トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

トライアウト 藤岡陽子

2012-03-29 20:09:28 | 本 2012年
おもしろかった!!
野球大好き人間には
とても興味深く読めた

本当のプロ野球の世界ではこんなスパイ行為みたいなことは
行われていないだろうが
よくこのストーリーを考え付いたものだ

宮城のKスタは仙台球場で
千葉マリンは千葉マリンのままか・・・
宮城球場でもだめなのか?

主人公可南子が不倫の末産んだ子 考太がすごくいい
まだ小学二年生だとは思えない
しっかりしているなあ
育った環境が環境だけに
問題児になったみたいな言い方をされたりしたが
逆な気がする
環境がこの子をしっかり者にした
祖父の影響か?


世の中にはたいして賢くも有能でもないくせに
威張っている男が多すぎる
   
試合前の、浮足立った興奮とさざ波のような緊迫感

どちらも同感!!

トライアウトという題名が最後の最後で納得





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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

2012-03-27 19:17:05 | 映画 2012年
イギリスの元首相 サッチャー
夫の死後
認知症になった彼女が
夫の遺品整理をしながら
過去を回想するストーリーなのだが・・・

回想の順序がめちゃくちゃ
若い時の役をしているアレクサンドラ・ローチはそのままだからいいけど
サッチャー役のメリル・ストリープは
段々老けていくわけではなく
その都度メイクが老けたり若くなったりに見える

それで年代を想像させているのか?

イギリスの歴史に疎い身としては
理解に苦しむ

認知症の彼女を表現しなくたって
彼女の人生はそれなりに素晴らしいのに
ちょっと残念な気がする

最後も彼女が一番輝いていた時をもっと強調して
終わればいいのに
物足りなさを残して終わった・・・
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鍵のかかった部屋

2012-03-24 09:30:29 | 本 2012年
弁護士の青砥淳子と
自称防犯コンサルタント榎本が
密室殺人事件を解決する話

「佇む男」
密室で殺された葬儀会社の社長
ああでもない
こうでもないと密室の謎に迫っていくが
トリックがよく理解できない・・・
最初と最後だけ読めば充分という感じ

「鍵のかかった部屋」
姉が子供二人を連れて再婚
弟である愛一郎は「サムターンの魔術師」の異名を持つ
プロの侵入盗
侵入した家で誤って人を殺してしまい
服役中に姉は事故死
出所して義兄と甥姪の住む家に5年ぶりにやってきた
その日に甥が部屋を密室にして練炭自殺
これもトリックが難解
というか読んで頭の中で理解する気にならない
嵐の大野君が主人公でテレビ化されるらしいが
面倒なトリックをどうやって表現するのか?

「歪んだ箱」
高校教師の杉崎
結婚を間近にして新居を建てたが
それが欠陥住宅だった
建築主の叔母の夫である竹本
いくら話し合っても
納得のいく方向にはいかず
とうとう杉崎は竹本を・・・
密室殺人の謎を解く榎本

「密室劇場」
つぶれかかっている劇団の楽屋でおきた殺人事件
出てくる役者の芸名が懲りすぎて
読んでいて疲れる
どこが密室なのか読む気にもならない
人が死んでいるというのに
その緊張感もなく
謎解きをするところに違和感・・・

そういえばこの作者の書いた狐火の家も
途中で読むのをやめたんだった
なんとか賞を受賞している作品はおもしろいのだろうか??






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たまゆらり 高橋克彦

2012-03-22 11:26:10 | 本 2012年
「声にしてごらん」
家に誰かがいる気配・・・
それは亡くなった母の霊なのか?

「うたがい」
時々起きる頭痛の原因は?

「あの子はだあれ」
昔の写真を引き伸ばしてみたら
自分のそばに必ず写っている女の子がいた
他の仲間に聞いても誰もその子を知らない

「悪魔」
昔の友人の家に行ってみたら
彼は自分を自殺の道連れに・・・

「たまゆらり」
自分の写真に必ず写っている謎の物体は
虫か?たまゆらか?霊魂か?

「ゆがみ」
趣味の写真を撮るため
盛岡の昭和の面影残る一角にやってきた
細い路地
そこを入ると
子供たちがピエロと楽しそうに遊んでいる
その路地は・・・

「とまどい」
別の世界から紛れ込んできた女性
彼女の話では別の世界の自分はかなり積極的らしい

「私のたから」
家にあるお宝を探していたら
古いアルバムがなくなっていることに気付いた
どこへ消えたのか
そこからわかってきた恐ろしい出来事
右の耳たぶの下にある大きな痣の原因は?

「幻影」
まぶたの裏に浮かぶ不思議な光景
それが教えてくれたことは
昔々の殺人事件の真相

「怖くない」
ホラー作家の家の気味の悪いコレクション
その中にあった白いブラウス
ブルガリの時計
それの意味することは?

「隠れ里」
記憶喪失の男
遠野をテレビで見て
心惹かれ
何かを思い出すかもしれないと
やってきた
不思議な不思議な話
ぞっとする

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ヒューゴの不思議な発明

2012-03-13 09:04:52 | 映画 2012年
矛盾だらけの映画だなというのが正直な感想
自分の理解力不足かも・・・

機械人形の秘密を知ることで
修理途中で事故死した父親からのメッセージがわかるかもしれないと
一生懸命修理を続ける少年ヒューゴ
修理途中で死んだのに
拾ってきた機械人形なのに
父親からのメッセージなんてあるのか?

駅の時計台に隠れ住むって言っても
アル中の叔父さんが住んでいることは
鉄道公安官も知っている
一緒に住んでいると言えば
逃げることはないのに

認められている仕事なら
給料はもらえていなかったのか?

服は小さくても汚い感じはしないが
シャワーは使えたのか?

観る前は少年の夢のような発明品が
生まれるのだとばかり思っていた

不思議な発明?
この題が誤解を招く・・・

ヒューゴの孤独な時の姿と
そうでない時の姿の差に驚く
孤独な時の訴えるような
怯えるような目

家族がいるときのホッとしたような
満ち足りた目
その差がすごく心に響く
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あつあつを召し上がれ 小川糸

2012-03-08 06:11:18 | 本 2012年
「バーバのかき氷」
介護が必要になったバーバのために
孫のマユが行列のできるお店まで
かき氷を買いに自転車を走らせる

「親父のぶたばら飯」
恋人に連れられてやってきたのは
横浜の中華街で一番汚いだろうお店
だが、出てくる料理はどれも絶品だった
恋人はまもなく転勤でカナダへ行ってしまうのだ

「さよなら松茸」
十年以上も同棲していた恋人と別れることになった
だが能登にある松茸のおいしい宿の予約は
キャンセルせず
せっかくだから行こうということに・・・

「こーちゃんのおみそ汁」
呼春と書いてこはる
呼春の母は娘にみそ汁の作り方を
徹底的に教え込み若くして亡くなった
嫁ぐ前の日父親に作るみそ汁・・・

「いとしのハートコロリット」
細かくした子牛肉を煮込んで
ホワイトソースと混ぜてから
カリッと揚げたもの
今ではコロッケなんとかというメニューらしい

「ポルクの晩餐」
俺は豚を飼って暮らしている
名はポルク
ポルクは男で俺の愛人
別宅に妻と娘???
愛人がよく食べる男なので豚ということ?

「季節はずれのきりたんぽ」
父の四十九日にきりたんぽ鍋をすることになった
きりたんぽにこだわりを持っていた父のために・・・
ところができあがったスープは雑巾の味がした

もっと食べたくなるような話になっているかなあと
期待したけれど
おいしそうに感じたのは
親父のぶたばら飯くらいかなあ

食堂かたつむりといい
この話といい食に関することが好きなら
糸ではなく米?麦?
というペンネームの方がいいかも


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