靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

自分のしたい!と周りのしたい!

2013-12-29 07:28:30 | 子育てノート
冬休みの大まかな予定を学校最終日の夜話し合い。そり、スキー、スケートなどとにかく一度は出かけることにしよう、出かける前に済ませておくこと、夜することは何かを確認、そして忘年会や御節作りなどのイベントと共に、カレンダーに書き込む。

毎晩、その大まかな計画をより煮詰める話し合い。明日の朝ごはんはパンケーキ、オムレツ、フレンチトースト、クレープ、ポリッジ、シリアルが食べたい! どこに何をしに何時に出かけたい!

五人、これが見事にばらばらで。食事などは出されたものは文句言わずに食べると確認し合ってあるので、話し合わずに「では食べましょう」と出してしまうこともよくあります。

問題は、どこに何をしに出かけるか。

ちょっとだけ出かけることにして、家でゆっくり過ごしたい。ちょっと気合の入ったアドベンチャーをしたい。あの坂はそりには急すぎる、こっちの坂は緩すぎる、あの湖は込んでいる、この湖はスケートには小さすぎる。あのトレールは長すぎ、このトレールは短すぎ。

年齢も違い、満足する運動量も違う五人、なかなか「ここにこれ!」と皆が同意するのは難しい。

それでも「話し合い」のいいところは、子供一人一人が主体的になれること。今日はこうします、と親が決めた予定を差し出されるよりも、自分が決めたことだと、準備も意欲的で、楽しみ方も違う。また何かうまくいかないことが起こっても、部外者の心持で人のせいにせず、今度はどうしたらいいだろう?と考えていける。

話し合いの基本として同意しているのが:

1.自分の意向を整理して表す

2.相手を理解しようとする

3.自分と相手が共に納得する着地点を見出そうとする



例えば、

まずは意向を出し合います。

A:スケートに行こう! 

B:私はクロスカントリースキーがいい!

C:家の近くの湖に散歩に行って、後は家でゆっくりしようよ。

D:そりがしたい!


次に互いにどうしてそうしたいのか、より整理して表すようにします。

A:昨日行きたかったけれど、雪が降ったばかりで湖の雪かきが追いついていなかったじゃない? 明日はもうきれいになっているはず。

B:先週行って、靴がきつくてうまく滑れなかったもの。

C:本ゆっくり読みたい。

D:この前行った時、とっても楽しかったから!


そしてなるべく相手の立場気持ちにたって、相手の意向を理解しようとしてみます。その上で、皆が納得できる着地点はないかと模索。

結局、この日は、

きつい靴を店に取替えに行ってから湖に行く、
スケートは長くてせいぜい三時間程の外出、帰ってきてから寝るまでだって五時間以上はあるから、それから本をゆっくり読む、
そりへ行ったのは三日前、スケートは五日前だから、そりはまた明日以降に。

と決定。皆それなりにそれぞれの意向が満たされ、満足のようでした。



自分のしたい!と周りのしたい!

自分の主張だけを通そうとするだけでなく、自分を抑えて周りに合わすだけでもなく、

共に納得できる着地点を見出そうとすること。



毎日が練習の機会です。


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