『半世界』(2019年/阪本順治監督)を観た。
物語は、「高村紘(稲垣吾郎)は39歳。父の炭焼き窯を引き継ぎ、備長炭の製造販売を生業としている。先代の下には数人の職人もいたのだが、事業は年々細り、現在は事務を担当する妻の初乃(池脇千鶴)と2人だ。先行きが不透明な仕事のことで頭が一杯な紘は、初乃にも、いじめの噂や進学のことなど何かと心配な一人息子・明(杉田雷麟)にも無関心。そんな時、中学時代の同級生・沖山瑛介(長谷川博己)が突然帰ってきたのだが・・・」という内容。
中学卒業後の約20年勤務した自衛隊を辞めて、仲が良かった紘や岩井光彦(渋川清彦)など誰にも連絡せずに田舎に帰ってきた瑛介だが、母の死後10年近くも空き家となっていた生家は、いわゆる廃屋。
偶然に紘が見かけて声を掛けたから良かったものの、誰とも会わなければ、その夜から水も電気も使えない、布団すらもあるか分からない所で寝泊まりすることになってしまっていたのだが、その程度のサバイバル的なことは、自衛隊で様々な訓練を受けた瑛介にとってはさほどのことではなかったのかもしれない。
ただ、その後もまったく家の修繕をしようとせず、紘がお節介で費用も負担して、義父で大工の大谷吉晴(小野武彦)に雨戸や屋根の修繕を依頼しても、何か迷惑そうにしている様子はやはり何か訳ありだ。
何の話もしようとしない瑛介と、反抗期真っ只中の紘の息子・明のぶっきらぼうな様子が何か似ている気がするものの、本質的な所は少し違うのか。
瑛介と紘が対峙する場面は、その画面の背景が2人の人生のバックボーンを表現しているような気がして素晴らしかった。
物語は、「高村紘(稲垣吾郎)は39歳。父の炭焼き窯を引き継ぎ、備長炭の製造販売を生業としている。先代の下には数人の職人もいたのだが、事業は年々細り、現在は事務を担当する妻の初乃(池脇千鶴)と2人だ。先行きが不透明な仕事のことで頭が一杯な紘は、初乃にも、いじめの噂や進学のことなど何かと心配な一人息子・明(杉田雷麟)にも無関心。そんな時、中学時代の同級生・沖山瑛介(長谷川博己)が突然帰ってきたのだが・・・」という内容。
中学卒業後の約20年勤務した自衛隊を辞めて、仲が良かった紘や岩井光彦(渋川清彦)など誰にも連絡せずに田舎に帰ってきた瑛介だが、母の死後10年近くも空き家となっていた生家は、いわゆる廃屋。
偶然に紘が見かけて声を掛けたから良かったものの、誰とも会わなければ、その夜から水も電気も使えない、布団すらもあるか分からない所で寝泊まりすることになってしまっていたのだが、その程度のサバイバル的なことは、自衛隊で様々な訓練を受けた瑛介にとってはさほどのことではなかったのかもしれない。
ただ、その後もまったく家の修繕をしようとせず、紘がお節介で費用も負担して、義父で大工の大谷吉晴(小野武彦)に雨戸や屋根の修繕を依頼しても、何か迷惑そうにしている様子はやはり何か訳ありだ。
何の話もしようとしない瑛介と、反抗期真っ只中の紘の息子・明のぶっきらぼうな様子が何か似ている気がするものの、本質的な所は少し違うのか。
瑛介と紘が対峙する場面は、その画面の背景が2人の人生のバックボーンを表現しているような気がして素晴らしかった。