仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ビバリーヒルズ・コップ 3

2017年11月24日 | ムービー
『ビバリーヒルズ・コップ3(原題Beverly Hills Cop Ⅲ)』(1994年/ジョン・ランディス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ミシガン州デトロイト。アクセル・フォーリー(エディ・マーフィ)は、自動車盗難事件の犯人グループのアジトを捜査しようとしていたが、上司ダグラス・トッド警部(ギル・ヒル)の指示を無視し、犯人たちは非武装だからとSWATを呼ばなかった。ところが運悪く、武装した別の犯罪グループが居合わせたことから銃撃戦となり、トッド警部は射殺されてしまった。犯人を追跡したアクセルだったものの、シークレットサービスのスティーヴ・フルブライト(スティーブン・マクハティ)により、別件の捜査妨害になるからと追跡を止められてしまうのだった。トッド警部が殺された現場から、テーマパーク"ワンダーワールド"のタオルを発見したアクセルは、葬儀後、その施設があるビバリーヒルズに向かったのだが・・・」という内容。
楽しいテーマパークだというのに、ワンダーワールドの警備員は皆、実弾を装着した拳銃を携帯しているし、これはどうにも怪しい。
ジョン・フリント刑事(ヘクター・エリゾンド)が警備主任のエリス・デワルド(ティモシー・カーハート)に連絡を取ってくれているはずなのにチケットを買わなければ入場させてくれなかったし、オーリン・サンダーソン警備部長(ジョン・サクソン)などは、警備員に銃撃されたというアクセルの言葉をマッタク信じず、銃撃場面が映っているはずのビデオ映像も加工処理されているのだから、これはもう怪しいというより真っ黒だ。
(^。^)
これは、前作『ビバリーヒルズ・コップ2(原題Beverly Hills Cop 2)』(1987年/トニー・スコット監督/アメリカ)の7年後に制作された続編だが、この頃にはすでにエディ・マーフィの人気が不動のものになっていたからか、アクセルがまともな人間に描かれてしまっていて、前作、前々作ほどの面白さがなくなっていたのが残念だった。
過去2作品が面白かったのは、アクセルの無茶苦茶さと、ビバリーヒルズ警察の真面目なのかボケているのかよく分からないビリー・ローズウッド(ジャッジ・ラインホルド)という登場人物の存在が大きかったと思うのだが、どちらにも"パワー"が感じられないのだった。
また、ジョン・ランディスは、『ブルース・ブラザース(原題The Blues Brothers)』(1980年)、『サボテン・ブラザーズ!(原題Three Amigos!)』(1986年)の監督だし、エディ・マーフィ主演の『大逆転(原題Trading Places)』(1983年)、『星の王子ニューヨークへ行く(原題Coming to America)』(1988年)でも監督をしていた。
とても面白い作品ばかりだったのだが、どれも1980年代の作品だ。
1990年代になって、この監督自身のパワーが落ちてしまったということだったのだろうか。
確かに『ブルース・ブラザース2000(原題Blues Brothers 2000)』(1998年)も、前作とは比較にならないほどの内容だったのだが、それは考え過ぎであって、続編というのは難しいということなのかもしれない。

ピンク・キャデラック

2017年04月27日 | ムービー
『ピンク・キャデラック(原題Pink Cadillac)』(1989年/バディ・バン・ホーン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「前科者の夫ロイ(ティモシー・カーハート)とその仲間のとばっちりで、ニセ札所持の容疑をきせられ逮捕されたルー・アン・マクグィン(バーナデット・ピータース)は、彼等からの保釈金支払いの申し出を断り、業者から借りたのだが、それを踏み倒し、夫のピンクキャディラックで逃走した。賞金稼ぎトム・ノワック(クリント・イーストウッド)は、気が乗らなかったものの依頼によって彼女の追跡を開始。ネバダ州リノのカジノで見つけ出したのだが、クルマの中にさらに隠されていた大金4万ドルはニセ金ではなく、本物のドル札だった。それは夫が所属している狂信的な白人主義組織"純血団(バース・ライト)"が武器購入資金としてマネーロンダリングしたもので、取引のためにと生後8か月の娘を誘拐されたルーは・・・」という内容。
「夫のクルマに手を出すとろくなことが起きない」というような台詞が複数回出てきたのだが、そう言われているものなのだろうか。
彼女に関わってピンクキャディラックを運転することになってしまったノワックに降りかかったトラブルは、命の危険さえもある大きなトラブルだったもは確かだ。
その逆にルーは、ろくなことにならないというより、ノワックが絡んでくれたことで、助かったといえるだろう。
夫は組織側の言いなりなので、一人で安全に赤ん坊を取り返すだなんてことは到底不可能だ。
4万ドルをニセ札と思い込んでいたルーは、お金をドンドン使いまくろうとするのだが、ノワックに本物だと指摘された途端、思い切って使うことができなくなってしまう。
もともと彼女はカジノで勝ってニセ札を本物に変えようとしていただけだから、それほどビビることはないと思ったのだが、やはり普段持ちなれない大金を前にすると、メンタルが崩壊してしまうものなのだろうか。
(^_^;)
賞金稼ぎだなんて何ともアウトローな職業だが、長年かけて作られたクリント・イーストウッドのイメージにはピッタリの役柄なのかもしれない。