トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

ロマンシエ 原田マハ

2016-06-30 11:02:43 | 本 2016年
遠明寺美智之輔(おんみょうじみちのすけ)
という長い名前を持つ男子大学生は
実は女の子より男が好き

それをひたすら隠して生きている

父親は参議院議員

子供の頃から
半ズボンにスニーカーじゃなく
ひらひらのドレス希望
シルバニアファミリーでは
女の子役がやりたかった
初恋の相手は男子

そして今
好きな相手は同じ美大に通う高瀬君

美智之輔を政界に入れたい父親の反対を押し切って
通っている美大

そこでパリの美術学校へ留学する権利を得て
いざパリへ!!

パリでの出来事は
映画さながら!!
数々の名所やおいしそうな料理の名前

そしてパリからドーヴィルという避暑地までの
逃走シーン

その原因は
美智之輔が十六歳から愛読書にしている
「暴れ鮫」シリーズの作者
羽生美晴(はぶみはる)との
パリでの出会い

美智之輔の
女の子としての脳内カンヴァセーションは
実におもしろい

それにしても
ハルさんこと羽生美晴っていくつなのよ
かなりおばさんだと思ったが
小説家デビューが17歳ころ
25年ひたすら書き続けたとあるから
42歳か
美智之輔24歳
18歳の年の差なんて気にしないわ

性同一性障害で
小さいころからおかしな子と思われないように
仲間外れにならないように
自分を殺して仮面を被って生きてきた男の子が
絵の世界では
自由に表現できる
アーティストにとって
ユニークさは大事

孤独だった男の子が
たくさんの友達ができ
みんなに必要とされている

自分の進むべき道がみつかって
よかった!!



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64-ロクヨン-後編

2016-06-29 06:57:29 | 映画 2016年
昭和64年に発生した
少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」は
犯人が捕まらないまま迷宮入り

事件から14年が過ぎた平成14年
新たな誘拐事件が発生

身代金受け渡し場所や用意する現金など
事件は「ロクヨン」をなぞっていた

そしてその事件について
あまりにも秘密主義の警察と記者クラブが対立

広報の三上(佐藤浩市)は
事件の真相を探るため
刑事部の捜査車に乗り込んでいく

佐藤浩市さんの渋い演技もさることながら
娘を誘拐され殺害された
雨宮芳男役 永瀬正敏さんも光っていた
鼻水まで垂らすあたり
目薬ではこうはいかない

子供を失った親の執念
失いそうになっている親の危機感

切羽詰まったものが
伝わってくる


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神の値段 一色さゆり

2016-06-20 06:54:56 | 本 2016年

川田無名という画家
売れない彼を一躍人気者にしたのは
ギャラリー経営者の
永井惟子

無名は一切姿を見せず
彼と接触できるのは惟子だけ

そして
惟子が殺害される

疑いは無名に…

読み始めてすぐに
画廊のシステムなどが書かれていて
理解するのが面倒になり
やめようかなあ
などと思ってしまった

第14回「このミステリーがすごい」大賞
だったことを思い出し
読み続ける

絵のオークションなど
興味のある事もあったが

選評にもある通り
犯人追及のストーリーが
ほとんど出てこないのが不満

最後にいきなり解決ってどうなの?


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居酒屋ぼったくり [1] 秋川滝美

2016-06-09 08:52:15 | 本 2016年
東京下町にある居酒屋

庶民的な料理を出して
お金を取る

そんなのはぼったくりだってことで
店名は「ぼったくり」

やっているのは
美音と馨の姉妹

店を始めた両親は
事故でなくなり
美音はそのやり方を
そのまま受け継いでいる
ひと工夫加えて…

店の中で起きるいろいろな問題

常連の客とそれを解決していく

いろいろな日本酒が
飲み方付きで載ってて
ほとんどアルコールを嗜まない私も
飲みたくなってくる
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高台家の人々

2016-06-07 16:08:31 | 映画 2016年
口下手で不器用な平野木絵(綾瀬はるか)
特技は妄想

彼女の勤務するオフィスに
イケメンエリートの高台光正(斎藤工)が
転勤してくる

周りの女性の憧れの的である彼が
木絵を誘ってくる

彼女の妄想と純粋な心に惹かれたのだ

実は彼はテレパス

結婚することになった二人の前に
名家高台家とそのテレパスのことが
邪魔をする

明るく天然の綾瀬はるかちゃんはこの役にぴったり

高台家の祖母(シャーロット・ケイト・フォックス)
ちょっと祖母に見せるには若々しすぎて無理がある感じ
まあすべてがコメディだからいいか!!
彼女「マッサン」に出た人なんだ
観てなかったけど…

木絵の上司役で妄想にたびたび登場する塚地武雅さん
最後まで登場させてほしかったなあ

髪型のせいか
綾瀬はるかちゃんの顎のしゃくれが目立って
阪神能見を思い出すよ
今日先発がんばれ!!
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スノーホワイト/氷の王国

2016-06-04 10:55:03 | 映画 2016年
よくわからない映画

邪悪な女王ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)
前作で白雪姫に滅ぼされたのだが
なぜ復活?

その妹フレイヤ(エミリー・ブラント)
氷を操る魔力を持つ

彼女が作った氷の王国

その戦士の中の二人
エリック(クリス・ヘムズワース)と
サラ(ジェシカ・チャステイン)が恋に落ちる

サラは殺され
エリックは国を出る

何年後かに元気な姿で登場

背の小さい男性二人は何者?
魔法の鏡がフレイヤの手に渡らないように
頼みに来た男は何者?

氷を自由に操るって
アナと雪の女王を
思い出す

まあそれなりに戦いのシーンは
よかったが

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偽りの森 花房観音

2016-06-02 10:18:53 | 本 2016年
京都 下鴨
「賀茂の家」という老舗料亭を営んでいた雪岡家

政治家や文化人にも人気の料亭だったが
経営が行き詰まり
手放してしまった

これはその雪岡家の
両親と四姉妹を取り巻く物語

長女 春樹

一流大学を卒業後
上級公務員になったが
不倫の末の略奪婚で
相手が同僚だったことから退職
今は財団法人勤務
そして今は若い同僚と浮気中

次女 美夏

良妻賢母
地味な夫と結婚し
実家の離れに住んで
雪岡家を守っている

三女 秋乃

男性に興味がないように
周りからは思われているが
実は…
学生時代
そして今も
親友と思っていた千鶴の魔の手が…

四女 冬香

実は母が浮気して生まれた子
東京の大学に進学したが
また京都に戻ってきてしまった
東京では水商売やらいろいろ
経験してきた

姉美夏の夫
伊久雄とは映画という趣味が一致し
親しくなる
そしてついに二人は…

母 四季子

箱入り娘で育ち
自分を飾り立てることや趣味に暮らし
店の経営の苦労も夫任せ

癌に侵され亡くなる


老舗料亭「賀茂の家」を継ぐことを条件に
婿入りした父
四季子が亡くなると姿を消した

賀茂の家の料理人の息子
風見
二度離婚し
今は一人で骨董店をやっている

官能小説が得意な作家らしく
女の性の部分が強調されているけれど
人生ほかに楽しみはないんか?
雪岡の家から
離れられずにいる四人姉妹
このままでいったら
四人老婆の住む家になってしまうのでは
という思い

その点父親の決断は立派

その時の四人の反応も
知りたい気がする





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