ベン・スティラー 人生は最悪だ !

『ベン・スティラー 人生は最悪だ !(原題Greenberg)』(2010年/ノア・バームバック監督/アメリカ)を見た。
物語は、「カリフォルニア州ロサンゼルス。ビジネスで成功、豪邸住まいの弟フィリップ(クリス・メッシーナ)がベトナムに家族旅行する間の留守番を頼まれ、ニューヨークからやってきた兄のロジャー・グリーンバーグ(ベン・スティラー)。ミュージシャンとして成功できず、精神病院を退院してからは大工をしている。滞在中に弟家族の愛犬マーラーの犬小屋を作る約束だ。大学を卒業後、フィリップの家で身の回りの世話をしているフローレンス・マー(グレタ・ガーウィグ)と気持ちが通い合ったロジャーだったが・・・」という内容。
フローレンスは大学にいた時間よりその後の時間のほうが長くなったと言っている台詞があったが、20代後半という年齢なのだろう。
2人の子供たちは随分なついているようだったし、雇用主フィリップの評価も高いようだった。
親友ジーナ(メリット・ウェバー)に「明日返すから40ドル貸して」と頼むくらいなら、未払いの3週間分の賃金をきちんと貰うべきだと思うのだが、慌ただしい家族の姿を見て「あると使ってしまうからあとでいいです」だなんて言ってしまう、妙に遠慮するタチの人のようだ。
「スプリンクラーの点検を」、「父に小包みを」、「フライトを確認しておいて」と次々に用事を言いつけられていてもだ。
(^_^;)
ロジャーは企業にクレームをつけるのが趣味のようらしい。
些細なことに長々と書いたメールを送り付ける。
どうにも辛気臭い顔つきのベン・スティラーにはピッタリの配役だ。
(^。^)
プールを使いに来る弟の友人マーロン(ザック・チャスラー)とペギー(ミーナ・バディ)の様子を窓から覗くロジャーが、すぐに仲良くなり彼等と一緒に和気あいあいとやっている親友(昔のバンド仲間)のアイヴァン・シュランク(リス・エヴァンス)から、「おまえはギャツビーか」と言われる場面が妙に面白かった。
(^_^)