新たに足立区が学校をつぶすガイドライン提案

2016年11月24日 16時40分33秒 | 日記

 足立区教育委員会は10月はじめ、足立区立小・中学校の適正規模・適正配置の実現に向けて(案)~子どもの未来を創る適正規模・適正配置のガイドライン~」を公表しました。
 「夢や希望を信じて生き抜く人づくり」という教育大綱の基本理念を冒頭に掲げながら、大切な子どもたちの学校をつぶそうとする新たな計画(案)であり認めることはできません。
 「ガイドライン」では「江北地区」「鹿浜地区」「入谷地区」を「引き続き(統廃合に)取り組むエリア」とするとともに、花畑地区を「新たに取り組むエリア」としました。
 

花畑中・花畑北中「検討を進める」その中では花畑中と花畑北中を「小規模校」と規定。
 花畑中については建築後50年を経過し、施設更新の検討が必要。また両校とも小規模傾向が見られ、年少人口の減少が見られることから、(統廃合の)「検討を進める」と、狙いうちしています。
「新基準」通学距離を広げる
 さらにガイドラインではこれまで小学校ではおおむね800メートルとしていた通学距離基準を1200メートルに、中学校ではおおむね1200メートルとしていた通学距離を1800メートルに広げるという大改悪を行っています。
 区は、様々な調査で通学に使える時間は30分~40分だという結論が出たので小学生が30分で歩けるのが約1200メートル、中学生が1800メートルだと説明しました。
「新基準」通学時間30分、実際には45分かかる
 しかし、実際には小学校では現在の800メートルでも「遠くから通う子どもはくたびれて、学校につくと校門のところにへたり込む子もいる」(決算委員会での与党議員の指摘)という状況です。
 文教委員会の質疑では「1200メートルは直線でのことで、実際は道路はまっすぐではなく43分かかる」(共産党議員の指摘)ことを明らかにし、区教委も認めました。
 通学距離を広げることには根拠がないとともに、こうした基準の改定は、道理のない「学校統廃合を進めやすくするための作戦」の一つだという指摘がある通りです。
 高野小・江北小の統廃合にも影響か
 これまで統廃合対象となっていた「高野小・江北小」は、どちらの学校に統合新校をつくっても「適正な通学距離にならない」こともあり、「行う場合は新たに用地を購入」などといい、他の開発計画の関連もあり、事実上ストップしていました。しかし、今回「適正な通学距離」を変更したことにより、どちらかの学校に統合新校を建て、過酷な長距離で子どもたちを通わせる可能性も出てきました。

なお、区教委は新ガイドラインの実施にあたり初めて「パブリックコメント(区民意見募集)」を行うと表明。
 また、今後統廃合決定から小学校では6年間、中学校では3年間は(統廃合を)実施しないとも答えましました。

初めてパブリックコメント実施

 「学校の適正規模・適正配置」の改定案が報告され、学校統廃合の是非を問う区民意見(パブリックコメント)を募集することも明らかになりました。

区民の声をあげましょう

11月7日~12月7日まで 


●応募方法  1、担当課窓口へ持参 2、郵送(中央本町1‐17‐1 区役所内教育委員会宛) 3、ファクシミリ 03‐3880-5606
 Eメール:g-tekisei@city.tokyo.jp
 ※郵送の場合は、12月18日(木)消印有効、題名に「パブリックコメント足立区小中学校の適正規模・適正配置ガイドラインの意見」と記入。また、住所・氏名又は団体等(代表者名も)
●意見の記載例
①通学時間最大40分以上かかる統廃合は中止をしてください。
②避難所になる学校は存続してください。
③「適正規模・適正配置ガイドライン」の説明会を区内各所で開催してください。  


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