トラ・イアン・グルの部屋

シニア街道をゴールに向かって
ゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も

赤と青とエスキース 青山美智子

2024-04-24 14:30:04 | 本 2024年
始まりました青山美智子ショー

今回はどこでどういう風につながっていくか

ということで
ネタバレしてます
知って読むとおもしろくないので要注意

エスキースとは
作品を書く上での下絵のこと

一章 金魚とカワセミ

交換留学生として
メルボルンにやってきたレイが
バーベキューパーティーで
ブーと出会った話

そこでレイはブーの知り合いの
ジャック・ジャクソンという画家の
モデルになる

そこで描かれた絵は
「エスキース」

二章 東京タワーとアーツ・センター

額縁工房で働く空知(そらち)

彼はメルボルンで見た
ジャックの絵に一目ぼれしていた

その絵との再会

そしてその絵の額縁を
彼が作ることになる

絵と額縁が完全にマッチした状態のことを
完璧な結婚と表現する

三章 トマトジュースとバタフライピー

カドルという喫茶店で
漫画家のタカシマ剣と砂川凌の
対談が行われた

二人の漫画家として成功するまでの話

その喫茶店には
「エスキース」が飾られていた

砂川が注文したドリンク
バタフライピー
ハーブティーで
眼精疲労にもいいとのこと


そうかトマトジュースの赤だ
読み終わってから気がついた!!

四章 赤鬼と青鬼

「リリアル」という輸入雑貨店で働く茜
51歳

恋人と別れ
一人暮らしを始めて一年

仕事が面白くなってきた時に
突然パニック障害を発症

脳が勘違いして
謝った指令を出すのだと

女性のオーナーは経験者のようで
半月の有給休暇を取るよう命令

薬の副作用は慣れるのに
十日くらいはかかると

その休暇中に
元恋人 蒼から出張で家を空けるので
猫を預かってほしいと頼まれる
ペット禁止だというと
一緒に暮らしていたマンションに来てほしいと

部屋には三章の漫画家対談の記事があった
カフェで撮られた写真の壁には
「エスキース」の絵が

また一緒に暮らさないかと言うブー
わお
やっぱり
そして茜がレイだ

エピローグ

蒼と言う漢字は
「Blue」の意味を持つ
彼のネイティブな発音では
ブルーがブーと聞こえるのだという
それでブーと呼ばれるようになった

それに対して
茜はRed
それがレイと聞こえた
それからニックネームはレイ

ブーとレイとジャックの31年の人生と
そしてエスキースの
たどった道

対談した喫茶店のマスターはブーだった

リリアルのオーナーは
バーベキューパーティーに
レイを誘い
二人を引き合わせた張本人

名前を出さずに
誰がどこで繋がっていくんだろうと
ワクワクさせてくれる

気になったところ

白猫って普通の猫より警戒心が強い
自然界では白が目立つから
危険な目にも遭いやすい

メンタルクリニックは
初診予約がすぐに取れないところが多い
たくさんの人が助けを求めて足を運んでいる

オーナー曰く
人生一度きりだから思いっきり生きようは
怖いことだと思う
一度しかないって考えたら
思いっきりなんてやれない

人生は何度でもある
どこからでもどんなふうにでも
新しく始めることができる







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月曜日の抹茶カフェ 青山美智子

2024-04-14 09:48:32 | 本 2024年
「木曜日にはココアを」に続く
青山美智子さんの作品

前作同様
読んでいてほっこりし
癒されました

1 月曜日の抹茶カフェ

26歳の美保
ついてないことばかりと
落ち込んで行ったカフェが月曜の定休日
やっぱりついてないと思ったら
一日限定の抹茶カフェがオープンしていた
そこでの素敵な出会い

2 手紙を書くよ

夫婦の仲がぎくしゃくして
仲直りのために
夫は妻のお気に入りの
宇治抹茶のティーバックを買おうと
カフェに行ったら「CLOSE」

がっかりしていたら
近くにランジェリーショップ
そこの店長を蜘蛛から助けたことによる出会い

妻との関係を気づかされた

妻へのラブレター書けるといいな

3 春先のツバメ

前の話に登場したランジェリーショップ店長の
挫折と成功までの話

4 天窓から降る雨

友人同士の佐知と光都(みつ)
温浴施設にあるレストランでの会食で
佐知は結婚してカナダに行く予定を
やめたことを打ち明ける

佐知は医療事務
光都は通販オペレーター

佐知は前の話のランジェリーショップで
下着を購入した客

5 拍子木を鳴らして

光都は京都にある和菓子屋の娘で
24歳
5年ぶりに実家に帰ってきた

仕事が忙しい両親に代わって
育ててくれたのは祖母
彼女の厳しさから逃げだしたくて
東京の大学を選んだ

仕事の傍ら
保育園や老人ホームで
紙芝居を読み聞かせている

何にでもケチをつける祖母

ずっと我慢してきたのに
つい反発してしまった

82歳の祖母と喧嘩別れをしたら
今度いつ会えるかわからない

82歳の相手じゃなくても
人はいつどうなるかわからないから
喧嘩別れは避けたいです
後悔しか残らないから

6 夏越しの祓

祖母のタヅの話

和菓子屋を息子夫婦に譲って隠居

嫁の働きで
インターネットなどを使った商売方法があたり
赤字続きだったお店は繁盛した

店に居場所がなくなり
孫の光都の教育に専念
厳しくしてしまった

自分の家の和菓子は身分を明かさず
デパートに入っている店舗で買う
自分のためだけのお菓子は
遠慮なく買いたいと

その店舗での客との会話

水無月というお菓子の意味を聞かれ
夏越しの祓と言って
暑気払いだった
昔は氷が高級品でお菓子を氷に見立てたと

その客の名前が水無月裕司

7 おじさんと短冊

この話の主役は猫
猫のお気に入りが古本屋の主人のおじさん

左の耳が聞こえづらいので
急に現れた車など
いろいろ怖い思いをしてきた

今はおじさんと一緒が
一番安らかな場所

8 抜け巻探し

前の話のおじさんは
吉原さんという名前

52歳の時に
脱サラして
古本屋を始めて10年

妻の富貴子は数学の教師をしていたが
退職して
今は公文教室で働いている

一度も口にしたことはないが
安定した会社員をやめて
古本屋を始めた事で
妻は自分との結婚を
後悔しているのではと
ずっと思っている

妻から脱サラした時の本心を聞かされる
良かったなあって思っていた
サラリーマンの時は
無理をしていたのが分かったと

今日は「下鴨納涼古本まつり」
そこにやってきたカップル
男性の方があるマンガに興味を持ったが
彼女に遠慮して買わないで去った

でもしばらくして一人で戻ってきて購入

9 デルタの松の樹の下で

前の話のマンガを買いに来た青年
大学生か
その時の彼女には
交際一か月でふられたと

青年の名前は孝晴

つきあっている間
ずっとビクビクしていた
気に入られる自分であろうとして
自信の持てない相手に
必死になっていた

サークルの仲間にも
バカにされないようにと
彼らは三角形の頂点なんだよと言う孝晴に
同級生の実篤は言う

体の向きを変えたら世界が一転する
こっち向けばそこが頂点だと

そこで孝晴くんは目が覚めた

みんなにバカにされることを
怖がるのは
今まで自分自身が
自分より成績の低いクラスメイトを
心のどこかで見下してきたから

ちなみに彼の通っている大学は
世間的には高学歴を誇れる名門校だって

たぶんあそこか?

その見事なアドバイスをくれた
実篤くんというのが
ユニークな人物
なんでもバケツに入れて
持ち運んでいる

すぐに取り出せるからと
(陰ではバケツと言われている)

周りを気にしないところ
うらやましい
こういう信念で生きてみたいです

10 カンガルーが待っている

これは一番最初の話の
抹茶カフェを経営するマスターの話

彼のことを話すのは
オーストラリア人のマーク

シドニーでインテリアの仕事している

マスターは画廊も経営しているみたい

マスターがオーストラリアに興味を持ったのは
小学校の同級生のチャコちゃんという子が
カンガルーと握手したいと言ったからなんだって

何がきっかけになるかわかりませんね

チャコちゃん
今後登場するのかな

11 まぼろしのカマキリ

この男の子は
前作「木曜日にはココアを」に
登場した家族だ

お母さんがキャリアウーマンで
お父さんが主夫をしていたんだけど
そのお父さんも描いていた絵が
売れだして多忙になってきた

そこでシッターとして
はなえさんという人が来てくれている様子

男の子はたっくんというんだ
ゆうくんとるるちゃんと
やってきた神社で
11月に大きなカマキリを見つける

宮司さんの生き物に対する
ちょっと難しい話

自分たちはみんなに生かされている

12 吉日

京都の老舗茶問屋
福居堂

東京に支店を開くことになった
任されたのは息子の吉平

彼は最初の話に登場
マスターの提案で
一日だけの抹茶カフェを開いた人です

抹茶カフェで
薄茶を点てるとき
Mの字を書くようにと説明したら
客である美保は
アルファベットが知られていなかった頃は
なんて説明したんですかと

その彼女に惹かれるものがあり
もう一度会いたい

そう思っていたら

東京支店オープンの日
開店と同時に入ってきたのは・・・

最後の解説は
小説クリエイターのけんごさん

ここで青山さんの小説は
連作短編ではなく
長編だという言葉に納得です

正月から師走まで
一年間
12話の話でした






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魂手形 宮部みゆき 三島屋変調百物語七之続

2024-03-21 16:20:12 | 本 2024年
第一話 火焔太鼓

この話の最初に聞き手の富次郎が
絵を描き始めたきっかけが書いてある
奉公に出た先の主人が
趣味人で
一緒に習うようになったと

火焔太鼓
大火事が起きない大加持藩の由来
それは沼に住むぬし様の存在があるから
大やけどを負い
両足が不自由になった兄が
自らぬし様になる

第二話 一途の念

屋台の団子屋の娘 おみよ登場
何度もいい醤油の匂いのする団子が出てきて
たまりません

おみよの両親の話
好いたもの同士の夫婦だが
夫伊佐治の方が肺病で病んでしまう
妻の夏栄は懸命に働くも
薬代のために身を売るようになる

そんな中、夏栄に子ができる
誰の子かわからないなんて言われていたのに
産まれた子供は
誰が見ても父親の伊佐治にそっくりだった
その後も
二人の男の子と一人の女の子を授かるが
みんな伊佐治にそっくり
男の子は三つ子みたいだった

内心そんな病の身でよく次々と子供を作れるな
なんて思ったら
やはりそこがこの話のポイントだった

ある時まるっきり赤の他人みたいに
違う顔に変わっていたと

そっくりに見えたのは
夏栄の一途な思いの力

第三話 魂手形 

本の半分くらいがこの話
成仏できなかった魂を
あの世に送ることができる手形
魂手形を持つ男 七之助
彼が木賃宿「おかめ」に泊まる
しかし連れがいた
成仏できない魂 

宿の息子 
吉富(きっとみ)も魂を見る力があった
その魂 水面(みなも)の恨みを晴らし
あの世に送ってあげる
語り手の吉富
今はもう年老いているけれど
若い時の話で
なかなか素敵な男の子だったなと
なさぬ仲の母親とも仲良くし
自分を慕ってくれるお由宇を思い
胸キュンさせるところなんか
微笑ましい
怖い話の中にほっこりさせられる

そして最後に
富次郎の前に聞き手だった
従妹のおちか
ご懐妊して周りのみんなが大喜びする中
なんだか怖い魂が出てきた
今後どういう展開になるのか心配

挿絵を描かれているのは
三好愛さんという方
これがとってもかわいいです






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お文の影 宮部みゆき

2024-03-03 15:11:17 | 本 2024年
江戸時代のあやしの世界の物語が六話

坊主の壺

掛け軸に描かれた壺
その中に坊主の姿が見える者だけに与えられた
不思議な力
それは疫病から守る力

お文の影

子供たちが影踏みをしていたら
ひとつ影が多い

この話で政五郎親分と
たくさんの捕物を記憶するおでこも登場

子ができない夫婦はもらい子をすると
すぐに授かるという言い伝え

それでもらわれた子がお文

しかしそれでも子はできず
夫には外に子供ができてしまった
そのことで正妻とお文は追い出される
そのために正妻に虐待されたお文
折檻がもとで亡くなってしまう

影だけがこの世に残り
子供たちと遊んでいる所に
現れる

政五郎は
最初に影に気づいた男の子の力も借りて
影をあの世に送ってあげる

博打眼

黒い蒲団に五十の目玉

ご先祖様が博打眼と約定を結んだ

それの主となると
どんな大金を賭けた博打にでも
勝てるようになる
たとえ相手がいかさまを仕掛けても
見抜いて勝ってしまう
しかしそうやって儲けた金は
どんどん使わないといけない
そうしないと博打眼の放つ悪気にやられて
死んでしまう

博打うちに酒や女はつきもの
そうやって暮らしているうちに
身体はボロボロ命を落とす

そして次の代へ

この代で終わらせるため
倒すのに力を貸したのは
八幡宮の狛犬

必要なのは五十の犬張り子

それも金で買い集めてはいけない
あちこちの家に飾られてあるのを
もらい受けなければならない
という面倒さ

討債鬼

人が生きていたころ
誰かに何かを貸して
多くは銭金だが
それを返してもらえず
恨みを抱いたまま死んでしまうと
その妄執のために亡者になる
そういう亡者は借り主の子供に
生まれ変わって
病がちになり高い薬礼を使わせたり
放蕩三昧して身上を蕩尽したりして
貸していたと同じだけの金を
費やさせて
恨みを晴らす
それが討債鬼(とうさいき)

旅の坊主にそれが憑りついているから
子供を始末しなさいなんて言われてしまった男

実はよそに女がいて
坊主はその兄だったというわけ

ばんば憑き

子供ができない夫婦が湯治に行った帰りの宿で
老女と相部屋となり
彼女が話す昔ばなしを聴くのは夫だけ

わがまま放題の妻は酒に酔い
眠りこけている

その昔ばなし
ある女が
両想いの結婚まじかの男に片恋し
妻になる女の方を殺してしまった

代官所に届けを出せば
不行届きでお咎めを受ける

それで亡骸から魂を呼び出し
殺めた者の身体に下して宿らせる
それがばんば憑き

ばんば憑きの不思議な所は
だんだん外見も仕草も似てくるのだと

野槌の墓

主人公の名前が
柳井源五郎右衛門
長い名前だなあ

この話には化け猫登場
美しい女に化けて
源五郎右衛門の所に
人を襲う物の怪を退治してほしいと
頼みに来る

その物の怪は槌

この話でも
子供の虐待が出てくる

昔も多くあったということか

子供を殺すのに使われた木槌

忘れていたのに

折檻されて死んだ子供の亡骸が
藪の中に捨てられた

それを木槌が見てしまったために
自分が子殺しだったことを思い出して
おかしくなり
人を襲うようになったという

槌の類のものが化けると
野槌という物の怪になる


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ひかりの魔女 さっちゃんの巻 山本甲士

2024-02-25 16:26:27 | 本 2024年
ひかりの魔女シリーズ第3弾

待ってました
もちろん一気読みです

今回はさっちゃんこと重ノ木さちが語る
ひかりおばあちゃんの話

小学校5年生
不登校で
フリースクールに通うさっちゃん
そこに真崎ひかりおばあちゃんが
ボランティアスタッフとして
やってくる

ひかりさんと出会って
本当にできないことと
単にできっこないと思い込んでいることとは
違うということを学んだ

毎週金曜日にやってくるひかりさん
同じ方向だからと毎回一緒に帰ることになったのだけど
途中いろんな会話をする

そこからさっちゃんは物語を作ったりするようになる
さらに途中にある公園で
けんすいに挑戦

できっこないと最初からあきらめたら
何もしないまま人生が終わってしまうことになる
やってみて駄目でも
落ち込む必要なんてない
他の何かにまたチャレンジすればいいのだから

さっちゃんの家族は
タクシー運転手をしている母親と
祖父の三人暮らし

母は仕事の愚痴ばかり
おじいちゃんは定年退職して
毎日つまらなそう

そんな家族にもひかりさんは魔法をかけた

ひかりさんは以前書道の教室の先生をしていて
公私ともに面倒を見たせいか
今でも教え子に慕われている
そして教え子は社会のあちこちで活躍
ひかりさんは顔が広いのだ

さっちゃんのお母さんは
昼間しか働けず
業績が低迷していたのに
ひかりさんのツテで
仕事の依頼がバンバン入るようになる

ひかりさんと一緒に行ったホームセンター
その店長も元教え子
店長の好意でミニビオトープを玄関前に置くことになる
それを近所の人たちに開放
誰でもメダカを見ていいことにしたら
いろんな人が来てくれて
おじいちゃんがもっぱらその応対をすることになった

さっちゃんはいろんなことを思い出すとき
「ひかりさん以前」と「ひかりさん以後」と
表現することにしたって
それだけ
ひかりさんと知り合ってからの変化が素晴らしいってこと

いろんな本
図書館で借りることが多いし
買っても読み終わったらすぐに売ってしまうけど
このシリーズだけは手元に置いて
時々読み直している
そんな楽しい本

ドラマ化してほしいと思ったこともあるけど
原作のイメージ壊してほしくないので
今は反対派

イメージと合う俳優さんが思いつかない
しいていえばミス・マープル演じた
ジョーン・ヒクソンさんかな





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夜明けのすべて 瀬尾まいこ

2024-02-22 08:01:56 | 本 2024年
映画の原作の方です。
鑑賞前に読めるか後になるか
たぶん待たされるだろうと思っていたら
すぐ図書館で借りられました。

ページ数も少なく
文字も大きいのかな
すぐ読み終えました。

PMS(月経前症候群)の藤沢美沙28歳と
パニック障害の山添孝俊25歳

二人とも新卒で入社した会社を
その病気のために辞めて転職
その転職先で出会った

その会社栗田金属
なかなかいい会社

この話は悪い人が出てこない
みんないい人

映画で誰が演ずるかわかっていたので
イメージはできやすかったし
上白石萌音さんなら
こんなセリフ言いそうだなと
映画を観る前から動きまで想像できる

ただ山添くん役の松村北斗さんは
出演するドラマ映画あまり観たことないので
イメージできず
それも映画を観る上で楽しみかも

パニック障害であることを
親には話せないでいる山添くん
自分たちの育て方が間違っていたのだろうかと
落ち込んでほしくないからだって
自分が親だったらどう思うかなあ
まず第一に転職したことを話してないなんて
親の立場としては悲しいな

引っ越したことは知らせてあるんだから
私なら会いに行くけど
それは子どもにとっては迷惑か

藤沢さんの友人の真奈美
自分だけ結婚したからって
なんか嫌だな

映画ではだれが演ずるんだろう

心療内科の医者の話
ネットでこんな情報を得たと話したら
「簡単に手に入れられる情報なんて
声が大きい人のものがほとんどですよ
山添さんのことを知っている人が
発している意見ではないでしょう」
に少し納得
心療内科ならではですかね

この話は男女の友情もテーマと聞いたけど
原作の段階だと
なかなかいい感じだと思うのだが




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三匹のおっさん 有川浩

2024-02-18 05:25:28 | 本 2024年
スカパーで放送していて
原作読みたくなったので

テレビ東京のドラマは面白いのが多く
こちらでは放送しないのが残念

剣道の達人で、
定年退職後近所のゲームセンターに再就職したのは
清田清一通称キヨ
演じたのは北大路欣也さん

経営していた居酒屋を息子に譲ったのは
柔道家の立花重雄 通称シゲ
泉谷しげる

機械をいじらせたら無敵の頭脳派
工場経営の有村則夫 通称ノリ
志賀 廣太郎さん
この人だけは故人です

ドラマの人物を頭に描いて読むので
すんなり入ってくる気がする

第一話
キヨの再就職先のゲームセンターで
恐喝事件が起きる
経理の数字も合わない
そこではキヨの孫の祐希もバイトをしている
なんと店長が脅されて手を貸していた
三匹のおっさんが解決する

第二話 
町内で強姦未遂事件が相次いで発生
その事件がもとで
祐希はノリの娘の早苗と知り合う
早苗はノリ夫婦が高齢でようやく授かった子供
そのせいで母親は亡くなってしまい
父子家庭
娘を溺愛している
祐希役は大野拓郎さん
早苗役は三根梓さん

第三話
同級生詐欺
被害者はシゲの妻登美子(藤田弓子)
俺たちの年代じゃ卒業アルバムなんて
作ってない小学校ざらだったし
っていつの時代?戦後まもなくか

第四話
祐希の卒業した中学校で
飼育している動物が虐待される事件が起きる
マガモの水かきにハサミで切れ目が入れてあったり
足首を片っぽ切り落とされたり
翼を両方切り落とされたり・・・

具体的に書かなくてよかったか
考えただけで残酷すぎる

その犯人探し

第五話
その後少しいい関係になっていた祐希と早苗の間に
亀裂が入る
原因は早苗の同級生潤子

祐希を紹介してほしいと言われ
渋々紹介してしまう
そこがそこまで進展していなかった二人の弱点かな

潤子はモデルにならないか詐欺にあい
みだらな写真を撮られ脅されていた

彼氏がいたらどうにかなると
祐希を利用していたと告白

三匹のおっさんが解決した後
潤子は父親の転勤で
転校していくんだが
高校何年生だっけ?高校生でも転校するんだな
単身赴任は大変なのか?

この事件のせいで祐希と早苗の中は進展!!

第六話
町内での高齢者相手の催眠商法
話し相手のいない高齢者に優しくして
物を買わせる
最初は安い物
最後には高額な物になるというアレ

三匹は潜入捜査を開始する

そこに入りびたりで
高額商品を買わされているのは
キヨの妻 芳江(中田喜子)の友人だった

話し相手のいない寂しさが原因

三匹は市に掛け合って
そういう高齢者が集う場所を作る

この小説を児玉清さんがラジオで絶賛したそうで
その内容も収録されている

気になったところ
いざというときには
大声を上げて周囲の大人に助けを求めなさい
と教えられている最近の子供たち
それなのに善意も悪意もいっしょくたに
「知らない人」としてシャットアウトさせる
危険人物かどうか見分けるのは難しい

表紙も挿絵もかわいい
有川さんが漫画家の須藤真澄さんのファンで
お願いしたとか
素敵です














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お勝手のあん 柴田よしき

2024-02-06 10:32:08 | 本 2024年
男の子が欲しかった宿屋に
間違って引き取られたやす

赤毛のアンだ!

優れた嗅覚を活かし
紅屋という宿屋の
女中見習いとして働く

別の宿屋
「百足屋」に滞在している絵師
なべ先生って実在していた?

料理人の政さん
女中頭のおしげさんなど
みんないい人

安政江戸大地震の時

被災した人のための
握り飯

「あんまりでかく握るんじゃねえよ
腹は減ってても
家や財を失って
気力がなくなってるもんにとっては
でか過ぎる握り飯にかぶりつくのは
難儀だろう
手頃な小ぶりの握り飯を一個食えば
もう一つ、もう一つと
手が伸びて元気も出てくる
何事も一歩づつ
ちょっとずつでも前に進めれば
明日を生きる気持ちになれる」

これは番頭さんが言ったのか
政さんか?

シリーズ物で
今後が楽しみ










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図書館のお夜食 原田ひ香

2024-02-03 15:36:07 | 本 2024年
原田ひ香さん「三千円の使いかた」の著者

少し変わった図書館での話

東京郊外
開館時間は夜の七時から夜中の十二時まで
置いてある本は
すでに亡くなった作家の蔵書だけ
作家が亡くなった後
寄付して頂いて展示している
観覧のみで貸し出しはしていない

そこで働く人々の話

図書館には食堂があり
そこで夜食が出る

まずは「しろばんばのカレー」
井上靖の「しろばんば」に載っている
おぬい婆さんが作るライスカレーを再現している
最初はマイルドなのに
だんだんスパイシーになっていく

材料はサイコロ状に切った人参、ジャガイモ、
そして大根
肉のうまみの正体はコンビーフ

次は人参ご飯
向田邦子さんが妹さんにやらせていた
「ままや」というお料理屋で出されていた

「アンの青春」の中で
パンとバタときうりしかないんですがと言われた
(きゅうりではなくきうりらしい)
それを参考に作ったのは
サンドイッチ
きゅうりは薄切りして塩もみしただけ

田辺聖子の小説に出てくるのは
鰯の炊いたもの
おからを炊いたやつ
けんちん汁
ゆかりご飯

けんちん汁
地域によって作る作らないの差がある
発症は鎌倉の建長寺
建長汁がなまって
けんちん汁となった

田辺さんは関西の人
北関東と違うのは
こんにゃくの代わりに豆腐を入れる
大根、人参、ごぼう、さといもを切り
ゴマ油で炒めたあと出汁で煮て
醬油で味付け、くずした豆腐を最後に加える

森瑤子のエッセイにあった料理
オイルサーディンの缶詰をフライパンで温めて
醤油をじゅっと垂らして
ご飯に油ごとかけたやつ
それにネギを散らした

無差別テロの犯人が捕まった時
彼らにトイレ掃除をさせたことが
ひどい屈辱で虐待行為と騒がれたと
男にはトイレ掃除はさせない
奴隷か女の仕事
テロの犯人といえども捕虜にさせるなんて
虐待だって
本当かな

ほとんどの国では
半年以上の居住で税金の支払い義務が生まれる
その制度を利用して
ビザなしで滞在できる国を
半年以内で移動
家や居場所を持たないことにより
合法的に一切税金を払わない

という時代があったらしいが
徐々に制度が変わり
そういうことはできなくなったと

図書館のマネージャー篠井弓弦(ささいゆづる)
彼とこの図書館のオーナーとの関係
伯母と甥

その税の制度を利用して
二人で世界中を移動した
どうしてそんなお金があるのか
そこには誰もが夢見るような話

アラブの王族との出会いがあった




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木曜日にはココアを 青山美智子

2024-01-21 10:39:24 | 本 2024年
青山美智子さん 
以前「お探し物は図書室まで」を読んでいる



表紙がすごく素敵で二重





裏表紙





物語は12話
一話一話がすごく短い

1話 木曜日にはココアを

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店
もうこれだけで素敵な気持ちになる

「マーブル・カフェ」
そこの雇われ店長の僕
いつも木曜日にやってきて
同じ席に座りココアを注文する女性に恋をする
名前もわからないので「ココアさん」と名付ける

2話 きまじめな卵焼き

専業主夫で料理が上手な夫
バリバリ仕事をしているが料理が下手な妻

夫が不在の時に息子にお弁当を
作らなければならなくなる

悪戦苦闘するも卵焼きをうまく作れない
夫がスマホでアドバイス
専用のフライパンがあると
それを使ったら・・・

3話 のびゆくわれら

幼稚園教諭のえな
同窓会でネイルをしたら
落とすのを忘れて出勤

園児に見つかってしまう

ベテラン先生に叱られ
落ち込み
退職してオーストラリアで
ワーキングホリデーしようかと考える

しかしそのネイル事件は
一人の園児を助けることになっていた
そしてベテラン先生の気持ちも・・・

4話 聖者の直進

この話は前の話のベテラン先生泰子の話

親友の理沙が離婚調停中の既婚者と
結婚すると
大反対したために疎遠になる

その後離婚が成立して
結婚することになったと
久しぶりの再会

サムシング・フォー
古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの
結婚式で花嫁が身に着けると
幸せになれるという言い伝え

青いものだけが見つからないという友人に
青いショーツをプレゼントする

5話 めぐりあい

前話の理沙
夫ひろゆきとシドニーへ新婚旅行
動物園へ行ってひろゆきとはぐれる

そこで飛行機も一緒だった老夫婦と知り合う

結婚して50年
いろいろな話を聞く

娘がランジェリーショップを経営していると
あれ?もしかして泰子が理沙への
プレゼントを買ったお店では?
ここではそれは書いてない

6話 半世紀ロマンス

前話の老夫婦の50年の結婚生活の話

7話 カウントダウン

緑色にこだわり
絵を描き続ける優

シドニーへやってきて
恋愛にありがちの
ハンカチを落としたことで知り合った男性

シドニーでは
カウントダウンの瞬間
花火が上がり
そこらじゅうでキスをすると

その瞬間名前も知らない男性は
おでこにキスをしてくれるが
涙を拭いて顔を上げたら
彼はいなかった

風がそよそよと樹々に茂った緑の葉を
揺らしているだけだった
ありがとう愛してくれての言葉を残し・・・

葉の妖精?

8話 ラルフさんの一番良き日

ラルフさん
独身
銀行員
好きな人はいる
アパートの隣に住むシンディ

恥ずかしくてあまり話ができない

バス停まで一緒に歩きながら
シンディから好きな色を聞かれ
オレンジと答える

その後シンディは何も言わず
引っ越していった

ラルフさんが銀行をやめ
サンドイッチのお店を開く
でもアパートは取り壊されてしまったので
シンディが来たらわかるようにと
お店のトレードカラーはオレンジ色にする

看板もエプロンもオレンジ色

最後にあってから3年後
シンディが会いに来てくれた

9話 帰ってきた魔女

前話のシンディが
ラルフに恋をしながらも
アロマの勉強をしにイギリスへ行った話

シンディはバス停での道すがら
ラルフが銀行をやめサンドイッチのお店を
開くつもりだと知る
そしてラルフに魔法をかけた
ちちんぷいぷい

10話 あなたに出会わなければ

アツコ 翻訳家

イギリスの絵本を翻訳する際
主人公が青い目の西洋人という設定だとすると
びっくりしているさまを表現する時
目を白黒させるというのはおかしいと
ワシの目が黒いうちは許さんも通用しないと
なるほどです。

中学校の時
オーストラリアに住むグレイスと
文通を始める

グレイスの自己紹介文
私はお花と話せます

年に一度グレイスに会うために
シドニーに来ているうちに
マークと出会い結婚した話

マークはサンドイッチの店をデザイン
あーラルフの店だな

結婚式に来てくれたピーちゃんって
ランジェリーショップを経営だって
なるほど

マスターと呼ばれるマークの知り合い
フリーマーケットで見つけた絵を
引っ張り出さなきゃと来た!
優の絵だ
アツコにも翻訳の仕事を紹介する

マスター
何者?

11話 トリコロールの約束

文通の友人
マコとメアリー

メアリーが心臓の病で入院している時
叱咤激励したのはマコ

12話 恋文

喫茶店でいつもココアを作ってくれる
店員さんのことを
ココアさんと呼ぶことにしたと
お互いがココアさんか

そこではいつもメアリーにエアメールを
書いていると
あーマコだ!

メアリーの病のことを聞いて
落ち込んでいる時
慰めてくれたのは
ココアさん

エプロンをはずして
私と会ってくださいませんかという恋文
両想いでよかった



コメント
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