仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ニューヨーク 冬物語

2017年10月30日 | ムービー
『ニューヨーク 冬物語(原題Winter's Tale)』(2014年/アキヴァ・ゴールズマン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1895年のニューヨーク。アメリカ移住をめざしたものの、結核のために入国を拒否された夫(マット・ボマー)と妻(ルーシー・グリフィス)は、子供だけでも入国させたいと願ったが、それも拒否されたことから、展示品のガラスケースを割って模型の帆船を取り出し、それに赤ん坊を寝かせて船上から港に流した。陸地に流れ着いた赤ん坊は、人間の姿で生きている悪魔パーリー・ソームズ(ラッセル・クロウ)に育てられ、ピーター・レイク(コリン・ファレル)と名乗っていたが、1916年、ギャングを抜けようとしたピーターはそれ以降、パーリーに命を狙われることになる。守護天使である白馬に救われ、盗みに入った屋敷でベバリー・ペン(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)という結核で死期の近い赤毛の令嬢に出会ったピーターは・・・」という内容。
赤ん坊を模型の船に載せて海に流すだなんてまともじゃない。
しかし、この物語はファンタジーなので、最初からその辺りにこだわっていては、あとから出てくる空飛ぶ白馬や、判事と呼ばれているルシファー(ウィル・スミス)、ベバリーの妹ウィラ(マッケイラ・トウィッグス)が作ったカエルの王子様のベッド、100年経っても生き続けているピーターといった登場人物達が作り出す展開にはまったくついていけなくなるので、そこはまず受け止めなくてはいけないところだ。
(^。^)
それにしても、飾っていた帆船の説明文が、"City of justice"だったのには笑ってしまった。
犯罪大国とも呼ばれるアメリカの中でも、最も凶悪犯罪がひしめく街というイメージが強いニューヨークにそう書かれた船で流れ着くのだから。
まぁそれも狙いの一つなんだろうけども。
(^_^)
あくまで作り物である映画作品の中でも、殊に"ファンタジー"というジャンルは、"極めて荒唐無稽な物語"であると認識しているので、どうしても冷めた目で見てしまうのだが、そのような話の所々に名言めいた台詞が出てきたりするのが厄介だ。
「確かにそうかもしれないなぁ・・・」と思わせる言葉ではあるのだが、所詮、基本は"荒唐無稽"な物語なのだ。
(^_^;)

トータル・リコール (2012)

2017年07月12日 | ムービー
『トータル・リコール(原題 Total Recall)』(2012年/レン・ワイズマン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「21世紀末の世界大戦に大量の化学兵器が投入された結果、地上の大半は居住不可能となり、富裕層はブリテン連邦(UFB/the United Federation of Britain)に住み、貧困層は反対側のオーストラリアのコロニーに居住していた。UFBの代表、コーヘイゲン(ブライアン・クランストン)は、マサイアス(ビル・ナイ)をリーダーとする反UFB組織レジスタンスの洗い出しのために多くのスパイやロボット警官"シンセティック"を投入する。コロニー住人のダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は、"ザ・フォール"と呼ばれる巨大なエレベーターでUFBに通勤して"シンセティック"の製造に従事してたが、優秀な成績を収めながらもコロニーの住人という理由で昇進もかなわず、連日の悪夢のおかげで眠れない日々も続いていた。そんなうんざりすることが続いていた時、人工の記憶を売るというリコール社のことを知り、興味を持ったクエイドは、友人ハリー(ボキーム・ウッドバイン)に危険だからと反対されながらも、3回も体験したから安全だというマレック(ウィル・ユン・リー)の助言で・・・」という内容。
これは、小説『追憶売ります(We Can Remember It for You Wholesale)』(1966年/フィリップ・K・ディック)が原作で、一度、アーノルド・シュワルツェネッガー主演『トータル・リコール(原題Total Recall)』(1990年/ポール・バーホーベン監督)として映画化されている。
フィリップ・K・ディック(1928~1982年)の小説は何作品もが映像化されているようで、映画では、ハリソン・フォード主演『ブレードランナー(原題Blade Runner)』(1982年/リドリー・スコット監督/アメリカ)、トム・クルーズ主演『マイノリティ・リポート(原題Minority Report)』(2002年/スティーヴン・スピルバーグ監督/アメリカ)、ニコラス・ケイジ主演『ネクスト(原題Next)』(2007年/リー・タマホリ監督/アメリカ)、マット・デイモン主演『アジャストメント(原題The Adjustment Bureau)』(2011年/ジョージ・ノルフィ監督)などは見たことがあるし、とても面白い作品ばかりだった。
(^_^)
この作品は再映画化なので、どうしても前作と比較してしまうのだが、ローリー(ケイト・ベッキンセイル)もメリーナ(ジェシカ・ビール)も前作同様に魅力的な女優さん達で、「2週間よ」という台詞には「おー!!」と妙に嬉しくなった。
製作年度が22年も違うことから、VFXなどの特殊技法については格段に進歩していることもあり、それなりに複雑な演出になっていたが、とても面白く見られた。

モンスター上司

2017年03月04日 | ムービー
『モンスター上司(原題Horrible Bosses)』(2011年/セス・ゴードン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ニック・ヘンドリクス(ジェイソン・ベイトマン)は、毎日午前6時に出社して12時間働き、ひねくれた上司デビッド・ハーケン(ケヴィン・スペイシー)が昇進を匂わせて次々と出してくる無理難題にも耐えてきた。それはすべて出世のためだった。歯科助手のデイル・アーバス(チャーリー・デイ)は、ドクター・ジュリア・ハリス(ジェニファー・アニストン)のセクハラに耐える日々。ステイシー(リンゼイ・スローン)と結婚して夫になることが彼の長年の夢だったので、ジュリアの誘惑にのることなどあり得ない。また、化学薬品会社の経理を担当しているカート・バックマン(ジェイソン・サダイキス)は、社長ジャック・ペリット(ドナルド・サザーランド)から厚く信頼され、将来の社長にとも言われていたが、その社長が急死。まったくやる気がない息子ボビー・ペリット(コリン・ファレル)が新社長に就任する。3人は職場環境改善のため、何とそれぞれの上司を殺してしまおうと考えるのだが・・・」という内容。
仕事の後に3人でビールを飲んでいて「それなら転職すればいいじゃないか」という話になるのだが、そこへ学生時代の知人ケニー(P・J・バーン)が現れる。
「リーマンブラザーズに就職したんだって?」
「イェール大学卒業後にね」
「何してる?」
「倒産したよ。新聞くらい見ろよ。2年もウェイターの仕事すら見つからない。リーマン兄弟を殺してやりたいよ」
という会話で仕事を辞めることを思いとどまった。
3人の発想は随分と短絡的で、殺し屋を探すために黒人街へと向かうのだが、入ったバーではディーン・ジョーンズ(ジェイミー・フォックス)に見事にカモられる。
殺し屋なんてそう簡単に見つけられるわけがない。
アメリカは違うのかな?
(^_^;)