トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

和菓子のアン 坂木司

2011-12-26 15:07:32 | 本 2011年
東京百貨店に入っている和菓子屋「みつ屋」
そこで働く主人公の梅本杏子(きょうこ)
大福みたいなほっぺた
たるたるの二の腕

私の中では柳原可南子さんが全開!!
他のイメージが浮かばない
杏子を別読みでアンコ
和菓子屋のアンちゃんってこと

次々に出てくる季節の和菓子
その奥深さ

5月のお菓子は

薔薇
おとし文

6月
紫陽花
青梅
水無月

7月
星合
夏みかん
松風

8月
清流



9月
松露
跳ね月
光琳菊

12月
柚子香
田舎家
初霜

1月
早梅
福寿草
風花

辻占という占いのためのお菓子

ここに名前を記載しておいても
意味ないか?
そのお店オリジナルの名前か
と思いきや
検索してみたら
ちゃんと出てくるものもある
だいたい和菓子に使われる季節の材料は
決まっているということか?


デパートならではの数々のエピソード
時間帯による客層
閉店後の様子なども
読んでいて興味深い
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古い腕時計 蘇部健一

2011-12-23 16:36:24 | 本 2011年
過去に戻ってやり直せたら・・・

「片思いの結末」
片思いをしていた女の子が事故で足を切断・・・
時間を戻して助けて
ハッピーエンド
と思ってしまうけれども
白いチューリップの花言葉は新しい恋 失恋の二つだって!!

「四番打者は逆転ホームランを打ったか?」
この話の主人公は
ファンのあいだで
日本一チャンスに弱い四番打者と呼ばれていた
申し訳ないが
今年の阪神新井選手を思い出してしまった
でも打点王になったのだから
決してそうではないのだけれど
なぜか打ってほしい時に併殺、三振
していたと思うのは気のせい?
期待しすぎたせい?
でも時間を戻して
投げてくる球種がわかっても
打てないときは打てないのだなあ

「最後の舞台」
漫才のコンビを組んでいた相方が病気になってしまった
時間を戻してハッピーエンドと思って読んでいるのに
前の二つの話とも裏切られたから
三話目もどうせ変な終わり方をするのだろうと
思っていたら・・・
この話が一番悲しいかも

「起死回生の大穴」
誰もが一度は思うかも
競馬
走る前に戻って馬券を買いたいって
最後はちょっと心が温かくなった

「おばあちゃんとの約束」
SF小説最大の賞にノミネートされた主人公は
落選してしまったけれど
一番の有力候補者が
おばあちゃんの入院していた病院の近くで知らせを待っていたって
験を担いだんじゃないかって
言っているけど
何か意味ありげなのが気になる
最後まで何も書いてないし・・・

「明日に架ける橋」
飲酒運転のバイクで
死亡事故を起こし
逃げ回っていた主人公
時効成立直前に起きた銀行強盗事件に巻き込まれ・・・
銀行の受付にいたのは
唯一のバイク事故の目撃者だった

「運命の予感」
最後の囲碁のプロ試験を前に
テレビを観ていた主人公は
画面のニュースに映る女性が運命の女性だと予感する

その試験では対戦相手が来ず
不戦勝した主人公
時間が戻って
対戦相手が来れなかった理由が明らかになった

エピローグ
こんなところに載せないで
その話の最後に載せてくれ~~~






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笑い三年 泣き三月 木内昇

2011-12-15 15:25:18 | 本 2011年
昭和21年から25年にかけて
戦後の浅草が舞台

岡部善造
漫才で一花咲かせようと
それまで在籍していた一座を
夜逃げ同然に抜け出し
浅草目指してやってきたおじさん

田川武雄
戦争孤児
食べていくのがやっとで寝る所にも困っていたのに
善造と知り合い
なんとか生きていけるようになる
活字が大好きで
新聞は隅から隅まで読む

上野駅
リンゴの唄
並木道子
DDT
エンタツアチャコ
額縁ショウ
ロック座等々・・・

食糧不足で
農家に買い出しに行った時の
農家の人の態度が悲しい

貴重な卵で
卵かけご飯を食べる武雄の姿

久しぶりの白米のご飯を
だめにしてしまった時の光秀

みんながおなかをすかしていた時代だ
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リアとレオーニ グラハム・ハンコック

2011-12-01 05:57:14 | 本 2011年
レオーニは現代で生き
孤児
養女として引き取られた先で
養父に性的虐待を受け
薬物にはまり
めちゃくちゃな生活をしていた

リアは二万四千年前の石器時代に生き
両親は事故で亡くしたが
兄が二人いる
彼女の部族を襲ってきた悪と戦う

二人がブルーエンジェル(蒼い聖女)によって結びつく

これでもかこれでもかと続く残虐極まりない戦い
スパルという悪が現代でも過去でも襲ってくる

これは児童向けの本なのか?
それにしては読ませたくない部分が多すぎる

性的虐待をはじめ
薬物や子供に対する殺し方

殺した子供の霊が天に昇っていく時
悪はその霊までも消滅させようと
追いかけてくるシーンはゾッとする

538ページという長い話を
残酷な戦いに耐え
一気に読んだのに
最後はがっかり!!

なんなのだ?
続編があるのか?
リアがレオーニを助けると
リアの命が1年と1日しか生きられなくなる?
なんだこの1日って
きっとあと1日残っているという
ギリギリのところで
読者をハラハラさせるという寸法か?

文章は背景等の表現が細かく
映画を見ているようだった
たとえば仲間がリアの周りに集まるというシーンでは
単に集まるではなく
右に誰と誰か 左に誰と誰か等々
訳した人がそうしたのかわからないが
台本のト書きのような感じ?

作者のグラハム・ハンコックは
「神々の指紋」とうベストセラーの本を書いた人



 
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この女 森絵都

2011-11-26 12:56:16 | 本 2011年
最初に出てくる教授はもちろん木之下教授だろう
その彼が筆を執った相手は二谷だろうか?
それとも大輔?

大阪と神戸を舞台にした関西色たっぷりの話
読み終えた後の感想は
なんでやねん?!?!

阪神大震災の少し前の時期から始まり
主人公になるんか準主人公になるんかわかんが
その礼司くんは大震災で姿を消した
小説が何らかの前兆かもとあるから
突然戻ってくるのかと期待して読んだのに

自転車で大阪に向かう前に
この小説をポストに入れ
神戸を出発したのだな

問題の暴挙の日は1月17日
大震災当日
ベガス構想どころではなくなった

結子は無事だったのだろうか
東京でネイルサロン開いたのかな?

大阪釜ヶ崎の状況は
ほとんど真実なんだろう

参考文献の欄に
現地で野宿者支援活動をしている方の
協力があったと書いてある

通天閣に行くとき通ったあの当たりか?
段ボールがたくさんあったっけ

でも釜があったから礼司は生きていけたとも思う
識字障害という病名は初めて知った

さながら大阪市長選まっただ中
これから大阪はどうなるのか・・・



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ワーカーズ・ダイジェスト 津村記久子

2011-11-20 20:29:59 | 本 2011年
仕事や仕事仲間に苦悩する奈加子と重信
知り合ってから
再会するまで
二人ともそれぞれいろんなことがあり
いずれ再会するなと期待させて
どこだどこだと思って読む

再会した後のことも知りたくなる

「くわた食堂」を検索してみたらなかったが
スパカツはあった
北海道 釧路が発祥地のようだ
食べてみたい
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ふがいない僕は空を見た 窪美澄

2011-11-17 10:26:43 | 本 2011年
激しい性描写から始まり
読み続けようかやめようか迷ったが
読んでよかった
テーマは生か?

この話にはものすごく幸せな人は出てこない
しいて言えばできちゃった婚をしちゃう担任の先生くらい?

背が高くてイケメンで結構もてる斉藤くんとなっているから
自分ではソフトバンクの斉藤和己投手を連想して
読んでいた
下の名前が卓巳であるとわかり
ますます和己投手がモデルか?と思ってしまう

読んでいて疑問なのは
誰が斉藤君の秘密の映像をネットにばらしたか?

容疑者は三人
あんずの姑マチコ
夫の慶一郎
あんず本人

だが答えは明白だった
映像があったのはアニメのサイト
そこを知っているのはあんずしかいない

なぜ彼女が?
斉藤君とはきっぱり縁を切るつもりで
流したのか?

この三人はアメリカに渡ってその後どうなったのか?
うまくいってあんずが斉藤母の助産院に現れるのではないかと
思ってしまった

友人の福田君
話の中で一番同情してしまった
でも本人次第でこれからの人生どうにでもなる
彼の場合成功の道へ進むような気がする

七菜の兄
頭良すぎるっていうのも問題だ

斉藤母の過去の不倫
相手の奥さんから受けた罰
なんで素直に受けるんだ?
そんなに好きだったっていうことか・・・
女を作って出て行った夫が
お金に困ったからって
素直に渡すかって・・・
いい人なんだなあ

幸せな人は出てこないが
悪い人も出てこない・・・
ビラまきした二人は悪い人か?
田岡さんも悪い人か?
ビラどうしてばらまいたんだろう・・・
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やわらかなレタス 江國香織

2011-11-13 19:06:14 | 本 2011年
江國香織さんのエッセイ
どんな方なのかまったくわからないので検索してみる

「雨はコーラが飲めない」の作者??
知ってる知ってる!!題名だけだが
雨とは飼い犬のことで犬は炭酸系が嫌いなのだと
この本の紹介文を読んで知ったのだヨ

冷静と情熱の間
間宮兄弟も・・・

わお!!熱狂的な阪神ファン!!うれしい!!

「やわらかなレタス」は
食べ物関連の話

一番の感想はいいものばっか食べてるなあってこと

聞いたことない料理もたくさんあり

正月が終わるとホッとする感じは大共感!!
非日常を何とか生きのびたという感覚
正月の持つ強迫観念に同感

普通の買い物ではなく
好きなもの きれいなもの 気持ちが華やぐものだけを
買う買い物は「お買い物」
なるほど!!

なにも考えずに言っている目玉焼き
よく考えたらギョッとする日本語
同感!!

江國さんて機械ものが苦手で
十年ぶりにテレビをみようとして
つけ方がわからくなったって
阪神ファン
それも熱狂的とあるのに
テレビ観て応援しないんか?疑問

漁師とおかみさん
ふらいぱんじいさん
かのこちゃんとマドレーヌ夫人
大きな森の小さな家
幻の朱い実
りこうすぎた王子
左岸
そしてカバたちはタンクで茹で死に
ピーターラビットのおはなし
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人質の朗読会 小川洋子

2011-11-07 14:57:43 | 本 2011年
世界のどこか
二千メートル級の山岳地帯で
反政府ゲリラに拉致された日本人8人

彼らが人質になっている間
一人一人が自らの人生での一番ともいえる思い出話を
語りだす

杖 
鉄工所で働く男性がブランコに乗ってて足を怪我する
それを助けた女の子
女の子が23歳になった時交通事故にあい
足を怪我するのだが・・・
インテリアコーディネーター 
勤続三十年長期休暇中

やまびこビスケット
ビスケット工場で働く女性
嫌われ者の几帳面でケチの大家さんと
ふとしたことで親しくなり
工場でいらなくなった不良品のビスケットを
分け合う仲に・・・
調理士専門学校製菓コース教授 研修旅行

B談話室
女事務員に誘われるまま
公民館B談話室に足を踏み入れてしまった男性
そこでの活動の数々
二度と会うことのない女事務員は?
作家 取材旅行

冬眠中のヤマネ
丘のたもとで動物のぬいぐるみを売り続けるおじいさん
油虫 オオアリクイ 百足等々
不気味なものばかり
そのおじいさんと当時中学生だった男性の関わり
医科大学眼科教室講師 学会出席帰路

コンソメスープ名人
当時八歳だった男性
両親が留守の家に
隣に住む女性が台所を貸してほしいとやってくる
病気の母親にコンソメスープを作ってあげたいが
ガスレンジが故障してしまったという
スープを作る女性の手際は素晴らしいものだった
精密機械工場経営者 見本市参加の帰路

槍投げの青年
電車の中に長い長い荷物を持ち込んだ青年
事務員をしている孤独な女性が
会社を休んでまで尾行して確かめたら
それは槍だった
槍投げに没頭する青年
それを夢中になって見続ける女性
月日が流れ・・・
事務員 姪の結婚式出席

死んだおばあさん
いろんな人に亡くなった祖母に似ていると言われ続ける女性
ところが彼女は死んだおばあさんにはなれなかった
主婦 夫赴任先からの帰路

花束
男性用スーツ専門店でバイトしていた男性
バイト契約が切れる日
自分をひいきにしてくれた葬儀会館の課長が
送別の花束をくれた
帰り道
重たく邪魔になる花束
幾度となく処分しようと思ったが
思いがけないところで役に立つことに・・・
ツアーガイド 勤務中

ハキリアリ
特殊部隊通信班の一人として
八人の朗読をヘッドフォンの奥で耳にしていた男
男が初めて日本人を関わった出来事は七歳の時だった・・・


どの話も最後に人質当時の職業・年齢・どうして旅行に参加したかが
記載されている
思い出話の内容の後
どのような人生を過ごしたかが想像できる
事件の最後を思うと
とても悲しい
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犬も食わない 上沼さんちの夫婦げんか事件簿

2011-11-07 14:47:29 | 本 2011年
期待していたほど
大笑いするところもなく

海外旅行編は
海外旅行にまったく興味がないので
半分読んで
飛ばしてしまったし

はっきり言って
自分たち夫婦の方が
笑える夫婦げんかしているよなあ
表現力がなくて残念!!

上沼ご主人多趣味でうらやましいじゃありませんか!!
趣味を楽しむ金銭的余裕もあるようだし
趣味のない男は困るよ~~~
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