『アップサイドダウン 重力の恋人(原題Upside Down)』(2012年/フアン・ソラナス監督/フランス・カナダ)を見た。
物語は、「数十メートルという驚くべき至近距離を保って存在している二つの惑星。この双子惑星のそれぞれの重力は相手側の物質には決して作用することはなかった。それぞれの世界の住人たちは交流を禁じられていたが、貧困層が住む下の世界の住人アダム・カーク(ジム・スタージェス)は、立入禁止とされている賢者の山に入り、上の世界の住人エデン・ムーア(キルスティン・ダンスト)と知り合った。ところが、強盗犯を探索していた警備隊に見つかり、事故が起きる。上の世界の重力に引かれ落下してしまったエデンは頭から血を流して倒れてしまったが、アダムは彼女を助けることもできず、警備隊から逃げることしかできないのだった。それから10年。アダムはテレビ放送により彼女が生きていることを知る。エデンとの再会を願うアダムは、二つの世界を繋ぐ唯一の巨大企業"トランスワールド社"の社員となり、上の世界への侵入を試みるのだったが・・・」という内容。
上を見ると、空ではなくもう一つの星の地面が見えるような状況なので、太陽の光は横からしか射しこまず、随分と薄暗い世界だ。
おまけに上の世界の繁栄は、彼らが下の世界に作った原油採掘&精製施設から生み出される利益の上に成り立っているので、上下の貧富の差は大きく、下の世界の住人からは明るい未来など感じられない。
アダムの両親は精製工場の爆発事故によって死亡してしまい、養護施設で育ったとのことで、下の世界の住人の犠牲の基に成り立っているのが上の世界のようだった。
また、"賢者の山"では、そこそこ長いロープ1本を使って互いの惑星を行き来することが可能だし、何だかものすごい設定の世界だ。
(^_^;)
トランスワールド社は随分と多くの社員を抱えているようだが、本社ビルには"0階"というフロアがある。
そのフロアには天井がなく、両方とも床だ。
(^_^)
"+側"と"-側"の床それぞれに事務機器が配置されていて、何百人にも見える社員たちが働いているのだが、アダムがここで知り合ったボブ・ボルショヴィッツ(ティモシー・スポール)はいい奴だった。
彼自体は本人もマッタク想像できていなかった"解雇"という憂き目にあい、すぐに舞台からは一時退場してしまったが、彼がいなければアダムの目的達成は随分と先のことになっていただろう。
これはアダムとエデンの恋の物語ではあるのだが、その特異な設定の世界のエピソードのほうが強烈過ぎて、中心であるはずの恋愛物語はすっかり霞んでしまっているような気がする。
いろいろな意味で不思議な物語なのだった。
物語は、「数十メートルという驚くべき至近距離を保って存在している二つの惑星。この双子惑星のそれぞれの重力は相手側の物質には決して作用することはなかった。それぞれの世界の住人たちは交流を禁じられていたが、貧困層が住む下の世界の住人アダム・カーク(ジム・スタージェス)は、立入禁止とされている賢者の山に入り、上の世界の住人エデン・ムーア(キルスティン・ダンスト)と知り合った。ところが、強盗犯を探索していた警備隊に見つかり、事故が起きる。上の世界の重力に引かれ落下してしまったエデンは頭から血を流して倒れてしまったが、アダムは彼女を助けることもできず、警備隊から逃げることしかできないのだった。それから10年。アダムはテレビ放送により彼女が生きていることを知る。エデンとの再会を願うアダムは、二つの世界を繋ぐ唯一の巨大企業"トランスワールド社"の社員となり、上の世界への侵入を試みるのだったが・・・」という内容。
上を見ると、空ではなくもう一つの星の地面が見えるような状況なので、太陽の光は横からしか射しこまず、随分と薄暗い世界だ。
おまけに上の世界の繁栄は、彼らが下の世界に作った原油採掘&精製施設から生み出される利益の上に成り立っているので、上下の貧富の差は大きく、下の世界の住人からは明るい未来など感じられない。
アダムの両親は精製工場の爆発事故によって死亡してしまい、養護施設で育ったとのことで、下の世界の住人の犠牲の基に成り立っているのが上の世界のようだった。
また、"賢者の山"では、そこそこ長いロープ1本を使って互いの惑星を行き来することが可能だし、何だかものすごい設定の世界だ。
(^_^;)
トランスワールド社は随分と多くの社員を抱えているようだが、本社ビルには"0階"というフロアがある。
そのフロアには天井がなく、両方とも床だ。
(^_^)
"+側"と"-側"の床それぞれに事務機器が配置されていて、何百人にも見える社員たちが働いているのだが、アダムがここで知り合ったボブ・ボルショヴィッツ(ティモシー・スポール)はいい奴だった。
彼自体は本人もマッタク想像できていなかった"解雇"という憂き目にあい、すぐに舞台からは一時退場してしまったが、彼がいなければアダムの目的達成は随分と先のことになっていただろう。
これはアダムとエデンの恋の物語ではあるのだが、その特異な設定の世界のエピソードのほうが強烈過ぎて、中心であるはずの恋愛物語はすっかり霞んでしまっているような気がする。
いろいろな意味で不思議な物語なのだった。