トラ・イアン・グルの部屋

シニア街道をゴールに向かって
ゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も

神楽坂のマリエ ヤッさんⅡ 原宏一

2022-12-31 12:34:44 | 本 2022年
YouTubeの青春アドベンチャーの朗読を聞いた
ヤッさんの声は小林薫さん
こんなに適役あるかってくらいイメージピッタリ
読んでても小林薫さんの顔しか浮かんでこない

今回は神楽坂でカフェをやっていたマリエ
つぶしちゃってホームレスになり
ヤッさんの弟子になる

女性のホームレスってどうなのかなと
生理の時や体臭、脱毛とかはどうするんだろう
なんて思ってしまうわ
そんなの気にしないのかな
でも築地やお店で人と接することが多いのに

気になったところ

ヨーロッパではうさぎ肉を当たり前に食べるのに
日本人はかわいそう気持ち悪いと食べない
日本ではヘルシーな肉として人気の馬肉
イギリス、アメリカではおぞましいとタブー視されている
韓国や中国では犬肉食べる文化ありと
食文化の壁

昔からうなぎや焼き鳥のタレは
何十年も継ぎ足しながら作っているから旨いと言われている

どこぞの学者が計算したら
元のタレの分子は数か月から数年で入れ替わる
継ぎ足し継ぎ足しは不衛生だと

瀬戸内海の漁獲量は減っている
原因は水質改善にあるという皮肉

かつて水質汚染で赤潮の被害が頻発
環境保全の法律が定められた
水質は改善されたが
魚の餌になるプランクトンを育てる
窒素やリンなどの栄養塩も減少
魚が生きにくい環境になった


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ころころろ 畠中恵

2022-12-22 15:24:47 | 本 2022年
しゃばけシリーズ8作目

若だんな一太郎の目が見えなくなる
奪ったのは生目神

返すには問答で勝負して勝ったらという事になる

有名で誰もが知っている話のその先を言い当てるというもの

桃太郎は鬼を退治して
鬼が持っていた財宝を持ってきてしまったが
それは悪事で奪ったものか確かめていない
己の物であったかもしれないと

そうだとしたら強盗だから
罰せられるのは桃太郎の方だと

浦島太郎の話も面白い

竜宮城でのご馳走って
どんなご馳走かって

そもそも日の本で肉あまり食べないし
竜宮城の周りで烏賊や鱚が泳いでいるのに
そういうものは出るか
共食いになると
野菜ばかりの料理が豪華?

結局浦島太郎は少しの間、竜宮へ行っていたつもりが
お爺さんになってしまうほど長い時間だったと

生目神の愛しい人が留守にしている少しの間に行方不明になり
探したが見つからず

神と人間の時間の感覚が竜宮と同じに違うから
若だんなは娘は亡くなっているのではと考え
娘の旦那寺に行き過去帳を調べるべきだと
アドバイスする
そして無事に目は戻ってきた

「けじあり」では
佐助が若だんなの目を取り戻すため
眠りの中に入り
おたきと所帯を持つ
どんな展開になるやらと
おもしろかった
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おそろし 宮部みゆき

2022-12-10 16:10:59 | 本 2022年
三島屋変調百物語事始

江戸の袋物屋「三島屋」

姪のおちか17歳が客のふしぎ話を
聞くという趣向を始めた

おちか自身 事件に巻き込まれ
心を閉ざしている身

曼殊沙華 花の中に死人の顔が

凶宅 呪われた家

邪恋 三角関係のもつれ おちか自身の話

魔鏡 姉弟愛

家鳴り 不幸な死に方をした者達がさまよう場所
    それを助けるためおちかが奮闘



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いっちばん 畠中恵

2022-11-18 09:32:41 | 本 2022年
しゃばけシリーズ7作目

いっちばん

長崎屋がある通町で
大店の主や金持ちを狙う掏摸(すり)が多発

目星がついていながら
証拠がなく捕まえられない

それは犬に香りを覚えさせ運ばせていた

いっぷく

長崎屋が唐物屋 小乃屋と
同じく唐物屋の西岡屋と
品比べをすることになった

勝者は西岡屋だったが
儲けは長崎屋が一番だった

天狗の使い魔

若だんな一太郎が
天狗に攫われてしまう

天狗と問題を出し合っての勝負

稲荷神社の狛犬と狐達との争い

それを収めたのは若だんな

餡子は甘いか

若だんなの幼馴染で
菓子屋の跡取り息子栄吉が
修行に出た先が 老舗の安野屋

そこに盗人が入る
八助といい
砂糖の目利きができると
当たったら奉公人として雇い入れると
主が言い出す

栄吉より腕のいい八助

栄吉は菓子作りをやめようと決心

しかし八助は盗人家業をやめることはできなかった

ひなのちよがみ

紅白粉問屋一色屋の孫 お雛

白粉をたっぷり塗りたくっていたのを
一切やめた

商売がうまくいっていない

いろいろ思案するなか
正三郎という許婚がいるのに
錦絵屋の秀二郎からも縁談が持ち込まれる

元のような厚化粧をした三人の中から
お雛がどれか当てるという勝負をすることになる



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ちんぷんかん 畠中恵

2022-11-01 12:17:53 | 本 2022年
しゃばけシリーズ6作目

鬼と小鬼

長崎屋がある通町一帯が火事になり
長崎屋も火に包まれた

そのせいで
若だんなの一太郎があの世とこの世の
境目をさまよう
三途の川での出来事

ちんぷんかん

妖退治で有名な僧 寛朝がいる広徳寺
その弟子となったのが秋英

寛朝の代わりに相談に乗っていた相手に
本の中に閉じ込められる
本から出るために
和算勝負をする

参考文献に和算の本が何冊か出ている

男ぶり

一太郎の母おたえが
奉公人だった藤兵衛と結ばれるまでの話

今昔

一太郎の異母兄 松之助の縁談
相手は米屋の大店 玉乃屋の娘

ところが娘は二人いて
姉の方か妹の方か?

玉乃屋で雇っている陰陽師まで登場

はるがくるよ

桜の花びらが人となり
一太郎のもとに現れる
ものすごい速さで成長

それは桜の花びらと同じ半月くらいの命

一太郎は散らない桜にしようと奔走

この話はコミック「仁吉の巻」に掲載
岩岡ヒサエさんという人が描いているのだが
なんとも若だんなの顔がまん丸 ふくよかに見えて
病弱 小食には見えないなあ
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おまけのこ 畠中恵

2022-10-21 08:41:31 | 本 2022年
しゃばけシリーズ4作目

こわい

狐者異(こわい)という妖

人とは交わらない
同じ妖にも受け入れられない

長崎屋の手代たちはそんな狐者異は剣呑だから
近づくなと若だんなに言うが
若だんなは孤独な妖に優しくしようする
しかし狐者異はそれを拒否し逃げ出してしまう


畳紙(たとうがみ)

紅白粉問屋 一色屋の孫娘 お雛の場合

若だんなのお見舞いに行ったお雛と於りん
於りんが間違って屏風のぞきの印籠を持ってきてしまった
取返しに行った屏風のぞき

印籠を預かっているお雛の所に現れたが
お雛はそれを夢だと思い
屏風のぞきに心の内を打ち明ける

孫であるお雛に厳しい祖父母
その二人の愛情の真実を屏風のぞきが教えてくれた

お雛が今までに使った白粉の空き袋を
全部取っておいてくれた
(お雛は超厚化粧)

動く影

若だんなが5歳の時
動く影の噂の真相を探ろうと
近所の子供たちと奔走する
影女の仕業か?

この話の中には飛縁魔という妖の名前も登場
外見は菩薩のように美しい女性だが
夜叉のように恐ろしく
魅入った男の心を迷わせて滅ぼす


ありんすこく

花魁の世界
病気になった禿(かぶろ)のかえで
       ↑
禿 遊郭に住む童女のこと

彼女を遊郭から出して
療養に専念させるために
父藤兵衛と一太郎が奔走する

切手とかの仕組みがよくわからなかった

おまけのこ

鳴家(やなり)
いつも若だんなと一緒にいる妖
家や家具が理由もなく揺れだしたら
彼らの仕業

しゃばけシリーズでは
若だんなの謎ときのお手伝いをしてくれる

その鳴家が真珠を月の球だと思い
それを守ろうとして
飛ばされ
川に落ち
そこで鯉に助けられたり
カラスにくわえられて空を飛んだり
この話の中でカラスは鴉の字を使っている

最終的には若だんなが
大勢いる鳴家の中から、叫び声を聞いて
自分の家の鳴家を見つけ出してくれるんだ
うれしいよね
若だんなと鳴家の絆
もうおまけのこではないよ

やなりってどうして家鳴ではなく
鳴家と書くのか
変換が面倒

こがし湯なるものが出てくる
米の粉に
よくいにん、ういきょう、陳皮が入っている
体が温まると
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ねこのばば 畠中恵

2022-10-10 10:05:28 | 本 2022年
しゃばけシリーズ3作目

「茶巾たまご」
長崎屋では体の弱い若だんなに限って
たまごの上にたっぷり白砂糖がかかっている
どうして題が茶巾たまご?殺人事件と
どういう関係が?

「花かんざし」
迷子の女の子 於りん

長崎屋の主 藤兵衛が
その子に花かんざしをあげる
その子は大きな材木問屋 中屋の娘だった

「ねこのばば」
猫又になりかけている猫
坊主殺人事件

「産土」

この話は犬神という妖で手代の佐助の話
佐助の起源

ある所で猪の被害が多発
それを防ぐため弘法大師様がお守りをくれる
開けてはならないというのに
害がなくなったら中身見たさに開けてしまう
そこから出てきたのは犬神
犬神はそれからあちこちを放浪して歩く身になる

騙されました
見事に・・・

主と若だんなが
変な宗教に関わって
関わった人々が次々に命を落としていくので
佐助が若だんなのことを守ろうとするのだが・・・

途中までハラハラ
若だんな、やめて!宗教に騙されないでと

でも途中でお店の名前を言わないことに不信感

やっぱりそれは一太郎の話ではなかった
よかった

「たまやたまや」
一太郎の仲良し
菓子司三春屋の栄吉の妹お春が
お嫁に行くことになる

相手は献残屋の息子庄蔵
(献進物 贈答品の残余をお武家から集めて
他に転売する商売)
今のリサイクルショップみたいなもんだが

放蕩息子になろうとする一太郎
恵まれた環境に反抗しようとするなんて
それでも大したことはできず可愛い 
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コールセンターもしもし日記 吉川徹

2022-09-30 10:25:43 | 本 2022年
携帯電話料金のコールセンターでの体験記

著者は1967年生まれ
派遣社員
離婚して一人息子のために
毎月3万養育費を払っている

通勤交通費は支給されない

お客さんのランクというものがあるそうな

Aランク 指定した引き落とし日に口座振替や
カードで支払う客

Bランク 残高不足などで引き落としできなかった場合
翌月に再度引き落としで支払われる客

Cランク 支払い期限内に請求書でコンビニや携帯のショップで
支払っている客

Dランク 支払い期限が過ぎた後 コンビニや携帯のショップで
支払っている客

Eランク 利用停止後に支払った客

ランクづけされているんだなあ


ショップの店員が自分のミスを
コールセンターのせいにしたケースがあると
ずるいね

辞める人の多い職場
日々怒鳴られる仕事

外資系証券会社の就職試験の
内定通知の電話をする仕事も経験

大学のランクにより電話の受け方が違うと

偏差値の高い大学は軽いノリで答える
内定して当たり前のように

そうでない大学の生徒は
本当に受かってうれしいという感じで電話を受ける
かけているこちらもうれしくなると

大手企業は大学のランクで足切りして
試験さえ受けさせない所も多い
学歴社会いまだ健在

一流大学を出て一流企業に入った人間が幸せか?

必ずしもそうではないと

世間的なイメージもいいが 仕事は厳しい

著者の体験から言えること

内定連絡を鼻で笑った学生と
大喜びした学生
どちらが充実した人生を歩んでいくか見てみたいと
私も知りたい

一緒に働いていたおばちゃんが
慶応大学生への電話のかけ方がゆっくり過ぎて失礼だと

相手は慶応大学ですよというのに対し
私はこれでも明治を卒業しているんですけど
明治のOBが慶応の学生にゆっくり話すと失礼になるんですかと
言い返した

大学などで人生が決まるわけではないと
下の欄の注意書きに書いているが
やっぱり大学名は出したいんだと著者に対してちょっとがっかり

携帯電話 固定電話 インターネット
ひとつにまとめて請求が来るおまとめ請求

これにはデメリットがあり
支払いが滞ると全部が同時に利用できなくなる

別々ならどれかは使える

加入者を増やそうとしている時に
電話会社がそのデメリットをいう事はないと

吉川さんは働いていたコールセンターが閉鎖になり
ドコモへの転籍を勧められたが行かなかった

有給休暇や失業保険を使い
次に就いたのが福祉の仕事

介護福祉士の資格を持っていたのだ

グループホームでの夜勤の仕事

55歳でスタートラインだと

息子さんとの仲も順調そうで
幸あれと応援したい
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ぬしさまへ 畠中恵

2022-09-24 11:46:06 | 本 2022年
しゃばけシリーズの2作目
全部で6話

「ぬしさまへ」
手代の仁吉に恋文を寄こした
小間物商 天野屋の一人娘おくめが溺死

一太郎は事件の解決に
水に強い女の妖
濡女(ぬれおんな)に頼む
犯人は女中のおさき

「栄吉の菓子」
長崎屋の隣にある菓子屋の息子で
一太郎の幼馴染 栄吉
彼の作った菓子を食べた隠居の九兵衛が死んだ

最初栄吉が疑われるが
残りの菓子を犬が食べて
何ともなかったと無罪放免

この話はちょっとなんだかなあという感じ
自分の遺産目当ての遺族に素直に残すのは嫌だと
庭に毒のある草花を植え
自ら少しづつ口に含み
タイミング悪く死んだときに居合わせた者を
下手人に仕立て上げようとする

さらに箪笥にからくりし
書き付けを隠し
自分の仕掛けを見破れば
お上の勝ち
金食い虫の誰かを下手人にできれば
九兵衛の勝ちと書いておいた

馬鹿なことを
いくら博打が好きだからと
その財も元は富くじが当たったもの

自分が死ねば喜ばれるだけなのが我慢できなかったと

「空のビードロ」

一太郎の義母兄 松之助が奉公先の桶屋東屋を出て
一太郎のもとに来ることになるまでの話

東屋の娘おりんが松之助に気のある素振りを見せて
優しくしていたのは
弟である大店の息子一太郎の嫁になりたいためだった

その東屋が火事で焼けてしまう

着のみ着のまま
やってきたのは長崎屋

長崎屋を目指したわけではなく
落ちていたビードロを松之助が拾い
持ち主が長崎屋のある日本橋に住んでいるとわかり
届けてあげようとやってきたのだが

なんと持ち主は一太郎だったというわけ
松之助に会いたくて
東屋の近くまで行ってビードロを落としてしまったという事
この話は妖は出てこなかったな

「四布(よの)の布団」

一太郎のために新調した四布の布団が泣く

四布とは四枚幅ということ
頼んだのは五布だったのにと
繰綿問屋 田原屋に乗り込む

そこで通い番頭が殺されているのが見つかる

田原屋の主人が恐ろしい癇癪もちで
おかみも奉公人も毎日
びくびくして暮らしていた

そしてみんなは仕事場に来ては泣いていた
布団からの音はみんなの生き霊

番頭は階段から落ちて死んだ
店を辞めたいという番頭
辞めないでくれというおかみ
その争いで・・・

今で言うモラハラの主人を
こらしめようと
妖たちが暴れまわる
人魂や妖の影は見えているだろうに
誰も逃げ出さず半狂乱の主人を見て
奉公人たちは大盛り上がり

長年主人を恐れていたようだから
それより怖いものなんてないんだろうと

「仁吉の思い人」

虚弱な若だんな一太郎
半端ない夏バテなのに
薬を飲もうとしない
なんとか飲ませようと
仁吉の失恋話をしたら薬を飲むと約束させる

妖はとにかく長生きだから
人との恋に落ちても
先に人の方が死んでしまう

仁吉の片思いは妖で吉野という名
その吉野が想う人は同じ男で、何度も生まれ変わっては出会い
死に分かれてきた
千年以上も・・・

そして仁吉はずっと吉野のそばについてきた
何とも気の長い話で

そしてついに吉野とその男は結ばれる
それは一太郎の祖父母だった

だから一太郎には妖の血が入ってて
普通の人には見えない妖が見えるって事

吉野は齢三千年の大妖 皮衣(かわごろも)
ドラマでは十朱幸代さんが演じていた
そして仁吉は谷原章介さん

皮衣は一太郎をこの世に誕生させる代わりに
荼枳尼天(だきにてん)様に仕えることになり
人間界を去っている


「虹を見し事」

皮衣に仕えていた 狐の妖 暗紅(あんこう)が
人に悪行をして
神の庭にいられなくなった
皮衣からもきつく叱責を受け
恨みを抱いていたが仕返しをする力がない
それで孫の一太郎を葬ることで憂さを晴らそうとしたと

幻を見せたりと悪さをしてくる
仁吉たちは暗紅のことを知っていたのに
最初から一太郎にも話せばいいものを
何も言わず周りの妖たちの姿を消したり
芝居をしたり

だから一太郎は不安になり
一人で闘っている気持になるわさ

最後に理由を聞いたら
他出しないでくださいと言ったのに
きかずに三春屋に行ったから

どうせ暗紅の話をしても大人しくしてないし
それならわざと暗紅を呼び寄せて
早々に決着をつけることにしたと

ギヤマンの酒杯が筵の中から出てきたり
その中で魚が泳いだりした件は
知らないと
この不思議 後の話になにかあるのかなと一応記しておくか

女中のおまきと兄の松之助どうにかなるかと思っていたら
おまきちゃん死んじゃったよ
殺さないでほしかったなあ
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三千円の使いかた 原田ひ香

2022-09-19 11:29:47 | 本 2022年
ハウツー本かと思ったら小説だった

御厨(みくりや)家を中心にした話が6話

垣谷美雨さんが解説しているが
全ての世代の人に当てはまる話であると

まずは会社員 未婚24歳の次女美帆

人は三千円の使いかたで人生が決まると
祖母は言う
三千円とは祖母が二人の孫にあげたお年玉の額

犬を飼いたいために
一戸建てが欲しくて節約について考え始める

そのセミナーの料金が三千円

セミナーの講師いわく
8×12 これだけ覚えてと
毎月8万 ボーナスに2万
一年で百万たまる計算

そのためにまずは固定費の見直しから

そんなに給料もらってない人
ボーナスない人多いのでは?

次が祖母の御厨琴子 73歳

夫婦で26万もらっていた年金が
夫の死で8万に減った
貯金は一千万

おまえの寿命はあと何年だと
神様が教えてくれたらいいのにって
同感同感
いくらあったら足りるのか知りたいものだ

これから生きていくのに8万では寂しくて
就活を始めた

コンビニでは年齢のこともあって断られたが
彼女の感じの良さに店長が
和菓子屋の接客の仕事を紹介してくれる
デパート勤務の過去も幸いした

ラッキーな人
そんないい話はそんなにないわ

御厨家長女真帆
消防士の夫と娘が一人
証券会社に勤務していたこともあり
お金に関してはいろいろ詳しい
株をやったりポイ活したり

スーパーでは暗算しながらかごに物を入れるって
暗算苦手
いつもそんな金額だった?と
安くても高くても思う方

琴子の園芸仲間?の男性
定職にもつかず
フリーター?
健康保険も年金も入ってないと
その彼の結婚観
もし娘がいてこんな男と結婚したいと言われたら
性格よくても反対してしまうなあ

御厨家長男嫁 智子55歳
家事音痴の夫と二人暮らし
子宮がんの手術を受けたのと
親友の熟年離婚をきっかけに
ファイナルシャルプランナーに
相談に行ったりして生活を見直すことに
夫に対する接し方も考え直す

って夫が優しいからできること

最後の話は美帆が結婚したいと思った男性
翔平に奨学金という借金があることが判明
親が勝手に借りていたのに
就職したら自分で返せと言ってきた

結婚したら二人で返すことになるのかと
美帆の母親智子は大反対
毎月30,500円を20年
大変だわ
反対する気持ちわかる

でも翔平の性格の良さを知り
母智子や琴子ばあちゃんが借金を肩代わり
安い金利でこちらに返済してもらうことにする
なんていい家族

でも翔平の両親のお金に関する無頓着さ
奨学金のこと当の息子に言わないなんて
信じられない
これからも心配だわ

垣谷さんがこの本のこと
「死ぬまで本棚に置いて自分を見失うたび再び手に取る」
と書いているけど
私的には参考にならなかった部分多いかなあ
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