トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

夜行 森見登美彦

2017-09-20 08:44:13 | 本 2017年
英会話スクールの仲間が
岸田道生という画家の描いた
夜行シリーズの絵画に合わせて
旅をしたときの
不思議な話を語っていく

尾道

奥飛騨

津軽

天竜峡

鞍馬


それぞれの列車の旅と風景も
目に見えるよう

昼と夜
四次元の世界?

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福袋 朝井まかて

2017-09-19 11:00:57 | 本 2017年
江戸時代 奢侈禁止令が出たころ

「ぞっこん」
筆を擬人化

有名な画師の筆だったが
看板職人の元へ移り
その後その職人は寄席の文字書きとして
人気が出た
そして筆としての命を終え
燃やされる寸前・・・

「千両役者」

売れない役者花六に
贔屓が付いた
七種唐辛子を商っている貧しそうな男
周りに対する見栄もあり
無理難題を言って
遠ざけようとしたためか
来なくなる

花六はようやく大役をもらったが
衣装も買えない
そんな時高価な届け物が・・・

「晴れ湯」

江戸時代の三助がいたころの
銭湯の様子

「莫連あやめ」

あやめの兄のところへ嫁いできたのは
同い年で出来過ぎのお琴
あやめはことごとくお琴が気に入らない

母親までがお琴の器量に
一目置いている点も気に入らない原因の一つ

そんな時あやめは今で言うヤンキーみたいな
連中にいじめに遭う
助けてくれたのは・・・

お琴の正体は?

「福袋」

乾物商の佐平の元へ
嫁いだ先から姉のお壱与が
出戻って来る
お壱与の大飯食らいが原因

気の強い女房のお初と離縁し
愛人の女と一緒になりたがっていた佐平は
縁切金ほしさに
お壱与を
大食い競争に参加させ
賞金稼ぎをする

「暮れ花火」

おようは
羽裏と呼ばれる羽織の裏地専門絵師

倹約令により
着物は地味な無地や縞柄が主流の時代
町人は
襦袢や羽織の裏地に贅を凝らすようになっていた

しかし
おようは笑絵という春画は断っていた
春画 男女の情交のさまを描いた絵

そんな時どうしても
裏地に笑絵を描いてほしいと
芸妓の美代次がやってくる

妹分に男を取られそうだと・・・

その絵を見せて
こんなに思っているんだよと
妹分に思い知らせてやりたいと・・・

その男はおようが心底惚れた男だった

さて描くのか描かないのか?

「後の祭」

神田祭は
費用の一部がお公儀から出ている御用祭

大樹公 御台所 大奥女中まで観に来る祭り

そんな祭りのお祭掛を拝命してしまった
徳兵衛の苦悩の話

「ひってん」

その日暮らしをしていた卯吉と寅次

行き倒れの櫛職人を助けた
櫛の仕入れを断られ
好いた女にはふられ
身投げしようとしてそれもできずにいた

その男は大量の櫛の処分を二人に頼み
去っていく

二人はその櫛を売るため露店を出す

客との駆け引きや
売れた後の快感から
卯吉は商売に目覚めていく

そして今で言う百均のような
十九文均一の店を開く

読む落語の言葉通り
江戸の町が見えるよう

贅沢が禁止された時代でも
人々はいろんなことを楽しんでいる

嫁をもらったり嫁いだりするのに
届がいらない
町人は去り状を書くだけ
去り状は亭主しか書けない

再婚の許可証になりこれがないと重婚の罪に問
われる




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クローバーナイト 辻村深月

2017-09-07 15:36:34 | 本 2017年
どうして
この本を選んでしまったのか?

読み始めて思ったことです

保活
保育所に入るための活動

就活 妊活くらいはわかっていたけど
保活?
そんな言葉があったのか

自分には関係ない
読むのやめようか・・・

なんて思っていたら
自分の知らなかった世界や
かつての育児時代を思い出してしまった

今の育児ってこんなのもあるのかと
驚く事もあり

保育所に入るのが大変だとは
ニュースで聞いていたし
この本読んでも
東京や大阪の都会では
大変なんだなあくらいに思っていた

美容院で
担当した美容師さんに二歳の子どもがいるとわかり
何気なく
どこに預けているか聞いたら
保育所だって

入るの大変だったんですよ
のことばに驚き
自分の住んでる市でもそうだったんだと
五ヶ月になる子を保育所に預けて
共働きしようとしている我が息子に早速報告

知っていたのか初耳なのか
今月から保育所探ししなければ
なんて言ってた

保育所

認可
認証
無認可

無認可はよくないイメージと
勝手に思っていたけど
そうではないみたい

単に子供を預かるだけではなく
英語教室やリトミックをやっていたり
建物もきれいな所が多いらしい
公立は収入により
料金が変わるけど
無認可は一律
だから高い


イケダン
仕事をバリバリこなし
妻への配慮も怠らない「イケてる旦那」
のことだそうな

この話の主人公
鶴峯裕もその一人で
雑誌に載ったこともある

職業は公認会計士

確定申告の忙しい時期に
帰宅が十時半って
早くない?


保育所のお迎えなど
妻の代わりによく行ってるみたいだけど
個人事務所だから
融通が利くのか

他にもママ友トラブル
思い出すわあ
面倒くさかったなあ

誕生会
ある幼稚園は
仲間はずれがいるといけないから
開くときはクラス全員を呼びなさいという
園の方針で
自宅ではできず
レストランなど貸し切り
何百万もかかるって

その場所と招待した子に渡すおみやげも
前にやった子とかぶってはいけない
というルールがあるとか

だから一年も前から
計画しないといけない

信じられない
この話の中だけの
作り話であってくれ

親の干渉

この話の中では
下の男の子のことばが遅いんじゃないかって
妻側の母親が保健所に行けとか
病院行けとか
やいのやいの言ってくる

母親に逆らいたくない妻は悩むという設定

そのことで
夫が自分の母親を嫌いになるのも嫌だから
夫にも相談できずにいた

早くに治療すればなんとか
という母親の気持ちもわかるけど
これは娘夫婦に任せるべき

と自分もそうならないようにと
思えたのはこの本を読んだ収穫

クローバーナイトというのは
三人や四人の核家族をクローバーに見立て
子を守る親はナイトだから
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