トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

カモナマイハウス 重松清

2023-12-31 15:16:37 | 本 2023年
第一章 マダム・みちるのお茶会
水原孝夫 不動産会社勤務
空き家の管理を担当

孝夫の家族

妻 美沙 

孝夫の一人息子 ケンゾー
元戦隊ヒーロー
今はバイトしながらの売れない俳優
その練習中に足を骨折してしまい
自宅で療養中

美沙が両親の介護を終えた後
介護ロスに陥る

それを助けたのが
マダム・みちるのお茶会

ペットロス やりがいロス
秀樹ロス(西城秀樹)
など、いろいろなロスの人が集まる

廃屋と空き家の違い
廃屋も空き家もだれも住む人がいないのは
同じだけど
朽ち果てていくだけの廃屋とは違い
空き家はまた生活が始まるかもしれない
それを支えるのが孝夫たちの仕事

第二章 お父さん、家で泣いたことありますか?

ある空き家の話

家を建てたがために
父親として夫としての権威を示すため
妻と娘を一種のモラハラする
そして離婚

娘の結婚式にも出席させてもらえない

今は誰も住まない家で過去を思い出し
反省する夫

お父さんって横から口出ししたつもりでも
ついつい上からになっちゃうから気をつけないと

あーこれ自分も気をつけないと

熟年離婚
長年の恨みが積み重なったあげくの離婚ではなく
過去ではなく未来に目をやって
そこになにも見えないからこそ

子どもが巣立ち
夫婦二人になって
どんな話をして
どんなことで笑ったり泣いたりするかが
浮かんでこない

第三章
空き家には悪だくみがよく似合う


もがりの家
漢字で描くと殯
昔は棺に納めたご遺体が腐敗して
白骨化するまでが「もがり」
今は火葬場の順番が来るまでの期間
それを空き家ですごしてもらう

それがなんと美沙の実家

毀誉褒貶(きよほうへん)
ほめたりけなしたりすること


この話いつ書かれたんだろう
阪神ファンにとっては
面白い会話があった

「ちょっとアレだよなあ」
「はいほんとアレです」
「そう、アレなんだ」

「アレ」というぼかした言い方が
不思議とすんなり馴染む
あえて深追いせずに、
このあたりにしておいてやるか
という感じが悪くない

重松さんどこのファンか調べたら
カープファンだった
岡山出身

第四章 追っかけセブン、登場

この章は、気になるフレーズが多く出てくる

追っかけセブンとは
息子ケンゾーのファンの70代の女性たち三人組のこと

この三人組の合言葉
古希のキは希望のキ
喜寿のキは喜びのキ
七十代の七は人生のラッキーセブン


ロスの心をうめる
ココロの穴を埋めようと思ったら
なんでもいいから「推し」をつくること
これが一番手っ取り早くて、確実

わかるわかる 推しは大事

熟年夫婦はハイタッチ
接触一秒、愛情一生
肘肩伸ばせば、寿命も延びる!


手つなぎはグー
タッチはパー
パーはグーより強い
相方いなくなったら
一人でタッチ、すなわち合掌
仏壇の前で拝んであげなさい


著者の重松さんが考えたんだろうか
すごく深いと思う

奇貨(きか)
利用すれば思わぬ利益を得られそうな事柄・機会。
ケンゾーの骨折を奇貨とするってことだな


嫌なヤツがいる
それって大チャンス
嫌なヤツのせいでココロに穴が空く
それが埋まったときの気持ち良さ
サウナで言うなら「整う}ってこと
前に進めなくても
穴を埋めるのが、還暦過ぎたら大事


第五章 もがりの家

美沙の実家
相続したのは兄
その家をもがりの家にする

その業者の石神井から説明を受ける美沙と孝夫

今までに空き家を別の用途に使っている参考例を
見せてもらっていると

なんとそのなかに美沙が毎週通っている
マダムみちるのお茶会で使われている洋館があった
みちるの家と思っていたのにレンタルだったのだ
ショックを受ける美沙

第六章 マダムの正体

美沙は息子のケンゾーとみちるのお茶会の家を
調べに行く

そこから出てきたみちるを追いかけるケンゾー

なんとみちるはかつての魚屋さん
両親、夫を亡くし
子どもは巣立って一人暮らし

今は洋館の掃除やら庭の手入れなどを手伝い
週一回レンタルしてお茶会をしていた

お姫様になりたかったという
昔からの夢をかなえるため

バレたのでお茶会はやめるという

都会に暮らす人たちが
ふるさとに遺した空き家をなかなか処分できない
買い手がつかないという理由だけではなく
空き家(実家)があることで
ふるさととのつながりを
支えてくれているのかも

お茶会での執事役は
執事カフェで働いている人だった

執事カフェで検索したら
本当にあった

執事喫茶として
執事の格好をしたスタッフが接客をする喫茶店
言葉づかいや身振り・手振りも執事そのもの


第七章 時代の荒野を駆け抜ける男

空き家再生の仕事をしている石神井が
みちるのお茶会に使っていた洋館を
買い取って
昔活躍していたのに
今はテレビに出なくなった人たちと
会える場にしようと言い出す

実家の処分
思い出がどうとか
家族の歴史がどうとか言って
家の処分に反対する
そのうちに物件の資産価値は下がりつづける

遺体の一時保管場所に
困っている葬祭業者は
本当にたくさんいるんだろうか?

廃業したファミレスやコンビニ
回転寿司の店舗が
葬祭場になるご時世だって


第八章 うつせみの庵へ、いつか、ようこそ

石神井の新しいビジネスは
「うつせみの庵」

民泊
トイレや水道など必要最小限のインフラ以外は
何も用意していない
照明もない

ターゲットはアラ還の悩めるオヤジたち

自分の居場所を見失いつつあるアラ還オヤジ

こんな商売成り立つのか
利用する人いるかな

それを仕事にする石神井には理由があった

熟年離婚され、一人暮らし
自宅火災で亡くなった父親の存在

夫婦でも親子でも友人でも
二人で同じものを見ているときの方が気が楽になる

これはわかる

正面より横
困ったときはドライブ
大事な話は車の中

正体がばれたみちると
美沙との再会はそんなシチュエーションの中で
うまくいった

バラの季節は初夏だけではない
俳句でも冬の季語になっている
冬薔薇(ふゆばら ふゆそうび)
寒薔薇 (かんそうび)

「ふゆそうびスノータイヤもふゆそうび」

第九章 アラ還夫婦の結婚記念日


美沙の実家はもがりの家をやめて
売却することになった

解体するんだ

自宅を取り壊す人はいつも迷う
現場を見るか、見ないか
我が家の最期を見届けるか、見届けないか

ちょうど自宅を売却しようか
考えているときだったので
いろいろ考えさせられた

夫婦で設計した家
子どもも巣立ち
夫は他界

一人では広すぎるけど
やっぱりこの家に
他の人が住むことは
考えられない

かと言って解体も無理かも

この話の元々の題は
うつせみ八景




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80歳でも脳が老化しない人がやっていること 西剛志

2023-11-28 13:50:00 | 本 2023年



参考になることを
書き留めておこうと思ったら
一冊まるごと参考になりそうなので
かなり抜粋しました

まずは私の気になる睡眠
時間の短い人はアルツハイマー型認知症の
発症リスクが増える

30分未満の昼寝が有効
いびき改善
歯を大切に
日光を浴びる
暗闇をつくる
温度を下げる
夜のカフェインを避ける
寝酒をやめる
眠れないときは無理して寝ない

最近何をするにも億劫
やる気がしない
これは老人脳が進んでいる
やろうと思っていることを
20秒だけやってみる

新しいことが好きな人は
脳の認知機能がほとんど落ちない

無理をすると脳はストレスを感じ
脳の老化を速めてしまう

旅行に行くという目標を設定するだけで
認知機能が上がる

脳にいい暮らし

毎日ひとつ何か新しいことをする
行動を変えるだけでなく
環境を変えることでもいい
花やグリーンを飾る
模様替え 枕の位置など




片足立ち30秒できる人は
転倒する人が少ない 
出来ない人はトレーニングを!!
両足に時間差が10秒以上あるのもダメ
ロコモティブシンドローム

よく噛むとやる気が出てくる

高齢になると動物性タンパク質が
脳にも体にも必要

認知症の最大の危険因子は
聴力低下

何もしていない時間に
脳が最も活性化している

入浴でボーッとする
カフェで何もしないで時の流れに
身を任せる

ごちゃごちゃした状態を整理している

注意バランスが必要
ずっとリラックスしたままではダメ
毎日やることはちゃんとやる

室温が20度よりは25度の方が作業効率が上がる

65歳過ぎたらデジタルツールを活用した方がいい

SNSは高齢者ほどやったほうがいい
脳活効果に期待できる

手帳は認知機能を高める

もし明日死ぬとしたら
1週間後死ぬとしたら
1か月後
1年後
それぞれの目標を手帳に書く

人生の終わりを意識することは
脳の認知機能を上げる効果あり

書くことで怒りや恨みを消す方法

スッキリするまで、とにかく書き出す
自分にウソをつかず
思ったことを書き出す

しばらくは見返さない
1か月後に見てみる

脳にとっての3大NGワード
老けた
歳をとった
もう若くない

脳の老化スピードが速い人が
よく使う言葉

あー疲れた
もう嫌になる
そんなことできるわけない
日ごろ何気なく使ってないでしょうか?
って使ってるわ!!




ありがとうという言葉の持つすごいパワー
マラソン選手がこの言葉を
支えてくれた人に心の中でつぶやくだけで
力が出てきたと

会話に擬音語を入れると
体も脳も動きがよくなる

にゃ~にゃ~
わんわん
がらがら
ざあざあなど

跳び箱が跳べない子どもに
跳ぶとき
タッタッタッ、トン、パッ、トン
という言葉を心の中でつぶやきながら跳んだら
すぐに跳べるようになった

小学生の時に知りたかった・・・

ただし
マイナスの擬音語もある
足がガクガクはカクカクと言う
ギシギシはキシキシ
ギラギラはキラキラ
濁点をとるという事だな

歩くことがしんどい人は
擬音語 サッサッサッやトントントン
ポンポンポン
スタスタ歩けるイメージの言葉を言いながら歩くと
つらさが軽減できる場合もある

オレオレ詐欺にだまされてしまう理由

高齢になると「オキシトシン」が増加し
人を信用してしまう

ポジティブバイアス
ものごとをプラスの側面でとらえてしまう

高齢者は損失を回避する意識が薄れて
プラスに目がいきやすくなる
結果だまされる

時間的切迫

早く判断しなきゃいけない
早く振り込んでラクになりたいという感情

ひっかからない方法

頭の中で一度振り込め詐欺にあったときのことを
イメージしてみる

リハーサル効果

高齢者ドライバーの事故

ポジティブバイアス

まだまだ自分の運転は大丈夫
自分が事故を起こすはずがない

これまで事故になりそうなことがなかったか
バイアスを外す努力必要



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おまえの罪を自白しろ 真保裕一

2023-11-19 14:56:51 | 本 2023年
映画を鑑賞後
原作を読みたくなり図書館でレンタル

ぷーんと古書のにおい
2019年発行だった

プロローグですでに犯人がチラっと登場
映画を観ていたからわかったのかも

映画より政治の件が詳しく書かれているが
政治に疎い身としては
映画の方が簡潔でわかりやすい



登場人物はかなり違う
宇田家
映画は母親は他界しているが原作は健在
映画は長男・次男・長女
原作は長男・長女・次男の順

長女の夫・恒之 
映画では浅利陽介さんが演じていた
でも原作では体躯に恵まれて貫禄があると
浅利さんどうみても貫禄はないな

映画ではなかった女性問題がチラホラ登場

それから次男晄司は自分の会社を倒産させてしまい
仕方なく父親の秘書になったが
映画でもあったように裏でそうなるよう
父親が手を回していた

原作ではその理由がはっきり書かれている
共同経営の友人が部下を引き連れ
別会社を立ち上げた
その資金援助に父親宇田清治郎が関与

犯人の点
映画では殺したのは一人だが
原作は一人ではなかった

誘拐された三歳の孫娘
元気でいると騒がれる恐れがあるからと
食べ物をいっさい与えなかったと

映画では、あまりに残酷すぎるからか、それはなかったけど
解放されてからも
恐怖のあまりしばらく口がきけなくなったことにしていた

今後、模倣犯が出てきたのでは日本の政治の根幹を
揺るがす事態になりかねないとあったけど
同感

官房長官との会話
あとでなかった話にさせないために
一言一句の狂いもなくメモしたとあるけど
ボイスレコーダーとか使わないのかなと
わからないように録音したらいいのに

よくわからなかった点

企業は議員の資金管理団体に献金はできない決まり
でも個人での寄付と政党への献金は違法ではない

政党の政治資金団体から、議員個人の
資金管理団体への寄付は許されている

政党を迂回することで
企業献金が可能になる

書いてある通りそのままの文章だけど
よく意味が分かりません

指揮権発動

法務大臣は検察官を指揮監督する権限を持つ
その行使
過去に造船疑獄事件の時
これを発動して佐藤栄作の逮捕を阻止したと

罪を自白してもこれを発動して
逮捕されないようにしてもらおう
ということ?

わからなかった四字熟語
牽強付会(けんきょうふかい)
道理に合わないことを、自分に都合のいいように無理にこじつけること。

切歯扼腕(せっしやくわん)
はなはだしく怒り、非常にくやしく思うことの形容

蓋然性(がいぜんせい)
ある事柄が起こる確実性や、ある事柄が真実として認められる確実性の度合い。確からしさ



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生きものがつくる美しい家 鈴木まもる

2023-11-18 10:14:27 | 本 2023年
新聞の広告を見て
どうしても読んでみたくなり
図書館でレンタル

鳥、魚、哺乳類、虫などの作る
芸術的な家の数々

最高の知能を持つ人間が
同じような物を作れるか?

アカガシラモリハタオリ


巣の出入り口を長くするのは
サルやヘビに襲われないためもあるが
カッコウの仲間に托卵されるのを防ぐためもある

托卵とは
親鳥がいなくなったすきに
巣内の卵を1個捨て、自分の卵を
1個産む

宿主の親鳥はそれを知らずに
せっせと餌を運ぶ

しかしこの形状だと中に入れず
托卵を防げるということ



ツリスガラ



ヒツジの毛を集めて
フェルト質の巣を作る
ヒツジのいない地域では
植物の綿毛や穂を使用

柔らかくて断熱効果がある

モンゴルの遊牧民は
古巣を子どもの靴下にする
古巣でよかった


セアカカマドドリ



背中が赤いカマドのような巣を作る鳥
ということ

南米では
人間がしっかりした家を作るお手本に
するように神様がこの世におつかわしになった
と言い伝えられていると

かつて人間が伝染病に苦しんでいた原因は
家の壁の割れ目に繁殖するオオサシガメという
虫に刺されたこと

それでこの鳥の巣をヒントにして
ひび割れしない家を作ったと

イノシシワニも巣を作るとは知らなかった

イノシシは子どもを寒さや風雨から
守るため一時的に利用する

ワニは巣の中で
太陽熱や発酵熱を利用して卵を
温めている
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子宝船 きたきた捕物帖二 宮部みゆき 

2023-10-06 09:34:51 | 本 2023年
宮部みゆき『きたきた捕物帖』|PHP研究所

宮部みゆき『きたきた捕物帖』|PHP研究所

見習い岡っ引きの北一は、亡くなった千吉親分の本業だった文庫売りで生計を立てている。いつか一人前の文庫売りになることを夢見て……。そんな北一が相棒・喜多次と出逢い、...

PHP研究所 / PHP INTERFACE

 


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スタジオジブリ物語 鈴木敏夫

2023-07-23 10:07:22 | 本 2023年
ジブリの歴史書みたいな
印象に残ったところだけ記載

1984年3月
風の谷のナウシカの公開が始まる

原作のない作品は映画化できない
ということで
ナウシカのマンガ版の連載が始まる

映画にする時は映画にしたいなではなく
ナウシカしか映画にするものがない
映画の仕事の唯一のチャンス

半年くらい自宅にいて失業状態だった

舞台は高度な文明が火の七日間と
呼ばれるカタストロフによって
滅んでから千年後の地球
(カタストロフとは 大惨事 大災害 破滅)

ナウシカの映画で
宮崎監督のもとに6千万入った
それを二本目の映画製作に使う

ここで会社を設立
ジブリはサハラ砂漠に吹く熱風のこと
イタリア語で正しくはギブリと発音するが
宮崎がジブリと思い込んでいたため
そのままジブリになった
(ジブリのほうが言いやすいかと)

天空の城ラピュタ
小学生を対象にした映画

ナウシカの舞台挨拶に立った所
予想以上に年齢層が高かったので
次は小学生と

宮崎のお母さんは
ナウシカ製作中に71歳で亡くなる
どんな母だったか
ラピュタに登場する女海賊ドーラを
連想してくれるといい



となりのトトロ

最初の動機
赤土の ぼうぼうと草が生えているところに
ポケッとした子供が立っていて
そしたら目の前を変なものが通った
そんな風景だけをゾクゾクするくらいやりたかった

タヌキ ムジナ ミミズク
全部まざったヘンなもの
それがトトロ

「このへんないきものは
まだ日本にいるのですたぶん」
というキャッチコピーは糸井重里さんが
作った
そしてそのまま
父親役の声は彼が担当

魔女の宅急便

日本の女の子たちがなんとなく思い描いている
ヨーロッパを絵の中に実現させる

ストックホルムの下町ガウラスタンを
モデルとし

サンフランシスコの坂などさまざまな
町をパッチワークするように構成

日本テレビは
ジブリ作品のTV放映権を持っている

おもひでぽろぽろの本篇開始前に
トトロの横顔による
スタジオジブリのマークが入るようになった


おもいでぽろぽろ
主題歌
都はるみさん

平成狸合戦ぽんぽこ

やるつもりはなかったが
舞台が多摩丘陵になったと聞いて
自分の家の周りじゃないかと
ピクッと動いちゃった
これは美術監督の男鹿和雄さんの話?

初めてCGを使用

ぽんぽこナイターと題された
東京ドーム巨人戦を使ったPR

耳をすませば
少女マンガ誌りぼんに掲載されていた

都会の人間にとってのふるさとを描く

耳をすませば製作中に
阪神淡路大震災が起き
ジブリもボランティア活動を行う
ジブリの防災体制の見直しも

自転車置き場を整備し
仮設トイレとして使えるようにした

もののけ姫

屋久島

アシタカせっ記
せっきのせつの字はどうやって出すのか?
IMEパッド使っても出ない
宮崎さんの造語だとのこと
草の陰で人の耳から耳へと
伝わった物語という意味

もののけ製作中に
ディズニーと提携

千と千尋の神隠し

原作は霧の向こうの不思議な街
(原作も読みました)

10歳の女の子たちのために作ろうと

(それなのにこんなことを言っている)

今の世界を描くには、
何が一番ふさわしいかと言えば
それは風俗営業
油屋で働くカエルたちについて
背広を着ている日本のおじさんたちに
そっくり

とにかく派手に
橋の欄干の赤などを塗る場合
チューブから出したそのままを塗るという工夫

初のコンビニとのタイアップ
ローソン
以後ローソンはジブリ作品の告知 宣伝の
一役を担う存在
三鷹の森ジブリ美術館の入場券を
一手に手がけることにもつながる

(この時のローソンの担当者は
いい仕事をしましたね)

ハウルの動く城

原作では戦争に関する記述はほとんどない
それに比べて戦争という要素が
クローズアップされた背景には
アメリカ同時多発テロ
アメリカのイラク空爆
時代の空気を取り込むことで
今日性のある
作るに値する作品にしようとした

宮崎駿63歳
あの年齢を迎えたのに
いまどきの娘の気持ちがわかるのか
26年そばにいるが
いまだ不可解なジジイだと

ハウル役
木村拓哉

鈴木さんが自分の娘に
キムタクってどういう演技をするか
聞いたら
男のいいかげんさを表現できる人だと
それを聞いてハウルにぴったりだと

借りぐらしのアリエッティ製作中
2011年3月に
東日本大震災発生
原発事故も

ジブリ美術館でも180人以上の来館者が帰れなくなり
館内で一泊してもらっている

風立ちぬ

宮崎さん
戦闘機が大好きで
戦争が大嫌い
矛盾の人
戦争について詳しい
一方で平和への希求を誰よりも激しく望んでいる
反戦デモにも参加した経験あり

初めての実在の人物をモデル
堀越二郎さん

関東大震災のシーンを描き終えた翌日
東日本大震災が起き
震災のシーンを残すべきか悩んだが
歴史上起きたことということで
残すことを決断した

かぐや姫の物語

翁の声を担当していた地井武男さんが
途中で亡くなった
ほとんど録音は済んでいたため
そのまま出演できたが
わずかながら追加録音が必要になり
三宅裕司さんがその部分を担当している

ジブリパークが開園
森と相談しながら作っている
スタジオジブリの世界を表現した公園

大きなアトラクションや乗り物はありません

この本を作るきっかけは
宮崎駿さんが過去にこだわらない
終わったことはどうでもいいという人だから

出生地もある時は文京区本郷といい
ある時は墨田区石原だと言う

そして大事なことは鈴木さんが覚えておいて
と言われているとか

鈴木さんも75歳
それでの企画だと




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ピアノマン BLUE GIANT 雪祈の物語 南波永人

2023-07-12 15:23:18 | 本 2023年
コミックがあって
映画があって
この小説ができたという事でいいのかな

コミックは読んでないけど
これを読んで
映画のシーンが次々頭に浮かんでくる

主人公は 長野に住む沢辺雪祈(さわべゆきのり)
名前の由来は
真冬に難産で生まれて
その時母親が病室の窓から見えた降る雪に
無事に産ませてください
健康に成長させてくださいと祈ったから

母親はピアノ歴30年
レッスン歴6年のピアノ教室の教師で
雪祈は言葉を覚えるより先に
音を覚えた

中学生になると母親は
初めてジャズクラブに連れて行った
息子がジャズの道に進むというのを応援する

幼馴染の加瀬賢太郎という野球少年も登場

雪祈が事故に遭い
それでも念願のソーブルーでのライブに
出て片手で演奏するシーンは
映画よりグッと来たかも

それぞれがソロで演奏するところは
文章が段落なしに一気に書かれている

大がラーメン屋で働く女の子に
恋をするところは
映画にはなかったはず

しかし映画の時も書いたけど
仙台出身と言っても
んだべとかそんなに言わないって





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この本を盗む者は 深緑野分

2023-06-30 10:48:32 | 本 2023年
読長町(よむながまち)の御倉館(みくらかん)

地下二階から地上二階まで
巨大な書庫

御倉嘉一が蒐集した書物の数々

この話の主人公は
その嘉一のひ孫 女子高校生の御倉深冬(みふゆ)

著者の深緑さん
よっぽど深という字が好きなんだな

そのひ孫でありながら
過去のトラウマで読書をいっさいしない子に
なってしまった

その御倉館から本が盗まれると
読長町は異世界に変わってしまう

そして深冬が盗人を見つけ出し
元の世界に戻るという話

真珠の雨が降ってきたり
孤高の探偵が登場したり
不思議な物質を生む獣が現れたり
読長町に住む人間がすべて消えたり

ブックカースという
書物の盗難を避けるために
本に記載される呪い

異世界があまり興味の持てる世界ではなく
なんだかあまり面白くなかったな



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よって件のごとし 宮部みゆき

2023-04-19 07:43:40 | 本 2023年
三島屋変調百物語八之続

長すぎて あらすじ省略
気になったところだけ抜粋

第一話 賽子と虻

八百万の神々の中でも
指折りの博打打ち
「ろくめん様」
ろくめんとは賽子(さいころ)のこと
勝負相手も神々

ずっと勝ち続けていたのに
虻の神様に負けた
自分の治める土地の畑で
一年にとれる作物全部賭けちゃった

それでは氏子たちが飢え死にしてしまうと
虻の神に謝り、
今後ろくめん様が治める土地では
二度と虻を殺さないと約束する

そこに妬み嫉み恨み憎しみなどを持った人が
虻の神様に願いするようになり・・・

神様が賭け事をするなどと
その発想がすごい

疱瘡の神様は博打はしないんだと

大百足の姿をしているのは
商人の守り神
売り掛けの取り立てに
取りっぱぐれがないよう
守ってくれる

年寄りの坊さん姿で
頭だけぐるっと後ろを向いていたのは
後難除けの神
後ろから降りかかる全ての災難を除けてくれる

第二話 土鍋女房

川の渡し守をしている男が
川の水神様の化身の蛇に
魅入られてしまう
女に変身した蛇は土鍋に入っている

どうして土鍋かというと
そこは海苔が名産で
新海苔が採れると
鎮守様に奉納するのだが
金気の容れ物だと海苔の風味を
損じてしまうので
土鍋なんだと

第三話 よって件のごとし

これはつまり今で言うゾンビみたいなもんだな
それに襲われた村

本当に映画でも観ているような
細かな動きや背景の表現に
無我夢中で読んでしまった

恐怖におびえる人々の様子

凍りつくような寒さに襲われた
立冬での様子は背筋が寒くなってくる感じ

飽きさせない展開に
522ページの分厚い本もなんのその
一気読み

第二話から
日が詰まり、夜明けが遅くなり
夕暮れが早くなった。
夏という季節は、梅雨明けの雷雨を
先払いにやかましく到来し、
かんかん照って、
世間をふうふう茹だらせる。
残暑も、長っ尻の客のように
ずるずる引っ張るのに
消えるときには挨拶もない。
そして秋は忍者のように
気がついたらそこにいる。

これも二話から

三十路よりも手前だろう
つまりは立派な中年増だ
えー昔はそんな?
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ディズニーキャストざわざわ日記 笠原一郎

2023-04-08 10:42:05 | 本 2023年
夢の国ディズニーランド
しかしそこで働くキャストは
ほとんどが非正規雇用のアルバイト
収入は多くない

著者の笠原さんは大手ビールメーカーの
キリンビールを57歳で早期退職し
第二の職場としてディズニーランドのキャスト選んだのだ

でも退職金もかなりあるだろうし
60歳から年金ももらえるという恵まれた環境での再就職

他のキャストの生活の実態はまるで違うだろうな

「不安定な立場であり、低収入ゆえ、計画的な将来像を描くことは難しい
同僚の30代以上の男性キャストの既婚率は世の中の平均より
少ないように感じた」と
でも結婚がすべてではない、夢を求めてと思ってるからかもね

いつもニコニコ笑顔で掃除しているキャストの実態も
大変なんだなと知ることができた

ゲストもいろいろで
イスラム教の信者であろう人が
オンステージの片隅にマットを敷き
地面に頭をつけてお祈りしている場面を
目にしたことがあると
イスラム教は一日5回
お祈りしなきゃないから
一日中ランドの中にいたらそれもあり
私は見かけたことはないなあ

アドベンチャーランドにある
「シアターオーリンズ」で行われる
ステージショー「ミニー・オー!ミニー」を
毎日のように鑑賞している女性がいるんだって
50歳くらい日傘をさしている

キャストの間では通称「ミニーおばさん」
でもキャストに対しての暴言
邪魔だからあっちへ行けとか
「シッシッ」と犬のように追い払われたりするって
何者なんだ?
心穏やかに癒されるためにショーを観に来るんじゃないのか?

パレードの穴場を聞かれ
シンデレラ城裏のトゥモローランドに近い
マル秘スポットを教えてあげた
さえぎるものがないって

そしたらパレードが終わってから
わざわざ捜してお礼に来たって

こんな心優しいゲストもいるんだな

「ピクシーダスト」
初耳なのでネットで調べてみた
アクシデントがあった時
ゲストの便宜を図ってキャストが
臨機応変に魔法をかけるのがこのチケット

ピーターパンのティンカーベルの
小さな杖から流れる「魔法の粉」のこと

たとえばこの本に書いてあるような
ポップコーンをこぼしてしまった時に
この用紙をキャストからもらうと
こぼしたポップコーンの代わりがもらえる

ほかにアイスクリームを落としたり
風船を飛ばしてしまったり

この本に書いてあるケースは
わざとやったかも?

バースディシールも初耳
ゲストがおめでとうと声をかけてくれるというもの
若い子ならうれしいだろうが
おばちゃんはいらないなあ

デビューシールというのもあるそうで
初めてパークを訪れた子どもに
来園の日付と名前を書き入れて渡す
調べてみたら
今は初めてシールというそうで
大人でももらえるって

開演時間には
ゲストがいっせいに押し寄せてくる
「走ると危険なので
ゆっくり落ち着いてお進みください」
と声かけしても、効果はないらしい

笠原さんは8年勤めて定年で退職したとのこと
65歳って事か

やっぱり夢のある場所なんだから
キャストの待遇も素敵なものであってほしいなあ
コメント
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