仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

曲がれ! スプーン

2018年04月25日 | ムービー
『曲がれ! スプーン』(2009年/本広克行監督)を見た。
物語は、「湾岸テレビの超常現象バラエティー"あすなろサイキック"のAD・桜井米(よね/長澤まさみ)は、視聴者からの情報を頼りに超常現象やエスパーを探し出す企画"ADさんの全国フシギ行脚"の担当を任された。厳しい担当ディレクター(甲本雅裕)の指示で日本全国を旅して回るものの、インチキ情報に振り回されてばかりなのだった。そして、クリスマスイブの日。"カフェ de 念力"という店で神田(細男/岩井秀人)という男と待ち合わせをしたよねだったが、そこでは、本物のエスパー達によるパーティーが開かれていて・・・」という内容。
超常現象バラエティー番組の司会をしている男を演じているのは、ユースケ・サンタマリア
誰よりも胡散臭く見える最高の配役だ。
(^。^)
パーティーに集まってきたエスパー達は全員ではないけれども、意外と能力が高いし、実生活の中で活用しているようなのがいい。
透視能力を使って、餡が尻尾までぎっしり詰まっているたい焼きを買ったりするのは少しばかりショボいような気もするけれども、まぁ、許される範囲ではないだろうか。
(^_^;)
河岡(諏訪雅)のテレキネシスは本格的だ。
自らの意思で何でも動かせる。
ただ、制御不能になることもあるらしく、何メートルも飛ばされてしまって、すっかり首が曲がってしまった工場長(松重豊)は何だか可哀想だ。
マスターの早乙女(志賀廣太郎)はまだまだ修行中の身らしかったが、彼の長年の夢のおかげで、救われた人もいるのだから、どんな小さな夢でも世の中に何らかの影響を与えることがあるのかもしれないなぁと面白く思ったのだった。

レフト・ビハインド

2018年04月24日 | ムービー
『レフト・ビハインド(原題Left Behind)』(2014年/ヴィク・アームストロング監督/アメリカ・カナダ)を見た。
物語は、「パイロットのレイフォード・スティール(レイ/ニコラス・ケイジ)は、父の誕生日を祝うために帰省してくれた娘クローイ(キャシー・トムソン)を残し、イギリスへと飛び立ってしまった。CAハティー・ダーハム(ニッキー・ウィーラン)と楽しそうにしている父の様子を空港内で見かけて二人の仲を疑い、残念に思ったクローイはまた、キリスト教の熱心な信者になりどんな出来事もすべて神の意思だとする母アイリーン(リー・トンプソン)にも少しばかり嫌悪感を抱いていた。母と口論になってしまったクローイは、弟レイミーとショッピングモールに出掛けたが、レイミーは服や帽子、靴を残し、突然一瞬にして消えてしまう。なんとそれは、レイが操縦する飛行機の中や、世界各地で起き始めた出来事だった」という内容。
これは聖書の"ヨハネ福音書3章16節"に基づく物語とのことで、それは、「神は自らを信じる者を天国へ連れて行き、残された者達は終末の日を迎える」というようなことなのだそうである。
神の教えを説いていたブルース・バーンズ牧師(ランス・E・ニコルズ)が消えることなく残ってしまったのは、本人が一番残念だったことだろう。
バーンズ牧師によると、聖書を空で言えたとしても信じなければ駄目なのだそうだ。
牧師さん・・・。
(^_^;)
そして、聖書が元ネタと知ってしまった時点で、物語はその通りに展開し、残された人々は誰も救われないという結末になるのだろうと途中で分かってしまったのがもっと残念なのだった。
1970年代に作られた"エアポートシリーズ"のような展開になりそうだったり、似たような音楽も使われていたのだけれど、どうにも使い古されたネタに感じてしまって、それも今ひとつに思えた。
受賞はしなかったものの、第35回ゴールデンラズベリー賞(2015年2月)に、最低作品賞、最低脚本賞、最低主演男優賞の3部門でノミネートされたという作品とのこと。
熱心なキリスト教信者の人は、聖書に書かれている内容を元ネタにした、このような救いのない展開の作品を見てどのように思うのだろうか。
いろいろと残念過ぎる物語だった。

先生と迷い猫

2018年04月23日 | ムービー
『先生と迷い猫』(2015年/深川栄洋監督)を見た。
物語は、「妻・弥生(もたいまさこ)に先立たれて独り暮らしをしている森衣恭一(イッセー尾形)は定年退職をした元校長先生。その偏屈な性格ゆえ、いまだに"校長先生"と呼ばれながらも、"偉そうにしやがって。相変わらず嫌な野郎だね"などと陰では疎まれているのだった。猫が嫌いな校長先生は、毎日家にやってくる三毛猫をなんとか追い払おうとするのだが、妻が餌を与え、ミイと呼んでいたその野良猫はそれでも毎日やってきて仏壇の前に座っている。ところがある日突然、その姿が見えなくなって・・・」という内容。
紙袋を持って準備中の店に入り、「いつもの味じゃない」と食べかけのパンを手渡す校長先生に、手作りパンの店りりーの店主(カンニング竹山)は、「バターを変えたんですよ」、「原料費が高騰して安い材料に変えるしかなくて・・・」と申し訳なさそうに答える。
そして、「決心しました。やっぱりこの店たたもうと思います。いろいろ考えましたが、もう疲れました」と聞いた時の校長先生の驚いた顔は印象的だった。
自分が引金を引いてしまったのだ。
(-_-;)
雑貨店で働いている松川真由美(北乃きい)や、美容院を経営している井上容子(岸本加世子)など、野良猫に餌を与える人達が何人もいるようで、それぞれ自分の好きな名前で呼んでいるのが面白い。
野良猫といっても餌には不自由していないようだ。
イッセー尾形の芸風(!?)が特徴的に反映されているのが、閉店の記念にパン屋さんの主人と奥さんを撮影している時の様子。
あれは最高だ。
(^。^)

鼓ヶ滝 / 林家正蔵(九代目)

2018年04月22日 | エンタメ
落語『鼓ヶ滝(つづみがたき)』林家正蔵(九代目)。
噺は、「多くの歌人が訪れる鼓ヶ滝。諸国を巡り歌の修行をしている西行も、この滝を前にして、"伝え聞く鼓ヶ滝へ来てみれば 沢辺に咲きし たんぽぽの花"と渾身と思える一句を読み、悦に入っていた。山道を歩いて疲れてしまったのか、松の根に腰掛けてうとうととしてしまった西行は・・・」という内容。
目が覚めると辺りは真っ暗で、慌てて麓に降りようとするものの、山中ですっかり迷ってしまった。
そんな闇の中で見つけた一軒家。
不気味な山姥(やまんば)でも登場しそうな展開だが、これはそういう噺ではないのだった。
(^。^)
さて、演者の九代目林家正蔵師匠は、実の父でもある初代林家三平(1925年~1980年)師匠の弟子。
祖父が七代目林家正蔵(1894年~1949年)師匠で、弟が二代目林家三平師匠ということだから、代々落語を家業としているようであるが、1970年代から俳優としても多くのドラマに出演したり、『タッチ』(1985年~1987年)や『こちら葛飾区公園前派出所』(1996年~2004年)といったテレビアニメで声優としても活躍されていたようだ。
林家正蔵という大きな名前に負けないよう、精進していただきたく思うものである。

リピーテッド

2018年04月21日 | ムービー
『リピーテッド(原題BEFORE I GO TO SLEEP)』(2014年/ローワン・ジョフィ監督/イギリス・アメリカ・フランス・スウェーデン)を見た。
物語は、「目が覚めると、隣には見知らぬ男性が寝ていた。ベッドから出てシャワールームに駆け込んだ女性は、壁に沢山貼られている二人の写真を見る。戻ると、夫のベン(コリン・ファース)と名乗るその男性が彼女に説明を始めた。"君の名前はクリスティーン・ルーカス(ニコール・キッドマン)といい、自動車事故の後遺症によって記憶障害を患っている。朝に目が覚めると前日までの記憶を何もかも失っているので、自分は誰なのか、何歳なのか、結婚していることなど、毎朝すべてを説明している。そうして10年以上暮らしている"というのだったが・・・」という内容。
ベンが出勤すると、ナッシュ(マーク・ストロング)と名乗る男性から電話がかかってくる。
彼女の主治医だというのだが、夫に内緒で治療をしているというのが怪しい。
しかも、病院までの送迎もナッシュの自家用車でしてくれるのだから、これはホント怪しい。。
医者がそんなことをするわけがない。
(^。^)
まったくもって謎の展開が続く。
怪しいのは、「愛してる」と言いながら暴力を振るう描写だ。
人間の本質として、やはりそれはあり得ないと思うのだ。
これは、『わたしが眠りにつく前に(原題Before I Go to Sleep)』(2011年/S・J・ワトソン)という世界的なベストセラーとなったミステリー小説が原作とのこと。
この作者の小説家としてのキャリアは、"小説の書き方講座"を受講したことから始まっているらしいのだが、最近は日本でも、数ヶ月間こういう講座に通った後に小説家デビューを果たすという人も多く現れてきているようで、第158回芥川賞(2018年1月16日発表)で『おらおらでひとりいぐも』が受賞作となった若竹千佐子氏もそのような講座に通った人のようだ。
埋もれている才能や未来の可能性というものには限りがなくて、何かをきっかけとして、突然、世の中に飛び出てくるのだろう。
(^_^)

チェンジリング

2018年04月20日 | ムービー
『チェンジリング(原題Changeling)』(2008年/クリント・イーストウッド監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ロサンゼルス。パシフィック電話会社で交換手の主任をしているクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、息子ウォルターと二人で暮らしている。1928年3月10日、休日出勤を余儀なくされた彼女が仕事を終えて帰宅するとウォルターの姿がない。何の手がかりもないまま時間だけが過ぎていった。そして7月20日、職場に"お子さんが無事見つかりました"と、ロサンゼルス市警少年課のジョーンズ警部(ジェフリー・ドノバン)がやって来て・・・」という内容。
帰宅直後から暗くなるまで探し続けてもいっこうに見当たらないので、警察に電話をかけたクリスティンだが、「子供の行方不明は24時間経過しないと捜査員を送れない。99%は翌朝までに帰ってくるので、今は何も出来ない」と言われてしまう。
グスタブ・ブリーグレブ牧師(ジョン・マルコヴィッチ)のロサンゼルス市警批判は辛辣だった。
「このロッキー山脈の西側で最も暴力的でかつ腐敗した無能な警察にまともな仕事が出来るとは私には到底期待できません」などとラジオ放送で流されてしまっては、ジェームズ・E・デーヴィス警察本部長(コルム・フィオール)もそりゃあ面白くは思わないだろう。
(^_^;)
とはいえ、そう言われても仕方がないようだ。
見つかりましたと引き渡された子供は、なんと別人だったのだ。
母親が自分の子供じゃないと言っているのに「あなたは気が動転してる。この年頃の子供の成長は早いんです」と言い、「この子は行く所がないんですよ」とまで言うジョーンズ警部。
精神科のタール医師をクリスティン宅に行かせ、自分の本当の子供より身長が約3インチ低いと言っても「あり得ないことじゃない」と、取り合わず、近所に「自分の子供も分からない無責任な母親だ」とデマを流すのだから、警察というよりまるでマフィアのようなものだ。
そして、これはアメリカで実際に起きた事件だというのが怖い。
ジョーンズ警部によってクリスティンは拘束され、精神病院に収監されてしまう。
アメリカで弁護士制度が極端までに発達した理由が分かるような気がする物語だった。

赤穂城断絶

2018年04月19日 | ムービー
『赤穂城断絶』(1978年/深作欣二監督)を見た。
物語は、「元禄14年3月14日 (新暦1701年4月21日)、江戸城では幕府が朝廷の使者を接待していたが、勅使饗応役の浅野内匠頭(あさのたくみのかみ/西郷輝彦)が、江戸城松之大廊下で、高家筆頭・吉良上野介吉央(きらこうずけのすけよしひさ/金子信雄)に斬りかかった。城内で刃傷に及んだ浅野に対し、第五代将軍徳川綱吉(茂山千五郎)が激怒。老中・柳沢吉保(丹波哲郎)は、浅野内匠頭に即日切腹を言い渡し、播州赤穂浅野家は改易、赤穂城を明け渡すよう命じた。吉良に一切の咎めがなかったことに浅野家の家臣達は反発。筆頭家老である大石内蔵助(おおいしくらのすけ/萬屋錦之介)を中心に・・・」という内容。
深作欣二、金子信夫、松方弘樹(多門重共役)、渡瀬恒彦、千葉真一といった名前を見ると、"仁義なき戦いシリーズ"が思い浮かぶのだが、吉良邸討入りのエピソードでは、そのシリーズ作品と同様の迫力があった。
特に、不破数右衛門(千葉真一) と小林平八郎(渡瀬恒彦)の斬り合う場面は結構時間を割いていたように思う。
いうなれば、これも"実録シリーズ"か。
(^。^)
赤穂事件を題材にした忠臣蔵の物語を映像化した作品は、無声映画の時代から数えきれないほどあるらしいが、深作欣二監督は本作品の36年後には2回目の『忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994年)という作品を作っている。
日本人は忠臣蔵が好きだから興行的に大失敗がないのかもしれないし、語り尽くされた物語とはいえ、切り口によってはまだまだ飽きずに見られるのかもしれない。
この作品も橋本平左衛門(近藤正臣)、妻・はつ(原田美枝子)、間十次郎(森田健作)といった下級武士やその家族の苦悩について描かれてもいて、そこが良かったのかもしれない。

ヒトラー暗殺、13分の誤算

2018年04月18日 | ムービー
『ヒトラー暗殺、13分の誤算(原題ELSER)』(2015年/オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督/ドイツ)を見た。
物語は、「1939年11月8日21時20分。ナチスドイツ総統アドルフ・ヒトラー(ウド・シェンク)の演説が行われていたミュンヘン市内の広いビアホール、ビュルガープロイケラー特設会場が爆破された。ほぼ同時刻のボーデン湖畔コンスタンツでは、スイスへの密入国を企てて身柄を拘束されたゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)に爆破実行犯の嫌疑が掛けられ、翌早朝には彼の故郷ヴュルテンベルク地方ケーニヒスブロンから、元婚約者エルザ(カタリーナ・シュトラー)ら近しい者達がベルリンへと移送されたのだった。エルザーの尋問は、刑事検察局長アルトゥール・ネーベ(ブルクハルト・クラウスナー)と秘密国家警察(ゲシュタポ)のハインリヒ・ミュラー(ヨハン・フォン・ビューロー)が指揮し、拷問も辞さない厳しい取り調べが行われたのだが・・・」という内容。
ネーベは単独犯だと主張するエルザーの供述を信用するのだが、ミュラーはまったく信用せず、「自白して署名するまで殴る」と言う。
この二人の取り調べ方針は正反対で、まるで北風と太陽。
「真実は我々が作る」というミュラーは、非情な恐ろしい男だ。
(-_-;)
ただ単に自由を求める一市民でしかなかったはずのエルザーが、一人でヒトラー暗殺を企てるに至った経緯は、1932年にまで遡って描かれているのだが、これは実際にヒトラー暗殺未遂事件を起こしたヨハン・ゲオルク・エルザー(1903年~1945年)の物語でなかなかに興味深い展開。
チターが奏でる音色がとても悲しく聞こえるのだった。

君の名は。

2018年04月17日 | ムービー
『君の名は。』(2016年/新海誠監督)を見た。
物語は、「ティアマト彗星が1200年ぶりに地球に最接近してくる頃。東京在住の高校生・立花瀧(神木隆之介/声)と、岐阜県糸守町在住の高校生・宮水三葉(上白石萌音/声)は見ず知らずの間柄だったが、互いの夢の中で身体が入れ替わった。その不思議な現象に、はじめのうちは戸惑っていた二人だったものの、何度となく繰り返すうちに入れ替わった生活を楽しむようになっていく。ところが、実はその体験は夢ではなく・・・」という内容。
何とも不思議な展開だ。
(^_^)
ランダム 存在の確率(原題COHERENCE)』(2013年/ジェームズ・ウォード・バーキット監督)という映画も、彗星が地球に最接近するする時の変わった出来事を描いていたが、彗星というのは不思議な物語の題材としてはうってつけの存在なのだろうか。
三葉の家であり、彼女が妹・四葉(谷花音/声)と共に巫女をしている宮水神社は、(西暦)446年に創立した1500年以上の歴史がある神社のようで、"口噛み酒"だなんてエピソードも面白い。
しかし、その商品化は・・・、やはり無理ではないだろうか。
(^_^;)
実写作品だと、監督が頭に思い浮かべた映像を実現できない場合もあるかもしれないが、アニメーションだと、可能な限り思い描いたイメージに近づけることができるのだろう。
描かれている登場人物の描写も繊細なタッチで素晴らしいのだが、特に背景の映像がとても綺麗で、これは素晴らしいと思った。

ブレイン・スナッチャー 恐怖の洗脳生物

2018年04月16日 | ムービー
『ブレイン・スナッチャー 恐怖の洗脳生物(原題THE PUPPET MASTERS)』(1994年/スチュアート・オーム監督/アメリカ)を見た。
物語は、「人口10,079人のアイオワ州アンブローズという小さな町の郊外に正体不明の物体が飛来し、UFO騒動となった。CIAの下部組織である科学情報局は、人工衛星が撮影した画像を基に、アンドリュー・ニーヴンス局長(ドナルド・サザーランド)以下、職員サム・ニーヴンス(エリック・タル)、NASAから出向のメアリー・セフトン博士(ジュリー・ワーナー)らが現場で調査を開始した。世間に第一報を伝えながらも、すぐに訂正報道をした地元テレビ局を訪問したところ、責任者のバーンズから銃口を向けられサムが発砲。死んだ彼の背中を割いて体内から飛び出してきた未知の寄生生物一匹を捕獲し、チームは本部へと急いだのだが・・・」という内容。
深夜に本部へと到着し、捕獲した未知の生物の調査を開始したものの、その時すでに生物は死亡していた。
それから様々な分析を開始しようという場面だったが、局長は「今は(午前)1時だ。2時間後に会議を始めるが手ぶらで出席するな」と厳しい。
(^_^;)
ところが、その会議では、"体重の60%が脳組織である"とか、"宿主の生態に順応できる"など、凄い情報が次々と報告されていく。
なんて有能なスタッフ達なんだろう。
(^_^)
ただ、すでに職員の一人ジャーヴィス(リチャード・ベルザー)は現地で寄生されていたようで、科学情報局の対策を盗もうとしていたのだが、その際周囲の人が"フロッピーディスク"を手にしていたのには笑ってしまった。
科学の最先端を走っている組織とはいえ、20世紀末はまだ"フロッピーディスク"で事足りる情報量で動いていた時代だったわけだ。
(^。^)
実験のため生物を寄生させられたチンパンジーが、"DO YOU MISS ME, SAM?"とキーボードを打って話しかけてくるなど、意表を突いたエピソードが多く、良い方向に期待を裏切られたナカナカに面白い作品だった。

菊次郎の夏

2018年04月15日 | ムービー
『菊次郎の夏』(1999年/北野武監督)を見た。
物語は、「東京の下町。小学3年生の正男(関口雄介)は、祖母(吉行和子)と二人暮らし。父は早くに事故で死に、母は遠くの町で働いていると祖母から聞かされている。夏休みになり、友達は家族で旅行に出掛けてしまい、サッカークラブは夏休み中の練習が休みなことから、すっかり一人きりになってしまった正男なのだった。宅配便の配達が来た時、引き出しの中に偶然に父と母の写真を見つけ、母の現住所を知ってしまった正男は、いてもたってもいられなくなり・・・」という内容。
なけなしの2,000円を悪い中学生にカツアゲされそうになったところを助けてくれた祖母の友人のおばさん(岸本加世子)は、一人でどこかに出かけようとしていた正男の事情を聞く。
冷たいものを御馳走しながら話を聞き、母を訪ねて行こうとしていたことを知ると、自分の旦那(ビートたけし)を同行させることにしたのだが、この男がとんでもない奴だった。
(^_^;)
妻からもらった5万円をギャンブルで使い果たし、正男の2,000円も出させようとする。
女房に「しっかり連れて行くのよ」と言われたが、次に映し出された場面が競輪場なのが笑えるのだった。
(^。^)
さらには、タクシーを奪ったり、ヒッチハイクを断られた長距離トラックのフロントガラスに石を投げつけて割ってしまったり、好き放題をしながら旅を続けるのだが、車の女(細川ふみえ)のような良い人にそうそう出会えるわけもなく、ヤクザ(関根大学)達にボコボコにされてしまったりもする。
とはいえ、デブのおじちゃん(グレート義太夫)、ハゲのおじちゃん(井手らっきょ)、やさしいおじちゃん(今村ねずみ)達は不思議な奴らだったけれども、一応は良い人ということになるのか。
(^_^)
少し切ない夏の物語だった。

ランダム 存在の確率

2018年04月14日 | ムービー
『ランダム 存在の確率(原題COHERENCE)』(2013年/ジェームズ・ウォード・バーキット監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ミラー彗星が100年ぶりに地球に最も接近する夜。エム(エミリー・バルドーニ)とケヴィン(モーリー・スターリング)は、友人リー(ローリーン・スカファリア)とマイク(ニコラス・ブレンドン)が開くホームパーティーに参加した。集まったのは男女計8人。酒と料理を楽しみながら、彗星にまつわる奇妙な出来事の話題で盛り上がっていたのだが、突然の停電で真っ暗になってしまう。外の様子を見るとやはり辺りは暗闇に包まれていたが、2ブロックほど向こうに1軒だけ灯りがついている家があった。エムと同様に何故かスマホの画面が割れ、壊れてしまったヒュー(ヒューゴ・アームストロング)は、どうしても弟に連絡をとらなくてはならないという。インターネットに接続できず、スカイプも使えないことから、その家を訪ね電話をかけさせてもらうと言うヒューだが・・・」という内容。
灯りがついている他の家を覗くと、なんと自分達がいるという。
数十メートル離れただけの場所に同じ家があり、同じ8人がいるのだと。
これはパニックになっても仕方がないかもしれない。
(^_^;)
謎を解決する鍵は、ヒューの弟が忘れていった『共存の崩壊とシュレーディンガーの猫』というカリフォルニア大学の授業計画のメモらしいのだが、とはいえ、「外に出るな」という弟の助言をすっかり無視してしまった時点で何もかもが動き出してしまったのではないかと思う。
理解できた時にはもう既に手遅れだったのかも知れないというわけだ。
暗闇が疑心暗鬼を増幅させる何とも不思議な物語だった。

パッセンジャーズ

2018年04月13日 | ムービー
『パッセンジャーズ(原題Passengers)』(2008年/ロドリゴ・ガルシア監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ジェット旅客機が墜落した。就寝中に電話で呼び出されたクレア・サマーズ(アン・ハサウェイ)は、109名の搭乗者のうち助かったのは数名だと大惨事の詳細を聞き、全員が君の担当だと言われる。カウンセラーのクレアは生存者が治療を受けている部屋へ行き、ほぼ裸でベッドに座っていた男エリック・クラーク(パトリック・ウィルソン)に声をかけるのだが・・・」という内容。
何回目かのグループカウンセリングの際に、前回も乗り気ではないように見えたシャノン(クレア・デュヴァル)が、「こんな会は意味がない」と言っていたのだが、最初に目的も説明しないでモヤモヤした雰囲気の中で進めていく中では、そう思っても仕方がないことだろう。
アメリカ人はカウンセリングには慣れていて、いちいちそのような説明などしないものなのかもしれないと考えたりもしたのだが、クレアはエリックに対しては「話をするのは抑えた感情を解き放つため」と、説明していたので、これはクレアの進行の仕方に拙さがあったようだ。
(^_^;)
カウンセリングを続けるうちに、航空会社のアーキン(デヴィッド・モース)という男が、クレアや患者を尾行するようにもなっていたので、事故原因には何か隠された理由があるように描かれていたのだが、どうにも謎めいたその展開や妙に怪しいトニ(ダイアン・ウィースト)という女性を見ていると、どんどんとモヤモヤが増幅していくのだった。
(^。^)
ペリー(アンドレ・ブラウアー)の「嘘には真実の一部が紛れ込んでいる」という台詞があったが、これはナカナカに良い所を突いているアドバイスのように思えた。
だからモヤモヤしてしまうのだ。

長屋の花見 / 柳亭市馬(四代目)

2018年04月12日 | エンタメ
落語『長屋の花見』柳亭市馬(四代目)。
噺は、「貧乏長屋などと言われ世間で良い評判がたっていないことを知っている大家が、花見に出掛けようと長屋の連中に声を掛けた。店賃の催促かと思っていたが、宴会の割り枚も要らないと言うので大喜びでお礼を言う店子たちだが、あまりにも皆が素直に喜ぶことに気がとがめた大家は、早々にネタを割る。実は一升瓶の中味は番茶を煮出して水で薄めたもの。玉子焼きに見えるのは沢庵で・・・」という内容。
用意された三本の一升瓶は、ラベルは違うものの中は一緒だという。
この時点で「ん!?」という感じだ。
(^_^;)
お茶と沢庵を持ってしぶしぶ花見に出掛けることになった長屋の連中だが、貧乏なりに楽しもうとするのは大家だけ。
あとの連中は、荷物を担いで出掛ける時、まるで出棺の時のように「ご親類の方は揃いましたか?」と言ってみたり、毛氈に見立てたむしろを敷いて車座になり「いい色出したねぇ」と酒(!?)に妙に感心したりもして、付き合わされている感がありありで、どうにも適当だ。
店賃をため込んでいたり、それなりの理由があって大家には逆らえないのだろう。
(^。^)
しかし、貧乏なりに暮らしを楽しんでいるようにも思えて、面白い。
さて、演者の四代目柳亭市馬師匠は、『落語集』、『名演集』など、多くの落語CDを出されているようだが、2008(平成20)年には、♪夜行列車♪という楽曲で歌手デビューも果たしているのだそうだ。
すごいね。
(^_^)

小川の辺

2018年04月11日 | ムービー
『小川の辺』(2011年/篠原哲雄監督)を見た。
物語は、「海坂藩。家老・助川権之丞(笹野高史)に呼び出された戌井朔之助(東山紀之)は、藩主と主治医・鹿沢尭白(西岡徳馬)が進めていた農政改革に異議を唱えたあと脱藩した佐久間森衛(片岡愛之助)を討伐せよとの藩命を下された。佐久間の妻は朔之助の実妹・田鶴(菊地凛子)。場合によっては剣の使い手である妹も斬らねばならないことにもなりかねないことから、朔之助は一度は断りを入れるものの、やはり断り切れない。心配する妻・幾久(尾野真千子)、父・忠左衛門(藤竜也)、母・以瀬(松原智恵子)を家に残し、同行を願って出た奉公人の新蔵(勝地涼)を供として、翌朝、江戸へと向かうのだったが・・・」という内容。
佐久間という男はどうにも真っ直ぐ過ぎる性格のようで、それをよく知る朔之助は、「いくら民百姓のためとはいえ、他にやりようがあったのではないか」と嘆き、ゆっくりと歩き始める。
いずれその時がやってくると分かっているのではあるが、可能な限りその時を遅らせたいというのは当然の思いだろう。
戌井朔之助と佐久間森衛の剣術の腕前はほぼ互角。
かつて行われた御前試合では、突然の雨のため、一勝一敗のまま終わってしまったのだが、このような決着のつけ方になってしまったのはお互いに残念だったことだろう。
原作は、藤沢周平(1927年~1997年)の同名短編小説だが、海坂藩が舞台の小説ばかりを収めた『海坂藩大全』(上・下)というのがあるのだそうで、『小川の辺』は、その上巻に収録されているようである。
やはり、"海坂藩もの"は面白い。
(^_^)