仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

トップガン

2018年07月18日 | ムービー
『トップガン(原題Top Gun)』(1986年/トニー・スコット監督/アメリカ)を見た。
物語は、「インド洋上でソ連の戦闘機ミグ28と急接近したアメリカ海軍の艦上戦闘機F14のチーム"ゴースト・ライダー"。ピート・ミッチェル(マーベリック/トム・クルーズ)とニック・ブラッドショウ(グース/アンソニー・エドワーズ)の機は、ミグ28をロックオンするなどして撃退したが、クーガー(ジョン・ストックウェル)とサム・ウェルズ(マーリン/ティム・ロビンス)の機は反対にロックオンされた。戦闘には至らなかったものの、ナンバーワン・パイロットであるクーガーは襲われた死の恐怖に気力を無くし、除隊してしまう。おかげで、ナンバーツーのマーベリック&グースが、夢だったカリフォルニア州ミラマーにある戦闘兵器学校"トップガン"に配属されることになり・・・」という内容。
トップガンに所属できるのは、海軍飛行士の上位1%だということで、まさしくエリートだ。
5週間、そこで少なくとも1日2回の飛行訓練、合間の講義、結果の評価を繰り返し行い、飛行技術を学ぶことになるのだが、マーベリックは空母エンタープライズのトム・ジョーダン艦長(スティンガー/ジェームズ・トールカン)が天才だと認める戦闘技術をもちながら、協調性がない問題児だ。
分隊長の資格を3回失っているというのだから、彼の同僚や部下は大変なことだろう。
(^。^)
登場する戦闘機ミグ28というのは実在しない架空の型式らしいが、F14(トムキャット)は実際にアメリカ海軍に配備されていた艦上戦闘機で、劇中では機体価格3,000万ドルとされている。
調べてみると、3,800万ドルとしている情報もあるので、1ドル110円とすると、1機あたり33億円~41億8,000万円もする飛行機らしい。
ジョーダン艦長が「納税者の所有物だぞ。貴様のエゴは高くつきすぎる」と言う台詞があるのだが、本当に高いようだ。
(^_^;)
良い家庭人でもあるグースとは奥さんのキャロル(メグ・ライアン)とも付き合いがある仲の良さが描かれていたが、トップガンで一緒になったトム・カザンスキー(アイスマン/ヴァル・キルマー)やロン・カーナー(スライダー/リック・ロソヴィッチ)は、トロフィーを狙うライバルということもあってか、どうにもいただけない性格に描かれていた。
しかし、そんな彼等に絡まれても「楽しんでいこう」と言うマーベリックは、切り替えが早い。
どんな世界でも、そのようなメンタルの強さがトップの座へと導くのだろう。
シャーロット・ブラックウッド教官(チャーリー/ケリー・マクギリス)との関係など、イケイケの展開が基本なので、まぁ楽しめる作品だ。
(^_^)

ビバリーヒルズ・コップ 3

2017年11月24日 | ムービー
『ビバリーヒルズ・コップ3(原題Beverly Hills Cop Ⅲ)』(1994年/ジョン・ランディス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ミシガン州デトロイト。アクセル・フォーリー(エディ・マーフィ)は、自動車盗難事件の犯人グループのアジトを捜査しようとしていたが、上司ダグラス・トッド警部(ギル・ヒル)の指示を無視し、犯人たちは非武装だからとSWATを呼ばなかった。ところが運悪く、武装した別の犯罪グループが居合わせたことから銃撃戦となり、トッド警部は射殺されてしまった。犯人を追跡したアクセルだったものの、シークレットサービスのスティーヴ・フルブライト(スティーブン・マクハティ)により、別件の捜査妨害になるからと追跡を止められてしまうのだった。トッド警部が殺された現場から、テーマパーク"ワンダーワールド"のタオルを発見したアクセルは、葬儀後、その施設があるビバリーヒルズに向かったのだが・・・」という内容。
楽しいテーマパークだというのに、ワンダーワールドの警備員は皆、実弾を装着した拳銃を携帯しているし、これはどうにも怪しい。
ジョン・フリント刑事(ヘクター・エリゾンド)が警備主任のエリス・デワルド(ティモシー・カーハート)に連絡を取ってくれているはずなのにチケットを買わなければ入場させてくれなかったし、オーリン・サンダーソン警備部長(ジョン・サクソン)などは、警備員に銃撃されたというアクセルの言葉をマッタク信じず、銃撃場面が映っているはずのビデオ映像も加工処理されているのだから、これはもう怪しいというより真っ黒だ。
(^。^)
これは、前作『ビバリーヒルズ・コップ2(原題Beverly Hills Cop 2)』(1987年/トニー・スコット監督/アメリカ)の7年後に制作された続編だが、この頃にはすでにエディ・マーフィの人気が不動のものになっていたからか、アクセルがまともな人間に描かれてしまっていて、前作、前々作ほどの面白さがなくなっていたのが残念だった。
過去2作品が面白かったのは、アクセルの無茶苦茶さと、ビバリーヒルズ警察の真面目なのかボケているのかよく分からないビリー・ローズウッド(ジャッジ・ラインホルド)という登場人物の存在が大きかったと思うのだが、どちらにも"パワー"が感じられないのだった。
また、ジョン・ランディスは、『ブルース・ブラザース(原題The Blues Brothers)』(1980年)、『サボテン・ブラザーズ!(原題Three Amigos!)』(1986年)の監督だし、エディ・マーフィ主演の『大逆転(原題Trading Places)』(1983年)、『星の王子ニューヨークへ行く(原題Coming to America)』(1988年)でも監督をしていた。
とても面白い作品ばかりだったのだが、どれも1980年代の作品だ。
1990年代になって、この監督自身のパワーが落ちてしまったということだったのだろうか。
確かに『ブルース・ブラザース2000(原題Blues Brothers 2000)』(1998年)も、前作とは比較にならないほどの内容だったのだが、それは考え過ぎであって、続編というのは難しいということなのかもしれない。

ビバリーヒルズ・コップ 2

2017年09月26日 | ムービー
『ビバリーヒルズ・コップ2(原題Beverly Hills Cop 2)』(1987年/トニー・スコット監督)を見た。
物語は、「3年前の事件の後、親交を持つようになったデトロイト市警のアクセル・フォーリー刑事(エディ・マーフィ)と、ビバリーヒルズ市警のアンドリュー・ボゴミル警部(ロニー・コックス)、ジョン・タガート巡査部長(ジョン・アシュトン)、ビリー・ローズウッド(ジャッジ・ラインホルド)だったが、捜査の都合により、釣りに出かける予定が立たなくなった。事件のからくりを解明しつつあったボゴミルだったものの、重大事件の捜査中ながらテッド・イーガン市長(ロバート・リッジリー)の都合を最優先するハロルド・ルッツ新署長(アレン・ガーフィールド)により、指揮官として不適格であり、さらに上司に盾突いたとの理由から、ボゴミルが停職処分を科され、タガートとローズウッドの2人は交通係に配置転換されてしまうのだった。そんな折、捜査中の"アルファベット強盗"の犯人マックスウェル・デント(ユルゲン・プロホノフ)、カーラ・フライ(ブリジット・ニールセン)らによってボゴミルが襲撃され、生死をさまよう。いてもたっても居られないアクセルは潜入捜査中ではあったものの、上司ダグラス・トッド警部(ギルバート・R・ヒル)の目を欺いてビバリーヒルズへと応援に駆け付けるのだったが」という内容。
前作ではローリングストーン誌の記者を騙って超一流ホテルのスイートルームに滞在したアクセルだったが、今回は建築物捜査係を名乗り、改築中のプール付き大邸宅に入り込む。
工事が済むまでの1週間、そこの家主がハワイに滞在して留守になるので、好き勝手に使えるというわけだが、警察官なのか犯罪者なのかまったく分からない人間なのがアクセルだ。
(^_^;)
デトロイト市警でも、捜査に投入している真っ赤なフェラーリを同僚のジェフリー・フリーマン(ポール・ライザー)に乗り回させて、自分のアリバイを偽装するのだから、普段から無茶苦茶なやり方で捜査をしているようだ。
また、そんなアクセルの影響を受けたビリー・ローズウッド刑事がどんどん過激になっていくのが楽しい。
脇役ながらも、なかなかに面白い演出がなされていて、彼が主人公のスピンオフ作品が造られたとしてもそこそこヒットしたのではないかと思ったほどだ。
(^。^)
そういう人気もあって、第3作『ビバリーヒルズ・コップ3(原題Beverly Hills Cop III)』1994年/ジョン・ランディス監督/アメリカ)が作られたのではないかとも思える。
これは面白いシリーズ作品だ。

エネミー・オブ・アメリカ

2017年06月14日 | ムービー
『エネミー・オブ・アメリカ(原題Enemy of the State)』(1998年/トニー・スコット監督/アメリカ)を見た。
物語は、「テロ対策との説明ではあるものの、法の執行機関の監視権限を拡大し、市民のプライバシーを大幅に侵害する恐れがある"通信の保安とプライバシー法"が連邦議会で審議されていた。国家安全保障局(NSA)の高官トーマス・ブライアン・レイノルズ(ジョン・ヴォイト)は、法案を可決させるために、反対派の下院議長フィリップ・ハマースリー(ジェイソン・ロバーズ)を暗殺する。ところが、殺害の一部始終は無人カメラで録画されていた。突然の大事件に遭遇してしまった動物研究学者ダニエル・ザビッツ(ジェイソン・リー)は映像のコピーを知り合いのジャーナリストに渡そうと逃走するが、偶然に出くわした大学時代の同級生、弁護士ロバート・クレイトン・ディーン(ウィル・スミス)の持っていた紙袋に・・・」という内容。
事件を公けにされては困る連中から必死に逃げるザビッツだが、偵察衛星やヘリコプターによって瞬時に位置を把握され、次第に追い詰められていく。
その挙句に交通事故で死んでしまうだなんて、何ひとつとして悪いことをしていないのに残念な最期だ。
そして、その後はディーンがレイノルズ率いるNSAのチームに追われることになるのだが、何ら思い当たるフシがないのに、盗聴され、仕事を失い、理由もなくクレジットカードを不使用にされ、鞄を奪われ、名誉を棄損される。
何といっても彼が一番の被害者だろう。
しかし、彼が大事件に巻き込まれた一般市民と違ってラッキーだったのは、仕事でつながりのあるエドワード・ライル(ブリル/ジーン・ハックマン)という情報屋の協力を得ることができたことだ。
彼の存在なしに、その後の展開は考えられない。
日本映画『デスノート』(2006年/金子修介監督)では、理想の実現を邪魔しようとする警察官、FBI捜査員、探偵を次々に殺害していこうとする主人公の姿が描かれていたが、強大な力を保有している者というのは、自身がテロリストに成り下がっていることなどには一切気づくことができず、物事の善悪の区別もつかなくなってしまうものなのだろうか。
さて、現実のアメリカ社会では、2001年9月の同時多発テロ事件の後、"Patriot Act"というテロを未然に防ぐために必要だとされる法律が制定されたそうなのだが、日本ではどうなっていくのだろう。

偲ぶ会

2016年03月31日 | 映画サークル
ましけ映画サークル3月例会(2016年3月8日)の終了後、本年1月に急逝された当映画サークルのメンバー、故守○典之氏を偲び、"偲ぶ会"を開催した。
例会後、元陣屋からマルジュウ井とうに会場を移動したのだが、ここのマスターは昨年の同時期、守○氏と同じ病院に入院していたこともあって、忘年会(2015年12月1日)の際にも体調や顔色のことを心配していたし、この日も随分と悔しそうに思い出話をされていた。
さて、公的資料がほとんど存在しない"ましけ映画サークル"なので、正確にいつから活動をしていたのかが定かではないのだが、平成12年度総会資料を見ると、会員名簿No,1の欄には守○氏の名前があった。
仕事柄、氏の元には話題の映画作品の地方上映等について情報が集まってきたのだろうし、また、当時は小林政広監督が増毛町をロケ地とした映画を数本撮影していたこともあり、それらのプレミア上映会開催もあって映画好きを自称する人達が集まってきたのだろう。
残念ながら初期の数年間の記録はマッタクないのだが、『仁左衛門日記』に記述がある例会の守○企画を拾っていくと、
●2005(平成17)年
【2月】『デイ・アフター・トゥモロー(原題The Day After Tomorrow )』(2004年/ローランド・エメリッヒ監督/アメリカ)
【6月】『Ray/レイ(原題Ray)』(2004年/テイラー・ハックフォード監督/アメリカ)
【11月】『ミリオンダラー・ベイビー(原題Million Dollar Baby)』(2004年/クリント・イーストウッド監督/アメリカ)
●2006(平成18)年
【3月】『ショーシャンクの空に(原題The Shawshank Redemption)』(1994年/フランク・ダラボン監督/アメリカ)
【5月】『ヒトラー~最期の12日間(原題Der Untergang)』(2004年/オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督/ドイツ)
【9月】『ヴェニスの商人(THE MERCHANT OF VENICE)』(2004年/マイケル・ラドフォード監督/アメリカ・イタリア・ルクセンブルグ・イギリス)
●2007(平成19)年
【4月】『ザ・センチネル~陰謀の星条旗(原題The Sentinel)』(2006年/クラーク・ジョンソン監督/アメリカ)
●2008(平成20)年
【2月】『ホテル・ルワンダ(原題Hotel Rwanda)』(2004年/テリー・ジョージ監督/イギリス・イタリア・南アフリカ)
【7月】『サラエボの花(原題Grbavica)』(2006年/ヤスミラ・ジュバニッチ監督/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)
●2009(平成21)年
【1月】『バンテージポイント(原題Vantage Point)』(2008年/ピート・トラヴィス監督/アメリカ)
【6月】『最高の人生の見つけ方(原題The Bucket List)』(2007年/ロブ・ライナー監督/アメリカ)
【12月】『運命を分けたザイル(原題Touching the Void)』(2003年/ケヴィン・マクドナルド監督/イギリス)
●2010(平成22)年
【4月】『グラン・トリノ(原題Gran Torino)』(2008年/クリント・イーストウッド監督/アメリカ)
【12月】『サブウェイ123 激突(原題The Taking of Pelham123)』(2009年/トニー・スコット監督/アメリカ)
●2011(平成23)年
【6月】『アンストッパブル(原題Unstoppable)』(2010年/トニー・スコット監督/アメリカ)
●2012(平成24)年
【1月】『バトル・オブ・シリコンバレー(原題Pirates of Silicon Valley)』(1999年/マ-ティン・バ-ク監督/アメリカ)
【7月】『スリーデイズ(原題The Next Three Days)』(2008年/ポール・ハギス監督/アメリカ)
【9月】『グレート・ディベーター/栄光の教室(原題The Great Debaters)』(2007年/デンゼル・ワシントン監督)
●2013(平成25)年
【1月】『みえない雲(原題Die Wolke)』(2006年/グレゴール・シュニッツラー監督/ドイツ)
【9月】『デンジャラス・ラン(原題Safe House)』(2012年/ダニエル・エスピノーサ監督/アメリカ・南アフリカ共和国)
●2014(平成26)年
【1月】『推理作家ポー 最期の5日間(原題The Raven)』(2012年/ジェームズ・マクティーグ監督/アメリカ)
【7月】『ザ・イースト(原題The East)』(2013年/ザル・バトマングリッジ監督/アメリカ)
【12月】『ジャッキー・コーガン(原題Killing Them Softly)』(2012年/アンドリュー・ドミニク監督/アメリカ)
●2015(平成27)年
【11月】『THE GREY 凍える太陽(原題The Grey)』(2012年/ジョー・カーナハン監督/アメリカ)
といった作品で、『デイ・アフター・トゥモロー』は2005年の第1回仁左衛門賞、『ショーシャンクの空に』は2006年の第2回仁左衛門賞を受賞し、『グラン・トリノ』は2010年仁左衛門特別賞を受賞している。
守○企画はハリウッドの大作を取り上げることが多く、仁左衛門企画と比べてハズレがなかった。
見逃していた名作や話題作で楽しませてくれたのが守○企画だった。
映画サークル例会の時に守○氏が座っていたうしろのあの席は、これからも指定席だ。
あらためて、守○典之氏のご冥福をお祈りいたします。
いずれ、また会おう。

仁左衛門賞 / 2011年

2011年12月25日 | 映画サークル
12月20日に予定されていた"ましけ映画サークル12月例会&忘年会"は大雪のため中止になり、前回の11月例会が2011年最後の例会となってしまった。
残念だが仕方がない。
何であろうと自然には勝てないのだ。
そして、年末恒例の【ましけ映画サークル仁左衛門賞2011】は、これまでの例会にかかった
【1月/仁左衛門企画】『太陽の下の18歳(原題DICIOTTENNI AL SOLE)』(1962年/カミロ・マストロチンクェ監督/イタリア)
【2月/忠○企画】『フライング・コップ(原題POLICE SQUAD!)』(レスリー・ニールセン追悼企画)
【3月/小○企画】『ソルト(原題Salt)』(2010年/フィリップ・ノイス監督/アメリカ)
【4月】中止
【5月】中止
【6月/守○企画】『アンストッパブル(原題Unstoppable)』(2010年/トニー・スコット監督/アメリカ)
【7月/仁左衛門企画】『ミラクル・フィッシュ(原題Miracle Fish)』(2009年/Luke Doolan監督/オーストラリア)他短編7作品
【8月/忠○企画】『クモ男の復讐(原題『EARTH VS. THE SPIDER)』(2001年/スコット・ジール監督/アメリカ)
【9月/小○企画】『WATARIDORI』(2001年/ジャック・ペラン監督/フランス)
【10月】中止
【11月/小○企画】『オリンダのリストランテ』(2001年/パウラ・エルナンデス監督/アルゼンチン)
【12月】中止
といった作品の中から選考ということになるのだが、例会が年に4回も流れてしまったのは初めてのことではなかったか。
8作品とは随分少ないような気がするが、この中から栄えある【ましけ映画サークル仁左衛門賞2011】の受賞作品を選ぶとなると・・・。
『オリンダのリストランテ』を抑えて、『クモ男の復讐(原題『EARTH VS. THE SPIDER)』(2001年/スコット・ジール監督/忠○企画)に決定しよう!!
おめでとう!!スコット・ジール監督!!
今後は日本の映画館でも上映できるような作品を作ってくれることを期待しつつ、"灰色のモアイ像"を贈呈する。
また、今年は長○見企画が1回も無かったようなので、2012年は立○企画と同様に期待するぞ。
(^_^)

アンストッパブル

2011年06月29日 | 映画サークル
本日3か月ぶりの開催となったましけ映画サークル6月例会は、守○企画の『アンストッパブル(原題Unstoppable)』(2010年/トニー・スコット監督/アメリカ)だった。
物語は、「アメリカ・ペンシルベニア州のフラー操車場で、職員のミスからディーゼル機関車牽引による39両編成の貨物列車が無人のまま暴走を始めた。最初の事故は回避できたものの、現場のコニー・フーパー(ロザリオ・ドーソン)捜査場長と本社のガルビン(ケヴィン・ダン)運行部長の意見が合わないまま事態は深刻さを増し・・・」という内容。
大事故が起きないようにこの暴走列車を停止させるという難題に立ち向かうのが、勤続28年のベテラン運転手フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)と車掌のウィル・コルソン(クリス・パイン)の2人で、やはりこれはデンゼル・ワシントンのための物語という感じだ。
この列車を止めるのはどう考えても彼しかいない。
(^o^)
昨年12月例会の『サブウェイ123 激突(原題The Taking of Pelham123)』(2009年/トニー・スコット監督/アメリカ)と似たような話だったが、監督&主演が同じとあれば、2匹目のドジョウを狙っても仕方がないところか。
デンゼル・ワシントンが失敗する物語というのは見たことがないし、アメリカ人は彼の主演映画に何かしらの安心感を感じながら見ているのだろう。
娯楽映画としては充分及第点を獲得できる物語だと思う。
さて、来月は久々の仁左衛門企画である。

仁左衛門賞 / 2010年

2010年12月28日 | 映画サークル
9月の仁左衛門初骨折&初手術が影響し、随分と例会の開催が流れてしまった2010年の"ましけ映画サークル"だったが、今年の予定は12月1日の例会&忘年会をもってすべて終了した。
そして本日は、おまちかね(?)恒例の【仁左衛門賞/2010年】の発表なのである。
(^_^)
今年の例会で取り上げた映画は、
【1月/仁左衛門企画】『鬼平犯科帳/劇場版』(1995年/小野田嘉幹監督)
【2月/長○見企画】『ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け』(1986年/山川直人監督)
【3月/小○企画】『画家と庭師とカンパーニュ(原題Dialogue avec mon jardinier)』(2007年/ジャン・ベッケル監督/フランス)
【4月/守○企画】『グラン・トリノ(原題Gran Torino)』(2008年/クリント・イーストウッド監督/アメリカ)
【5月/忠○企画】『レスラー(原題The Wrestler)』(2008年/ダーレン・アロノフスキー監督/アメリカ)
【6月/仁左衛門企画】『ニュースの天才(原題Shattered Glass)』(2003年/ビリー・レイ監督/アメリカ)
【7月/小○企画】『ターミネーター4(原題Terminator Salvation)』(2009年/マックG監督/アメリカ)
【8月/中止】
【9月/中止】
【10月/中止】
【11月/長○見企画】『偽造(原題FALLING THROUGH)』(1999年/コリン・バックシー監督/アメリカ)
【12月/守○企画】『サブウェイ123 激突(原題The Taking of Pelham123)』(2009年/トニー・スコット監督/アメリカ)
の9作品。
第1次選考の結果、同賞へのノミネート作品は『画家と庭師とカンパーニュ』(小○企画)、『グラン・トリノ』(守○企画)、『レスラー』(忠○企画)の3作品となった。
そして、この中から、小○企画の『画家と庭師とカンパーニュ(原題Dialogue avec mon jardinier)』(2007年/ジャン・ベッケル監督/フランス)に、栄えある(!?)【ましけ映画サークル・仁左衛門賞/2010年】の"灰色のモアイ像"を贈呈するものである。
おめでとう!!ジャン・ベッケル監督!!
これからも心にしみる大人の映画を撮り続けてほしい。
(^_^)
ちなみに、これまでの【ましけ映画サークル仁左衛門賞】受賞作品は、
2005年】『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年/ローランド・エメリッヒ監督/アメリカ)=守○企画、
2006年】『ショーシャンクの空に』(1994年/フランク・ダラボン監督/アメリカ)=守○企画、
2007年】『トム・ヤム・クン!』(2005年/プラッチャヤ・ピンゲーオ監督/タイ)=小○企画、
2008年】『地獄のモーテル』(1980年/ケヴィン・コナー監督/アメリカ)=忠○企画、
2009年】『アイアンマン』(2008年/ジョン・ファヴロー監督/アメリカ)=長○見企画
となり、"仁左衛門企画"は未だに受賞がないのである・・・。
(^_^;)

サブウェイ123 激突

2010年12月24日 | 映画サークル
ましけ映画サークル12月例会は、守○企画『サブウェイ123 激突(原題The Taking of Pelham123)』(2009年/トニー・スコット監督/アメリカ)だった。
物語は、「ニューヨークの地下鉄運行司令部で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)は車両選定に関る収賄容疑を掛けられ、室長から運行係に降格されていた。ある日、運行中の電車が1両だけ切り離され、駅間で緊急停止するという事件が起きた。気付いたガーバーが運転士に無線連絡をすると、なんと電車は数人の男に乗っ取られており、ライダーと名乗る男(ジョン・トラボルタ)は"59分以内に人質19名の命と引き換える1000万ドルの現金を用意しろ"との要求を突き付けて来たのだった・・・」という内容。
実現不可能な要求をしてくる犯人には何か別の目的があるのではないかと思ってしまうが、この物語もマッタクその通りで、予告編でも"復讐"という言葉が既に使われている。
ただ、物語の大部分がほぼ指令室と地下鉄車内とのやり取りという割には、何かありそうな登場人物がそこそこいるので、犯人グループの仲間が実は身内にもいて、その人間が手引きをしている・・・!?、そして、本当の狙いは!?と思いながら、自分の中でわざわざ複雑にして見てしまう。
上映時間が105分と長くないので、そのくらい考えないとホントすぐに終わってしまった気がするだろう。
(^o^)
可も無く不可も無く・・・。
そんな物語。
そして、12月の例会終了後は、恒例の忘年会。
ましけ映画サークルの忘年会は、これまた"湯豆腐"が恒例なのである。
(^_^)

プリティ・ウーマン

2006年10月23日 | ムービー
『プリティ・ウーマン(原題Pretty Woman)』(1990年/ゲイリー・マーシャル監督/アメリカ)を見た。
現実とは懸け離れた架空の話が面白おかしく展開されるのが映画の世界だが、この映画はそういう意味では群を抜いている夢物語かもしれない。
ハリウッドの路上に立つコールガールのビビアン・ワード(ジュリア・ロバーツ)がエリートビジネスマンのエドワード・ルイス(リチャード・ギア)と出会い、夢のような1週間を過ごすという内容で、典型的なシンデレラストーリーだ。
映画の最後に「ここはハリウッド。いつでも夢が持てる街」とのナレーションが流れるが、シンデレラストーリーとアメリカンドリームとは違うものではないかと思うのだが、どうだろうか。
また、『トップガン』(1986年/トニー・スコット監督/アメリカ)が世界的に大ヒットしたあとの日本では、『BEST GUY』(1990年/村川透監督)というモノマネ映画が恥ずかしくも無く製作されたりと、ひたすらに収益を追求するのがビジネス社会であり、それは資本主義社会である以上否定するものではないのだが、この『プリティ・ウーマン』の類いの映画が日本でいまだに製作されていないのは、どこかで何かの線引きがされているのだろうか。
すでに作られている映画に気がついていないだけかもしれないが。
そう考えてしまうほどにアメリカ映画というのは何でも有りの世界。
どんな素材でもビジネスにしてしまうんだろうし、それがまた莫大な富を生むのだろう。
「ひじから手首までが足のサイズよ」
ビビアンのこのセリフでは、やはり自分の腕を見てしまう。
(^。^)
痛快というわけではないが、それなりにワクワクする映画だ。