トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

魔法使いは完全犯罪の夢を見るか? 東川篤哉

2020-04-30 13:42:23 | 本 2020年
刑事の小山田聡介

殺人事件が起きるところ
必ず三つ編みの女の子「マリィ」が現れ
そのおかげで
事件を解決してくれるが
なんと彼女は魔法使いだった

箒にまたがり空を飛び
突然魔力を発揮する

最初に犯人を読者に教えといて
聡介と犯人の対決を見せるというパターン

アニメを文章で読んでいるような
映像化を意識したような

面白かったような
つまらなかったような

これは深田恭子さんで
映像化したほうがいいと思う

深田恭子さんではちょっと年齢が合わないか・・・

魔法使いマリィシリーズで
他に三冊出ている

この本だけではマリィの正体が詳しくわからず
続きを読みたくなる

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たまちゃんのおつかい便 森沢明夫

2020-04-19 08:51:35 | 本 2020年
「エミリの小さな包丁」に続き
森沢明夫さんの作品

こちらも舞台は海辺

田舎で買い物難民になっている高齢者たちを
助けるために
大学を中退して起業した、たまちゃんこと葉山珠美

そこに至るまでが長い

おつかい便が始まったと思ったら
すぐ中断

題名がおつかい便なら
もっと突っ込んで欲しかったなあ

これで採算取れているのか
仕入れた物をどのくらいの利益を足して
販売しているのかとか

いくつかの販売所を決めて販売しているけど
自宅から出られない高齢者が
一人だけってことはないと思うが
その辺どうなんだろうかとか
知りたいことはたくさんあった

あとがきにモデルがいると書いてあったので
具体的に知りたかった

家族や友人関係のことが多すぎ

小さい頃に交通事故で亡くなった母
彼女から教わったこと
「命って時間のことなんだよ」
今この瞬間も貴重な命をすり減らして生きている


祖父が母に言った言葉は
「人に期待する前に、自分に期待すること
その期待に応えられるように自分なりに
頑張ってみること
人にするのは期待じゃなくて感謝でいい」

たまちゃんの父親は
「人生にあるのは成功と学びだけ
やりたい事をやらない人生はつまらない
幾多の失敗から何かを学んで
未来に活かせたら人生は悪くない」

もうひとつ亡き母から言われたこと
「人生なんてあっという間だから
一分一秒を惜しんでなるべくいい気分で過ごす}

幼なじみのマッキーが壮介に教えたこと
「女というものは共感のポーズさえ示していればいい
下手にまじめに考えて解決方法を示したりすると
逆に叱られる
そういう時は別の楽しい話題を振ってやる

なるほど
思い当たる!!

たまちゃんのおばあちゃんが
亡くなるところは
リアルすぎて
ここまで表現しなくても
宗教的なものを想像してしまう
死ぬ瞬間の気持ちなんて誰もわからないのに・・・



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エミリの小さな包丁 森沢明夫

2020-04-13 08:20:30 | 本 2020年
この時期
何か癒される本はないかと探したのがこの本

題名と表紙の台所の絵から
料理の話と想像できたが
いきなりプロローグで
包丁をバックに忍ばせて
どこかの家を訪問するあたり
サスペンスか?とも思ってみたり・・・

25歳のエミリ

都会でつらい思いをし
田舎の漁師町で
一人暮らしをしている母方の祖父の家に
逃げてくる

そこから始まる祖父との二人暮らし

釣りと魚料理が得意な
優しい祖父

テレビもない穏やかな生活

でもそこにまで
世間の冷たい目はやってくる

実際の失敗よりも
世間の目の方が怖いかも

それは親しくしていた
身近な人から襲ってくる

なんでこんな人と付き合ってるんだか
毒を持っているとわかっている人と・・・
このシーンが一番むかついた!!

世界は変えられなくても
気分は変えられる

この話に出てくる作家が書いた本の中に出てくる一説

周りを変える必要なんてない
自分の心を変えればいいのだ
それが自分の人生を変える

そして最後にプロローグの意味がわかる

都会でのつらい経験が
お決まりの不倫というのは
やっぱりなと言う感じで
がっかり

魚料理がおいしそう
砥石で丁寧に包丁研いでみようか

私がつけた別題は
「おじいさんと包丁と風鈴」かな?
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大家さんと僕 矢部太郎

2020-04-05 12:35:52 | 本 2020年
昨年の一月に図書館に予約を入れて
ようやく読むことができました
すごい人気!!

中身がマンガだと知らず
開いてびっくり

伊勢丹までタクシーで行って
明太子ひとつ買ってくる
上品な大家さんと
芸人なのに口下手の僕との日常

ほんわかして癒されます

相方があんなことになったり
この本が売れて印税が入ったりで
矢部さんどうしているんだろうと
気になりました

それと
大家さんの所に来るヘルパーさんひどすぎる
ヘルパーさんがみんなこうだと
誤解されたら大変!!

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阿弥陀堂だより 南木佳士

2020-04-04 09:08:32 | 本 2020年
先日NHK-BSで映画を観て
原作を読みたくなった

読み終わってから著者南木氏のプロフィールを知り
なるほどと
主人公上田孝夫の妻が医師と言う設定だが
情報集めも本人が医者では必要ないか・・・

映画では表現されていなかった部分
孝夫の幼少期
舞台である信州の谷中村での祖母と二人の生活
これを知らないで「阿弥陀堂だより」を語れるかって
感じだけど
上映時間の関係で省略されたのかなあ

上田夫婦の出会いも結構重要な気がするけど
それも映画にはない

映画を観てから原作を読んだので
登場人物のイメージは入りやすかった
寺尾聡さんと樋口可南子さんの夫婦は
穏やかな感じがいい

妻美智子 43歳で初産
過去に流産しているのに

癌に侵された若い女性 小百合
治ったとはいえ
再発の心配がゼロではない

97歳で一人で阿弥陀堂守をしている老女の
これからの生活

そして売れない作家の孝夫
なんとか作品が書けそうな気配

期待と不安で話は終わるがなんとなく
悪いことは起きないポジティブな気分で
読み終えた

そういえば
映画に登場していた恩師は
原作には出てこない
これ入れないで
幼少期入れてほしかったなあ

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おとぎカンパニー 田丸雅智

2020-04-01 10:14:27 | 本 2020年
こちらは世界の昔ばなし編

Episode1の同期で一番」は白雪姫
題名聞いただけでストーリーが想像できそう

ヘンゼルとグレーテルの「つまみの家」は
宮沢賢治の注文の多い料理店にも似た
ちょっとホラーっぽい作品

豆の木マンション ジャックと豆の木
これだけストーリーを少し・・・

ジャックは仕事の帰り道
突然夢があるかと見知らぬ男に聞かれ
母親に家を買ってあげることだと答えた

そして男から魔法の豆をもらう

植えて見たら
原作通り次の日には巨大な木がそびえ立っていた
ここで雲の上の国に行くと思いきや
上に登る途中に空間ができていて
まるでマンションのよう

ジャックは内装工事を手掛ける会社に勤めていて
床を張ったり壁紙を貼ったりと
居住用に改装するのはお手の物だったである

そして自分たちの住む部屋だけでなく
いくつも作って貸し出し
マンションのオーナー兼管理人となる

そのかたわら
この巨大植物の研究にも着手

そして最後はジャックの行動に胸が打たれる・・・
(いい人すぎるよ)
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