仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

殺したい女

2021年08月07日 | ムービー
『殺したい女(原題Ruthless People)』(1986年/ジェリー・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー監督/アメリカ)を観た。
物語は、「レストランで不倫相手のキャロル・ドッズワース(アニタ・モリス)に妻バーバラ(ベット・ミドラー)の殺害計画を打ち明けたサム・ストーン(ダニー・デヴィート)。ところがバーバラは何者かに誘拐され、"50万ドル払わなければ夫人を殺す" と犯人からの電話が入る。自分が手をかけなくてもバーバラを殺せると考えたサムは、警察やマスコミに通報し、あえて騒ぎを大きくしたのだが・・・」という内容。
計画を打ち明けられたキャロルは、彼氏のアール・モット(ビル・プルマン)に殺人の現場を録画させ、そのビデオをネタにサムを揺すろうとするのだが、悪巧みというのはそうそううまくは行かないようだ。
一方、バーバラを誘拐したケン・ケスラー(ジャッジ・ラインホルド)とサンディ・ケスラー(ヘレン・スレイター)は、サンディのデザインを盗用して大儲けしたストーン夫妻が許せないことから犯行に及んだのだが、二人とも根が善人なので、身代金の交渉はうまく行かない。
犯人よりも被害者のほうが悪人というのがどうにも皮肉で、どんどん身代金を値切られていく展開は情けなくて笑えてくるのだった。
「立ち入ったことを聞くようだが、夫婦仲は円満なのか?」と犯人ケンに聞かれる被害者バーバリが少し可哀想に思えてもくる。
そこそこ面白いコメディだった。

ビバリーヒルズ・コップ 3

2017年11月24日 | ムービー
『ビバリーヒルズ・コップ3(原題Beverly Hills Cop Ⅲ)』(1994年/ジョン・ランディス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ミシガン州デトロイト。アクセル・フォーリー(エディ・マーフィ)は、自動車盗難事件の犯人グループのアジトを捜査しようとしていたが、上司ダグラス・トッド警部(ギル・ヒル)の指示を無視し、犯人たちは非武装だからとSWATを呼ばなかった。ところが運悪く、武装した別の犯罪グループが居合わせたことから銃撃戦となり、トッド警部は射殺されてしまった。犯人を追跡したアクセルだったものの、シークレットサービスのスティーヴ・フルブライト(スティーブン・マクハティ)により、別件の捜査妨害になるからと追跡を止められてしまうのだった。トッド警部が殺された現場から、テーマパーク"ワンダーワールド"のタオルを発見したアクセルは、葬儀後、その施設があるビバリーヒルズに向かったのだが・・・」という内容。
楽しいテーマパークだというのに、ワンダーワールドの警備員は皆、実弾を装着した拳銃を携帯しているし、これはどうにも怪しい。
ジョン・フリント刑事(ヘクター・エリゾンド)が警備主任のエリス・デワルド(ティモシー・カーハート)に連絡を取ってくれているはずなのにチケットを買わなければ入場させてくれなかったし、オーリン・サンダーソン警備部長(ジョン・サクソン)などは、警備員に銃撃されたというアクセルの言葉をマッタク信じず、銃撃場面が映っているはずのビデオ映像も加工処理されているのだから、これはもう怪しいというより真っ黒だ。
(^。^)
これは、前作『ビバリーヒルズ・コップ2(原題Beverly Hills Cop 2)』(1987年/トニー・スコット監督/アメリカ)の7年後に制作された続編だが、この頃にはすでにエディ・マーフィの人気が不動のものになっていたからか、アクセルがまともな人間に描かれてしまっていて、前作、前々作ほどの面白さがなくなっていたのが残念だった。
過去2作品が面白かったのは、アクセルの無茶苦茶さと、ビバリーヒルズ警察の真面目なのかボケているのかよく分からないビリー・ローズウッド(ジャッジ・ラインホルド)という登場人物の存在が大きかったと思うのだが、どちらにも"パワー"が感じられないのだった。
また、ジョン・ランディスは、『ブルース・ブラザース(原題The Blues Brothers)』(1980年)、『サボテン・ブラザーズ!(原題Three Amigos!)』(1986年)の監督だし、エディ・マーフィ主演の『大逆転(原題Trading Places)』(1983年)、『星の王子ニューヨークへ行く(原題Coming to America)』(1988年)でも監督をしていた。
とても面白い作品ばかりだったのだが、どれも1980年代の作品だ。
1990年代になって、この監督自身のパワーが落ちてしまったということだったのだろうか。
確かに『ブルース・ブラザース2000(原題Blues Brothers 2000)』(1998年)も、前作とは比較にならないほどの内容だったのだが、それは考え過ぎであって、続編というのは難しいということなのかもしれない。

ビバリーヒルズ・コップ 2

2017年09月26日 | ムービー
『ビバリーヒルズ・コップ2(原題Beverly Hills Cop 2)』(1987年/トニー・スコット監督)を見た。
物語は、「3年前の事件の後、親交を持つようになったデトロイト市警のアクセル・フォーリー刑事(エディ・マーフィ)と、ビバリーヒルズ市警のアンドリュー・ボゴミル警部(ロニー・コックス)、ジョン・タガート巡査部長(ジョン・アシュトン)、ビリー・ローズウッド(ジャッジ・ラインホルド)だったが、捜査の都合により、釣りに出かける予定が立たなくなった。事件のからくりを解明しつつあったボゴミルだったものの、重大事件の捜査中ながらテッド・イーガン市長(ロバート・リッジリー)の都合を最優先するハロルド・ルッツ新署長(アレン・ガーフィールド)により、指揮官として不適格であり、さらに上司に盾突いたとの理由から、ボゴミルが停職処分を科され、タガートとローズウッドの2人は交通係に配置転換されてしまうのだった。そんな折、捜査中の"アルファベット強盗"の犯人マックスウェル・デント(ユルゲン・プロホノフ)、カーラ・フライ(ブリジット・ニールセン)らによってボゴミルが襲撃され、生死をさまよう。いてもたっても居られないアクセルは潜入捜査中ではあったものの、上司ダグラス・トッド警部(ギルバート・R・ヒル)の目を欺いてビバリーヒルズへと応援に駆け付けるのだったが」という内容。
前作ではローリングストーン誌の記者を騙って超一流ホテルのスイートルームに滞在したアクセルだったが、今回は建築物捜査係を名乗り、改築中のプール付き大邸宅に入り込む。
工事が済むまでの1週間、そこの家主がハワイに滞在して留守になるので、好き勝手に使えるというわけだが、警察官なのか犯罪者なのかまったく分からない人間なのがアクセルだ。
(^_^;)
デトロイト市警でも、捜査に投入している真っ赤なフェラーリを同僚のジェフリー・フリーマン(ポール・ライザー)に乗り回させて、自分のアリバイを偽装するのだから、普段から無茶苦茶なやり方で捜査をしているようだ。
また、そんなアクセルの影響を受けたビリー・ローズウッド刑事がどんどん過激になっていくのが楽しい。
脇役ながらも、なかなかに面白い演出がなされていて、彼が主人公のスピンオフ作品が造られたとしてもそこそこヒットしたのではないかと思ったほどだ。
(^。^)
そういう人気もあって、第3作『ビバリーヒルズ・コップ3(原題Beverly Hills Cop III)』1994年/ジョン・ランディス監督/アメリカ)が作られたのではないかとも思える。
これは面白いシリーズ作品だ。

ビバリーヒルズ・コップ

2017年08月28日 | ムービー
『ビバリーヒルズ・コップ(原題Beverly Hills Cop)』(1984年/マーティン・ブレスト監督/アメリカ)を見た。
物語は、「幼馴染のマイケル・タンディーノ(マイキー/ジェームズ・ルッソ)がミシガン州デトロイト市警察勤務の刑事アクセル・フォーリー(エディ・マーフィ)を訪ねてきた。刑務所を出た後、やはり幼馴染のジーネッテ・サマーズ(ジェニー/リサ・アイルバッハー)を頼り、彼女が支配人をしているカリフォルニア州ビバーリーヒルズにある画商で警備員をしているという。ところが、一緒に酒を飲んで帰宅した際、マイキーが何者かに射殺されてしまった。殴られて気を失っていたアクセルは、同殺人事件の捜査を希望したものの、ダグラス・トッド警部(ギルバート・R・ヒル)に受け入れられなかったことから休暇を取り、事件の糸口を見つけるため、ビバリーヒルズのジェニーを訪ねたのだが・・・」という内容。
当然、宿泊先の確保などしているはずもないアクセルは、どうにも高そうな豪華ホテルのフロント係とわざとにいざこざを起こし、スイートルームをシングル料金で泊まれるように持ち込んでしまう。
シングル料金と言っても235ドル(1ドル=110円として約2万5,000円)もするのだから、安くはない。
正規料金だといくらくらいなのだろうか。
(^_^;)
画廊のオーナーだというヴィクター・メイトランド(スティーヴン・バーコフ)は地元の名士ということだが、随分とワル顔で、アクセルがマイキーのことを聞いたとたんに事務所から放り出すし、何より、マイキーを殺害したザック(ジョナサン・バンクス)という男が彼の用心棒なので、これは謎解きという展開にはならない。
地元警察のジョン・タガート巡査部長(ジョン・アシュトン)、ウィリアム・ローズウッド刑事(ビリー/ジャッジ・ラインホルド)やアンドリュー・ボゴミル警部補(ロニー・コックス)等と"じゃれあいながら"、復讐を図るという物語だ。
これを見たのは20年以上ぶりだったが、随分と無茶苦茶な展開がやはりとても面白くて、第2作どころか第3作まで作られたのには充分納得だ。
(^_^)