仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

県庁の星

2008年02月26日 | ムービー
『県庁の星』(2006年/西谷弘監督/東宝)を見た。
「県庁に勤める野村聡(織田裕二)の人生は順風満帆。すべて1番の成績を納め、エリートコースの真っ只中にいた。総予算200億円の巨大プロジェクトを起案した彼は、事業を前にして民間人事交流研修のメンバーに選ばれ、スーパーマーケットチェーンに出向させられたのだが、出向先の不祥事が自分のキャリアに傷をつけてしまいそうなことが不満だった。そこで、次々に改善策を打ち出し・・・」という内容。
賞味期限切れ間際のジャガイモが総菜の材料として使われたり、調理後の時間が経過した魚のフライを揚げ直したりという現場を見て改善を求めるのだが、「それは不正では無く、コスト削減のための必要な努力だ。充分に食べられる」と店長に取り合ってもらえないと、「採算なんて二の次でしょう」と言い切る。
どちらも極端な思考だが、教育係・二宮あき(柴咲コウ)はリストラの噂が出てから、頼りにならない店長ではなく野村のやる気に期待をしたようだ。
県庁舎内のエスプレッソマシーンが置いてある優雅な職員専用ラウンジに「ここの飲料は県民の皆様の税金で賄われています。無駄遣いはやめましょう」と書かれていたのには笑った。
外面だけは最高にいい。
(^o^)
さて、この映画を見た人はエリート行政マンと零細民間企業の従業員、どちら側の登場人物に多く共感するのだろうか。
もともと行政マンはヒーローに成り得る存在ではないだけに、多少中途半端な感じもしたが、そこそこ面白い内容だった。

氷壁の女

2008年02月25日 | ムービー
『氷壁の女(原題Five Days One Summer)』(1983年/フレッド・ジンネマン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1930年代、アルプスの小さなホテルに宿泊し、登山を楽しむダグラス・メレディス(ショーン・コネリー)とケイト(ベッツィ・ブラントリー)。グラスゴー(スコットランド)からやって来た彼らは随分と歳の離れたカップルだが、実は夫婦ではなかった。ケイトは旅行の間、大好きなダグラスと過ごせることを喜んではいたが、将来の発展が望めない2人の関係に希望を持てず、心の底からは楽しめずにいた。そうした時に現れたのが登山ガイドのヨハン(ランベール・ウィルソン)だったが、ケイトはヨハンに"自分達は夫婦ではない"と打ち明け・・・」という何とも不毛な内容だ。
登場人物の設定や進行具合から、仁左衛門が大嫌いなイギリス映画なのかと思いながら見ていたのだが、一応はアメリカ映画ということになっている。
フレッド・ジンネマンはアカデミー監督賞を2回受賞しているし、『真昼の決闘』(1952)、『ジャッカルの日』(1973)といった名作の数々を生み出した名監督なだけに、この映画の出来に納得できなかったファンは多かったことだろう。
調べてみると、この映画が同監督の最後の作品になっているのだが、(どうせ最後なのだからと)確信犯的に作られたものなのか、予想外に受け入れられなかったものなのか、どっちだったのだろうか。
しかし、ダグラスとヨハン2人の雪山登山のシーンは物凄く迫力がある。
貧弱な装備でツルツルに光り輝く氷壁を登っていく緊迫した場面は、どうしようもなく貧弱な物語を忘れさせてくれるほどに素晴らしかった。

ウォール街

2008年02月24日 | ムービー
『ウォール街(原題Wall Street)』(1987年/オリバー・ストーン監督/アメリカ)を見た。
証券マンの主人公バド・フォックス(チャーリー・シーン)の父親カールを実の父マーティン・シーンがつとめていて面白い。
カールは航空会社の整備士だが、後にバートレット大統領になる。
違うか。
(^。^)
さて、物語は「某航空整備士組合のリーダーである父から、事故の原因が整備ミスではなく某航空機製造会社の設計ミスであったことを聞きつけたバドは、会社乗っ取り屋ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)に情報を流したことをきっかけとしてインサイダー取引に手を染めるようになり、多額の利益を得ていく。しかし・・・」という内容。
この映画に出てくる「ターゲットにした株式銘柄を海外口座など複数の口座を使って密かに買い増し、ある程度の値段がついたら情報を流して高騰させる」といった手口や、『摩天楼はバラ色に(原題The Secret of My Success)』(1986年/ハーバート・ロス監督/アメリカ)に出てきた手口が(先日控訴審が始まった)ライブドア事件・堀江被告の手口の参考になっているのだろうか。
バドは、「絶対は死と税金だけさ。優良企業など無い。道だけは見失うなよ」という助言に耳を貸さず、ケイマン諸島にある隠し口座に稼いだ金をせっせと貯めこんでいたが、ケイマン諸島の隠し口座というのもライブドア事件で耳にしたような気がする。
また、バドが成り上がる前に住んでいたアパートで使っていたSONY製の白い留守番電話機が、かつて仁左衛門が使っていた物の色違いだったことにすぐに気がついた。
(^_^)
この映画が上映されたのは1987年だが、仁左衛門があの電話機を使っていたのも確かにその頃だった。
妙な懐かしさを覚えたが、現在の日本の株取引でも、20数年前のこの映画の中と似たようなことがきっと行われているのだろう。

大魔王ジョロキア

2008年02月23日 | 美味しんぼ
たまにスナック菓子を食べたくなることがあって、先日、辛さが売りの『大魔王ジョロキア』というのを購入してみた。
数年前に【暴君ハバネロ】のシリーズを食べて喜んでいた時期があったが、どうやらそれらと同じメーカーのようで、これもナカナカ辛かった。
さすがに【新・世界一辛いトウガラシィイ!】と銘打っているだけのことはあり、2~3個食べたら喉の上側がヒリヒリしてきて水を飲みたくなった程だ。
これも【暴君ハバネロ】のように麺類カレーもあるのだろうか?

ホテル・ルワンダ

2008年02月22日 | 映画サークル
ましけ映画サークル2月例会(2008年2月19日)は、守〇企画の『ホテル・ルワンダ(原題Hotel Rwanda)』(2004年/テリー・ジョージ監督/イギリス・イタリア・南アフリカ)。
なかなか見ごたえのある映画だった。
舞台は、1990年から1994年まで対立する2つの部族の紛争が続いていたアフリカの小国ルワンダ。
「首都キガリで営業する外資系高級ホテルの支配人ポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)は、"フツ族の民兵によるツチ族の虐殺が始まるらしいので、妹(ポールの妻である)タチアナ(ソフィー・オコネドー)と子供達を連れて逃げたい"という義兄の意見に耳を貸さなかった。彼は有事の際に自分の家族に危険が及ばないようにと常に国軍の将軍に賄賂を渡していたし、職業柄(国連軍・マスコミ・赤十字など)外国人の知り合いが多く、その伝手に期待をしていたからだった。そして、本当に大虐殺が始まると、ツチ族をホテルにかくまったポールは民兵から"裏切り者"呼ばわりされて、家族も命を狙われるに至った。しかし、国連軍は増派をせず、外国人もすべて国外退去となった。しかも、物資の供給が滞ったことから将軍への新たな賄賂も用意できず・・・」という内容の映画。
どうやら、実話を元にしているらしい。
ポールが有力者に対する日常的な贈賄活動でコネを作っていたのは自分の家族を守るためだったので、他人が窮地に陥っても助けようとしなかったのだが、タチアナは近所の人達等を見捨てることがでないので、ポールの考えなどお構いなしに他人も家族同様に助けようとする。
ポールはそれを断ることができないので、結果的に沢山の人達を助けることになる。
つまり、ポールは初めから英雄ではなかったのだ。
が、(賄賂が功を奏してか)そうなる条件が彼の身近には備わっていたので、終わってみれば1000人以上の人達を助けることができたということである。
虐殺に使われただろう【中国製の斧】の形は強烈で、あれは"斧"というより"刀"といって差し支えない代物だった。
んー、想像するだけで恐ろしい・・・。
また、最後に流れる主題歌は強烈な詩。
最後まで退屈することがない作品だ。

円形状の町並み

2008年02月21日 | 社会・政治・経済
『GIGAZINE』(2008/02/19)に、「見事に円形状に作られている町並みを空から見た写真」との記事があった。
記事は、「円形状に作られている町並みを空から見た写真です。上空から見てみると、とても整然としていて不思議な感じがします。機能を突き詰めて町を作るとこんな感じになってしまうのでしょうか」との内容だが、確かに除雪の際の捨て場所には困らないだろう。
(^o^)
円の中央部分に駐車場が配置されているようだが、家から駐車場まで結構な距離がありそうだ。

アーカイブというお題で書いてみた

2008年02月18日 | インターネットとIT
【増毛町商工会Blog/月曜日】は仁左衛門が担当する日。
本日は【アーカイブ】というお題で、故小笠原賢二氏(1946年~2004年)のことを書いてみた。
仁左衛門は当然ながら面識は無かったのだが、高橋◇雄先生から話は聞いていて、先生も『北海道新聞』の「北極星/証言台の人」というコラムで故人のことを書かれていた。
本人の死後何年経とうとも、著書自体やその中に書き記した考え、さらには付随する様々なものの存在が人々に影響を与え続けるのだから、やはり本(文字)の力というのは凄いものだ。

ヒラリーとビル

2008年02月15日 | エンタメ
『BS世界のドキュメンタリー/シリーズアメリカ』で、「ヒラリーとビル」(前編・後編/2008年/フランス)を見た。
"ヒラリーとビル"とは、ヒラリー・クリントンとビル・クリントンのこと。
アメリカ合衆国の大統領選挙が行われるのは今年11月のことだが、過去に例が無いほど早めのスケジュールで党員総会が行われているらしく、特に民主党のバラク・オバマとヒラリー・クリントンの指名候補争いは相当にヒートアップしているようだ。
最近では「ヒラリーは自己資金500万ドル(約5億3000万円)を投入した」とのニュースがあったようにオバマ陣営に対するヒラリー陣営の資金不足が伝えられているが、この陣営が寄付金も集められないほどに追い詰められているということではなくて、オバマ陣営の集金力が【異常】といっていいほどに強力なのだそうだ。
オバマはあらゆる面で予想を覆えしているらしい。
さて、「ヒラリーとビル」では、2人の生い立ち、出会い、ビルの知事・大統領時代、ヒラリーの上院議員当選などについて詳しく取り上げられていたが、2人とも大統領就任を目指すのは"若い時に交わした約束"に基づいてなのだそうだ。
何とも高い次元での約束だが、しかもそれがあと一歩で実現可能な局面にまで来ているというのが凄い。
しかし、見ていて興味深かったのは、2人の輝かしい経歴に隠れる影の部分だ。
大統領時代にホワイトハウスの執務室で不倫相手と遊びながら、同時に司法長官と電話をしたり、知事時代にも「ヒラリーが来たらすぐに教えてくれ」とSPに見張らせた知事室で・・・などという話のオンパレードで、「ビルは性依存症」だと断言されていたし、さらに衝撃的だったのは、ヨルダンで拘束したオサマ・ビン・ラディンの身柄のアメリカ移送を打診をされた際にヒラリーの助言によって、それを断ったという話だった。
このドキュメンタリーを制作したのはフランスだが、もしこれがアメリカ国内で放送されることがあれば、アメリカ国民は埋もれていた記憶を思い出し、ヒラリーは大統領への挑戦権を永遠に失うことになるだろう。
また、番組の最後には「上院選挙の際に美容整形手術を受けたという噂がある」とのナレーションがあった。
このドキュメント番組のスポンサーは?
などと穿った見方をしてしまうのだった。
(^_^)

アイガー・サンクション

2008年02月10日 | ムービー
『アイガー・サンクション(原題The Eiger Sanction)』(1975年/クリント・イーストウッド監督/アメリカ)を見た。
物語は、「大学で美術の講義をしているジョナサン・ヘムロック(クリント・イーストウッド)は、かつてのボスからスパイ組織への復帰を求められた。そして、過去に2度登頂を失敗したアイガー(標高3573m/スイス)北壁で・・・」という内容。
登山を題材にした映画はとても少ないような気がするが、この映画を見ればそれがどうしてなのかが納得できる。
どうやって撮影したのか詳細は分からないものの、CGが無い時代に大自然を題材にした映画を制作することは大変なことだっただろう。
また、スパイ映画は、毎回最新秘密兵器が登場するあの映画や、0.01秒が生死を分ける限界ギリギリのシーンをふんだんなCGを使って表現するあの映画などがシリーズ化されているが、この『アイガー・サンクション』はそれらと違って派手さは無い。
陰謀と愛憎が渦巻く"大人の映画"だ。
しかし、山に登り始めてからはこれがスパイ映画だということを時折忘れてしまうだろう。
登山をする4人は皆が寡黙で、極端に台詞が少ない。
食い入るように画面を見つめている筈だ。
(^_^)
これはとても面白い作品だった。

12人の優しい日本人

2008年02月09日 | ムービー
『12人の優しい日本人』(1991年/中原俊監督)を見た。
12人の怒れる男』(1957年/シドニー・ルメット監督/アメリカ)という映画があるが、ほぼ同様の密室劇であり、それをモチーフに・・・というよりは、盗作みたいな話だ。
物語は、「ある殺人事件を扱う裁判の陪審員として集められた12人が、評決の一致を目的として議論する」という内容。
他人を見下したような人や如何にも自己主張できなさそうな人、つい仕切りだしてしまう人等様々な人物像が描かれていて面白い。
これを見たのは初めてではなかったのだが、「あぁいるいる、こんな人」と思いながら見てしまったし、後半の場面はグングンと引き込まれて見入ってしまったのだった。
(^_^)
劇中、形容詞をふんだんに織り交ぜた証言が出てくるが、人物の描写や事件の状況を表現する台詞の積み重ねで、実際には登場しない目撃者のおばさん、被告人や被害者の雰囲気も何となく想像できてしまう。
言葉の威力(マジック)というのは凄い。
なかなか面白い作品だった。

ウェブページを少し更新

2008年02月06日 | インターネットとIT
昨日ようやくウェブページの更新に着手した。
ホームページビルダーを起動させ、FTPツールにアカウントを入力するなどしてから、サーバー上にあるデータを新PCにダウンロードしたのだが、ファイル数が498もあったのには驚いた。
『めざせ!!日刊 増毛新聞』は2005年12月からgooブログに変更して、その後は残り少なくなったサーバー領域を確保するべく、古い記事をどんどん削除していったのだが、残しておきたい画像もあったりしたことからこれだけの数のファイルがまだ残っていたのだろう。
この古いデータは、今後サイトを再構築する際に削除することになるはずだ。
さて、サイトのダウンロードが終わり、「さぁどこから変えていこうかな」と思った時にまた手が止まった。
「ページの幅はこのまま?今までと同じまま?でも、8年前とは随分とPC環境が変ってるしなぁ。幅を広げるかなぁ。印刷した時にどうなるかなぁ」などと考え込んでしまい、結局昨日のところはLINK集の手直しと新しくケータイ用のLINK集を作っただけで終わってしまったのだった・・・。
(^^ゞ

立春

2008年02月04日 | じもてぃーライフ
今日は【立春】だそうだ。
とはいっても所詮は暦の上の話。
増毛町商工会Blog】にも書いたとおり、天気が良すぎて今朝の気温はグングン下がったようだ。
確かに、寝ていて頭が寒かった。
(^_^)

段ボール肉まん事件も霞んだ

2008年02月01日 | 社会・政治・経済
一昨日(1/30)から、【中国製ギョーザ】を食べた人に中毒症状が相次いでいる問題がずいぶんと報道されているが、『楽しいわが家』(2008年1月号/全国信用金庫協会)に掲載されていた【ホームジャーナル/"段ボール肉まん"は事実】(福沢亜夫氏)という記述を読んだのは、その数日前のこと。
『中国の危ない食品』(草思社)という本の著者(天安門事件で投獄された経験を持つというジャーナリスト)周勍氏の意見として、「この事件は決して功を焦った記者のデッチ上げなどではなく、報道は事実だった。海外の反響が余りに大きいのに驚いた北京当局がテレビ局と記者に圧力をかけ、【デッチ上げ】事件に仕立てるとともに、記者を投獄したのだという」と紹介されていた。
氏によれば、【金儲けのためなら手段を選ばないという職業倫理の退廃が中国全土に蔓延している】そうで、それは相当に【根が深い】のだそうだ。
国家に罪をかぶせられ投獄されてしまったテレビ局の記者はまったくもって浮かばれない・・・。
さて、ここ数日間大騒ぎになっている【中国製ギョーザ中毒事件】。
野菜を洗剤で洗わなければ食べることができないという中国でも、それはまだ残留農薬の問題であって、今回のように加工製品に農薬(殺虫剤)が混入していたとなると、それは【故意】によるものではないかと推測してしまうのだが、どうなのだろう。
完成した製品に農薬(殺虫剤)を混入させるだなんて、これは犯罪だ。
調査には時間を要するのだろうが、徹底的に究明してほしいものである。