トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
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時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

一膳めし屋丸九 二 浮世の豆腐 中島久枝

2020-11-29 15:17:06 | 本 2020年
一膳めし屋 丸久(まるきゅう)のおかみお高(おたか)
29歳

第一話 丸久で働くお栄が富くじに当たった
周りの反応
隠していてもどういう訳かバレる

おごらされて
当選金額以上の出費
いやはや世間は怖い

一等が当たった侍
それが仲間の知るところとなり
本人の承諾もないまま
宴会をしようとなった

ところがその侍はそれを国元の病気の母親の
薬代にするつもりでいた

そこでもめ事になり上司の耳に入る
当選金は没収

上司はこっそり国元の母親に
そのお金を送った

世間ではいい話だと言っているが
仲間内でその侍の立場は大丈夫なのか
気になる所

第二話
さや豆はいつか
さやを飛び出さないと一人前になれない
怖くてもさやを飛び出さないと
成長がないと
人生の教訓
仕出し弁当屋の次男坊に向けて

第三話
丸久で冷ややっこを出したところ
それを食べた人がお腹を壊したと言ってきた
おかみのお高が
そんなはずはないと言ったのに
聞き入れてもらえず
豆腐を仕入れた先の能登屋の主人が
話をしたら相手は引き下がった
女だからかと悩むお高

日枝神社
茅の輪くぐり
くぐると正月から半年の罪穢れを祓い
残り半年の無病息災がかなうという

日枝神社 千代田区永田町
茅の輪くぐりは6月

第四話
梅はその日の難のがれ
と言うらしい

お高が想いを寄せる男 作太郎が
久しぶりに江戸に帰ってきた
どうやって暮らしを立てているのか
聞いたら
食客だという

食客
他人の家に居候して
いざという時主人のために働く

作太郎は
頼まれれば絵を描いたり
皿を焼いたり、
店の表にかける扁額を彫ったりだって

江戸にもずっといないし
夫婦になるには難しい相手です

二人の仲はどうなることやら
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アンと愛情 坂木司

2020-11-24 14:43:52 | 本 2020年


和菓子のアン シリーズ三作目

東京百貨店の和菓子売り場
「みつ屋」で働いている杏子

今度成人式を迎える

まずはいろんな雑学から

着物の色の言い方
物は言いようで
言い方ひとつで色や柄が肯定的になる

派手なものは明るめと
シックなものは暗めとは言わず
深いと言い換える

深い緑
深い青

黒の場合は
礼服と同じような深いお色

派手は鮮やか
地味は静か

焼き菓子の食べ方
トースターで温める
そこに追いバター
カロリー高そう

ミルフィーユはホイルをのせて
少しだけ温める

次の章では
加賀友禅と京友禅の違い

京友禅は図案調で都会派
加賀友禅は花鳥風月を描いた絵画調で自然派

加賀友禅は病葉(やくらば)という
痛んだり腐ったりした葉まで描かれていると

画像検索したら
なるほど

寒天はところてんと同じように
テングサからできているが
ところてんは海藻をそのまま煮る

寒天は一回ところてんを作ってから
それを干す

昔は冷蔵庫がないから
寒い時期に干さないと腐ってしまう
だから寒天の旬は冬ということか

巻き柿 柚子味噌の餡の中に胡桃が入っている
金沢の名菓だけど
ここだけではないらしい

金沢の鈴木大拙館
仏教系の哲学者
建物と庭が素晴らしいらしい
「水鏡の庭」
ここには思索空間という部屋があると

いろんな思考をめぐらすには最適なのかも
そして無想にも

杏子が勤める東京百貨店の隠語

ゴキブリは茶太郎
ネズミは灰太郎

昔はよく見たけど
今でも地下食品街は出るんだろうか
その部分飛ばし読み
ちと苦手

なぜ緑色を日本人は青というのか

たとえば
青信号 青菜 青りんご

古代の日本の色は
赤・青・黒・白の四色に分けられていて
緑は青に含まれていたらしい


すあま
私が大好きな菓子!!
これが関東限定だとは知らなかった

猪 火伏せの神様
茶道のイベント「炉開き」では
お湯を沸かす火の安全のために
猪モチーフの亥の子餅を食べる

豆大福がダルメシアンに見えてくるか?

物語としては愛情と言うから
恋人出来るのかなと思ったけれど
そうではなく
和菓子に対する愛情という意味かも

図書館などで一生懸命和菓子について
勉強する杏子
これは早く正社員にしてもらわなければ

優しく時には厳しい店長の椿さん
他の店舗に移るって
新しい店長登場させずに終わったという事は
次回作あり?

以前の作品の時も言ったけど
杏子のイメージはどうしても柳原可奈子ちゃん

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半七捕物帳 岡本綺堂

2020-11-16 12:04:28 | 本 2020年
江戸時代のシャーロック・ホームズといわれた
岡っ引きの半七が幕末期に起きた事件を
明治時代になって新聞記者の「わたし」に語るという形式

これを読んで捕物帳にすっかりはまってしまった

江戸時代の町の様子が
目に見えるようでとても興味深い

怪奇物のようで
実は犯人はちゃんといる

ドラマ化していないか
早速調べてみたら
なんとスカパー時代劇チャンネルで放送中

早速契約してしまった

半七役は真田広之さん

本を読んでからでよかった

私のイメージはそんなイケメンではなかったから

お文の魂

石灯籠

熊の死骸

冬の金魚

津の国屋

広重と河獺

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一膳めし屋丸九 中島久枝

2020-11-03 14:19:31 | 本 2020年
裏表紙の紹介文
そのままで

日本橋北詰の魚河岸のほど近く
「丸九」(まるきゅう)という
小さな一膳めし屋がある

うまいものを知る客たちにも愛される
繁盛店

たまのごちそうより日々のめしが
体をつくるという
この店を開いた父の教えを守りながら
店を切り盛りするのは
今年29となったおかみのお高(たか)

ある日の膳は
千住ねぎと薄揚げの熱々のみそ汁
いわしの生姜煮
たくわん漬け
温かいひと口汁粉

千住ねぎ(せんじゅねぎ)とは
かつて足立区を中心に栽培されていた江戸野菜
今は埼玉県下で栽培されている
千住ねぎ焼酎もあるそうな

第二話ふきのとう
第三話たけのこ
第四話若鮎

この本を読んだ後は
パンではなく
白いご飯が食べたくなる

やっぱり和食はいい
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