仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

相撲の国際化

2006年03月30日 | スポーツ
大阪府立体育館で行われていた【大相撲/三月場所】は、千秋楽の3/26(日)、優勝決定戦の末に横綱朝青龍(モンゴル出身/高砂部屋)が関脇白鵬(モンゴル出身/宮城野部屋)を下手投げで降し、自身16回目の幕内優勝を果たした。
しかも、今場所は優勝から三賞まですべてをモンゴル勢の関取が独占し、十両(全勝)優勝も把瑠都(ばると/エストニア出身/三保ヶ関部屋)という外国人力士だった。
さらに、昨日3/29(水)に開かれた夏場所(東京両国国技館)番付編成会議と理事会では、モンゴル出身の関脇白鵬(21歳/本名ムンフバト・タヴァジャルガル)の大関昇進を満場一致で決定している。
さて、日本人力士はどうかというと、大関魁皇(福岡県出身/友綱部屋)は千秋楽にようやく勝ち越しを決めて9度目のカド番を逃れ、12勝を挙げた大関栃東(東京都出身/玉ノ井部屋)は辛うじて来場所に綱取りの夢をつないだという状態。
若貴ブームが去った後は日本人力士の存在感がどんどん薄らいできているのだが、それも当然と思えるほどに、実は外国人力士の在籍が多くなっている。
なんと、現在の相撲界には12カ国59人の外国人力士がいるというのである。
これだけ外国人力士がいると、昨年のように6場所すべて外国人力士が優勝するなんていうことも当たり前になってくるのではないかと思うが、それでも千秋楽での表彰式は今のやり方で行われていくのだろうか。
日本の国歌演奏は当然としても、外国人力士が優勝した場合には、出身国の国歌演奏くらいはあってもいいのではないかと思うのだ。
(出身国の)国旗の掲揚などあるとさらに盛り上がるし、優勝した力士などは感謝感激で涙ちょちょぎれるだろう。
地方巡業も勧進元が見つからなくて困っている状態だというし、相撲人気拡大のためにも、ここは思い切って国際化に対応していくべきではないのか。

ゴッドファーザーPART2

2006年03月28日 | ムービー
『ゴッドファーザーPART2』(1974年/フランシス・フォード・コッポラ監督/アメリカ)を見た。
続編にもかかわらずアカデミー賞6部門を受賞したというだけあって、確かに見ごたえがあったが、時間もとにかく長くて、3時間20分もあった。
内容は、主人公マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)と父親ビトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)のそれぞれの時代を別々に描いていて、この2人の役者の共演はまったく無い構成になっている。
見ている時間が映画2本分なら、内容もまるで2本の映画を同時進行で見ているような感じで、2代目ゴッドファーザーの話と初代ゴッドファーザーが誕生する過程とが対比して描かれているのだ。
話は前作と同じようなパーティーのシーンから始まったが、ニューヨークを離れた2代目ファミリーを表現する音楽はとてもアメリカ的で、登場人物や背景の色使いには原色があふれているのに対して、初代が登場するシーンは赤茶けた衣装やセットが使われていて、それが不思議に古い時代を感じさせていた。
また、前作のテーマ曲が流れたのは、この『PART2』の中では1回だけで、ゴッドファーザー/ビトー・コルレオーネのファミリーの誕生を示すシーンでとても効果的な使われ方をしていたのだが、前作の遺産を安易に使わなかったこともこの映画の高い評価につながったのかもしれない。
ゴッドファーザーの3人の息子のうち、次男フレデリコ・コルレオーネ(フレド/ジョン・カザール)にはマフィアの適性がなさそうだったのだが、弟マイケルにボスの座を奪われてもその世界に居続ける姿が何だか哀れに見えた。
随分とたくさんの賞を受けているだけあって、これはとても面白い作品だった。

頑張ってください!

2006年03月24日 | じもてぃーライフ
午後2時頃。
駐車場にクルマを止めて歩き出すと、近くを小学2〜3年生くらいの男の子が歩いていたので、「こんにちは」と挨拶をした。
その男の子も仁左衛門に「こんにちは」と挨拶を返してくれたのだが、驚いたのはその後。
続けて、「頑張ってください!」と言われた。
ん!?
何のことか分からなかったのだが、なんとなく嬉しくなったので「ありがとう」と答えた。
あれは何だったのだろう。
思わず「頑張ってください!」と声をかけてしまうほどに情けない顔をして歩いていたのだろうか。
寂しそうな姿のおじさんに見えたのだろうか。
んー、いかんなぁ・・・。
(-_-)
少し頑張ろう。

ゴッドファーザー

2006年03月20日 | ムービー
『ゴッドファーザー(原題The Godfather)』(1972年/フランシス・フォード・コッポラ監督/アメリカ)を見た。
随分と昔に一度見た映画なので細かなエピソードは忘れていて、有料道路の入口(?)での待ち伏せシーンを覚えていたくらいだった。
会食のシーンで事件が起きるのは、別の映画だったか。
当時この映画がどれだけヒットしたのかは良く分からないのだが、テーマ曲に日本語の歌詞がつけられ「やがて~ふたりのあさがくる~♪」と歌われていたのが妙に頭に残っていて、このテーマを耳にするとその歌詞が思い出されてしまうのがイヤだ。
まったく余計なことをしてくれたと思うのだが、『スターウォーズ』(1977年/ジョージ・ルーカス監督/アメリカ)のテーマ曲にも日本語の歌詞がつけられたというから、これは当時の流行だったのか。
印象的なのは、ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)が倒れるシーンで、孫の笑い声を殊更大きく響かせているところ。
これは、日本映画の『タンポポ』(1985年/伊丹十三監督/東宝)が似たようなことをしていた。
また、イタリアマフィアを描いた映画であるにもかかわらず、"マフィア"と表現せずにひたすら"ファミリー"としている点が面白いのだが、これは相当イタリア人社会に気を使ったことらしい。
さて、この映画には続きがあるようなので、次は『ゴッドファーザーPART2』(1974年/フランシス・フォード・コッポラ監督/アメリカ)を見てみよう。

狼たちの午後

2006年03月15日 | ムービー
『狼たちの午後(原題Dog Day Afternoon)』(1975年/シドニー・ルメット監督/アメリカ)を見た。
アル・パチーノ(ソニー役)、ジョン・カザール(サル役)らが演じる銀行強盗と人質たちの"ストックホルム症候群"という奇妙な関係がテーマだとの事前情報があったのだが、これは『ダイハード』(1995年/ジョン・マクティアナン監督/アメリカ)の中のワンシーンで"ヘルシンキ症候群"として紹介されていたのを覚えていたので、「ん!?スゥエーデン?フィンランド?どっちなんだ?」と思い調べてみたら、"ストックホルム症候群"が正しいようだった。
1973年にストックホルム(スゥエーデン)で起きた銀行強盗事件の解決後に、犯人の一人と人質の一人が結婚したという実際の出来事の後、この名前で呼ばれるようになったらしいのだが、2000(平成12)年に発覚した"新潟女性長期監禁事件"も、この"犯人と被害者の心的相互依存症"なのだと紹介しているウェブサイトもあったりもした。
その点に関してはかなり疑問を抱かざるを得ないのだが、"ストックホルム症候群"という言葉自体は一部の創作者が作り出した架空のものではないらしいということが分かったのだった。
『ダイハード』の中でわざわざ間違った名前で紹介されていたのは、おそらくギャグなのだろう。
(^_^;)
何にしても、そういう映画なのだと思って見ていたら、警察が犯人を説得していく過程の中で少し物語の様子が変わっていった。
なんともアメリカらしさ(?)を表現しているようで、思わず笑ってしまう。
この犯人のどこが"狼たち"なんだと思っていたら、原題は『Dog Day Afternoon』というらしい。
"狼"じゃなくて"犬"じゃないのか。

増中の卒業式(2006年)

2006年03月14日 | じもてぃーライフ
昨日(2006年3月13日)は、町立増毛中学校の"第48回卒業証書授与式"に出席した。
同校は"増毛第一中学校"と"別苅中学校"が合併して創立した学校なので、2校の歴史も合わせると"第59回"ということになる。
例年は3月中旬ともなれば、気温も氷点下からプラスに転じる日も現れ、今年も最近では雪ではなく雨が降る日も何日かあったほどだったが、この日はあいにく朝からの雪模様。
しかも、10メートル前後の風が一日中吹き荒れており、「春近いこの3月に〜」というような来賓の挨拶は少しばかり虚しく聞こえた部分もあったりした。
しかし、この時期の北海道ではこれも仕方がないことだろう。
式は、一人一人に卒業証書が渡されたあと、やはり感極まってすすり泣く卒業生やつられて涙する在校生などがいたりして、その辺は昔も今も変わらない。
変わったのは、式中に3年間の映像をスクリーンに投影するようになったこと。
これは、仁左衛門が中学生だった30年前でも技術的には可能だったはずだが、違うのはそれができる自由な雰囲気になってきたということではないのだろうかと思う。
また、今年の卒業生は44人とのことだった。
同校を卒業して地元の高校に進学する生徒や、得意なスポーツを活かして室蘭や妹背牛の高校に進学する生徒、札幌や旭川の進学校といわれる学校に進む生徒など4月からの環境は皆まちまちである。
しかし、人生はまだ始まったばかり。
今は別れてもまた人生のどこかで一緒になることもあるだろう。

ウィニーとアンティニー

2006年03月09日 | インターネットとIT
ファイル交換ソフト【ウィニー(Winny)】が媒介して広がっているコンピュータ・ウィルスの【アンティニー(Antinny)】。
平成16(2004)年にはすでに、北海道警察、京都府警、陸上自衛隊などからの捜査情報や機密情報の漏洩が明らかになっていて、【ウィニー】作者の【元某有名国立大学の助手/47氏】は、【著作権法違反ほう助の疑い】で京都府警に逮捕されたし、同じくらいの時期にユーザー2名も【著作権侵害の疑い】で逮捕されたはずだ。
このウィルス(アンティニー)が発生したのは、平成15(2003)年8月のことらしいが、依然として(最近特に)、このウィルスの感染を原因とする情報漏れの報道が続出している。
ついさっき、【ウィニー】と【流出】の単語を使い、『MSN毎日インタラクティブ』で検索してみると、同サイトの中でナント!!のべ389件の関連記事が見つかった。
3月になってからの8日間でも、
・住友生命の8,004人分個人情報、ウィニーで流出(2006/3/8)
・顧客情報と73社の企業情報流出、NTT東西(2006/3/8)
・沼田の小学校で738人分、ウィニーで(2006/3/8)
・岡山県警情報流出:巡査長はセキュリティー担当者(2006/3/8)
・捜査情報流出:愛媛県警でも、未解決殺人や性的犯罪など(2006/3/7)
・岡山県警の捜査資料1,500人分、ウィニーで-被害者実名など(2006/3/4)
・空自情報流出:パソコンから基地警備計画案など(2006/3/2)
・モスフードの234人分、社員のPCから(2006/3/1)
・海自データ流出:3等海尉ら幹部含む5人からもネットに(2006/3/1)
といった見出しの記事が並んでいるのだが、当事者が逮捕されたとの報道が無いので、そこが疑問に思う点である。
今日(3/9)の定例会見で、警察庁長官が「警察職員として信じられない」との談話を発表したとのことだが、現在の警察官や自衛隊員や情報流出事件当事者は、2年前に同ソフトを利用したとして逮捕された未成年者や会社員とは違って逮捕はされないのだろうか。
北海道警察の捜査資料が巡査の私物PCから流出し、被害者の男性会社員(当時19歳)が北海道に200万円の損害賠償を求めていた事件では、平成17(2005)年4月に札幌地裁が、「情報流出は充分予測できた」として40万円の慰謝料を認める判決を出しているし、ウィニーをダウンロードしていること自体が著作権侵害を目的とした犯罪とみなされているのである。
また、現在は、「PCの全HDD上の全ファイルをHTTPにて公開する」という何とも恐ろしい【山田オルタナティブ】という新種のウィルスが話題を集めつつあるようだが、これはファイル交換ソフトを介さないという種類のものらしい。
ウィニーに関する対策に手間取っていると、今後は警察や自衛隊どころか日本政府中枢の機密情報すらもインターネット上で公開されかねない。
よって、ウィニーを起因とする機密情報流出事件には、厳罰をもって対処する姿勢が必要ではないかと思うのである。

ショーシャンクの空に

2006年03月07日 | ムービー
映画サークル3月例会は、守○企画の『ショーシャンクの空に(原題The Shawshank Redemption)』(1994年/フランク・ダラボン監督/アメリカ)だった。
物語は、「妻とその不倫相手を殺害したという冤罪で収監された主人公アンドリュー・デュフレーン(アンディ/ティム・ロビンス)が、無期懲役という刑に処されながらも希望を失わずに過ごした獄中生活の様子を描いた」という内容。
これだったら何かの賞を受賞しているだろうと思って調べてみたのだが、第67回アカデミー賞の各部門にノミネートされてはいたものの、何も受賞できなかったようで、同年のアカデミー最優秀作品賞は『フォレスト・ガンプ』(1994年/ロバート・ゼメキス監督/アメリカ)、最優秀監督賞はロバート・ゼメキス、最優秀主演男優賞も同映画のトム・ハンクスだったようだ。
『ショーシャンクの空に』では、独居房の壁に貼られたハリウッド女優のポスターの変遷で時代の移り変わりを表現していたが、『フォレスト・ガンプ』は映画全体が派手にいろいろな時代を表現していた内容だったことから、その点がちょっとかなわなかったかもしれない。
見ていて「おや!?」と思ったのは、囚人仲間が隠れてペットを飼っていたことや、主人公が図書係をすることなどが『アルカトラズからの脱出』(1979年/ドン・シーゲル監督/アメリカ)の内容に似ている点だった。
これは実例があるエピソードなのだろうか。
それとも、刑務所という限定された世界の設定だから、似てしまうのは仕方がないところなのだろうか。
また、これを見ている時は12年も前の映画だと知らなかったので、出演していたモーガン・フリーマン(エリス・ボイド・レディング役)を見ても、「似てるなぁ」くらいにしか思わなかったことに後になって気付いて、一人で笑ったのだった。
これはなかなかに良く出来た面白い物語だった。

桂小金治

2006年03月04日 | エンタメ
小学館から発行されている『サライ』という雑誌がお気に入りで、喫茶ポルクに行くと、カウンターに陣取ってこの雑誌を読みつつダッチコーヒーかキリマンジャロを飲んでいる。
この『サライ』という本の中ころの特集記事はいつも読みごたえがあって面白いのだが、一番はやはり巻頭のインタビュー記事だろうか。
よくあるテレビの対談番組と違って、とても地味な人達が登場することが多い企画なのだが、雑誌のインタビュー記事でこれほどの人選は無いのではと思うくらいに、毎号の内容が素晴らしい。
登場する皆さんはいずれも成功者なので当然のことかもしれないのだが、ここで紹介されているエピソードはそれぞれの経験に裏打ちされており、当たり前のことを話されていても真実味があるし、とても重みがあるのだ。
また、この本は最新号でなければ面白くないということもないので、その辺りは気にせずに読むことができるのだが、今回読んだ号に登場していたのは、【桂小金治】という人。
昭和40年代と50年代にテレビ番組の司会を長くされていたそうで、名前から想像できるとおり元々は落語家とのことだが、高座に上がることはほとんど無かったようだ。
「今振り返って思うのは、人生には流れというものがある。焦らずおごらず、水の流れに沿って生きるのが一番いいんだよね」
記事の終盤に書かれていたこんな言葉も、充分に重く厚みが感じられる内容だった。

オール北海道として展開

2006年03月03日 | 社会・政治・経済
【冬期雇用援護制度】の廃止方針が閣議決定されたのは平成16(2004)年3月のことだったが、ついに先日(2006年2月24日)、【北海道季節労働者雇用対策協議会】(高橋はるみ会長)は、同制度の廃止を受け入れ、【季節労働者を雇用する事業者への支援制度】として新制度の創出を求めていく内容の報告書をまとめた。
今後はこの報告書を踏まえた上で、北海道の季節労働者の雇用・労働条件の改善を求めていくことになるわけだ。
そのような状況の中、2月26日に【留萌地方勤労者企業組合連合会】と【北海道季節労働組合留萌地区本部】の総会が羽幌町で行われた。
各勤労者企業組合が主催する冬期技能講習会に参加する労働者は、組合費を支払って北海道季節労働組合各支部に加盟する。
そして、北海道季節労働組合は連合に加盟し、季節労働者の生活向上等のための運動を展開するというのが、季節労働者が身を置いている環境の一端であるわけだが、仁左衛門が何年かこの活動に参加して知ったのは、北海道民といえどもこのような構造が気に入らない気難しい人たちが存在するということだった。
国は今後、北海道季節労働者雇用対策協議会の結論を尊重するという姿勢を見せているので、これからはこういった気難しい人たちをなだめ、【超党派のオール北海道】を組織し、道民の総意として内外に存続運動を強化するということになる。
しかし、企業組合や道季労支部は元々厳しい財政状況であることから、一連の運動が結果を出すのを待たずに解散してしまう組織が全道各地に続出するのではないかと思う。
総理大臣が国民の所得格差の拡大を容認する姿勢を見せる中、組合つぶしは確実に成果を見せているようだ。

最後の編集委員会

2006年03月02日 | 新増毛町史
『新増毛町史』は今月中に刊行される予定だが、今日は最後の【増毛町史編さん委員会編集委員会合同会議】が開催された。
今日おこなったのは第三稿の校正作業だったが、委員のほぼ全員が揃っての校正作業は最初で最後のこと。
仁左衛門の担当分野では、確か16文字を削除して4文字を追加した程度で、特に訂正箇所は無かった。
また、広報と新聞掲載用の集合写真が撮影されたのであるが、撮影し直すと聞いていた『新増毛町史』掲載用の集合写真が撮影されなかったのは残念だった。
というのは、以前の集合写真は一昨年に撮影されたものだが、その日の仁左衛門は撮影のことをすっかり忘れていたので、ジャケットは着ていたものの一人だけネクタイはしておらず、黒っぽい色のワイシャツを着ていて、どう見ても一人だけ浮いていたのだ。
あの写真が『新増毛町史』に載るのかと思うと憂鬱だ・・・。