仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

マジック・マイク

2017年11月14日 | ムービー
『マジック・マイク(原題Magic Mike)』(2012年/スティーブン・ソダーバーグ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「オーダーメイド家具店開業の資金作りのため、数多くの仕事を掛け持ちしているマイケル・レーン(マジック・マイク/チャニング・テイタム)は、屋根の瓦葺きの仕事で19歳のアダム(アレックス・ペティファー)と知り合った。ボスとの些細な口論から1日限りで仕事を辞めてしまったアダムだったが、その夜、仕事の世話をしてくれる姉のブルック(コディ・ホーン)との夕食をすっぽかし、出掛けたクラブ、アンフィシアターの前で偶然マイクと鉢合わせ。みすぼらしい身なりだったものの、マイクの口利きで店内に入ることができた。マイクは、ポルシェ(ミカエラ・ジョンソン)とルビー(デニース・バシ)に自分が働いている男性ストリップクラブ、エクスクイジット"新入りのキッド"としてアダムを紹介。2人の反応が良かったことから、ストリップクラブでのバイトを勧め、アダムはオーナーのダラス(マシュー・マコノヒー)に一夜限りのアルバイトとして雇われたのだが・・・」という内容。
エクスクイジットは、木・金・土曜の夜だけの営業で、前売り15ドル、当日20ドルとのことだが、開店前はものすごい行列。
店内にはバーカウンターがあり、DJ・トバイアス(ガブリエル・イグレシアス)の選曲でノリノリだ。
(^。^)
昼も夜もリーダー格として働くし、新車の状態をキープして高く売却したいからと車内の保護シールを剥がさないままクルマに乗り続けるマイクだが、そこまでして資金を作る努力をしても、開業のための銀行ローンを組むことができないのは少しばかり可哀想に思えた。
ブギーナイツ(原題Boogie Nights)』(1997年/ポール・トーマス・アンダーソン監督/アメリカ)では、ポルノ男優バック・スウォープ(ドン・チードル)が、その職業を理由に銀行融資を断られてしまうエピソードがあったが、ビジネスとはいえポルノ産業に関わる人というのはやはり信用力が低いのだろうか。
さて、マイクはアダムの姉のブルックに惹かれていったものの、彼女のほうはマイクのことをどうにも好きにはなれないようだった。
ただ、マイクとブルックの恋のエピソードは、男性ストリップにまつわる一連のエピソードが強烈過ぎて、すっかり霞んでしまっている。
(^_^;)
まぁ、いろいろと興味深い作品ではあった。

ブギーナイツ

2016年06月15日 | ムービー
『ブギーナイツ(原題Boogie Nights)』(1997年/ポール・トーマス・アンダーソン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1977年のアメリカ合衆国ロサンゼルス。皿洗いのアルバイトをしている高校生エディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ)は、ポルノ映画監督ジャック・ホーナー(バート・レイノルズ)にポルノ男優にスカウトされた。美少女ローラーガール(ヘザー・グラハム)とのオーディションで認められ、早速ポルノ業界に身を置くことになったエディ。ダーク・ディグラーという芸名を考え出し、ジャックの妻で女優でもあるアンバー・ウェイブス(ジュリアン・ムーア)や、先輩男優のリード・ロスチャイルド(ジョン・C・ライリー)にも受け入れられ、出演作品はポルノ業界の各賞を総ナメ。あっという間にトップの座に登り詰めていったのだが・・・」という内容。
これはジョン・カーティス・ホームズ(1944~1988年)という実在したポルノ男優がモデルになっているようで、彼の人生の幾つかのエピソードがこの作品で取り上げられているようである。
ダーク・ディグラーとして瞬く間に金と名声を手に入れたエディが、アンバーにドラッグを勧められたことをきっかけとして、今度は堕ちる一方の人生に向かって行ってしまう。
いかにもアメリカという国を象徴しているような展開だ。
そして、違う意味で残念なのが、バック・スウォープ(ドン・チードル)という男優。
彼は男優業の傍らオーディオショップで販売のアルバイトをしていて、いつか自分の店を構えたいというのが夢。
しかし、銀行は彼のポルノ男優としてのキャリアを評価しないばかりか、反対にそれを理由に開業資金の融資を断ってくる。
恋人の女優と共にセカンドキャリアを模索していた真面目な男なのに、これは可哀想だった。
また、いつでもどこでもローラースケートを履いたままというローラーガールはとても可愛い女優だったが、撮影中、相手役の素人男性から"淫売"と罵られて激怒し、その男を暴行してしまう。
これもやはり、当時はポルノ映画という業界が世間一般的に認められていなかった、見下されていたということが原因だったのだろう。
(おそらくビデオやDVDの普及などによって)現在のポルノ業界は一大エンターテインメント産業となり、そのようなことはなくなったのだろうが。