トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

桜風堂ものがたり 村山早紀

2017-02-11 06:29:19 | 本 2017年
忘れ去られようとしていた町
桜野町

廃校になった小学校
そこに住むのは幾分汚れた毛並みの三毛の子猫
名前はアリス

捨て猫

人間が口にする
「いってきます」
「おるすばん」
「ばいばい」
「さよなら」は嫌な言葉

「ただいま」
は大好きな言葉


月原一整

星野百貨店の中にある
銀河堂書店勤務

星野と銀河って
読み終わってから気づく鈍感さに自分であきれる

一整は売れそうな本を選ぶのが得意

店長の柳田は彼を「宝探しの月原」と
陰で読んでいた

書店での万引き事件

たびたび被害に遭っていて
とうとう一整がその現場をみつける

少年を追いかける
少年は道路に飛び出し車にひかれた

一命は取り留めたが
ケガをしてしまった少年

いじめにあっていて
盗んでくるよう命令されてのことだった

両親と一緒に
誠心誠意謝罪する家族

ネット上では
少年を追いかけていった一整に非があったと言われる

非難の電話やハガキ

君は悪くないと言ってくれる店長や同僚

しかし万引きした子供を追いかけたときの一整の映像が
ネット上で広がり
わざわざ店にまで まだ辞めてなかったのかと
言いに来る

その場を救ったのは
同僚の苑絵
泣きながら無言で頭を下げる

(一整を王子様だと思っている)

励ましてくれるいろんな人たちもいた

それでもやまない誹謗中傷
百貨店にまで迷惑がかかり
とうとうやめる決心をする

一番悪いのは
いじめて万引きを強要していた子供たちなのに・・・
マスコミは何をしている?と思ってしまう

一整は「胡蝶亭」というブログをやっていた

そこで知り合った年長の友人は
桜野町で桜風堂という書店を経営していた

そこに行ってみようと思いつく

店主の祖父は病で入院
自宅では孫の透が一人で暮らしていた
父親が亡くなり母の再婚相手からの暴力
そこから逃げてきていた

一整も近い境遇だった
幼いとき母が死に
父と姉が交通事故で亡くなり
祖父母に引き取られていた

桜風堂の店主は
一整に店を続けてほしいと頼む

祖父の入院が続けば
透は元の生活に戻らなければならない

そして店に残された本とそれを待つ人々の存在

一整は店主に代わり店を続けることを決意

一整が銀河堂時代に見つけた
素晴らしい本の発売が近づいていた

その本は「四月の魚」と書き
ポワソンダブリンのフリガナ

著者はかつての売れっ子脚本家
団重彦

百貨店と銀河堂では店を上げて
その本を宣伝することにしていた

万引き事件の犠牲になった一整への謝罪とお礼も込めて



銀河堂時代に
仲良くしていた老人の失踪
彼が飼っていた船長という名のオウムを
一整が預かることになる
彼を連れての桜野町への旅

銀河堂の同僚の一人渚砂
一整のブログにアクセスしてきた「星のカケス」は彼女
渚砂は男性に成りすましていて
どちらも知らずに交流を続けていた
胡蝶亭の主に好意を持つ渚砂

それが一整だとわかっても
彼に対する親友苑絵の気持ちを大事にする


コンビニや通販
電子書籍の登場で
変わっていく本屋の存在とその努力

さびれた町 桜野町の美しい風景
咲いている花の名前を著者は
漢字で蒲公英(たんぽぽ) 菫(すみれ)と書いている点


ラストは猫のアリス

透に飼われることになり
汚れもなくなり空腹ということも
忘れてしまった

一整も透もアリスも
一人ぼっちから家族になった



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キセキ あの日のソビト

2017-02-10 08:39:38 | 映画 2017年
父(小林薫)は医者
ものすごく厳しく
怒ると日本刀を出してくるほど

母(麻生祐未)は温厚
息子の音楽活動を応援している

兄のジン(松坂桃李)は
父親の反対を押し切り音楽の道へ進むが
うまくいかずグループは解散してしまう

弟のヒデ(菅田将暉)は父の後を継いで
医者になるため猛勉強をしていたが
成績が伸びず
医者ではなく歯学の道を選ぶ

医者になれなかった人が
歯医者になるみたいなイメージに
なったのが気になったけど・・

歯科大に入学すると
そこで知り合った音楽好きが
集まり活動を始める

兄のジンに編曲を依頼

ジンができた歌を
レコード会社に持ち込んだところ
即デビューが決まる

グループ名はGReeeeN

しかし
父親に音楽をやっていることを
知られると困るので
顔を出さないことが条件だった


その後は
ヒデの成績が悪くなりやめるといったり
やっぱりやってみると言ったり

CDショップの店員で
ヒデのガールフレンドの理香(忽那汐里)や
ジンの説得ありで

理香とどうやって親しくなったんだ?
そこが知りたかった

ジンは父親の働く病院まで押しかけて
ヒデが音楽をやることを認めてほしいと頼む

音楽を馬鹿にする父に向かい
自分は人の心を助けられる人になると言う

そのころ病院には
心臓病を患った女の子 結衣(平祐奈)が入院していて
自分の病気を苦にしていた

ある時GReeeeNの曲を聞いて生きる力をもらう


松坂桃李さん
いつももっと線が細い感じなのに
肩幅がっしり
背がこんなに高かったっけ?

「湯を沸かすほど・・・」に出ていた時も
こんな感じでひげをはやし
ワイルドな感じだったらよかったのになんて観ていて思った
あの時はヒッチハイカーなのに
キレイすぎ

弟ヒデ
中間子や末っ子って
案外こんな親から見てのいい子が
多いんだよね
長男長女は代表して叱られるみたいな

自分がそう
叱られる方

この家族
あれ苗字なんだっけ
お祝い事があるとすき焼き
離れて住んでいる姉が必ずいい肉を買ってくる決まり
姉と母はすごく仲良しで
ジンやヒデがCDを出すと
二人でいそいそと買いに行く
微笑ましい

ガールフレンド役の忽那汐里さんが
モデルみたいなファッションで登場するのがちょっと違和感

CDショップで働いてはいるが
どこのお嬢様だ?って感じ

ジンの引越しやヒデを迎えに来る時の
車が古い感じのワーゲン
あのバンド仲間から借りたんだな

ジンが借りた部屋 防音装置はついているのか
家賃いくらだっけ12万だっけ?
払っていけるのかなあ
一階が歯医者だっていうのも気になったけど

GReeeeNというグループが実在していて
実話だって

おばちゃんが聞いてもノリノリになれるいい曲
帰りは口ずさんでしまってて
シアターでCD売ってれば買ったかも
商戦ヘタ!

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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

2017-02-07 15:19:06 | 映画 2017年
原作はランサム・リグズ作
「ハヤブサが守る家」


主人公 ジェイコブ・ポートマン

祖父が変死する

言い残した言葉に従って
やってきた島

そこにあった荒れ果てた建物
1943年の戦争時
ドイツ軍の空中攻撃にあったという

2度目に行ったとき
その建物は攻撃される前の状態に戻っていて
そこに住む子供たちが
とても変わっていることに気づく

世話をしているのは
ミス・ペレグリン

その建物は
1940年9月3日に攻撃された日を
何度も繰り返していた
タイム・ループといい
それを作り出せるのはインブリンという種族
ミス・ペレグリンもその一人

その子供たちも含め
異能者という

空気より軽い体を持ち
常に鉄の靴を履いていないと
浮かんでしまう

女の子なのに怪力の持ち主

体の中に蜂を飼っている

火を起こすことができる手を持っている等・・

ミス・ペレグリンはハヤブサに変身できた

彼らを狙ってくる敵ホローガスト

その姿が見えるのは
ジェイコブだけ
その才能は祖父も持っていた
ある意味異能者

そして祖父を殺したのはホローガスト

ジェイコブはみんなで敵と戦うことを誓う

子供むけ?
それにしては内容が少し難しい気がする
ガイコツとか出てきて
戦うシーンは面白いけれど
タイム・ループの仕組みが
よくわからない

なぜあちこちに作って
それをたどらないと
再び会えないのか?

おじいちゃんが
旅をしておいでと
出したお金の一番上に日本のお札があったのが
ちょっと驚き
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君の膵臓をたべたい 住野よる

2017-02-06 14:19:03 | 本 2017年
ネタバレありで

ちょっとグロテスクな題名だけど
ストーリーはなんて素敵なんでしょうか


クラスメート山内桜良(やまうちさくら)の
死で物語は始まる

昔の人はどこか悪い所があると
他の動物のその部分を食べた

その話を元に
君の膵臓が食べたいと
彼女は言って来た

彼女は膵臓を病んでいた

その秘密を知っているのは
家族と僕だけ

僕の名前は最後の方まで出てこない

最初の方は「秘密を知っているクラスメイトくん」となっている

親しくなる前のことは
「地味なクラスメイト」くんだった

そうなのだ
僕はクラスでは目立たない
友人もなくいつも教室で
一人本を読んでいるタイプの人間だった

反対に彼女は人気者
明るくいつも友達に囲まれていた

その二人が親しくなるきっかけは
病院だった

盲腸の手術後の抜糸のために訪れていた
病院のソファに置き忘れられていた本
「共病文庫」の中には
膵臓の病で死ぬと書かれていた
書いたのが彼女だった

死ぬまでのことを
日記風に書いておこうとしていた



二人の会話は漫才みたいだ

僕はいつのまにか
彼女のペースに振り回されていく

焼肉食べ放題に連れていかれる
病人とは思えないほどの食いっぷり
ホルモン系を食べまくる彼女

自殺するためのロープがほしいんですと
ホームセンターの店員に聞いたり

スイーツバイキングへ連れていかれたり

根暗な僕とクラスの人気者の彼女が
なぜ仲良しなのか
クラスで話題になった
彼女を気に入っている人間は多くいて
嫉妬のせいか上靴を隠されたりする

そして僕の呼び名は「仲良し」に変わる

試験が終わり
出かけたいという彼女

全部彼女の好きにさせたら
それは新幹線で行く一泊旅行だった

旅行っていうより
拉致だと思う僕

行先は福岡?
ラーメン
梅ヶ枝餅は大宰府の名物

そのお店でトラブル発生

傍観者でありたいと願う僕
当事者になろうとする彼女

加害者と傍観者の罪は
同列であるという考え方がある

交友関係の広い彼女は何人の人を傷つけたか
計り知れないのに対して
交友関係の少ない自分は人を傷つけるようなことはしない
どちらが正しいのか

あらかじめ彼女が予約していたホテルにチェックインするも
トラブルがあり
ランクが上の部屋になる
ただし一部屋

そこで見た彼女のバックには
大量の薬や医療器具が入っていた
あらためて彼女の病気を認識する

夏の空も少しづつ群青色を受け入れ始めていた
   ↑
なんとなく好きな文章なので書いておく

本を貸してあげるから
家に来るよう誘う彼女
家族はいなくて
彼女はいけないことをしたいと言い出す
怒りを感じる僕

僕が偶然に病院で出会ったと言った時の
彼女の言葉

偶然じゃない
私達は皆自分で選んでここに来た
クラスが一緒だったのも
あの日病院にいたのも偶然じゃない
運命でもない
君が今までしてきた選択と
私が今までしてきた選択が
私たちを合わせたの
私達は自分の意志で出会ったんだ

これも印象に残ったので・・・


その後彼女は入院

何度かのお見舞い

その後退院が決まり
退院したらすぐに会うことになった

待ち合わせの喫茶店

彼女の顔を思い出し
正直な気持ちになる
君のことを考えていたとメール

僕は本当は君になりたかった
打ち直し
君の爪の垢を煎じて飲みたい
消す
ぴったりのことばがあった
「君の膵臓を食べたい」
そして送信

返信は来ない

いくら待っても彼女自身も来なかった

病状が悪化したのかと
誰でも思う

ところが
なんと
彼女は僕に会いに来るための
路上で
以前から世間を騒がせていた通り魔事件に
巻き込まれたのだった

まだ時間のある僕の明日は
分からないけれど
もう時間のない彼女の明日は
約束されていると思っていた

通夜にも葬儀にも行けず
ようやく自宅に焼香に行く

共病文庫の話をすると
彼女の母は言った
「君だったのね」

そこには日記のほかに
僕あての遺書もあた

私の魅力は
周りに誰かいないと成立しない
だけど君はいつも自分自身だった
自分だけの魅力をもちたかった
そして最後に
「君の膵臓を食べたい」と書かれていた

最後の方は
涙なしには読めなかったです・・・

彼女の親友恭子は
僕と彼女が仲良くしているのを
とても嫌がっていた
それに反して
彼女は何とか仲良くしてもらいたいと思っていたんだ
その意思を尊重して
僕は恭子に病気のことを話し
共病文庫を見せる

僕の名前は
桜良の母親に聞かれたことで
初めて出てくる
志賀春樹

春と桜  なるほど

また僕の両親が魅力的に書かれている

父親に労いの言葉をかけると
嬉しそうに僕の背中を叩いて家を出て行ったとか

母親は彼女と会う日
彼女できたでしょと言ってくる
母親なめんなと・・・

焼香に行く日の朝も
父親は何も言わず背中を叩いてきたリ
母親は
何も言ってないのに一万円札を渡してくれて
ちゃんとお別れしてきなさいとだけ言ったり

映画化が決まっているようだけど
ぜひいい作品にしてほしいものです
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恋妻家宮本

2017-02-04 06:22:49 | 映画 2017年
ネタバレあり

中学教師の宮本陽平(阿部寛)

一人息子が結婚して家を出て
妻・美代子(天海祐希)との
二人暮らしになってしまった

大学時代の同級生で
できちゃった婚なので
二人だけっていうのは
ほとんどなく困惑の日々

お父さんお母さんではなく
名前で呼び合おうと妻は言う

そして本の間から
妻が用意した離婚届を見つける

根っからの優柔不断

昔っからファミレスでメニューを選ぶ時も
すごく迷うタイプ
私は苦手だなあ

はっきり自分の気持ちも言えない陽平は
妻に問いただすこともできず
悶々とした日々を送る

息抜きは料理教室

相談相手はそこで知り合った女性たち

五十嵐真珠(菅野美穂)は夫(佐藤二郎)と
顔を合わせれば喧嘩ばかり

門倉すみれ(相武紗季)は結婚間近で花嫁修業中

五十嵐は妻の美代子が不倫しているのでは
なんてことまで言いだす

こそこそと電話を受ける姿を見て
心配になった陽平は
美代子の携帯をこっそりみたり・・
相手は息子の正で一安心

うちなら誰?って即聞かれたよなあ

担任をしているクラスの生徒
井上克也(浦上晟周)
クラスの人気者であだ名がドン

彼の母親(奥貫薫)が
夫が海外赴任中に
不倫相手と交通事故を起こして入院してしまう

同居している祖母(富司純子)は厳しい人で
家族のためにだけ生きてきたと言うほど
当然嫁のやったことは
許せない

ドンは
母の悪口を言う祖母に反発して
祖母の作る食事をとらないでいて
学校で倒れてしまう

こづかいでパンとか買えないんか

そこで料理好きの陽平は
彼に料理を教えようとするが断られ
レシピをドンの家のポストに入れておく
まあ最初は卵かけごはんだけど

美代子が息子の正がいる
福島に出かけていく

夫の悪口を言う五十嵐と
料理教室後二人で飲みに行き
性生活がうまくいってないからだと
確かめてほしいと
ホテルに誘われる

部屋に入る寸前に五十嵐の携帯に
夫が倒れたと電話が入る

病院に駆けつけると
脱水症状だけだった

その病院で陽平はドンと会う
ドンは母親の見舞いに来たのだが
部屋には入れず帰っていく

帰宅すると美代子が帰ってきていて
小さな言い争いから
つい離婚届にサインをしてしまう

それを持って再び家を出ていく美代子

料理教室
ホテル
病院
土日か?
どんだけ時間があるんだ?


陽平はドンに
母親のためにお弁当を作ってあげることを提案

祖母が詩吟教室で留守にする時をねらって
作ることになった
なんにも陽平の自宅で
つくればいいのに

祖母が体調不良で
早々帰宅

案の定すごい剣幕で怒られる

そこで意を決した陽平は
祖母に向かい
正しいことより他人に優しいかどうかが
大切だと話す
静かに聞く祖母

いうまでの間がイライラさせられた
早く言っちまえと・・

でも私は祖母と同じタイプの人間だったので
正しいと思うことでも
他人に優しくないことを
やっているのではいけないんだなあと
気づかされました

母に弁当を届けるドン


離婚届を見せられ驚いた正から電話が入り
陽平は美代子のいる福島へ向かう

行き違いになり
急いで駅に戻る陽平だが
息子にいろいろ話しかけているうちに
最終電車に乗り遅れてしまうんだなあ
本当にとろくて
またもや見ていてイライラ

だが
帰ったと思っていた美代子が
反対ホームに立っていた

ホームを隔てて
思いのたけを話す美代子

子供も巣立ち夫は料理に夢中
自分は必要ないかも
明らかに空の巣症候群だわ

離婚届を切り札にって?
別れてくれと言われたら
自分から離婚届を出すってこと?

夫が優柔不断なら
妻も一人でウジウジと

子供に手がかからなくなり
離婚されるかもって不安に思うなら
その時のためにも仕事始めればいいやん?
と思うのは私だけでしょうか!!

対照的に
思ってることをすぐ口に出し
喧嘩が絶えない五十嵐夫婦
この夫婦を出したのは
違いを表現するため?

うちは五十嵐派ですわ

駅で駆け寄る二人
突然の駅の停電
ローソクを灯し
思いを話し出す二人

明かりが戻る

二人だけだと思ったら
周りに人が!!
照れる二人

最終出たっていうのに
これから二人はどうしたんでしょうか?

そして二人でファミレスでのシーン

何かって言うと
ファミレスにやってくる宮本家

(原作はファミレスっていう作品)

そこには登場人物が勢揃い
みんなで歌うのは吉田拓郎の
「今日までそして明日から」

しみじみいい歌だなあと再認識

もう一つの感想
阿部寛さんと天海祐希さん
でかい夫婦だなあ
二人でいたら
かなり目立つ存在
そのせいか二人で並んで立つっていうシーンが
少ない気がする

家の中も変な位置に鴨居?棚?
みたいなのがあって
頭ぶつかるんじゃないか
なんでこんな設計にしたんだと突っ込みたくなる

それからどっちかと言うと
できちゃった婚反対派
順番が違ってるとか
そういう問題ではなく
同棲期間が長いなら構わないけど
子供ができる前の二人だけの結婚生活って
とっても大事で素敵な期間だと思うから

我が家の場合
幸か不幸か なかなか子供ができなかったので
意識してそういう期間をとったわけではないけれど
子供が巣立って二人だけになってからも
なんにも違和感感じなかったのは
そのせいかなあと
私一人が勝手に思っていることでした




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ドクター・ストレンジ

2017-02-03 06:07:24 | 映画 2017年
大ざっぱにあらすじだけ

腕はいいが傲慢な外科医
スティーヴン・ストレンジ

高級マンション
高級車
多くの高級時計

自動車事故で両手の機能を失い
その治療のため
財産も失うもよくならず

カトマンズで修行して
治った人の話を聞き
自分も向かう

ここへきて
動けない身体がよくなるなら
世界中から集まってきてるのでは?

今どきネットですぐ話題になるよ

という思いは無視して

そこで修行して
多くの不思議な力を身に着け
悪と戦う

魔術が生み出す
万華鏡のような世界

前にもなんかの映画で観たっけ
建物が動きだすシーン
デカプリオのインセプションだったかな

ドラえもんの
どこでもドアと
とおりぬけフープが
合わさったような現象を起こして
どこにでも行ける

幽体離脱して
魂同士が戦う

マントが何とも奇妙
吸血鬼を連想・・・
牙が生えたら見えないこともないかも

シリーズ化して
これからも悪と戦っていくのだろうが
彼には弱点があり
医師として命の尊重
たとえそれが人類を脅かす悪であっても

最初に
エンドクレジットの後にも映像があります
ってお断りが出るんだが
2回に分かれてるんで
1回目の映像で席を立つ人がチラホラ

長々エンドロールの後にも
続編に続くような映像があるって
まだ見てない友人にお知らせしたとこ!!
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ちょっと今から仕事やめてくる 北川恵海

2017-02-02 07:17:31 | 本 2017年
ネタバレあり

俺の後ろには
皆同じような暗い色のスーツに
身を包んだサラリーマンの列
年齢はバラバラだが皆一様に疲れた顔をしている

俺とは
青山隆
中堅の印刷業の営業担当新入社員

ブラック企業?

サザエさんシンドロームや
アメフト部で鍛え上げた先輩が
就職して鬱になった

その話を学生時代は自分とは無関係と
聞き流していた

帰りの駅で
またもや上司からの電話

たまらず電源を切って無視
ふわふわっとした気持ちで
ホームへ倒れこむような感じがしたとき
誰かに腕をつかまれた

久しぶり!!
と声をかけてきたその男
ヤマモトだと名乗る
小学校で一緒だったと
途中で大阪に引っ越したと
関西弁で話す男

飲みに行くことになった

久しぶりの楽しい酒
楽しい会話

こんな時間を持つ余裕も俺にはなかった

休みの日こそ
おしゃれしろと彼に言われ
服装にもヘアースタイルにも気を付ける
明るいネクタイを付ける

彼とはよく会うようになり
それから仕事も少しづつ
うまくいく

偶然起こった奇跡のような再会

しかし
そのヤマモトと名乗る男は
小学校の同級生ではなかった
ヤマモトは今ニューヨークにいると・・・

不信感を持ち尋ねると
彼が見せてくれた免許証
山本純

そして再び
地獄はやって来た

何度も確認したはずなのに
ミスを犯す

屋上から飛び降りることまで
考える

山本は転職を勧める

こんな使えない男を雇ってくれる新しい会社なんてない
社会のゴミでしかない俺を置いてくれるこの場所に
俺は居続けるしかない

これが仕事をやめられず
自殺まで追い込まれる人間の思いなのか?

山本純でネット検索
そこでとんでもないものを見つける
山本純は自殺していた
ブログにあった画像はあの山本純そのもの
悲鳴を上げる俺

彼は幽霊なのか?

またもや会社で問題を起こし
俺は屋上の南京錠を壊す
飛び降りようとしたその時
後ろでヤマモトの声が!!

人生は誰のためにあるか
自分自身と
自分を大切に思ってくれる人のため

そのことばで
両親を思い出す

久しぶりの電話
自分を思ってくれる両親の言葉

自分が死んでも
誰も悲しまないと思ったことを後悔する
俺は一人じゃないと・・・

ヤマモトはいったい何者なのか
答はほとんど見えているって俺は言うけど
このあたりでは私はさっぱりわかりません

仕事を休み図書館で過去の新聞週刊誌を調べる

俺の向かった先は
大阪の山本家

山本純の母親と会う

純に逃げ方を教えてあげなかったことを
悔やんでいると

最後に彼に言った言葉が
「大丈夫よ あなたなら」だったと
ダメだったら辞めていいよと言ってあげられなかったと

その母に話す
自分も同じだったと
アイツと出会ってから変わった
本当に大切なものを
教えてくれたアイツ

母は
純と同じ顔をしたあの子を見ていると
思い出して辛かった
それがあの子も傷つけたと

俺は別れる時
母親に言う

あなたが育てられたお子さんに命を救っていただいたと

その二日後
ヤマモトに向かって
俺は言う
「ちょっと今から仕事やめてくるわ」

上司に思いをぶつける

僕には世界は変えられない
そんな僕でもひとつだけ
変えられるものがある
それがじぶんの人生なんだ

音信不通になったヤマモト

最後のメッセージは
「人生ってそんなに悪いもんじゃないだろ?」

最後の章は
ヤマモトの場面

ようやく試験に合格して
フリーランスの臨床心理士になった

「もう大丈夫だから
心配かけてごめんな」
助けられなかった双子の兄弟 純の最後の言葉を胸に
せめて目に止まる人だけでも助けたいという思い
いまだに純を思い出すので
鏡を見るのが苦しい

そして二年
彼の背後で声がする

「俺の命を救ってくれた人を苦しみから救いたい」
声の主は白衣を着ていた

end

うまく話がまとまったでしょうかねぇ
文庫本230ページほどなので
一気に読み終わり
感動しました

仕事を苦に自殺した人を思い
この本を読んでいたなら
変えられたかもと

入社する時の必読書にしたらどうでしょうか

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クランクイン 相場英雄

2017-02-01 15:48:41 | 本 2017年
根本崇 34歳
準大手広告代理店
京楽エージェンシー 勤務

ベストセラー本
「永久の大地」を映画化することになり
就職試験の面接で
映画が大好きだと言った根本に担当の話が来る

初めての経験
しかし日程は半年
大作なので
かなり無理をしなければならない

それでも大喜びしていると
二年前に60歳で亡くなった父の法事の件で
電話してきた姉満喜子が
仮病を使っても断れと言ってきた
姉は大手出版社で副編集長をしていた
何が大変なのか?

それでも話は進んでいく

作家との対面
原作を書いた庄野美希

勝手に女性だと思い込んでいた根本は
庄野を怒らせる

みきはペンネームで
本名はよしのりと読むのだと

他の代理店が交渉に失敗したわけを知る

映画化の話を進めるには
他人を一切受け付けない庄野が
唯一心を許す愛犬
ピッドブルのマリリンを手なづけること

大手の広告代理店が失敗したのに
成功した根本がとった方法とは
乾燥したミミズをポケットに忍ばせること

猫にマタタビのような効き目があった

プロデューサー岩城節子のアドバイス

庄野は映画化の契約に署名する

一難去ってまた一難

予算5億なのに
見積ったら15億もかかることが判明

京楽エージェンシー社長丹羽は
松本清張が「砂の器」映画化の際
厳しい条件を出したのに
観た後で
映画でなければできない表現だったと
言ったというエピソードがある

そんな映画を作ろうではないかと
スポンサーたちに訴える

さらに
原稿2000枚の大河小説
前後編の二部構成にしたいと・・・

拍手が起きる
土下座する丹羽

そしてキャスティング

岩城は
アイドルグループの一人
コウスケに決めていた

根本は演技力もわからないアイドルに
反対する

しかしそれは間違いだった
コウスケの才能と
それを見出した岩城に根本は驚く

そんな時
根本は自分の戸籍謄本を取る機会があり
(恋人の京香が厳しい父に渡すとか・・・)
そこで
自分が2歳の時に
肺炎をこじらせて死んだと聞かされていた母が
実は離婚して出て行ったことを知る

そして映画関係者ではないかという疑惑

「永久の大地」と似たような境遇
自分のルーツがわからない

ロケ地は北海道


撮影場所に
原作の庄野がやってきて
その都度セリフ変更の指示を出すと
わがままを言いだしたり

主役のコウスケのマネージャーが
ビジコンありなしでもめたり

ビジコン
デジタルビデオカメラを長いケーブルでモニターに直結し
現場にいるスタッフや他のキャストが同時に観ることができる装置

これの長所短所が
なんだかよくわからなかったなあ

そして
作品に出演する女優の伊野美知子が
根本の母だと思われる「原いづみ」のことに
興味を持ち調べ出す

母は若いときに
根本の父に見初められ結婚
根本と姉を産んだが
あまりの美しさに父が妄想を抱き
子供が自分の子か?とまで疑いだし離婚

母は以前から興味があった演劇の方に進んだと
その後も子供のことは常に気にかけていたと

プロデューサーの岩城と母も因縁があり
また京楽エージェンシーの社長丹羽の父で
今は会長も母を知っていた
根本を採用したのも
一目見て根本を原いづみの息子だとわかり
熱心に映画のことを語る彼を
会長権限で採用したのだと

母 原いづみは
映画の主役に抜擢されながら
最後まで演ずることなく
がんでなくなっていた

この映画は会長が根本のために
作ろうと計画したのか?

母が残した手紙
震えて読めない根本に代わり
伊野が読みだす

根本君
声に出さないで
一人で読めば?

姉はどうする?

原いづみのこと
ネット検索しても出てこなかった理由が
なんだかなあ
こんな隠れてしまうものなのか?
美しい素敵な女優さんだったみたいなのに

そしてそしてクライマックス

これは私の中ではなかったことにしたい

「永久の大地」がどんな内容かは
詳しく知らないが明治大正昭和平成と
長き時代の話だから重厚な感じなのに
根本の話は
映画になるか?
せいぜい2時間ドラマがいいところでは?
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