになった。競技会の過去問などを集めたテストを全校一斉に二度施し、学年別に350人ほどの中から、スコアの上位者10人程を選んだそう。長男の通う中学校は毎年競技会で優勝、負けたことがないという強豪。

選ばれた子達を見ると、小学校から知っている子達も多く、普段から数学の成績が飛びぬけてよかった子達ばかり。はっきりいって、長男がそのメンバーに入り込んだのは驚きでした。

小学校時代も、「マス・オリンピック」などで、算数がよくできる子に先生が声をかけてチームが結成されるということが毎年あったのですが、長男は今まで一度も呼ばれたことはなく。小学校の普段の成績もまあ中くらい、テストではたまにあっというようないい点をとることもあれば、あっというような悪い点もとり驚かしてくれる。(笑) 実は、六年生の算数受け持ちの先生には「しっかり安定させるためにもう1年同じことをするのも薦めますよ(1・2年飛び級はしていたのですが)、まあ算数のセンスはあるようなんですけどね・・・。」というコメントをもらいつつも、何とか進級した状態。

中学校になり、波が小さくなってきたなあとは感じていました。コンスタントにそれなりの結果を出せるようになってきた。本人が成績に気を配るようになって頑張っているということもあるのでしょうが、一つ思うのは、身体がより発達してくるにつれて、今まで手の届かなかったところまで、形を整えることが前よりは無理なくできるようになってきたということ。

長男を見ていると、とにかく「きっちりとした形」を出すということが、数学に限らず弱かった(まあ今もですが)。アイデアや複雑なことを理解する力はあるようだけれど、それらをきちっとした形に表せられない。計算ミスがかなり多かったり、スペルミスや文法の間違いが多かったり、こちらに力を入れると、あちらが全くおろそかにといった具合。周りからみると、いいかげんでだらしないように見えなくもない。それが、身体が発達するにつれ、自然と前よりはできるようになってきた。

「きちんと丁寧にすることの大切さ」を教えつつも、小さな頃は、あまり隅々まできっちりと形を整えさせようとする必要はないのかもしれません。形を整えることは、身体が発達するにつれ、できるようになってくる。

面白いのは逆に、女の子達を見ていると、小さな頃からきちんと形を整えてくる場合が多い。美しいノート、細かい文法やスペルの間違いに気がつく、成績も必然的によくなる。だからといって複雑な思考やぶっとんだアイデアはあまり出てこない。それでも、大きくなるにつれ、複雑な思考やアイデアを伴ってくる場合もある。型から入り型を磨き続けることで広がる世界もある。こちらの方が芽を出すのに時間がかかるかもしれないけれど。

周りを見ていると、小さな頃からあらゆる方面を器用に操れる子達も、もちろんいるわけですが。

それぞれの伸び方というのがある、一人一人それぞれのギフトを伸ばしていけたら、そう感じています。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (テッサー)
2013-02-05 15:37:09
ご長男、うちの息子似てるかも・・。
発想力は豊かだし、年代とかいろんな数字を憶えるのには強いけど、丁寧にコツコツできない。計算ミスは多いし、漢字もあやしい(この間2年生も終わろうとしているのに「先生」の「先」はどう書くんだっけ?と言われて絶句)
うちの子も身体の成長とともにご長男みたいに頼もしくなっていくのかな。

私も男女の傾向、そう思ってました。
クラスに貼りだしてある書き初めをみても、女の子はお手本に忠実に丁寧に書いたなってわかるけど、男子は適当に流したな~ってわかる(笑)
それぞれの良さを伸ばしていけたらいいよね。
母にとっては男子の雑なところが宇宙人にみえるけど・・。

今回もご長男の成長の様子を知り、励みになりました。うちの坊やも長い目で見守るわ。
返信する
テッサーさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2013-02-10 03:38:27
息子君も似たような面があるんだね。「先」の字を聞かれて絶句したテッサーさんの気持ち、よ~く分かるわあ。何度青ざめたかことか、スペリング。テストとかはその前に気を配って見直したりするからいいんだけれど、普段何気なく文を書かせたりすると、かなりやばいです。今でもその傾向はあるのだけれど、随分と良くなってきました。

本当に、気を配るということがより無理なくできるようになってきたんだなあと思うよ。前は書く内容を考え出すと、もうスペルとか構っていられなくなる、複雑な問題を考えていると、計算とかまで気が回らなくなる、それでも徐々に、体の発達と共に、細かいとこまで配慮する筋肉がついてきた。

まあ基本的にそちら方面に弱いということがあるのだろうけれど、意識的にも「弱いからちょっと多めに注意をかけよう」というようなこともできるように。

小さな頃は、丁寧にきちんとすることが大切よ、とは教えつつも、形ばかりに目を向けきちんとし過ぎる必要もないかな、と思ってます。この人一体大丈夫だろうか、という気にはさせられるけれどね。(笑)

うんうん、書初めが壁に並んでる様子が目に浮かぶようだよ。この前、長男のクラスメートの娘さんのママさんと話していたときに、娘さん、課題を出してからも、あそこはああするべきだったと悩んでいる、それは丁寧に細部まできちりと仕上げたがって課題も真夜中まで取り組むこともあり寝不足が心配と、逆にその弟はこちらが「ここもう少し丁寧に直したら」と言っても「いやもうできた」と提出してしまうと。ああ男の子ってと笑い合ってました。(笑)

男の子女の子とは割り切れることではないけれど、家の子達を見ていても、周りを見ていても、全体的な傾向として確かにあるように思ってます。面白いね。

息子君のこれからの成長楽しみです。その子はその子になっていく、そうつくづく感じるこの頃です。

いつもありがとう! 息子君の様子が聞けて嬉しいです。いつか会える日を楽しみにしてるから。長男は赤ちゃんの時、テッサーさんに会ってもらったものね。今週もよい日々をね。
返信する

コメントを投稿