熱中症対策についての緊急申し入れ

2018年07月30日 20時00分44秒 | 日記

本日、足立区長に熱中症対策についての緊急申し入れを行いました。

 申入れの内容は以下の通りです。

 日本列島の広い範囲で猛烈な暑さが続き、熱中症で搬送される人たちが相次いでいます。7月に入り東京23区内でも熱中症による死者は38人(7月23日まで)に達し、昨年同時期の2倍にのぼっています。気象庁では「災害級の猛暑」「命の危険があるこれまで経験のしたことのない暑さ」とし、日本救急学会でも「未体験ゾーン」の猛暑だとして緊急提言に踏み切り、気温や湿度による危険度を「暑さ指数」で示していますが、足立区は7月中15日以上が最悪の「危険」を超えました。

 熱中症から命を守るため、足立区がこれまで実施してきた対策をさらに強化するとともに以下の対策を実施するよう緊急に申し入れを行うものです。

1、     熱中症への総合的な対策の強化と実態把握

 熱中症への対策は、現在各所管が連携し対策調整会議を開いて取り組んでいますが、足立区での救急搬送や死者数等、実態把握がなされていません。ただちに実態を把握し、情報を共有し、さらにより一層総合的な対策に取り組むこと。

 2、     情報提供・周知徹底

現在、衛生部が窓口になってHP上や「夕焼け放送」等で注意喚起を行っています。

(1)    情報弱者に情報が行き渡るよう回覧板や町会の掲示板はもちろん、日々パトロールでの周知など注意喚起を強化すること。また、脱力感や頭痛、めまいなど熱中症の疑いの症状で病院か救急車か迷ったら「電話でもネットでも#711」(東京消防庁)を広く周知すること。

(2)    住区センターなどの取り組みはあらためて「熱中症シェルター」と位置づけ周知徹底を図ること。

 3、     子どもの対策について

 愛知県で小学1年生の男子が郊外学習後熱射病で亡くなるなど、熱中症で救急搬送が相次いでいます。子どもは、全身に占める水分の割合が大人より高いため外気温の影響を受けやすいとされています。子どもの命と安全を第一に考え、万全の対策を講じること。

(1)          エアコンが設置されていない体育館について、中学校では急きょ大型扇風機が配備されましたが、避難所の位置づけともなっているため、早急にエアコンを導入すること。

(2)          「暑さ指数」31以上は原則運動は中止となっていますが、郊外活動についても子どもの命、安全優先で学校長が判断するよう指導すること。

 4、     エアコンの設置および電気代支援について

 エアコンがあっても使わない、あるいはエアコンがない高齢者で重症例が多いことがわかっています。

(1)          荒川区では、65歳以上の高齢者のみ世帯や障害手帳を保持している世帯、就学前の子どもがいる世帯等を対象に新規購入にあたり上限5万円の助成が始まりました。足立区でも同様の助成を実施しエアコン設置を促進すること。

(2)          生活保護利用者について

・ 7月から始まった一定の条件を満たす場合にエアコン購入費の支給(5万円)を認める厚生労働省の通知の周知徹底を行うこと。また、この対象外の既存のエアコンが壊れた際の購入費については、区独自で支給制度を作ること。

・  当面は、現在社会福祉協議会で貸付を行っているが、手続きが繁雑で時間がかかり、必要なときにすぐに使えない仕組みになっています。ただちに手続きの簡素化を行うよう東京都に働きかけること。

・  燃油代等冬季加算同様、夏季加算の実現を国に強く働きかけること。当面は、区独自でも電気代負担の支援を行うこと。

 5、     区行政に携わる職員および施設に関して

足立区でも先日、荒川土手で働くシルバー人材の会員が熱中症で救急搬送されました。区の仕事に従事する者の安全対策を以下行っていただきたい。

(1)          学校給食室にもエアコンの設置を早急に行うこと。

(2)          区の仕事を受諾する者に対し、シルバー人材センターだけでなく賃金を保障しつつ休養をとるなどの措置を取り、注意喚起を行うこと。

           以 上


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2 コメント

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