仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ビューティフル・マインド

2021年09月11日 | ムービー
ビューティフル・マインド(原題A Beautiful Mind)』(2001年/ロン・ハワード監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1947年9月。ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)はプリンストン大学院の数学科に入学した。カーネギー奨学金を折半したマーティン・ハンセン(ジョシュ・ルーカス)とは互いにライバル視する関係で、二人共、採用枠が一人だというMITのウィーラー軍事研究所への就職を目指している。いつもリチャード・ソル(アダム・ゴールドバーグ)やベンダー(アンソニー・ラップ)、ニールソンら友人達と一緒の社交的なハンセンに対し、人との付き合いが苦手なナッシュは・・・」という内容。
入学の際のパーティーで、ハンセンは「これと同じカクテルをくれ」とナッシュをわざとウェーター扱いするし、ナッシュはハンセンが書いた二つの論文を「読んだけど、独創的な着想は一つも無かったな」とけなす。
初対面だというのに火花がバチバチで、同じテーブルの人達を凍りつかせるのだが、さすが「小学校では先生に"頭は100点。心は0点" と言われた」というだけのことはある。
ナッシュの頭脳は明晰でも、人を思いやる心はマッタク成長しなかったのだろう。
(^_^;)
「この世の全てを支配する独自の法則を見つけたい」と考えるナッシュは、授業に出ることもなく、フットボールの動きや餌を取り合う鳩の動き、果てには、引ったくりを追う女の動き等も研究するのだが、閃いたのは、ハンセンやソルと一緒に女のコを口説こうとしていた時だったというのは何とも皮肉で、答はナッシュが最も嫌う "時間の浪費" の中にあったわけだ。
(^。^)
これは、1994年にノーベル経済学賞を受賞したという実在の数学者、ジョン・ナッシュ(1928年~2015年)の実話を元に創られた作品。
アリシア夫人(ジェニファー・コネリー)も実名で登場するのだが、夜空の星を4,348個まで数えたことがあるというのは、実際にあったエピソードなのだろうかと多少気になっているのだった。

ニューヨーク 冬物語

2017年10月30日 | ムービー
『ニューヨーク 冬物語(原題Winter's Tale)』(2014年/アキヴァ・ゴールズマン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1895年のニューヨーク。アメリカ移住をめざしたものの、結核のために入国を拒否された夫(マット・ボマー)と妻(ルーシー・グリフィス)は、子供だけでも入国させたいと願ったが、それも拒否されたことから、展示品のガラスケースを割って模型の帆船を取り出し、それに赤ん坊を寝かせて船上から港に流した。陸地に流れ着いた赤ん坊は、人間の姿で生きている悪魔パーリー・ソームズ(ラッセル・クロウ)に育てられ、ピーター・レイク(コリン・ファレル)と名乗っていたが、1916年、ギャングを抜けようとしたピーターはそれ以降、パーリーに命を狙われることになる。守護天使である白馬に救われ、盗みに入った屋敷でベバリー・ペン(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)という結核で死期の近い赤毛の令嬢に出会ったピーターは・・・」という内容。
赤ん坊を模型の船に載せて海に流すだなんてまともじゃない。
しかし、この物語はファンタジーなので、最初からその辺りにこだわっていては、あとから出てくる空飛ぶ白馬や、判事と呼ばれているルシファー(ウィル・スミス)、ベバリーの妹ウィラ(マッケイラ・トウィッグス)が作ったカエルの王子様のベッド、100年経っても生き続けているピーターといった登場人物達が作り出す展開にはまったくついていけなくなるので、そこはまず受け止めなくてはいけないところだ。
(^。^)
それにしても、飾っていた帆船の説明文が、"City of justice"だったのには笑ってしまった。
犯罪大国とも呼ばれるアメリカの中でも、最も凶悪犯罪がひしめく街というイメージが強いニューヨークにそう書かれた船で流れ着くのだから。
まぁそれも狙いの一つなんだろうけども。
(^_^)
あくまで作り物である映画作品の中でも、殊に"ファンタジー"というジャンルは、"極めて荒唐無稽な物語"であると認識しているので、どうしても冷めた目で見てしまうのだが、そのような話の所々に名言めいた台詞が出てきたりするのが厄介だ。
「確かにそうかもしれないなぁ・・・」と思わせる言葉ではあるのだが、所詮、基本は"荒唐無稽"な物語なのだ。
(^_^;)

スリーデイズ

2012年07月26日 | 映画サークル
2012年7月17日(火)の"ましけ映画サークル"7月例会は、守○企画『スリーデイズ(原題The Next Three Days)』(2008年/ポール・ハギス監督/アメリカ)だった。
物語は、「冗談を言いながら家族と朝食をとっていた教師のジョン・ブレナン(ラッセル・クロウ)。やってきた刑事達がまるで押し入るように家に入り、妻ララ(エリザベス・バンクス)を殺人容疑で逮捕してしまう。そんなあまりに突然の出来事から3年。無罪を証明する証拠もなく、弁護士からも見放されてしまい絶望したララは・・・」という内容。
「"事実"は一つしかなく、自分はそれを知っているのに"証明"ができない。誰にも分かってもらえない」というもどかしさや苛立ちは、やがてあきらめの気持ちに変化していくのだろう。
"冤罪"に苦しんでいる人がいるとすれば、きっと一度はララのようなことを考えてしまうのかもしれない。
夫のブレナンは穏やかな人柄で、反社会的な行動をとるような人ではなかったが、あきらめの気持ちを抱いてからの行動がララとは違った。
これは凄い。
また、ジョンの父親ジョージ・ブレナン役を演じた俳優の顔に見覚えがありながら、どうしても思い出せなかったのだが、相当長い時間考えて、ようやく『ランボー/怒りの脱出』(1985年)の"マードック司令官"(チャールズ・ネイピア)ではないかと思うに至ったものの、残念ながらそれは勘違いだと指摘され、『ランボー/First Blood』(1982年)の"ティーズル保安官"を演じたブライアン・デネヒーという俳優だということが判った。
惜しい!!
(^_^;)

グラディエーター

2007年10月08日 | ムービー
『グラディエーター(原題Gladiator)』(2000年/リドリー・スコット監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ローマ帝国の将軍マキシマス・デシマス・メレディウス(ラッセル・クロウ)は、皇帝マルクス・アウレリウス(リチャード・ハリス)から極秘に帝位継承を打診されていたが、その皇帝は子息のルキウス・アウレリウス・コモドゥス(ホアキン・フェニックス)に暗殺され、マキシマスもコモドゥスに服従しなかったために命を狙われた。首を切られる直前に何とか逃げ延びたマキシマスだったが、家族は殺され、自身も奴隷として囚われの身になる」という内容。
マルクス・アウレリウスもコモドゥスも歴史上実在した人物で、2人とも実際にローマ帝国全盛時代の皇帝だったのだが、約2000年も経ってしまうと、(事実はどうか分からないが)とんでもない性格破綻者に描かれてしまったりするからローマ皇帝といえども立場が無い。
「父上の手紙に"4つの美徳"とありました。智恵、正義、忍耐そして節制。私には無い物ばかりです。しかし、私には野心がある!!」(←多分こんな感じ)というコモドゥスの台詞があったが、野心だけで指導者になられたのでは困ってしまうぞ。
(^o^)
さて、奴隷に身を落とし、剣闘士(グラディエーター)として生死を賭けた戦いを続けるマキシマスは、さすが元将軍だけあって強い。
どんどんと勝ち続ける。
マキシマスという名前も強そうだが、それを演じるラッセルという名前もまたパワフルで負けそうな気がしないから面白い。
(^_^)