仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

三方一両損 / 春風亭一朝

2022年01月30日 | エンタメ
落語『三方一両損春風亭一朝
噺は、「神田白壁町の左官・金太郎は三両の金が入った財布を拾い、一緒にあった書付を見て、神田小柳町の大工・吉五郎を訪ねた。ところが吉五郎は、書付は確かに自分の物だからと受け取ったが、俺の懐から飛び出した銭はもう俺には縁のない金だからと三両を受け取らない。受けとる、受け取らない。江戸っ子同士の意地の張り合いはすぐに喧嘩になってしまい・・・」という内容。
銭を落としてさっぱりしたから一杯やるところだったという吉五郎。
「宵越しの金は持たねぇ」だなんて粋がるのが江戸っ子というものらしいが、「今この銭を受け取ってみろ。また今日中に使わなくちゃならねぇや」と頑として受け取らないばかりか、「おとなしく言ってるうちに持って帰らないなら張り倒すぞ」と何とも荒っぽい。
さて、演者の春風亭一朝師匠は、NHK大河ドラマ『龍馬伝』(2010年)の江戸ことば指導も行なったというほどなので、「こんちくしょうめ!!」、「なにを!!」、「なんだ こんちくしょうめ!!」といった荒々しいやり取りが何とも威勢がよく、金太郎と吉五郎が本当にすぐそこで喧嘩しているようにも思えてくるのだった。
(^。^)
金太郎の大家さんも妙に威勢がよくて面白い。
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