トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

ありえないほどうるさいオルゴール店 瀧羽麻子

2021-02-22 07:57:52 | 本 2021年
舞台は小樽だろうか
運河とか北と言う言葉が出てくる

題名からたくさんのオルゴールが
音を出している店舗を想像したが
そうではなかった

静かな静かなオルゴール店

この題名の意味がわかったのが
後半の方

そのオルゴール店に
悩み多き人たちがやってくる

最後の話は
子供のいない老夫婦の話
妻が病に倒れる

その章の題名「おさきに」から
妻に先立たれるのではとドキッとした

そうではなくてホッとし
登場機会の少ないオルゴール店の店主の
その後がぼんやりと表現されていて
よかったなあと

オルゴール店はやっぱり南より北が合うなあと
なんとなく思ったのでした
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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 青柳碧人

2021-02-15 15:22:15 | 本 2021年
ちょっとだけネタバレありで

赤ずきんがおばあさんに
ワインとクッキーを届ける途中で
いろんな事件に遭遇し
それを解決する話

そしてその事件の犯人が
なんと童話の主人公

シンデレラ
ヘンゼルとグレーテル
眠れる森の美女
マッチ売りの少女

眠れる森の美女だけは
オーロラ姫が犯人ではないけど
なんと跡継ぎを出産してから
眠りについたという設定

どれも面白い設定ではあるけれど
読んだ後
なんとなく不快

ヘンゼルとグレーテルは
近親相姦的要素が入ってるし

眠れる森の美女は登場人物が
多すぎてわかりにくい

最後のマッチ売りの少女は
赤ずきんが閉じ込められた
牢獄の作り
図まで挿入されていたけど
読む気にならず

赤ずきんのあばあさんまで
マッチ売りの少女のせいで死んでしまう

救いはオオカミの所かなあ
赤ずきんとおばあさんを食べてしまったんだが
猟師が二人を助けた後
オオカミを殺してしまおうとした時
赤ずきんが命は助けて
お腹の中に石を詰めておいたことを
後になって感謝して
おばあさんの復讐を手伝ってくれる

やっぱり童話の主人公は
いい人であってほしいと
思ってしまうんだよなあ
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そりゃないよ よろず相談屋繁盛記 野口卓

2021-02-09 08:05:46 | 本 2021年
よろず相談屋シリーズ3作目

これが一番面白いかな

人を呪わば

信吾の実家の料理屋「宮戸屋」で
食中毒事件が発生

デマではあるのだが
そのことが瓦版で広まってしまう

その窮地を助けたのは
評判の良くない岡っ引きだった

縁かいな

相談屋への仕事の依頼
出向いてみると
面白い話をしてほしいと
作られた話ではなく
実際にあった話を聞きたいというが
相談に来た者の話をするわけにはいかない

思案の末信吾はようやく話すも
それが後日 本になって売られていた

ここでこの本の題名になってる
「そりゃないよ」が登場!!

常に初心に


信吾の名付け親で護身術の師匠である住職との会話

隣はなにを

隣に住む老人が将棋会所に
子供たちがうるさいと
苦情を言いに来る

名前も素性も知らないその男と
親しくなりたいと
酒をもって挨拶に行く信吾

さてその正体は・・・

とても二十歳とは思えない
気難しい人間のあしらい方

小説だからどうにでもなるが
と言ってしまってはおしまい

この話でうれしいのは
将棋会所で働く小僧の常吉の成長

信吾の祖母も驚くほど
以前はやる事すべて気に入らず
あの愚図と言っていたのに
あの子と呼び名が変わってる

何がきっかけで人間変わるかわからない
と言いたいのだ

老斑と書いてむかえぼくろ
50すぎた頃から
薄茶色の染みが浮きあがる
これをこう呼ぶなんて
知らなかった
なんとも嫌な言い方
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一膳めし屋丸九 四 柚子釜 中島久枝

2021-02-06 09:44:35 | 本 2021年
一膳めし屋丸九シリーズの4作目

第一話は丸久で働くお栄の過去が明らかになる
そして親友?との三角関係

登場する料理はたこと里芋の煮ころがし

「たこは芋に変じ、山芋は変じて鰻になる」
世の中には、思いもよらない変化もあるという意味

第二話
さんまのわたは、ほろ苦い

丸久のおかみ「お高」が
思いを寄せている作太郎に
お説教めいたことを言ってしまう

さて二人の関係は?

第三話
菊の香りに癒される

菊の花びらを食べることを驚いている

東北地方ではよく食べるのだよ
「もってのほか」と言う
山形が中心かな

ここではそれを阿房宮と言っている
菊の品種のようだ
秦の始皇帝が菊を愛でた宮殿の名前だって

ここでの話は お高の幼なじみで植木屋の息子 草介が登場
8年間修業をしてきて久しぶりに会い
思いを打ち明けられる

第四話
出世魚の真意
五寸くらいまでが木っ端(こっぱ)
十寸までをせいご
二尺までを福子(ふっこ)
それより大きくなるとすずき

ここではお客の画塾の生徒が
友人の恋文の代筆をしていたら
その相手に横恋慕してしまう
それからひと悶着

そしてまだお高と作太郎は進展せず

これは続きがあるなあ
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