仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ザ・ホスト 美しき侵略者

2017年05月31日 | ムービー
『ザ・ホスト 美しき侵略者(原題The Host)』(2013年/アンドリュー・ニコル監督/アメリカ)を見た。
物語は、「近未来。"ソウル"と呼ばれる宇宙からの侵略者が人間の脳に寄生し、意思をなくした地球人類は絶滅寸前となっていた。わずかに生き残った人間達は洞窟内に隠れ住むなどして、反攻の機会をうかがっていたのだが、ある日、メラニー・ストライダー(シアーシャ・ローナン)は、"シーカー"の人間狩りに追い詰められた挙句、自らの死を選んだ。しかし、残してきた弟ジェイミー(チャンドラー・カンタベリー)への思いが強かったからか、彼女はワンダラーというソウルに寄生されても、そのまま残り続け、彼女の肉体は2人の意思を持つことになった。また、長い間宇宙を放浪してきたワンダラーも、他の"ソウル"とは異なり・・・」という内容。
"ソウル"は随分と相互理解力がある優しい生命体のようで、走行中に突然クルマを止められたおじさんは、知らない人(ワンダラー)に「急いでるの。クルマを貸して」と言われ、何の躊躇もなく「困っているなら」という感じであっさりと貸してしまう。
何とも素晴らしい生命体だ。
これなら地球人類はすべて、彼等"ソウル"に乗っ取られたほうが平和に暮らせるんじゃないかと思ってしまう。
しかも、医療技術も随分と進んでいるようだし。
(^_^)
面白かったのは、身体を乗っ取られたメラニーと乗っ取ったワンダが、(当然ながら)一つの身体で言葉のやり取りを繰り返す場面を見ていても全く違和感なく見られたこと。
それは、一人芝居でもある"落語"を普段から聞きなれているからだったのだろうか。
(^_^;)
"宇宙人の侵略"といっても大規模な武力衝突があるわけではなく、一人ずつ意識を乗っ取られ、(たぶん)じわじわと社会構造が変化し、いつの間にか別のものに支配されているという、考えてみれば余計に恐ろしい状況。
恋愛モノという一面もあるが、これはナカナカに面白い物語だった。

僕と妻の1778の物語

2017年05月30日 | ムービー
『僕と妻の1778の物語』(2011年/星護監督)を見た。
物語は、「SF小説しか書かない作家・牧村朔太郎(サク/草彅剛)の妻・節子(竹内結子)は、彼の良き理解者だった。ある秋の休日、家事をこなしていた節子は突然の腹痛に苦しむ。大家の野々垣佳子(佐々木すみ江)はおめでたではないかと喜んだのだが、病院で虫垂炎と診断され、緊急手術を受けることになった。ところが、担当医・松下照夫(大杉漣)が執刀してみると、随分と進行した大腸ガンが見つかった。"病状の進行からみて、一年先のことを考えるのは難しい"と妻の余命を宣言されたサクは・・・」という内容。
医師からの説明があった翌朝、サクは節子に病気のことを話すのだが、「そうかぁ。あたし治るの?」と割とあっけらかんとした口調で聞く節子には、「5年後の生存率は0%」と言われたことは話せなかった。
まぁ、それはそうだよなぁ・・・。
(-_-;)
そして、自宅で闘病を続けることになる節子に対し自分は何ができるのだろうと考えたサクは、「自分は小説家なので小説を書くことしかできない」との結論に達し、「笑うことで免疫力が上がることがある」との松下医師の助言もあって、「妻一人のために毎日、原稿用紙3枚以上の笑える短編小説を書く」と決めた。
しかし、親友であり、妻・美奈(吉瀬美智子)を含め家族同士の付き合いをしている同じSF作家の滝沢蓮(谷原章介)は、「その小説が終わる時がどんな時か分かっているのか」と言う。
確かに、それを始める前から、つらい結末が倍以上の威力になってサクを襲うことは間違いないと分かっているのだから、「切りが良いところでやめるべきだ」という滝沢の言葉にも一理あるような気もした。
すでに第50話「ある夜の夢」は、サクの深層心理が表れたような内容であり、いつまで節子を笑わせるものが書けるか、実は自分自身が不安に思っていたのだろう。
これは、『僕の生きる道』(2003年/全11話)に始まる草彅剛主演による一連のテレビドラマの延長上にあるような映画作品で、大杉漣、谷原章介のほか、小日向文世(新聞の集金人役)、浅野和之(玩具店の店主役)など続けての共演者や、製作スタッフも多いようだ。
BGMの多用がなく静かな場面が多かったり、タイトルのデザインも『僕の生きる道』と同様のロゴだったり、随分と意識されているようだった。
冒頭、銀行で突然に火星人の話を始めたサクに、窓口係の節子が驚きもせず対応している場面も面白かったし、病院の食堂での執筆作業中、奇声をあげたり意味不明な動作をすることから、看護師や患者達から遠巻きに見られていたサクが、事情を理解した清掃係のおじいさん(高橋昌也)のおかげで皆に受け入れられるようになったりと、ほのぼのしたエピソードも多い内容ではあったのだが、やはり随分と切ない物語なのだった。

殺人狂時代

2017年05月29日 | ムービー
『殺人狂時代』(1967年/岡本喜八監督)を見た。
物語は、「ブルッケンマイヤー(ブルーノ・ルスケ)というドイツ人が、精神病院を経営している溝呂木省吾(天本英世)を訊ねてきた。彼は元ゲシュタポの秘密諜報部長をしていた男で、溝呂木との対面はかつてナチスで同志だった時以来20年ぶりだった。溝呂木は、入院患者に訓練を施し、"大日本人口調節審議会"の殺し屋として操っていたのだが、ブルッケンマイヤーが所属しているナチス秘密結社がその情報を入手し、仕事の依頼を検討しているというのだ。テストとして、電話帳から無作為に選出した3人の殺害を要求された溝呂木は義眼の女(富永美沙子)、松葉杖の男(久野征四郎)を使って2人を殺害。3人目の桔梗信治(仲代達矢)の所へは、間渕憲作(小川安三)を送り出していたのだが・・・」という内容。
溝呂木が組織している"大日本人口調節審議会"は、「よけいな奴はどんどん減らそう!」と、まるで無駄な人間がそこら中に溢れているかのようなスローガンを掲げ、殺人を繰り返す。
タバコの1本1本に「S.MIZOROGI」と名前を印字している溝呂木は、ブルッケンマイヤーに「相変わらず無駄遣いをする男だ」と指摘されても、「趣味でね。無駄遣いする時にこそ、金は光輝く」と言って意に介さない。
確かに、趣味というのは、他人の理解を得られるかどうかなんてことは目的ではないから、無駄遣いと指摘されたところで何とも思わないのだろう。
(^_^;)
突然殺し屋に命を狙われることになってしまった桔梗信治は、城南大学の講師として犯罪心理学を教えているのだが、最高速度が20km/hほどしか出ない自家用車に乗っていたり、一人暮らしの部屋に帰ると母親を模した胸像に話し掛けたり、脱いだ靴下の臭いを嗅いだりと、彼もまた風変わりな男だった。
(^_^)
週間ミステリー編集部の記者・鶴巻啓子(団令子)やクルマ泥棒の大友ビル(砂塚秀夫)らと知り合い、仲間となって殺し屋組織を相手にしたり、不吉な伝説を持つという時価300万ドルの"クレオパトラの涙"という宝石が登場したり、(泥棒ではないものの)雰囲気も何だか『ルパン三世』(1967年~1969年/モンキー・パンチ著)の世界観に近いものを感じたのだが、この作品には『飢えた遺産』(1962年/都筑道夫著)という原作が存在するらしい。
当時はこういった作風に人気が集まっていたのだろうか。
「人生最大の快楽は殺人。人間が生存競争をするのは宿命である。それが敵意を生み、憎悪 を育てる」と言い、「人間の歴史で偉大な功績を残したのはキチガイだ」とも言い切る溝呂木のことを、桔梗は"確信型犯罪者"だと判断していたが、物語的にはとても存在感のある登場人物で、彼が登場する物語はまだ作れそうな感じでもあった。

上を向いて歩こう

2017年05月28日 | ムービー
『上を向いて歩こう』(1962年/舛田利雄監督)を見た。
物語は、「ある夜、関東少年鑑別所で集団脱走事件が起きた。追跡され、追い詰められた河西九(坂本九)と左田良二(浜田光夫)は、通りかかった軽自動車に飛び込み、拾った空き瓶のかけらで腕を切って怪我をしたふりをする。運転者を脅そうとしたのだが、運転していたのは少年保護司の永井徳三(芦田伸介)だった。永井は事情を察したが、とにかく2人を病院へ連れていき、翌朝、長女の永井紀子(吉永小百合)を見舞いに行かせ、久米刑事(大森義夫)と連れ立って病室を訪ねたのだが、良二は窓から逃げ出してしまい・・・」という内容。
九は、石本(石川進)ら、少年院や鑑別所帰りの連中が大勢働いている永井運送の厄介になるが、「大人なんて信用できるもんか」と言い放った良二は、ドラムを教えてくれたジェシー牧(梅野泰靖)を訪ねバンドボーイになるものの、「少年院帰りのくせに」と罵られてしまう。
いくら見返してやろうと意気込んでみても、一度貼られたレッテルはそう簡単に覆せないものなのだろう。
一方の九も「お前にはドラムという夢があるじゃないか。俺は何をしていいかよく分からないんだよ。分からないから自分に出来ることを一生懸命やってるんだよ。でも、それが俺には一番難しいんだよ」と、何とかしようと頑張ってもなかなか上手くいかない自分がもどかしいようだ。
また、妾の子だという松本健(高橋英樹)は、かつて永井運送で働いていたが、そこを飛び出してノミ屋をしながら大学受験の勉強をしている。
怪我をさせてしまった兄・マサユキとの間に確執があったのだが、事情を知った紀子の助言により、兄の誕生日に訪問して同じ大学に合格したことを報告するものの、父と兄に冷たくあしらわれてしまうという、何だか随分と込み入ったエピソードの連続で、♪上を向いて歩こう♪(永六輔作詞、中村八大作曲)というヒット曲をテーマにしながらも、随分と重い物語だった。
1964年のオリンピックを間近にして活気あふれる東京の中で、頑張っているけれども、なかなか上手くいかない若い人達も大勢いたのだろう。
そんな人達を応援しているかのような物語に思えた。

ゲーム

2017年05月27日 | ムービー
『ゲーム(原題The Game)』(1997年/デヴィッド・フィンチャー監督)を見た。
物語は、「サンフランシスコ。ニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)は大富豪だった父の莫大な資産を引き継ぎ、投資家として成功していたが、エリザベス(アンナ・カタリーナ)との離婚後は、身の回りの世話は住み込みのイルサ(キャロル・ベイカー)に任せ、孤独な生活を送っていたのだった。彼の父親が投身自殺をした年齢でもある自身48回目の誕生日。弟のコンラッド(ショーン・ペン)から"CRS"(Consumer Recreation Services)という会社の紹介状をプレゼントされた。自分も会員になったが、入会すれば人生を変える凄い体験ができるのだという。市内で偶然にCRSのオフィスを見つけたニコラスは、ジム・ファインゴールド(ジェームズ・レブホーン)の説明を受け、申込書類にサイン。早速様々なテストを受けるのだったが・・・」という内容。
弟からとはいえ、これは何とも怪しすぎるプレゼントだ。
(^_^;)
帰宅したニコラスを待っていたのは、数十年前に自殺した父の亡骸と同じ姿で玄関前に横たわるピエロの人形。
そのような訳の分からないものを家の中に入れてしまい、さらには自分の部屋にまで運びこみ、ビデオカメラで映されてしまうのだから、警戒心がなさすぎだ。
(-_-;)
テレビのニュース番組で原稿を読んでいるキャスターがニコラス一人だけに話しかけたりと、まるで夢でも見ているような不思議な体験の連続で、妙な関わりを持つことになったウェイトレスのクリスティーン(デボラ・カーラ・アンガー)など、知り合う人間のほとんどが信用できなくなるような精神状態に追い込まれる。
すべてがゲームなのか、詐欺なのか。
何にしてもCRSに情報を提供しているのは弟のコンラッドなんだろうと想像はつくのだが、彼もまた、「俺のゲームは終わったはずなのに、まだ延々と続いている。兄貴とCRSがグルになって俺を苦しめてるんじゃないのか!?」(確かそんな台詞)と言い出すので、物語の終盤に差し掛かっても、謎はどんどんと深まるばかりだ。
見ていて、「もういい加減にしろよ。しつこいよ」と思ってしまうくらいに延々と緊迫感のある出来事が続く。
「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」というのが、CRCの招待状に書いてあるキャッチコピーなのだが、果たしてこれが"素晴らしい体験"なのかは疑問に思える。
最後までドキドキしながら見ていられる作品ではあるのだが。

5つの銅貨

2017年05月26日 | ムービー
『5つの銅貨(原題The Five Pennies)』(1959年/メルヴィル・シェイヴルソン監督)を見た。
物語は、「禁酒法時代、1920年代のニューヨーク。ユタ州から出てきたばかりのコルネット奏者のレッド・ニコルズ(ダニー・ケイ)は、ウィル・パラダイス楽団に入る。初日に早速、調子のいいトニー・ヴァラニ(ハリー・ガーディノ)に誘われてダブルデート。歌手のボビー・メレディス(バーバラ・ベル・ゲデス)と知り合った。秘密酒場で生まれて初めて酒を飲み、ルイ・アームストロングと即興で演奏をやったことから彼と仲良くなり、次第に演奏を認められるようになったレッドだったが・・・」という内容。
実在のコルネット奏者、レッド・ニコルズ(1905~1965年)氏の半生を描いた作品なのだそうで、ルイ・アームストロング(本人)やグレン・ミラー(レイ・デイリー)といった覚えのある名前が出てくる。
まだマイクやアンプが一般的ではなかった時代のようで、ウィル・パラダイス(ボブ・クロスビー)はバカでかいメガホンを持って歌うのだが、何だかコントのようで面白かった。
(^_^)
ボビーと結婚した夜に楽団をクビになって独立せざるを得なくなったレッドは、ラジオの仕事を次々とこなすのだが、次々としくじってその仕事からもあぶれてしまう。
自分の好きな音楽ではないことから、やる気のなさがすぐ態度に出てしまうのだろうが、あのような適当な仕事を続けていてはクビになっても仕方がない。
(^_^;)
しかし、苦境に立たされはしたものの、最終的にはお気に入りのディキシーランド・ジャズを演奏できる"ファイブ・ペニーズ楽団"の結成に至ったのだから、良かったのではないだろうか。
とはいえ、調子に乗りすぎたのか、最愛の娘・ドロシー(チューズデイ・ウェルド)に負担がかかってしまったのは可哀想だった。
人生というものは、いつどんな転機が訪れるのか、誰も分からない。
どんな状況にあっても、誠実に生きることが大事ということなのだろう。

川上哲治物語 背番号16

2017年05月25日 | ムービー
川上哲治物語 背番号16』(1957年/滝沢英輔監督)を見た。
物語は、「昭和8(1933)年6月、全熊本小学校野球大会。大村尋常高等小学校の川上哲治(信田義弘)は三振11を奪う大活躍をした。父・伊兵次(河野秋武)は家まで取られる貧乏生活で、母・ツマ(高野由美)は高等科への進学を断念させるつもりだったが、土肥先生(葉山良二)と熊本後援会長・安西医師(深見泰三)の学費援助でなんとか熊本県立工業学校へ進学したのだった。全国中等学校優勝野球大会で2度の準優勝を果たし、同校を卒業した昭和13(1938)年に捕手・吉原正喜(宍戸錠)と共に東京巨人軍に入団した。ルーキーながら開幕戦から正捕手に抜擢された吉原に対し、球威不足を指摘されていた川上は、打撃のセンスをかわれ、藤本定義監督(二本柳寛)は投手と打者の二刀流で起用したのだった」という内容。
全熊本少年野球大会での大村校の選手は靴ではなく足袋。
普段は下駄ばきで、運動する時は足袋だったのだろう。
そういえば、仁左衛門が小学生だった昭和40年代は、普段は靴だったのに何故か運動会だけは足袋だった。
あれは戦前の体育競技というか、生活習慣の名残だったのか。
(^_^;)
当時の大学卒の初任給が65円だったのに対し、東京巨人軍に入団した川上選手は月給100円、支度金300円だったという。
「野球なんて遊びごとをしてて、本当にそんなにくださるんですかね」という気持ちは正直なところだっただろうと思う。
(^。^)
ただ、陰では「吉原と抱き合わせさ。刺身のツマみたいなものだよ」と言われていたようで、甲子園大会の準優勝投手で終わってしまったからか、評価はイマイチだったようだ。
"テキサスの哲"などと言われていたようだが、正一塁手・永沢富士雄の怪我の代役として一塁のポジションをつかんだ。
吉原捕手は残念ながら南方で戦死してしまったようだが、太平洋戦争では素晴らしい選手達が多数出征し、そして帰ってこなかった。
生きて帰ってこれた川上哲治選手(本人)は、昭和31(1956)年には日本初の2000本安打という大記録も打ち立て、"打撃の神様"とまで呼ばれることになるわけだが、そのような大選手になるとは、入団時に一体誰が想像しえただろうか。
野球選手に限らずだが、うまくいく人生もうまくいかない人生も、その分岐点は紙一重なのだろう。
さて、現在は"二刀流"と言えば大谷翔平選手(北海道日本ハム・ファイターズ)だが、職業野球と呼ばれていたプロ野球黎明期には随分と"兼業"の選手がいたようだ。
これは、当時、"打撃王"と呼ばれた川上哲治選手の半生を描いた物語。
本人役で川上選手自身が出演していたり、ナカナカに楽しめたのだった。
(^_^)

増毛町体育協会 平成29年度総会

2017年05月24日 | スポーツ
2017年5月22日(月)午後6時30分から"増毛町体育協会 平成29年度総会"が開催されたことから、これに出席した。
家を出るのが遅くなり、しかも途中で立ち話などもしてしまったものだから、会場到着は結構ギリギリ。
不安になった事務局が電話を入れていたらしい。
ひょっとして来ないんじゃないかと思ったのだろう。
(^_^;)
この日の議事は、「平成28年度事業報告」、「平成28年度収支決算報告」、「監査報告」、「平成29年度事業計画(案)」、「平成29年度収支予算(案)」、「平成29年度事業助成内訳(案)」、「役員改選」、「その他」の8件。
会長である仁左衛門のあいさつに続いて早速議事に入ったが、規約によりそのまま仁左衛門が議長を務め、進行した。
理事会でも「そろそろ協会発足50周年じゃないのか!?」と数年前から話題になっていたが、事務局が『増毛町史』(昭和49年/増毛町)で確認したところ、平成30年度が50周年に当たるのだそうで、それに向けて準備していた"特別会計"を使用してどのような事業実施が可能なのかを平成29年度のうちに詰めていかなければならないようだ。
先週開催された第1回理事会で協議されもしたが、おそらくは、記念式典や記念講演会など複数の事業が実施されることになるのだろう。
さて、2年に1度の"役員改選"により、仁左衛門は今任期限りで会長職を退任した。
(確か)8年間にわたって会長をさせていただいたはずだが、なかなかに良い経験をさせていただいたと思っている。
また、役員になる前に参加した【体育の日前夜祭】の抽選会で、"折りたたみ自転車"が当たったことを、とても嬉しかった出来事として懐かしく思い出したのだった。
(^_^)

オーシャンズ13

2017年05月23日 | ムービー
『オーシャンズ13(原題Ocean's Thirteen)』(2007年/スティーブン・ソダーバーグ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「資産家のルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド)は、友人ダニエル・オーシャン(ダニー/ジョージ・クルーニー)の再三の忠告にも耳を貸さず、ホテル王と呼ばれるもののビジネスパートナーを裏切ることで悪名高いウィリー・バンク(アル・パチーノ)と手を組み、カジノホテルの共同経営を計画していた。案の定、すべてを奪われて放り出されてしまったルーベンはそのショックから心筋梗塞で倒れてしまう。そんな彼の窮状を知ったラスティー・ライアン(ブラッド・ピット)、ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)、バシャー・ター(ドン・チードル)ら仲間達が続々とラスベガスへ集まり・・・」という内容。
友人の誰もがやめておけと忠告していたのに、耳を貸さなかったルーベン。
「彼は一緒にシナトラと握手した仲だ」という理由が良く分からない・・・。
(^_^;)
極悪なのはバンクだが、ルーベンも思い込みのあまり何も見えていなかったのだろう。
寄付という形でホテルに提供した自身の資産は合法的に奪い取られてしまったのだから最悪だ。
まっとうな方法では取り返しようがない。
ダニーの旧友である技術屋ローマン・ネーゲル(エディー・イザード)に計画を打ち明け、協力を依頼したものの、バンクホテルがグレコ・モントゴメリー(ジュリアン・サンズ)が開発したセキュリティシステム"グレコ"を採用したと聞き、報酬を返上すると言いだしたほどに不可能な計画らしかったが、そこは"オーシャンズ"。
犬猿の仲であるテリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)に協力を依頼するなど、なりふり構わない彼らに抵抗できる敵などいないようだ。
(^_^)
バンクの秘書ともいえる女性、アビゲイル・スポンダーという役柄を演じたのはエレン・バーキンという女優さんらしいのだが、どうみてもキャメロン・ディアスにしか見えなかった。
ホントそっくり。
(^。^)

ウェインズ・ワールド

2017年05月22日 | ムービー
『ウェインズ・ワールド(原題Wayne's world)』(1992年/ペネロープ・スフィーリス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「イリノイ州シカゴ。ヘビメタ好きのウェイン・キャンベル(マイク・マイヤーズ)、ガース・アルガー(ダナ・カーヴィ)と仲間たちは、ウェインの自宅地下室をスタジオとし、ケーブルテレビの番組"ウェインズ・ワールド"を放送している。この番組が若者に絶大な人気があると知ったプロデューサーのベンジャミン・オリヴァー(ロブ・ロウ)は、ゲーム会社の社長ノア・ヴァンダーホフ(ブライアン・ドイル=マーレイ)にスポンサー契約を持ち掛ける一方、まったく権利を所有していない同番組の制作・放送を地元シカゴの地上波テレビ局に持ち掛ける。結果的に、1人あたり5,000ドルという契約料を手にしたウェインとガースだったが・・・」という内容。
ウェイン達に突然のラッキーを運んできたベンジャミンだったものの、ハードロック・クラブで歌っていた中国人シンガーのカサンドラ・ウォン(ティア・カレル)に、ウェインもベンジャミンも同時に一目ぼれして敵対関係になってしまう。
人生というものは、ある一瞬に一気に動き出すものらしい。
まぁ、良くも悪くもではあるが・・・。
(^_^;)
テレビ局での収録は、それまで何もかも手作りだった自分達の現場とはマッタクかけ離れたものだった。
ベンジャミンのプロデュースに抵抗するウェインの「レッド・ツェッペリンのビージーズ化だ!!」という台詞には笑ってしまったが、さすがはハードロックのファンだけある。
(^。^)
「冬に人を殺すと、傷口から湯気が出るんだ・・・」などと語るドーナツ屋の主人が何とも不気味な存在だった。

ギャラクシー街道

2017年05月21日 | ムービー
『ギャラクシー街道』(2015年/三谷幸喜監督)を見た。
物語は、「西暦2265年。太陽系第5惑星と第6惑星の間に位置するスペースコロニー"うず潮"と地球とを結ぶスペース幹線道路"ルート246666"は、通称"ギャラクシー街道"と呼ばれていた。かつては活気があったこの街道も、開通から150年が経過して老朽化が著しく、閉鎖の噂も流れていたのだった。街道沿いには何軒かのショップがあり、その一つ、ノア(香取慎吾)とノエ(綾瀬はるか)の夫婦が勤務する小さなハンバーガーショップ・"サンドサンドバーガー・コスモ店"は、バス停が近いとあって、今日も様々な宇宙人たちが立ち寄っていたのだが・・・」という内容。
店員は夫婦のほかにパートタイマーのハナ(大竹しのぶ)がいるが、ハナはどうも計算が苦手らしく、客とのトラブルが絶えないのだが、ノアとノエの2人は諦めているようだった。
後始末が妙に手際が良い。
(^。^)
店を訪れる客はまばらで、ドアを開けた時に聞こえる風の音が何とも物悲しく聞こえてくる。
店内は何だか寒々しい雰囲気なのだが、それは店員に活気がないからだろう。
店長のノアは、カエル型宇宙人ズズ(西川貴教)が身体中から垂らす水が気に入らないらしく、客席にブルーシートを敷かせるし、偶然訪れたかつての恋人レイ(優香)とその夫ババサヒブ(梶原善)らと、だらだら話しているだけ。
ブルーシートを敷いたノエが「気を悪くしないでくださいね」とズズに断りを入れるものの、気にしないわけがない。
と思って見ていたら、ズズは全然気にする様子もなくただ黙々とハンバーガーを食べていた。
何だかよく分からないくだりだ。
ハトヤ隊員(小栗旬)、マンモ隊員(秋元才加)、トチヤマ隊長(阿南健治)のエピソードは『ウルトラセンブン』のエピソードのパロディのようだったが、これはどれくらいの人がパロディだと分かったのだろうか。
(^_^;)
「オープニングのアニメーション映像で観客に抱かせたワクワク感は一体何だったの?」とも思ったが、これは久々に見たつまらない作品だった。
残念。

ノッティングヒルの恋人

2017年05月20日 | ムービー
『ノッティングヒルの恋人(原題Notting Hill)』(1999年/ロジャー・ミッシェル監督/イギリス)を見た。
物語は、「妻がハリソン・フォード似の男と出て行ってしまったというウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)は、ロンドンの一角、ノッティングヒルで旅行書専門の書店を経営している。ある日、その店にハリウッドのスター女優、アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)が訪れた。本を買ったアナは店を出たが、すぐ後に飲み物を買いに出たウィリアムと街角でぶつかり、オレンジジュースで服を汚してしまう。すぐ近くにあるウィリアムの家で服を着替えるが、店内での万引きしようとした男に対する態度や、一連の誠実な人柄に好感を持ったアナは・・・」という内容。
ウィリアムにはスパイク(リス・エヴァンス)という同居人がいるのだが、
スパイク「このヨーグルト変だぞ」
ウィリアムズ「それはマヨネーズだろ」
スパイク「そうか。それならいい」
そう言いながらスプーンでマヨネーズを食べ続けるおかしな男だ。
しかも、アナから電話があったことを2日間もウィリアムに伝えていなかった。
慌てて滞在先のホテルに連絡を入れたウィリアムだが、スパイクに対してあまりに寛容なのは、彼の器が大きいということなのか・・・。
(^_^;)
ウィリアムの妹・ハニー(エマ・チャンバース)の誕生パーティーで、バーニー(ヒュー・ボネヴィル)らと一緒にマックス(ティム・マッキナリー)とベラ(ジーナ・マッキー)の家に集まった際の、残った1個のブラウニーをめぐる不幸自慢の場面は印象強かった。
その前の場面と合わせて、何か心のよりどころを求めているのではないかと思える少し寂しい雰囲気のアナが描かれていて、とても良い場面だ。
確かこの作品が劇場公開された頃は、ジュリア・ロバーツのファンだったはずで、少し懐かしく思い出したのだった。
(^_^)

さざなみ

2017年05月19日 | 映画サークル
ましけ映画サークル5月例会は、小○企画『さざなみ(原題45YEARS)』(2015年/アンドリュー・ヘイ監督/イギリス)だった。
物語は、「イギリスの地方都市。週末にケイト(シャーロット・ランプリング)との結婚45周年記念パーティーの開催を予定しているジェフ(トム・コートネイ)の元へ、スイスから一通の手紙が届いた。それは、1962年に氷河のクレバスに落ちて行方不明になっていた女性の遺体が発見されたので確認のために来てほしいという現地の警察からのものだった。その女性はケイトと知り合う前のジェフの恋人で、彼はその女性を"僕のカチャ"と呼んで説明を始めた。随分とショックを受けている様子のジェフは、やめていたはずのタバコを吸い始め、ケイトには50年ほども前に死んでしまっているそのカチャという女性に対し嫉妬のような気持ちが芽生えてきて・・・」という内容。
その手紙を受け取ってからのジェフは、指を怪我したり、元勤務先のOB会出席に消極的になったり、深夜に屋根裏部屋にこもって古いものを探し始めたり、一人だけで街に出かけたりと何となく情緒が不安定。
ケイトは元教諭のしっかりした人のように描かれていたものの、彼と同じように心ここにあらずという感じで、パーティーの準備にも気持ちが入らないのだったが、パーティー数日前の夜に2人で踊ったとても幸せに見える様子からの気持ちの急降下っぷりが、どうにも凄かった。
ガラガラと音を立てて崩れていく。
(^_^;)
良いことと悪いことの振れ幅があまりに大きくて、ついにはケイトもやめていたタバコを吸い始めてしまうのだから、気の持ちようというのは本当に大事なのだと思える展開だった。
また、これまでの人生でほとんど写真を撮ってこなかったので部屋に飾る写真がないと後悔するケイトの台詞があったのだが、実はジェフが屋根裏部屋で昔の写真をスライドにして密かに見ていたのを知ってしまったことも2人のすれ違う気持ちを大きくしてしまったのだろう。
とても静かな展開が続く、ナカナカに面白い物語だった。

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

2017年05月18日 | ムービー
『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』(2009年/佐藤祐市監督)を見た。
物語は、「イジメを受けて高校を中退し、8年間引きこもっていた大根田真男(小池徹平)は、母・佳子(朝加真由美)の交通事故死をきっかけに一念発起。プログラマーの資格を取得して就職活動を始めた。不採用の連続だったものの、零細IT企業の"黒井システム株式会社"の面接で黒井策士社長(森本レオ)によって採用され、ようやく働くことができた。入社初日にマ男(まおとこ)とあだ名を付けられ、住所が早稲田だったことから早稲田大学出身と勘違いされてしまう。横暴で責任感もやる気もないリーダー・阿部道大(品川祐)、ガンダムおたくでリーダーの腰巾着・井出哲也(池田鉄洋)、自己主張ができなさそうな上原学(中村靖日)、必要経費を一切認めない経理・瀬古さだ子(千葉雅子)、社内で唯一まともそうな藤田巧己(田辺誠一)等に紹介されたが、製品の納期とあって全員殺気立っていた。日常的な阿部と井出の嫌がらせにも負けず、黙々と仕事に取り組んでいたマ男は過酷な残業が続く中、自力でプログラムを完成させ、人生初の達成感を覚える。そして、その成果が認められ、マ男はプロジェクトリーダーに大抜擢されるのだが・・・」という内容。
マ男は崖っぷちとあってへこたれない。
会社をクビになってしまうと、行く所などどこにもないからだ。
安部と井出はどこまで知っているのか分からないものの、マ男へのイビリは果てしない。
それは上原に対しても同様で、もうどうしようもなく性格が悪い2人のようだった。
(-_-;)
新プロジェクトの際に派遣社員の中西亜矢子(マイコ)が採用になり、その後しばらくして、大手企業から早稲田大学出身のエリート・木村翔太(田中圭)が転職してくるのだが、リーダー経験者とはいえマ男はまだまだ未熟で、いつも藤田に助けられる。
「リーダーというのは人に指図するんじゃなくて、みんなを引っ張っていくんだよ」と言う藤田は諸葛孔明に例えられていて、安部は曹操に例えられる。
何とも的確だ。
(^。^)
これは確か公開時に映画館で見たはずで、その当時、世間に明らかになってきたブラックな状況のため、"IT離れ"が起きたと記憶しているのだが、現在はどうなっているのだろうか。

恋人までの距離

2017年05月17日 | ムービー
『恋人までの距離(原題Before Sunrise)』(1995年/リチャード・リンクレイター監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ブダペストからパリへと向かう長距離列車。本を読んでいたセリーヌ(ジュリー・デルピー)は、車内で怒鳴り合っているドイツ人夫婦から離れるように席を移った。通路を挟んで隣り合わせたアメリカ人のジェシー(イーサン・ホーク)と何となく気が合い、食堂車で話をしていると、やがて列車はウィーンに到着。ジェシーに誘われ、ウィーンで途中下車をした。明朝の飛行機でアメリカに帰るというジェシーは、お金がないから一晩中市内を歩き続けるという。そんな彼に付き合うセリーヌだったが・・・」という内容。
食堂車に移動して席に着いたあと、かなり長い時間会話をしていた2人だったが、なかなか誰も出てこなかった。
その辺りの描写をはしょって展開していくのかとも思っていたら、やがて随分と時間が経ってからウェイターが無言でメニューを置いていった。
「サービス精神がないね。ヨーロッパ人の特徴だよ」というジェシーの台詞があったし、別の場面でも「ウェイトレスが近くにいないね。ニューヨークだったらクビだよ」という台詞が出てくる。
これはリンクレイター監督の相当に強い主張だったのだろう。
(^_^)
セリーヌは13歳の時に来たという"名もなき人々の墓"に彼を案内する。
そこはドナウ川で見つかった無縁仏の墓とのことで、セリーヌは自分と同じ年齢だったということもあって13歳の女の子の墓が忘れられないのだというが、知らない人の墓場を観光のように訪れる感覚がどうにも分からない。
2人はその墓に手を合わせるわけでもなかったし・・・。
(-_-;)
ウィーン市内を観光する2人は、ほぼ途切れることなくずっと話し続けていて、会話が途切れることがない。
ビールを飲みつつピンボールで遊びながら話し続ける場面も、相手がミスしてゲームを交代しなければならないタイミングがいつになるか分からないのだから、演じている役者さんは結構大変だったのではないだろうか。
本作品の9年後には、続編『ビフォア・サンセット(原題Before Sunset)』(2004年/リチャード・リンクレイター監督)が公開され、さらに9年後には3作目にあたる『ビフォア・ミッドナイト(Before Midnight)』(2013年/リチャード・リンクレイター監督)も公開されたということなので、これはナカナカに人気があった作品のようだ。