靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

レゴ・リーグ、ふた開けてみていろいろ。

2011-10-14 00:01:49 | レゴリーグ
8月に結成したファースト・レゴ・リーグのチーム、週1回の集まりも今月から週2回に。

毎年違ったテーマのチャレンジが与えられるのだけれど、今年のテーマは「食の安全性」。食の流通をイメージした全世界共通15種類のミッションが与えられている。今年は去年の1万4千チームを40パーセント強上回るチームが参加しているらしい。

去年は小学校でチームが結成され、長男は放課後の学校での集まりに参加していたのだけれど、何をしているのか詳しいことは競技会当日まで私はほとんど知らないままだった。今年は毎週自宅のガレージで長男長女を含めた5人とコーチのチーム。その大変さ&楽しさを目の当たりに。

この15のミッションをこなせるようロボットをデザインし、プログラミングしていくのだけれど、そうそう簡単にはいかない。あそこからバクテリアを、あのトラックの荷台にのった作物をベースまで運んでくる、ロボットにこの太さ長さ角度のアームをつけて、この距離でこの角度でこの方角に曲がるようにプログラミングして、ああ、さっきはできたのに次はうまくいかない、何でだろう? そんな繰り返しを何度も何度も。競技会では2分半の間にどれだけのミッションをこなせるかをポイント制で競う。

4度アラスカ州大会を勝ち抜いた経験のあるコーチ曰く、「もし優勝したいならだいたい千時間くらいは必要なもの」。千時間・・・。多分このチーム100時間も集まれるかどうかだろう。個々人の自宅でのワークを合わせても150時間に届くかどうか。コーチはホームスクールのチームで毎日のように集まっていたという。「親がいかに熱心かがキー」とも。確かに子どもだけで15のミッションを2分半の間にこなせるロボットの組み立てプログラミングをこなすのはかなりハードだと実感。

それでもあの苦労してミッションを達成したときの喜びといったら。ガレージ中に響く大歓声、踊りだす子どもたち。まだ未成年の若いコーチも、子ども達と同じように絡み合ってはしゃぐ。この光景を見るたび、こうして集まれたことのありがたさをかみ締めている。

ロボット競技とともにプロジェクトの課題もある。各自のリサーチを持ち寄り話し合いを続けてきた結果、どうやらテーマは『アラスカ州における貝の安全性について』に落ち着きそう。藻から発せられた毒を蓄積した貝によって引き起こされる貝中毒(paralytic shellfish poisoning)、鯨をも殺してしまうほどの猛毒。毎年アラスカ州で被害が。「専門家との話し合い」、「公への働きかけ(public impact)」、「創造的な解決策提示」も課題に含まれている。今週から専門家へのコンタクト開始。サイエンティストに貝の安全性がその場で分かるサイエンスキットを作ることは可能かなど聞いてみようということに。どんな状態の貝が危険なのか(同じ種類でも場所によって安全であったり)を公に喚起する方法なども考案中。まとめあげたら、今度はそれをどう審査員に発表するかだ。多分「劇」ということになりそう。

このレゴ競技会、今年から「予選」がもうけられた。競技会へ参加するためにはまず予選通過する必要が! 知らなかった。(笑) 12月の予選に向けて、盛り上がるチーム。

ウォームミングアップ。


こちらでプログラミング(3台のコンピュータ!)、あちらでロボット組み立てコース確認。ちびっこうろうろ。


3つのミッション同時にこなす「はず」ロボット。


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2 コメント

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Unknown (ヨーキ)
2011-10-14 05:49:33
 凄く楽しそうだね。頑張れ!!頑張れ!!
『やったぜ!』の歓声を聞きたいね。応援しています。
 
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ヨーキさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2011-10-16 04:08:50
なかなか色々大変ですが、ミッションを一つ一つ達成したときの喜びに全て吹き飛びますね。プロジェクトも多くのことを学び、とてもいい機会になってます。
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